このページのまとめ

  • 海外で暮らす日本人の数は約131万人
  • おすすめの移住先は、タイやフィリピン、カナダ、オランダなど
  • 移住先を決めるにはビザの取りやすさや気候、治安、言語などに注目すると良い
  • 海外移住が実現しやすい仕事は、日本語教師やツアーガイド、ITエンジニアなどがある

海外移住を検討している方に向け、日本人が暮らしやすい国や永住権が取りやすい国を紹介します。また、移住のメリットや海外移住がしやすい仕事についても紹介するので、海外暮らしをしたい方はぜひご覧ください。

本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本人のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。

アドバイザーに詳しく聞いてみる

海外移住者は増加傾向!約131万人が海外に滞在

外務省「海外在留邦人数調査統計」によると、海外で暮らす日本人の数は約131万人と発表されています(2022年10月1日時点)。そのうち、約75万人が長期滞在者、約56万人が永住者です。

海外で暮らす日本人の数は、コロナ禍によって3年連続で減少傾向にあります。しかし、それはあくまで長期滞在者が減少したに過ぎず、永住者に関しては高い割合で増加を続けている状況です。前年比で見ても、永住者の数は約2万人増加しています。

つまり、海外の生活に魅力を感じ、実際に移住している日本人が毎年大勢いるのです。

移住者が多い地域は、1位が北米(49.1%)、2位が西欧(16.2%)、3位が大洋州:オセアニア(13.7%)です。

参照元
外務省「海外在留邦人数調査統計

アドバイザーに詳しく聞いてみる

海外移住におすすめの国7選

ここでは、海外移住のハードルが低い国や、日本人が暮らしやすい環境が整った国を紹介します。

タイ

アジア屈指の親日国であるタイは、多くの日本人が暮らしている国です。日本人街があり、日本語の通じる病院や日本食レストランもあるため、日本人にとって過ごしやすい環境が整っています。また、仏教徒が多いところや主食が米であるところなど、文化的に日本に近いところも魅力です。物価が安い国でもあるため、日本と同じ水準の収入があれば、余裕のある暮らしができるでしょう。

タイで永住権を取得するには、就労ビザ・配偶者ビザ・投資ビザ・特殊技能ビザを使って3年間タイに滞在する必要があります。基本的には、就労ビザや配偶者ビザを取得してから永住権獲得を目指す方法がメジャーです。

フィリピン

フィリピンは東南アジアのなかでも特に日本に近い国です。3~4時間ほどのフライトでアクセスできるため、気軽に行き来ができます。気候は温暖で物価も安いため、日本人が暮らすには適した環境といえるでしょう。また、セブ島の英語留学で知られるように、基本的にどこでも英語が通じる国なので、コミュニケーションするのも簡単です。

フィリピン移住に使えるおすすめのビザは「SRRV(リタイヤメントビザ)」。他国の一般的なリタイアメントビザが概ね50代からしか取得できないのに対し、35歳から申請できるため比較的取得が簡単です。SRRVは永住権も取得できます。

マレーシア

治安が良く、物価も安いマレーシアは日本人の移住先として人気の国の一つです。公用語はマレー語ですが、都市部では英語が通じるのでコミュニケーションしやすいでしょう。常夏の国として知られるマレーシアは日中こそ30℃程度になりますが、朝晩は涼しいため快適に過ごせます。

マレーシア移住が人気なのは「MM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)」という長期滞在ビザが取りやすい条件だったから。年金受給者も申請できる程度の緩い条件だったため、MM2Hを利用した移住が人気でした。

しかし、2021年にMM2Hの収入要件が大きく引き上げられたことで、マレーシア移住のハードルは高くなってしまいました。マレーシア移住を目指す場合、就労ビザなどMM2H以外のビザ取得も検討しましょう。

カナダ

語学留学先として人気のカナダは移住にも適した国です。広大な土地と豊かな自然が魅力で、街に住んでいても少し足を伸ばせば大自然が体感できます。仕事よりプライベートを大切にする価値観や、外国人に寛容な国民性が特徴の国なので、さまざまな面でストレスなく生活できる環境があります。

カナダは多民族国家です。国土が広いわりに人口が少なく、労働力が足りないため移民の受け入れを積極的に行っています。そのため、永住権の取得も比較的容易です。Express Entryやファミリークラスなど申請枠はいくつかありますが、いずれも英語力のテストがあるので英語力は必須。また、カナダでの就労経験や学歴があれば、申請できるカテゴリーが増えます。

オーストラリア

オーストラリアは温暖な気候や豊かな自然が魅力の国です。治安が良く、労働環境も整っているため日本人が暮らすのに適しています。南半球にある国なので四季は日本と逆ですが、時差は1時間程度なので日本にいる家族や友人と連絡を取るのも不便しません。

