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このページのまとめ

  • 海外で長期的に働くなら就労ビザが必要
  • 就労ビザの取得要件は国によって異なる
  • 就労ビザ申請の条件として、学歴や実務経験が求められることが多い
  • 就労ビザを申請するなら、まず海外企業の内定が必要

長期的に海外で働くには、基本的に就労ビザを取得しなければなりません。このコラムでは、就労ビザの種類や申請方法、申請の条件について解説しています。海外で働きたい人はぜひチェックしてください。

また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本語話者の方のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。

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海外で働くのに必要な「就労ビザ」とは?

VISAと書かれた木のブロックと飛行機の置物の画像
就労ビザとは、働くことが認められた査証(ビザ)や滞在資格のことです。ビザには、観光ビザやワーキングホリデービザなどさまざまな種類がありますが、海外で長く働くには基本的に就労ビザが必要となります。

就労ビザは国ごとにさまざまな種類があり、名称や取得条件もそれぞれ異なります。就労ビザを取得するには、まずは相手国の企業から内定をもらい、その企業にスポンサーとなってもらって申請手続きを行うという流れが一般的です。

就労ビザがないのに働いてしまったり、許可された範囲を超えて働いてしまったりすると不法就労になってしまいます。罰金やビザ取り消し、強制送還といったペナルティを課せられてしまうこともあるので注意しましょう。

就労ビザが必要なのはなぜ?

就労ビザは、各国が自国の雇用を守るために設けている制限です。就労ビザの規制がないと、多くの外国人労働者が流入して自国民の雇用を奪ってしまうでしょう。

特に英語圏の先進国は就職先として人気なので、学歴や就労経験といった複数の制限が設けられています。海外就職を目指す人は、渡航先の出入国管理制度を調べて、必要なビザを取得しましょう。

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【13の国と地域】就労ビザの取得条件

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就労ビザや労働許可証は、地域ごとにさまざまな種類があります。ここでは13の国と地域を例に、それぞれの地域で発給される一般的な就労ビザについて抜粋して紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なお、ここで紹介する取得条件はあくまで原則です。別の審査基準がある場合もあるので、働きたい国の就労ビザについては詳しく調べておきましょう。

アメリカ

【H-1Bビザ(特殊技能職)】
特殊技能に従事する専門家のためのビザです。
職務内容がSpecialty Occupation(専門職)である必要があります。

  • 主な条件:四年制大学の学位もしくはそれ相応の実務経験が必要
  • 有効期間:3年(6年まで延長可能)
  • 注意点:年間のビザ発給枠が決まっている

【L-1 ビザ(企業内転勤者)】
いわゆる駐在員ビザです。
幹部、管理職(L-1A)または特殊技能者、専門知識を有する者(L-1B)である必要があります。

  • 主な条件:過去3年間に1年以上、管理職・特殊技能職・専門職などとして勤務していること
  • 有効期間:3年(L-1Aは7年、L-1Bは5年まで延長可能)

中国

【Zビザ】
中国で働く場合に発給される最も一般的な就労ビザです。

  • 主な条件:原則、大卒以上の学歴+2年の実務経験
  • 有効期間:1年
  • 注意点:ビザの発給後、3か月以内に入国する必要がある。入国後は「外国人就業証」と「外国人居留許可証」の申請を行う

韓国

就労ビザ申請の前に、就労ビザ発行許可(CCVI)の取得が必要です。

【E-7(特定活動ビザ)】
韓国で働く場合に発給される最も一般的な就労ビザです。

  • 主な条件:「修士以上の学歴」「大卒以上+1年以上の職歴」「5年以上の職歴」いずれか一つを満たしている必要がある
  • 有効期間:3年

【D-7(企業内転勤ビザ)】
転勤者用のビザです。

  • 主な条件:同ポジションで1年以上働いている必要がある
  • 有効期間:3年

香港

【General Employment Policy】
香港で働く場合に発給される最も一般的な就労ビザです。

  • 主な条件:原則、大卒以上+3~5年の実務経験
  • 有効期間:2年(延長可能)
  • 注意点:香港に180日以上滞在する場合、入境後30日以内に香港IDの申請が必要

台湾

【居留ビザ】
滞在日数180日以上の場合に発給される長期ビザです。台湾で働く場合に発給される一般的なビザでもあります。

  • 主な条件:高卒・専門卒・短大卒の場合、実務経験5年以上。大卒の場合、実務経験2年以上。台湾での月収47,971NTD以上
  • 有効期間:労働許可にのっとって決定
  • 注意点:就労ビザのほかに労働許可が必要。入境後15日以内に「外僑居留証」の申請が必要

タイ

【Non-Immigrant B (Business) 】
タイで働いたり、タイに海外転勤したりする場合に発給される一般的なビザです。

  • 主な条件:月収50,000バーツ以上
  • 有効期間:1年
  • 注意点:就労ビザのほかに労働許可が必要。農業・漁業などの39業種については外国人の就労禁止

