このページのまとめ

  • メキシコ人は陽気で明るくおおらかな国民性
  • メキシコは古代遺跡やスペイン領時代の歴史的建造物、ビーチリゾートなど観光資源が豊富な国
  • ピリ辛なメキシコ料理も魅力
  • 死者の日は、メキシコの死生観を象徴する特徴的な風習
  • 国全体でみれば治安は不安定な状態。ただ、観光地周辺は比較的安全性が高い

「死者の日にガイコツの仮装をする」「陽気なラテン系の国民性」など、メキシコに対するイメージは人それぞれさまざまあるでしょう。このコラムでは、日本人からみたメキシコのイメージについて確認したうえで、実際のところどのような国なのかを解説していきます。メキシコの特徴について知りたい方はぜひご覧ください。

また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本人のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。

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メキシコってどんな国?日本人からみたイメージ!

日本人からみたメキシコのイメージは、「陽気で明るい雰囲気」「カラフルなガイコツのお祭り」「有名なビーチリゾートがある」などさまざまな内容が挙げられるでしょう。

ここでは、日本人がメキシコに抱く以下のイメージについて、実際のメキシコの様子と照らし合わせて解説します。

強い日差し、砂漠にサボテン……メキシコは暑い国?
陽気で明るい国民性
世界的に有名なビーチリゾートがある!
タコスやワカモレ……ピリ辛なメキシコ料理!
死者の日にはガイコツの仮装をする!
麻薬組織や凶悪犯罪……治安は良くない?

それぞれの項目についてチェックして、メキシコがどんな国か確認しましょう。

1.強い日差し、砂漠にサボテン……メキシコは暑い国?

メキシコと聞いて「強い日差し」「サボテンや砂漠」を思い浮かべる人もいるでしょう。

メキシコはエリアごとに環境が大きく異なるのが特徴です。日本の5倍ほどの広大な国土を持つメキシコには、砂漠が広がる乾燥帯もあれば、亜熱帯のジャングル、カリブ海のリゾートビーチなどもあります。多様な環境があるため、メキシコと一口に言っても実際の気候はエリアごとに大きく異なるのが実情です。

また、日差しが強いのはメキシコ全域でほぼ共通しています。基本的に出掛ける際はサングラスや日焼け止めがあると良いでしょう。ただし、日中は暖かい一方、夕方~夜にかけては大きく冷え込むことが少なくありません。昼夜の温度差があるエリアが多いので、暖かい時期でも上着を一着持っていくと便利です。

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2.陽気で明るい国民性

メキシコ人の気質といえば、陽気で明るく前向きな、いわゆる「ラテン系の性格」のイメージがあるかもしれません。

実際、メキシコ人の気質は陽気でおおらか、細かいことにあまりこだわらないタイプです。フレンドリーな性格で、パーティー好き。今を楽しもうとする傾向が強く、時間にとらわれることはあまりありません。
ただ、おおらかすぎて日本人からすると「いい加減」にみえてしまうこともしばしば。特に時間に関する感覚は日本とは大きく異なり、待ち合わせに15分~30分程度遅刻してくるのはざらです。メキシコ渡航の機会があるなら、時間について寛容な心を持っておきましょう。

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3.世界的に有名なビーチリゾートがある!

メキシコ東端のユカタン半島には、世界有数のリゾートビーチである「カンクン」があります。カンクンは、カリブ海の青い海と美しいビーチが楽しめるメキシコ随一のリゾートスポット。一流ホテルが立ち並ぶホテルゾーン内にはショッピングセンターやナイトクラブが充実しています。ダイビングやシュノーケリング、ドルフィンスイムなど、カリブ海の大自然が楽しめるマリンアクティビティが人気。また、ユカタン半島はマヤ文明の遺跡が多数現存するエリアでもあるため、遺跡観光も楽しまれています。

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4.タコスやワカモレ……ピリ辛なメキシコ料理!

メキシコ料理は、メキシコ先住民族の食文化にスペインの食文化が混ざってできたとされています。メキシコ料理の特徴は、唐辛子を多用するところ。タバスコやハバネロなど100種類以上の唐辛子を使い分け、辛味のある料理に仕上げます。また、トウモロコシ粉を使ったトルティーヤも代表的な食べ物の一つ。主食として日常的に食べられています。

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5.死者の日にはガイコツの仮装をする!

メキシコといえば、ガイコツの仮装をする「死者の日」をイメージする人もいるでしょう。映画『リメンバー・ミー』のモチーフになったことで有名な死者の日。家に祭壇を設置したり、ガイコツの仮装をしたりする風習です。

古代メキシコでは、死は生の延長と考えられており、死後も人は社会の一員だとされてきました。そして、死者の日には故人の魂がこの世に戻ってくると考えられていたのです。日本のお盆と似ていますが、死者の日は明るく賑やかな雰囲気。街はおしゃれでカラフルなガイコツモチーフのグッズで溢れ、メキシコシティやオアハカでは大規模なパレードが行われます。

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6.麻薬組織や凶悪犯罪……治安は良くない?