オーストラリアの永住権取得において重要なのが、職種選びです。オーストラリアは自国で必要としている職種について職業リストを作成しており、ほとんどの永住権はリストにある職業を条件としています。そのため、基本的にリストにある職業を目指すのがオーストラリア移住の第一歩といえます。

オランダ

オランダはヨーロッパのなかでも特に移住先として人気の高い国です。充実した社会保障制度や整備された労働環境が魅力で、高い生活水準が保たれています。公用語はオランダ語ですが、英語を話せる人が多いためコミュニケーションにも不便しません。ヨーロッパ諸国と陸続きなので、車や電車で気軽にヨーロッパ旅行ができるところもメリットといえます。

オランダで申請できる永住権は、オランダの永住権とEUの永住権があります。違いはいくつかありますが、申請条件はほぼ同じ。過去5年間オランダに住んでいることや、収入要件、居住許可の保持などが条件です。

また、オランダ移住で見逃せないのが、オランダのフリーランスビザ(個人事業主ビザ)の存在。「日蘭通商航海条約」によって、日本は最恵国待遇を受けているため、非常に緩い条件でビザ取得が実現します。

メキシコ

マヤの古代遺跡やメキシコ料理で有名なメキシコは、日系企業の進出が盛んな国です。日本人向けの求人も多く、日本人移住者も大勢います。物価が安く、暖かい気候のメキシコは、移住先に適した環境。親日家が多いことや、大らかな性格の人が多いこともあり、プレッシャーをあまり感じずに生活できるところもメリットです。治安事情には不安があるものの、日本人移住者の多い安全なエリアを選べば、心配ありません。

メキシコの永住権申請の方法は主に二つ。「配偶者ビザで2年間滞在」もしくは「一時滞在許可証(就労ビザや学生ビザ)で4年間滞在」の2パターンがメジャーです。基本的に条件は緩く、比較的容易に永住権が取得できます。

◆関連記事
メキシコに移住するには?国の風土や必要な語学力、仕事事情を解説
メキシコで暮らす日本人が増加中?移住の理由や文化の違いも

アドバイザーに詳しく聞いてみる

海外移住|移住先を選ぶには?

海外移住は、海外旅行とは勝手が異なります。オフシーズン中の生活や、観光地以外の現地での生活に慣れなければなりません。自分が思い描く海外移住のビジョンと実際の暮らしとの間にギャップが生じないよう、以下のポイントを押さえて移住先を選びましょう。

  • 過ごしやすい気候か、どんな災害があるか
  • 治安事情
  • 食文化
  • ビザの取りやすさ
  • 生活の利便性(飲食店やコンビニ、医療機関があるか)
  • 医療体制、医療制度
  • 移住先で話されている言語
  • 宗教・現地の人の考え方を受け入れられるか

同じ国であってもエリアごとに生活環境は異なるため、地域ごとに詳細な情報を調べる必要があります。おすすめは移住前に短期・中期の滞在をしてみること。実際に滞在してみて、現地の生活を体験しておきましょう。

◆関連記事
老後の海外移住に貯金はいくら必要? 海外移住の金銭的メリットを解説!

アドバイザーに詳しく聞いてみる

海外移住のメリット

海外移住は、言葉の壁や移住コストなど、少なからずハードルがあります。しかし、海外に移住しないと得られないメリットがあるのも事実です。ここでは、海外移住の魅力やメリットについて解説します。

好きな気候の地域に住める

日本は四季がはっきりしている国です。夏は蒸し暑く、冬は厳しい寒さとなるため、身体には少なからずストレスがかかってしまいます。その点、年中暖かく過ごしやすい国に移住すれば、体の負担も少なく生活できるでしょう。健康面を考慮して、高齢者の方が老後を海外で過ごす選択をすることもあります。

また、自然災害も考慮すべきポイントの一つです。日本は地震や台風のリスクが高い国なので、そうした被害がない国に移住すれば安心して生活できるでしょう。ただし、テロの脅威や蚊が媒介するウイルスなど、日本に住んでいるとあまり実感しないような危険性も海外には存在するため、移住前によく調べておくことが肝心です。

物価の安い国でゆとりのある生活ができる

日本人の移住先に人気の国は、物価が安い国が多いです。たとえば、東南アジア諸国なら日本の半分~1/4程度の生活費で生活できます。日本と同じ水準の収入があれば、十分ゆとりのある生活ができるでしょう。老後生活を海外で送る場合も、年金で十分生活していける点は魅力といえます。

困難を乗り越えて成長できる

海外に移住すると、文化の違いや生活環境の違いなど、慣れるまではさまざまな困難に直面します。しかし、海外移住は簡単にはやめられません。困難に直面しても、それらに向き合い乗り越えていく必要があります。こうした経験を通じて、人間的に成長していくことが見込めます。

