空港にいる女性がパスポートを持って微笑んでいるイメージ

このページのまとめ

  • 海外在住の永住者は約57万5千人で、毎年増加傾向にある
  • 移住先を選ぶなら、治安や気候、食文化、物価などを基準に決めると良い
  • 移住におすすめの国は、オーストラリアやマレーシア、フィリピン、カナダなど
  • 移住に必要な初期費用は、先進国で100万円、物価が安い国で30~50万円が目安
  • 先進国は、インフラが整備されていて住みやすい一方、物価も高い

海外移住を検討している方に向け、おすすめの国・地域を20選紹介します。治安や物価、気候など、各国の特徴について解説するので、自分に合った移住先を探してみてください。

また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本語話者の方のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。

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海外永住者は57万5千人!移住者は増加傾向にある

人口増加を表すグラフのイメージ

外務省の「海外在留邦人数調査統計」によれば、海外に住んでいる日本人の永住者数は、57万4,727人に上るとされています(2023年10月1日時点)。これは前年比でみても約3.2%の増加で、過去最高の数字です。

永住者数は、コロナ禍を経ても減少せず、右肩上がりの状況が続いています。SNSや動画共有サイトで海外の情報を気軽に入手できるようになった昨今、毎年多くの人が海外移住を実現しているということです。

参照元
外務省「海外在留邦人数調査統計

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移住するならどこ?移住先を選ぶ基準10選

パスポートとチケットを指差す女性のイメージ

ここでは、移住先の国を選ぶ際の基準について解説します。移住先の選択を誤らないように、ここでチェックしておきましょう。

1.治安

日本は世界的に見ても治安の良い国です。夜に一人歩きをしていても、大きな事件に巻き込まれることはめったにありません。

しかし、海外は治安の悪い地域も多いです。スリや置き引きが発生するリスクが高く、国によっては命に関わる極めて危険なエリアがある地域もあります。日本で暮らしてきた人が治安の悪い国に移住してしまうと、思わぬ被害に遭ってしまう可能性があります。移住先は治安の良さを優先して選びましょう。海外の安全情報は、外務省「海外安全ホームページ」などで調べられます。

2.気候

寒すぎる国や暑すぎる国では、体調を崩してしまうおそれがあります。現地の気候に適応できるか、事前に現地の環境について調べておきましょう。また、豪雨や台風、地震など、災害に関する情報も集めておくことをおすすめします。

3.食文化

海外生活では、現地の食文化に馴染めないことがストレスになる可能性があります。海外の都市部には、日本食のレストランやスーパーがあることが多いですが、輸入品なのでたいてい割高。生活費を抑えて海外移住したいと考えている人は、現地の食事に馴染めたほうが節約になります。渡航前に、海外旅行やお取り寄せなどで現地の味を確認して、口に合うかどうか確認しておきましょう。

4.物価

物価は、移住先を選ぶうえで重要なポイントとなります。物価が安い地域なら、ゆとりのある生活ができる可能性がありますが、物価が高い地域の場合は、節約を意識しなければならない場合もあります。想定している資金の中で、無理なく生活できる国を選びましょう。

5.言葉が通じるかどうか

言葉が通じる地域なら、海外移住のハードルは大きく下がります。現地の言葉が話せるか、また日本語や英語がどのくらい通じるかについて確認しておきましょう。

6.医療制度・医療水準

海外で日本と同水準の医療が受けられるとは限りません。なかには医療水準が低い国や、医療費が高額になってしまう国もあります。医療体制について調べておき、安心して暮らせる環境かどうか確認しておきましょう。医療情報については、外務省「世界の医療事情」などで調べられます。

7.ビザの取りやすさ

海外移住をするには、ビザや永住権の取得が必要です。ビザは、国ごとにさまざまな種類があります。ビザの条件が厳しい国もあるので、取得条件を調べたうえで移住先を決めましょう。

8.教育水準

家族で移住する場合、移住先の教育水準も重要になってきます。近年は、ブログやSNSなどで、実際に海外移住している人の情報が調べられるので、事前に調べておきましょう。