メキシコは治安が悪いというイメージを持つ人もいるかもしれません。実際メキシコは治安が不安定な状況が続いています。

観光地やリゾート地など観光客が多いエリアは、観光産業発展のため治安維持に力を入れているので比較的安全です。しかし、観光地の周辺であっても、一歩路地に入っただけで治安の悪いエリアに繋がっているという場合も少なくありません。また、メキシコ全体で見ると渡航中止勧告が出されているような危険な州も存在します。メキシコ渡航の際は、海外安全ホームページなどを参考にして、最新の治安情報を調べておきましょう。

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メキシコの基本情報

ここではメキシコの基本情報を解説します。メキシコに興味がある方はぜひチェックしてみましょう。
なお、メキシコについては「メキシコ暮らしの基礎知識!メキシコの生活習慣や文化について解説!」「メキシコの歴史と現代について」でも詳しく紹介しているので、興味のある方はぜひご覧ください。

メキシコの面積・人口

メキシコの面積は約196万km²で、日本の約5倍ほどの広さです。人口は約1億2,601万人(2020年)。人口は日本とあまり変わりませんが、日本とは異なり増加傾向にあります。平均年齢は29歳で、若い労働力が充実した国です。

メキシコで話されている言語

メキシコには公用語がありません。ただ、多くの人はスペイン語を話し、スペイン語が共通語となっています。スペイン語が話されている理由は、かつてメキシコがスペイン領だった歴史があるからです。
また、スペイン語のほかにも68の先住民族言語が話されています。アボカドやチョコレート、ワカモレなど普段よく使うこれらの言葉もメキシコ先住民族の言語由来です。

ちなみにメキシコでは英語はあまり通用しません。アメリカとの国境周辺や観光地のホテル、空港のカウンターくらいでしか通じないと思っておいて良いでしょう。

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メキシコの宗教

メキシコ国民の約7割がキリスト教のカトリックです。宗教の面でもメキシコはスペインの影響を大きく受けています。メキシコの各地には歴史ある教会が数多く現存。今では観光スポットにもなっています。スペインのバロック建築と現地人の美意識が混ざりあった、豪華で荘厳な石造りの教会はメキシコ観光をするなら外せないスポットといえるでしょう。

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メキシコの物価

メキシコは日本に比べると物価が低い国です。食事は、屋台などを利用すれば1食200円程度で食べられますし、交通費は公共交通機関を利用すれば数十円程度に収まります。現地の人と同じように生活するぶんには、生活費はかなり安くなるでしょう。メキシコの生活費は、東京都内で暮らすのに比べると1/2程度で済みます。

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メキシコの観光スポット

メキシコは観光資源が豊富な国です。マヤやアステカの古代遺跡や、スペイン領時代に建てられた歴史的建造物、リゾートビーチの美しい海など、魅力的なスポットが数多く存在します。世界遺産の数で見ても、35件と世界第7位の多さ。日本の登録件数は25件なので、1.4倍の数の世界遺産が楽しめることになります。

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メキシコのスポーツ

メキシコの国民的スポーツといえばサッカー。メキシコ最上位のリーグ「リーガMX」は、イギリス・ドイツ・イタリアに次ぐ世界4位のリーグです。クラブのオーナーは、メキシコを代表する大手企業ばかり。多いと1チームに10社以上のスポンサーがつくこともあり、複数のロゴが書かれた賑やかなユニフォームが特徴的といえます。

また、メキシコのプロレススタイル「ルチャリブレ」もメキシコを代表するスポーツの一つ。派手な覆面をかぶったレスラーが多く、飛び技やアクロバティックな技を多用したスピード感のある闘いをするのが特徴です。日本では「千の顔を持つ男ミル・マスカラス」が有名です。

メキシコに進出する日本企業

メキシコには、自動車メーカーをはじめ数多くの日本企業が進出しています。メキシコに進出している日系企業の拠点数は、1,272拠点(2021年10月1日時点)。日本人駐在員も数多く派遣されていることから、アグアスカリエンテスなど日本人が住みやすい環境が整ったエリアも存在しています。

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メキシコの働き方

メキシコの労働時間は、日本よりも長いとされています。OECD(経済協力開発機構)は、メキシコの年間労働時間は2,128時間というデータを公表しました(2021年)。同データによると日本の年間労働時間は1,607時間なので、メキシコ人は日本人の約1.3倍多く働いていることになります。その理由は、週休1日の会社が多いことや祝日が少ないことが関係しているとされています。

ただ、職場はアットホームな雰囲気で、働きやすい環境です。家庭と職場のボーダーラインがなく、職場に子どもを連れてくることもしばしば。社員の家族の誕生日を会社でお祝いするなど、家族や仲間を大切にしながら働いています。楽しんで働ける環境なので、労働時間こそ長めですが、仕事のストレスはあまり感じないようです。

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参照元
外務省「メキシコ合衆国(United Mexican States)基礎データ」
外務省「海外進出日系企業拠点数調査
OECD(経済協力開発機構)「労働時間

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