ベトナム

【労働許可書(ワークパーミット)】
管理者、経営者、専門家、技術者の4種類で申請できます。

  • 主な条件(専門家):四年制大学の学位+実務経験3年
  • 主な条件(技術者):1年の専門教育+実務経験3年
  • 有効期間:1年(就労ビザ)
  • 注意点:ビザ+労働許可を取得する必要がある

シンガポール

入国前にオンライン申込みが必要です。入国後、人材開発庁(MOM)との面接を経て発給されます。

【Employment Pass】
専門職やマネージャー向けに発給されるビザです。

  • 主な条件:四年制大学の学位や専門スキル。学歴や職歴、年齢で決められた給与水準を満たす必要がある
  • 有効期間:1~3年
  • 注意点:ポイント制度「COMPASS」で40点以上が必要。給与や学歴、国籍の多様性などで評価される。

【S Pass】
主に専門職や技術職以外に発給されるビザです。

  • 主な条件:専門学校や短大、それと同等の学位が必要。最低給与の指定あり
  • 有効期間:1~3年
  • 注意点:社内のシンガポール人従業員の数に対して枠を与えられる

マレーシア

【Employment Pass】
マレーシアで長期的に働く場合に発給される最も一般的な就労ビザです。

  • 主な条件:大卒以上の場合、実務経験3年以上が目安。最低月額給与5,000リンギット以上
  • 有効期間:1~5年
  • 注意点:就労ビザの申請には入国許可証(Entry Approval Letter)が必要

インドネシア

【C312】
インドネシアで働く場合に発給される一時滞在ビザです。

  • 主な条件:基本的に大卒以上の学歴+実務経験5年が必要
  • 有効期間:5年(1年ごとに更新)
  • 注意点:就労許可証「notifikasi」の取得後に就労ビザが発給される。入国後は滞在許可証「ITAS」の取得が必要

フィリピン

【9Gビザ】
フィリピンで働く場合に発給される一般的なビザです。

  • 主な条件:日本人でなければならない仕事内容であること
  • 有効期間:1~2年
  • 注意点:外国人雇用許可証(AEP)と外国人登録書(ACR I-Card)が必要

インド

【Employment Visa】
インドで働く場合に発給される一般的なビザです。

  • 主な条件:新卒からビザが取れるが、社会人経験3年以上が望ましい。最低年収1,625,000ルピー以上
  • 有効期間:1年(10年まで延長可能)
  • 注意点:事前にオンライン申請が必要

メキシコ

【Residente Temporal(一時居住者用査証)】
メキシコで長期的に働く場合に発給されるビザです。

  • 主な条件:仕事のオファーがあること
  • 有効期間:180日(在留カードの取得によって180日~4年の滞在が可能)
  • 注意点:移民局INMからNUT番号を取得したのち、メキシコ大使館・領事館で面接を受ける必要がある

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就労ビザが取りやすい国は?

タイのイメージ
就労ビザの取得条件として、学歴や就労経験が求められる場合が多いです。たとえば、中国やベトナムは「四大卒以上の学歴+就労経験」が求められます。条件に当てはまらない場合は、基本的にほかの国を検討することになるでしょう。

以下の国は就労ビザが比較的取りやすい国です。就労ビザ取得の条件をネックに感じている方は、以下の国を選択肢に入れてみてください。

【就労ビザが比較的取りやすい国】

  • タイ
  • マレーシア
  • フィリピン
  • インド
  • メキシコ

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就労ビザを取得する方法・主な3つのステップ

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就労ビザの取得手順は国によってさまざまです。ここでは、就労ビザ取得までの一般的な流れを紹介します。

1.まずは企業から内定をもらう

就労ビザを取得するには、就職先が決まっていることが前提です。まずは内定を獲得しましょう。就職活動をするために、通常のビザで入国することもあります。

外国人の受け入れを行っている企業は、内定を出すにあたり、応募者がビザの取得要件をクリアしているのかチェックしています。そのため、内定が出ればビザの取得要件も満たしていると考えて良いでしょう。

2.ビザの申請に必要な書類を集める

卒業証明書や職務経歴書、健康診断書など、取得したいビザの種類によってさまざまな書類が必要になります。書類の発行に時間がかかる可能性もあるので、早めに集め始めましょう。

3.就労ビザの申請を行う

ビザの申請は、就職先の企業が手続きをしてくれる場合と、自分で行わなければならない場合とがあります。また、現地の専門家にビザの取得を依頼できる場合もあるので、確認しておくと良いでしょう。

一部の国では、ビザの受付を国内でしか行っていません。自分で申請する場合は、短期滞在ビザやノービザで渡航して申請する必要があります。

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就労ビザ取得にかかる日数は?

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就労ビザは国によって、申請から数日で発給されることもあれば数ヶ月かかることもあります。就労ビザの申請は、応募先の企業と相談しながら余裕をもって行うのが良いでしょう。

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「就労ビザの取得はハードルが高い…」と考えている方は、就労ビザが取りやすい「メキシコ」を選択肢に入れてみてはいかがでしょう。
メキシコは、日本の自動車メーカーの進出を皮切りに、日系企業の進出が相次いでおり、海外の就職先としても注目されている国です。就労ビザ取得のハードルも欧米諸国に比べれば低いので、特に海外就労の経験が少ない方に適しているといえます。

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