9.仕事の見つけやすさ

移住先で働く予定の人は、仕事の見つけやすさも重要なポイントとなります。仕事がない地域に移住してしまうと、現地で暮らしていくのが難しくなってしまいます。日本人でも働ける仕事があるかどうか、事前に確認しておきましょう。

10.宗教・考え方

日本に住んでいると宗教を意識する機会は少ないかもしれません。しかし海外には、さまざまな宗教が存在し、日常生活の習慣に宗教の考え方が根付いている国も多数存在します。身だしなみや食べ物などに気を配る必要がある国も存在するため、現地の宗教や考えを尊重できるかどうかも確認しておきましょう。

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海外移住におすすめ国・地域20選

建物のベランダから写したメキシコの風景イメージ

ここでは海外移住におすすめの国・地域を紹介します。物価が安い国や過ごしやすい気候の国、ビザが取りやすい国などをピックアップして紹介するので、ぜひ参考にしてください。

なお、海外移住に関する各国の状況は変化する可能性があります。海外移住を考えている方は、各国の最新情報をチェックすることをおすすめします。

1.オーストラリア

オーストラリアの風景イメージ

多民族国家であるオーストラリアは、日本人も数多く暮らしている国です。温暖な気候で治安も良く、医療水準も高いため、快適な生活を送るには適した国といえます。また、地震や台風など大規模な自然災害が発生するリスクが日本よりも少なく、安心して暮らせるところもメリットといえるでしょう。

オーストラリアは日本との時差が少なく、リアルタイムの連絡がしやすいところも利点です。オーストラリア訛りがあるものの、公用語は英語なので、コミュニケーションもしやすいはずです。

オーストラリアは、湿度が低く晴れた日が多いので、スポーツやアクティビティを楽しみたい人におすすめ。しかし、紫外線量が多く、日本の5倍以上とされているので、紫外線対策は必須。出かける際は、日焼け止めを塗ったり、長袖を着たりしましょう。

また、移住の費用がかかるところはデメリットといえます。ビザの申請費用が高く、就労ビザの申請には約25万円が必要です。特に移民コンサルタントに依頼する場合は100万円ほどが必要になります。

2.ニュージーランド

ニュージーランドの街並みのイメージ

ニュージーランドは、多くの移民が暮らしている国です。もともと人口が少なかったニュージーランドは、移民を多く受け入れており、さまざまな人種が混在する国となっています。異なる考えを尊重する価値観が根付いているので、日本人も暮らしやすいでしょう。また、移民が多いだけに食文化も多様で、日本人の口に合う料理も食べられます。

「人よりも羊のほうが多い」と言われるように、ニュージーランドには豊かな自然と広大な牧草地が広がっています。ゆったりと田舎暮らしをしたい方には適した環境といえるでしょう。

一方、商業施設やレストラン、ショッピングセンターの数は少なめ。そのため、都会暮らしに慣れていると、退屈に感じるかもしれません。

3.マレーシア

マレーシアの風景イメージ

常夏の国として知られるマレーシア。1年を通して暖かく、なおかつ朝晩は涼しいので過ごしやすい気候です。親日国で治安も良く、また日本人の舌に合う食事も多いため、移住先に適しているといえるでしょう。

外食文化のマレーシアは外食費が安く、屋台のローカルな食べ物なら一食150円ほどで食べられます。公用語はマレー語ですが、英語が広く浸透しているので、片言でもコミュニケーションを取ること自体は可能です。また、スギやヒノキなど花粉症の原因となる木が生えていないので、花粉症がつらい人にもおすすめといえます。

一方、マレーシアは車社会なので移住するなら自家用車がほぼ必須。首都のクアラルンプールには公共交通機関がありますが、大雨で止まってしまうこともあるので車があると安心です。そのほか、マレーシアは計画的な断水がある国なので、水を備蓄しておくと良いでしょう。

4.フィリピン

フィリピンの風景イメージ

年中温暖なフィリピン。4時間半程度のフライトで行けるほど日本に近い国です。時差が少ないので、日本にいる家族や友人とリアルタイムで連絡を取れるのがメリットといえます。日本に帰国する際も、朝出れば昼ごろには着くので移動が簡単です。