人脈が広がる

海外では、日本では出会えないような人たちと出会うことができます。さまざまな価値観を持つ人たちと出会うことで、いままでとは全く違うことに興味が出てきたり、新しいモチベーションがわいたりするでしょう。また、ビジネスで移住する場合は、人脈が広がることで新たなビジネスに繋がる可能性があります。

節税効果が期待できる

シンガポールやマレーシアなど、日本よりも税率が低い国はたくさんあります。税率が低い国に移住することで、高い節税効果が期待できるでしょう。富裕層や経営者には、海外移住をして合法的に税負担を軽くしている人もいます。

◆関連記事
20代で海外駐在!メリットデメリットと海外駐在を実現させる方法

アドバイザーに詳しく聞いてみる

海外移住が実現しやすい仕事

ここでは、海外移住が実現しやすい仕事について紹介します。日本人が働きやすい仕事をピックアップして紹介しているので、自身に合った仕事があるかチェックしてみましょう。

日本語教師

日本で働きたい人や、日本の文化に興味がある人など、日本語を学びたいという人は世界に大勢います。日本語教師は日本語を学びたい海外の人に日本語を教える仕事です。日本語のスキルが求められる仕事なので、日本人にはピッタリの仕事といえます。専門的な仕事なので、就労ビザの取得も比較的容易です。

日本語教師になるのに必須の資格はありませんが、「日本語教育能力検定試験に合格する」「日本語教師養成講座で420時間の研修を受ける」「大学または大学院の日本語専攻を修了する」の3条件のうちいずれかの完了が求められることが多いです。日本語教師になる方法については以下の記事でも紹介しているので、興味のある方はご覧ください。

◆関連記事
海外で日本語教師として働くには? 応募条件や必要資格について解説

日本食料理店のスタッフ・料理人

日本食料理店の従業員なら、日本人というだけでも採用される可能性があります。ホールスタッフは接客業ですが、基本的に決まったやり取りしかしないので語学力に自信がなくても就労可能です。また、料理人になるなら、調理師免許を持っていると就労ビザの取得に役立ちます。

日本人向けのツアーガイド

日本人観光客に現地の観光地の案内をする仕事です。基本的に日本語のみを使って働けるので、外国語のスキルはあまり必要とされません。また、日本人顧客からすれば同じ日本人のガイドのほうが安心して依頼できるため、日本人であることを強みに働ける仕事の一つといえます。ただし、ツアー中にトラブルが発生した際に地元の病院や警察に連絡を取れる程度の最低限の語学力は必要とされます。

保育士

日本人駐在員が多いエリアには、日系の保育園が複数設置されています。日系保育園の保育士なら、日本語を話す子供を相手にするため、語学スキルはあまり必要とされません。保育士は専門職扱いとなるので就労ビザが取りやすいところもメリットといえるでしょう。

留学エージェント

留学エージェントは、留学先の手配を代行する仕事です。そのコンサルタント職は、留学先との仲介や留学生のキャリア相談など留学全般のサポートを行います。留学エージェントになるのに必須の資格はありませんが、学位取得を目的とする留学の経験があると有利です。

通訳・翻訳

通訳・翻訳も海外で働ける仕事の一つです。企業に所属して日本企業との窓口役を担う働き方や、IT関係や医療関係など専門性の高い通訳をする働き方など、さまざまな働き方があります。通訳・翻訳になるのには必須の資格はありませんが、高い語学力があることを証明する必要があるため、海外でも通用する語学系資格を取得しておくと良いでしょう。

ITエンジニア

ITエンジニアは世界的に需要の高い仕事です。ITに関する知識は世界共通。そのため、日本で培ったスキルや経験を海外でそのまま活かすことができます。ITエンジニアは国によっては専門職として扱われるため、就労ビザが取りやすいところもメリットです。また、企業に所属する働き方のほかに、フリーランスのような自由度の高い働き方もできます。

◆関連記事
エンジニアが海外転職する3つの方法!メリット・デメリットや注意点を解説!

コールセンター

人件費の安い国には、グローバル企業が巨大なコールセンターを設置しています。日系企業のコールセンターなら、日本人からの問い合わせに対応する仕事なので、語学力に自信がなくても就労可能です。海外での初めての仕事としてコールセンターを選ぶ人は多くいます。

◆関連記事
日本人が海外で働くには?海外で働く5つの方法とおすすめ職種を解説!

「メキシコに移住したい」「メキシコでの就労に興味がある」という方は、Leverages Career Mexico(レバレジーズキャリアメキシコ)をご利用ください。当サービスは、メキシコに特化した転職・就職支援サービスです。現地事情に詳しいアドバイザーがあなたにぴったりの求人を紹介します。
書類作成のサポート、面接対策、入社後のフォローまで手厚くバックアップするので、1人での就活に自信がない方も安心です。ぜひお気軽にご相談ください。

メキシコの就職、生活事情に詳しい
アドバイザーがあなたをサポートします

海外経験がない方も全面バックアップ!

無料相談を申し込む