フィリピンの公用語は、フィリピン語ですが、第二言語として英語が使われています。英語でコミュニケーションができるところも魅力といえるでしょう。

フィリピンは、ビザや永住権が比較的取得しやすく、またクォータービザや特別投資家ビザ、リタイアメントビザなど、取得可能なビザの種類が豊富にあります。そのほか、観光ビザだけでも最長3年間の滞在が可能です。

一方、インフラが整っていないところがフィリピン移住のデメリットといえます。インターネット回線がつながらなくなったり、整備されていない道路があったりするので、注意しましょう。

5.タイ

タイの風景イメージ

タイは、東南アジアの中でも特に日本人が多く住んでいる国です。日本食レストランが充実していたり、主要紙が日本語で読めたりと、日本人が暮らしやすい環境が整っています。日本人の多いエリアでなら、外国語をあまり使わなくても生活できるでしょう。

また、生活費が安いことでも知られており、家賃や食費を抑えつつ暮らせる点がメリットといえます。医療水準が世界的に見ても高く、日本語が話せるスタッフがいる病院もあるため、老後の移住も安心です。ただ、公的保険制度がないので、民間保険には入っておいたほうが良いでしょう。

タイではほとんど英語が通じないので、現地の人とコミュニケーションを取るにはタイ語の習得が必要になります。しかし、タイ語は難しいので、会話ができるようになるまでのハードルは高いといえるでしょう。また、熱帯モンスーン気候のタイは、日本の夏が年中続いているような状況です。暑さに強くないと大変かもしれません。

6.ベトナム

ベトナムの街並みのイメージ

ベトナムは、日本人が馴染みやすい環境の国です。ベトナム人は親日家が多く、親切でフレンドリーな国民性。そのため、日本人移住者は歓迎されることが多いとされています。

また、ベトナム料理はおいしいと評判で、味付けは日本人好み。現地には日本人のコミュニティもあるので、日本人が暮らしやすい環境が整っています。現地の生活に馴染みやすい点は大きなメリットといえるでしょう。物価は日本よりも安いので、生活費を節約することもできます。

ベトナムは、アジア屈指のバイク大国です。都市部でも交通手段はバイクが主流とされています。交通マナーは良いとはいえないため、外出時はバイクに注意が必要です。

ベトナムの公用語はベトナム語で、英語は都心部以外ではあまり通じません。そのため、ベトナムで暮らす人は、基本的にベトナム語の習得が必要になります。

7.シンガポール

シンガポールの街並みのイメージ

シンガポールは、近代化された東南アジアの先進国です。インフラや税制、資産運用など、多くの面で魅力があり、日本人も多く移住しています。警察の力が強いため治安もよく、危険なエリアはほとんどありません。教育レベルや医療水準が高いので、家族で移住するのにもおすすめです。

一方、シンガポールは物価が高いというデメリットがあります。特に家賃は高く、毎月の出費が高くなるので、相応の収入が必要になります。また、ビザ取得のハードルも高めです。

8.ラトビア

ラトビアの風景イメージ

ヨーロッパのバルト三国の中央に位置するラトビアは、豊かな自然や美しい街並みで知られる国です。ヨーロッパのなかでも比較的物価が安く、治安も良いため、移住に適しています。EU加盟国であり、ヨーロッパ諸国への移動がしやすいため旅行が好きな人にも適しているでしょう。

ヨーロッパのなかではビザが取得しやすく、特に不動産投資家向けの長期ビザや、起業家向けのビザがよく利用されています。

住みやすい国ではありますが、働くのは難易度が高め。ほとんどの求人でラトビア語やロシア語のスキルが求められるので、仕事探しは難しくなるでしょう。観光業など日本人を相手にする仕事もあまりないので、日本語を使って働ける求人はまれです。

また、冬の寒さが厳しいところもラトビア移住のデメリットといえます。ラトビアの冬は10月~4月と長く、氷点下20℃ほどまで冷え込むこともしばしば。日照時間が短いことから、暗く寒い日が続きます。

9.ポルトガル

ポルトガルの風景イメージ

治安が良く、安い物価で生活しやすいポルトガル。最高気温は20度、最低気温は10度程度で、年中温暖な気候です。移民の受け入れに積極的で、ビザや永住権が取得しやすいメリットもあります。

一方、ポルトガルは消費税が23%と高く、最低賃金も低いので、移住して働く場合は生活が大変になる可能性があるので注意が必要です。

そのほか、医療水準があまり高くないところもデメリット。公立病院は診療費が安いので、常に混雑しています。私立病院もありますが、社会保障が適用されないため医療費が高額になりがちです。

10.オランダ

オランダの街並みのイメージ

ビザ取得がしやすいオランダは、移住先として人気の国です。ドイツやベルギーと隣接する国なので、車や電車を利用してヨーロッパ諸国へ簡単に旅行にいけます。公用語はオランダ語ですが、ほかのヨーロッパ諸国に比べると英語が通用しやすいため、コミュニケーションが取りやすい点もメリットといえるでしょう。また、社会制度や教育・福祉に力を入れており、家族で移住するのにも適しています。

一方、物価が高いところはデメリット。家賃や食費、光熱費、ガソリンなどが高いので、生活費は日本で暮らすよりも高額になるでしょう。外食をすると一食2,000円ほどかかってしまいます。ちなみに、食事は値段の割に質が低いので、バリエーション豊かな日本の食事に慣れていると物足りなさを感じるかもしれません。

オランダは冬が長い国です。11月~3月ごろまで冬が続き、雨の日や雪の日が増えます。寒い日が多いので防寒具が必須です。

11.チェコ

チェコの街並みのイメージ

チェコは、治安の良い国として知られています。治安の安定性は日本と同程度とされており、スリなどの被害はあるものの、命に関わる犯罪はほとんどありません。夜間一人で出歩くのも問題ないといえるでしょう。日本と同じような安全意識で暮らせるので、移住に適した国といえます。

ヨーロッパ諸国に気軽にアクセスできるのもチェコの魅力です。チェコは、ドイツ、オーストリア、ポーランド、スロバキアの4国と隣接しています。車や列車で簡単にアクセスできるので、気軽にヨーロッパ旅行が楽しめます。

チェコは日本より物価が安いものの、賃金も低めです。そのため、現地で働こうとしている人は注意しましょう。

12.イギリス

イギリスの街並みのイメージ

国際都市であるイギリスは、世界的に人気の移住先です。高度な教育機関や多様な仕事、優れた医療制度など、移住に魅力的な条件が揃っています。イギリスは、国際的なビジネスにおける中心地であり、多国籍企業が集積する国です。多分野の産業が盛んなので、自分の能力に合った仕事が見つけやすいというメリットがあります。ほかにも、博物館や美術館、遺跡など、イギリスの豊かな歴史・文化が感じられるのも魅力です。

デメリットとしては、物価が高いことが挙げられます。ロンドンなどの大都市は特に物価が高いので、移住する場合は収支のバランスを検討しなければなりません。また、雨の日が多いのもイギリスの特徴。降水量が多く、日照時間が短いという気候に合うかどうか確認しておきましょう。

13.ドイツ

ドイツの街並みのイメージ

ドイツは、自動車産業や精密機器産業が盛んな、ヨーロッパ屈指の経済大国です。失業率が低く、労働者の権利が守られているため、働きやすい環境が整っています。日系企業も多いので、日本人も仕事を見つけやすいでしょう。公用語はドイツ語ですが、英語が通じやすいのもメリット。教育システムや年金制度が整備されているので、家族でも移住しやすい国です。

ドイツの冬は、天気が悪く暗い日が続きます。1週間雨が降り続くことも珍しくありません。冬の気候に馴染めるか確認しておきましょう。また、ドイツでは、デモやストライキが起こって、交通機関がマヒすることもあります。自分が影響を受ける可能性もあるので注意しましょう。

14.フランス

フランスの街並みのイメージ

フランスは、芸術大国として知られる国です。フランスの都市は、美しく芸術的な町並みが広がっており、美術館やギャラリーも充実しています。芸術が趣味の人にはおすすめの国といえるでしょう。

フランスは、ヨーロッパの経済大国でもあります。日系企業も多いので、日本人が働きやすい仕事が豊富。労働者の権利が守られているため、海外就労を検討している人におすすめです。また、医療や福祉、学業のサポートが手厚いので、安心して暮らすことができるでしょう。

一方、地域によっては治安が悪いエリアもあるため注意が必要です。近年ではテロ事件が発生しており、またデモが行われることもよくあります。ほかにも、スリや詐欺が多いので、フランス移住の際は安全面に注意しましょう。

15.スイス

スイスの街並みのイメージ

スイスは移住に適した国です。治安の良さや整備されたインフラ、清潔な街など、移住に魅力的な条件が揃っています。日本と同じような快適さで生活できる点がメリットといえるでしょう。また、豊かな自然の景観もスイスの魅力。休日には、大自然の絶景を見に行ってリフレッシュすることもできます。ビル街などはなく、穏やかな雰囲気の地域が多いです。

デメリットは、物価が高いところ。スイスは賃金が高いので、現地で働く場合は生活しやすいものの、留学や老後の移住でスイスを選ぶ場合は、しっかりと資金を準備する必要があります。

16.カナダ

カナダの風景イメージ

留学先としても人気のカナダ。国民の5人に1人が外国人という多民族国家なので、アジア系の人々も多く、日本人が生活しやすい環境も整っています。医療費が無料である点や、高校までの学費が無料である点など、生活する上でのメリットも多いです。地震や台風といった自然災害のリスクも日本より低く、安心して暮らせるでしょう。

一方、医療費が無料なだけに、病院は常に混み合っています。救急で病院を訪れても、よほど緊急でなければ数時間待たされるのが当たり前。基本的には予約制で、2~3日前から予約しないといけません。

カナダは1年の半年以上が冬です。そのため、カナダで暮らすなら防寒具が必須。寒さに慣れないと暮らしていくのは難しいでしょう。

17.メキシコ

メキシコの風景イメージ

メキシコは物価が安く、移住に適した国の一つです。特に食材は安く、肉類や農作物が安価で入手できます。また、世界的に人気の高いメキシコ料理も格安。タコスなら屋台で100円程度で食べられます。ほかにも、欧米諸国に比べればビザが取得しやすい点もメリットといえるでしょう。日系企業の進出が盛んで、日本人向けの仕事が見つけやすい点もポイントです。

一方、治安が不安定なところは要注意。日本人が活動するような場所は比較的治安が良いですが、国内には凶悪事件が多発する地域も一部存在します。現地の治安事情を調べたうえで、安全意識を高くもって行動しましょう。

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18.ブラジル

ブラジルの街並みのイメージ

ブラジルは、南米のなかでも特に日本人永住者が多い国です。現地には規模の大きい日本人コミュニティがあり、ポルトガル語が話せなくても日本語で会話ができます。日系のスーパーもあるので、日本の食材を入手することも可能です。ブラジル人の国民性は、一般的に優しく親切。親日家が多いので、日本人は暮らしやすいといえます。

ブラジルは、治安事情に注意が必要です。犯罪発生率が高く、日本人が被害に遭う可能性もあります。特に、スラム街には要注意。犯罪組織の活動が確認されており、凶悪犯罪が発生することも多いので危険です。治安事情をよく調べて移住先を決めましょう。

19.アメリカ

アメリカの風景イメージ

アメリカは、ビジネスチャンスの多い国です。「アメリカン・ドリーム」という言葉があるように、実力さえあれば誰でも成功を掴める環境があるため、自分の実力を試したい人に適しているといえるでしょう。また、世界に名の知れた名門大学が数多く存在するため、子どもに最高水準の教育をしたい人にもおすすめ。一方、ビザの取得が難しく、物価も高いため、移住のハードルは高めです。

20.ハワイ(アメリカ)

ハワイの街並みのイメージ

ハワイは、日本人にも観光地として人気の高い地域です。観光客の日本人や日本人向けのお店が多いので、日本人移住者も住みやすい環境といえます。また、現地の人は日本人に慣れている人が多いので、コミュニケーションをとるのも容易です。

世界的なリゾート地であるハワイ。美しい自然の景観を眺めながらのんびり暮らすのには適した地域といえます。ただし、物価や家賃、医療費はかなり高額。移住する場合は、節約を意識したほうが良いでしょう。海外旅行のような贅沢はできない可能性があるので注意が必要です。

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海外移住にかかる費用はいくら?

飛行機の模型とコインの画像

海外移住には、「渡航費用」「引越し費用」「ビザ取得の費用」「当面の生活費」といったコストがかかります。海外移住にかかる初期費用の目安は、先進国で約100万円、物価が安い国で30~50万円程度です。夫婦2人で移住する場合は、先進国で150万円、物価が安い国で50~80万円ほどが移住費用の目安とされています。

なお、老後にリタイアメントビザで移住するといった場合、一定の預金や収入があることがビザの条件とされていることがあります。物価の安い国に移住するのにも、ビザの要件を満たすためにある程度の老後資金が必要となる場合があるので注意が必要です。

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海外移住に必要な準備・手続き7項目

デスク上にPCやノートが置かれている画像

海外移住の前には、さまざまな準備や手続きが必要になります。ここでは、海外移住に必要な主な準備・手続きについて解説するので、ぜひ参考にしてください。

1.パスポートの更新

パスポートの有効期限が1年未満の場合、更新しておくと良いでしょう。海外で有効期限が切れても在外公館で更新することはできますが、手続きの手間を考えると、日本にいるうちに手続きしてしまったほうが安心です。パスポートの更新は、住民登録をしている都道府県の申請窓口で行なえます。

2.ビザの申請・取得

移住先・移住の目的に応じたビザを申請しましょう。ビザの審査には時間がかかるため、早めの申請が肝心です。就労ビザの審査にかかる期間は、1~3ヶ月程度が目安とされています。

3.家の退去連絡

賃貸物件に住んでいる場合、退去連絡は早めに行いましょう。契約書にある予告期限を過ぎると、余計な料金が発生する可能性があります。また、退去の手続きに併せてライフライン手続きや火災保険の手続き、自動車の手続きなどを済ませておきましょう。

4.海外送金の準備

海外滞在中に日本での支払いが発生したときに備えて、オンライン振込みができるように準備しておきましょう。昨今は大手銀行や地銀、信用金庫でもネットバンキングが利用できます。海外送金ができるアプリの設定も済ませておくと良いでしょう。

5.海外転出届の提出

海外に1年以上滞在する予定がある場合、海外転出届を提出する必要があります。転出届を役所に提出すると、住民票が抜かれ、国民健康保険と国民年金から脱退します。なお、国民年金は、任意で継続が可能です。

6.郵便などの住所登録の変更

荷物や明細書などが旧住所に届くようなサービスを利用している場合、住所変更を早めに伝えておきましょう。また、郵便物が送られてきたときのために、郵便物の転送届を提出しておくと安心です。申請から1年間、郵便物を指定先に転送してもらえます。なお、海外を転送先に指定することはできないため、家族や友人など頼れる人がいる場合は転送先に指定して対応してもらいましょう。転送先に指定できる人がいない場合は受け取り代行サービスを利用することもできます。

7.海外保険の契約

海外に移住する場合は、現地保険に加入するのが一般的です。ただし、中長期の海外滞在の場合は、海外旅行保険などの加入を検討しておきましょう。クレジットカードの付帯保険など、カバー範囲の広い保険もあるため、うまく活用すれば長い期間サービスを受けられます。

なお、日本で加入していた医療保険や生命保険は基本的に継続して加入可能です。しかし、医療機関を国内に限定しているなど、扱いが異なる場合があるので、契約内容の確認および保険会社への連絡は行っておきましょう。

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海外移住の方法・必要なビザ

パソコンが置かれたデスクで地球儀を指差す男性の手元のイメージ

海外移住をするには、ビザや永住権を取得する必要があります。海外移住をする具体的な方法は、主に以下のような種類があります。

  • 就労ビザを取得して海外で働く
  • 投資家ビザを取得する
  • リタイヤメントビザを取得する
  • 国際結婚をする
  • 永住権を取得する

海外移住をする方法で、最も実現しやすいのは「就労ビザを取得して海外で働く」方法といえます。

投資家ビザやリタイアメントビザは、取得するのにまとまった資金が必要です。一方、海外で働く方法なら比較的コストを抑えて海外移住ができます。就労ビザを取得して海外で働き、条件を満たしたら永住権の申請をするという流れがメジャーなパターンです。

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海外へ行く前に知っておきたい!海外移住のメリット8選

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ここでは、海外移住の魅力やメリットについて解説します。海外移住のメリットを確認して、充実した海外生活の実現に役立ててください。

1.生活費を節約できる

物価が安い地域に移住すれば、生活コストを節約できる可能性があります。日本と同水準の収入や貯金がある人なら、日本で生活するよりもゆとりのある暮らしができるでしょう。年金を受給している方が、年金収入だけでも十分な生活が送れる国に老後移住するというパターンも多いです。

2.自分に合った気候の土地で生活できる

自分に合った気候の土地を選べるのも、海外移住のメリットです。日本は四季の変化が楽しめる国ですが、激しい寒暖差や花粉、台風、洪水など、過ごしにくさを感じる部分もあります。自分の身体に合った気候の国に移住すれば、心身の負担を軽減できるかもしれません。

3.異文化を体感できる

海外に移住すると、異文化を直接体感することができます。異なる習慣や考え方、食文化、宗教に触れることで、自分の視野を広げることができるでしょう。新しいものの見方を獲得すれば、自分や、自分が置かれている環境を客観的に見直す機会にもなります。

4.語学力が向上する

海外生活では、外国語に囲まれた環境に身を置くことになります。日常的に外国語を使う機会があるので、短期間で効率よく語学スキルを磨けるでしょう。また、ジェスチャーや表情、発音など、工夫して伝える必要があるため、コミュニケーションスキルも身に付きます。

5.さまざまな人との出会いがある

海外移住をすると、日本では出会えないようなさまざまな人との出会いがあります。考え方の異なる人たちと知り合うことで、新たな生きがいやモチベーションが見つかることもあるでしょう。外国の人とのコミュニケーションを通じて、自分の世界が広がっていくのを実感できるはずです。

6.自己成長が見込める

海外生活は、言語の壁や文化の違いなど困難な場面も多いです。しかし、そのぶん臨機応変な対応力や対人能力などのスキルも磨けます。海外移住の経験は、キャリアや生き方の選択肢を広げるのに役立つでしょう。

7.憧れの土地で生活できる

憧れの土地で生活できるという点も、海外移住のメリットといえます。「美しい異国の街で暮らしたい」「好きなアーティストの生まれ育った街で暮らしたい」など、長年の夢を海外移住で実現することができます。

8.第二の人生を始められる

新しく第二の人生を始められるところも、海外移住の魅力の一つです。人生100年時代と言われる昨今、定年退職後もまだまだ長い時間があります。海外移住をすれば、何もかも新しい環境で新たなセカンドライフを始められるでしょう。「世界旅行」や「世界遺産めぐり」など、やりたかったことに挑戦することで、充実した人生を送れるようになるでしょう。

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海外移住をする際の注意点

タブレットを持ちながら電話をしている男性のイメージ

海外移住ができても、イメージとの違いや言語の壁から、後悔につながってしまうこともあります。ここでは海外移住の際の主な注意点について解説するので、チェックしておきましょう。

海外移住の目的を明確にしておく

海外移住の目的は明確にしておきましょう。海外移住は困難なことも多いため、妥当な目的がないと挫折してしまいがち。「思ったより大変だ」と感じて帰国してしまうケースも珍しくありません。

「なぜ海外に移住するのか」「なぜその国を選んだのか」など、目的をはっきりさせておくと、目的のために困難を乗り越えることができるでしょう。現地で何をすべきかの指標を持てるはずです。

日常会話レベルの語学力を身につける

海外移住をする前に、日常会話レベルの語学力を身に付けておきましょう。日常会話さえできれば、現地のコミュニティにもスムーズに馴染めるはずです。仕事を探す場合も、日常会話ができるだけで選べる仕事の幅が大きく広がります。

現地の情報を調べる

移住後に「こんなはずではなかった」とギャップを感じるのはよくある話です。渡航前に、治安や気候、文化、決済方法など現地の情報をなるべく詳しく調べておきましょう。Webサイトなどでも情報収集は可能ですが、おすすめは一度短期滞在してみること。現地の生活を実際に体験することで、移住後のギャップを減らせます。

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