このページのまとめ
- 「海外ノマド」とは、場所や時間に縛られず、海外を転々と移動しながら働く生活スタイル
- Webライターや動画編集、ブログ運営など、オンライン上で完結する仕事をする
- 物価が安い地域なら、月5～10万円程度の生活費で暮らせる場合もある
- 海外ノマドになるなら、半年～1年間ほど暮らしていけるだけの貯金を用意しておくと良い
- フルリモートで稼ぐ方法を確保しておくと、海外ノマドになるハードルが下がる
海外ノマドワーカーを目指している人に向け、仕事内容や稼ぎ方、生活費などの基本情報について解説します。コラムを読んで、海外ノマドワーカーの生活スタイルについてチェックしてみましょう。
また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本語話者の方のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。
海外ノマドとは
ノマドワーカーとは、場所や時間に縛られず、その時々で場所を移動しながら働く人のことです。「ノマド（nomad）」とは英語で「遊牧民」という意味で、ノマドとして働く人をノマドワーカーといいます。
ノマドワーカーは、自由度の高い働き方ができるのが特徴です。インターネット環境さえあれば働くことができるので、自宅やカフェ、コワーキングスペースなどさまざまな場所で働くことができます。
場所を選ばず働けるので、海外移住をしたり、海外で旅をしたりしながらノマド生活をすることも可能です。海外を転々と移動しながら働くノマドワーカーを「海外ノマドワーカー」ともいいます。
フリーランスとの違い
フリーランスは、組織に属さず、個人で仕事を請け負う個人事業主のことを指します。ノマドワーカーはワークスタイルを指す言葉ですが、フリーランスは雇用形態を指す言葉です。
仕事場の制限がないフリーランスは、ノマドワーカーとして働くことができます。
ただし、フリーランスは、拠点をもつ場合やオフィスに出社して働く場合もあるので、フリーランス＝ノマドワーカーとは限りません。
リモートワーク（テレワーク）との違い
リモートワークは、オフィスに行かずに、自宅などで働く形態のことを指します。リモートワークは、働く場所や時間帯が会社の規定で決められていることが多いため、ノマドワーカーとは区別される場合が多いです。
リモートワークは、一般的に正社員に多い働き方です。一方、ノマドワーカーは、フリーランスに多い働き方といえます。
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海外ノマドの魅力3選
海外ノマドは、憧れの海外で自由度の高い暮らしができる、魅力的な働き方です。ここでは海外ノマドの魅力について解説します。
海外の暮らしを堪能できる
一つの国に長期間滞在できるところが海外ノマドのメリットの一つです。会社員として働いていると、長期休暇を取って海外旅行をするというのはなかなか難しいでしょう。一方、海外ノマドなら、好きな国に長期間滞在することができます。短期の海外旅行では味わえないような、現地生活の実際の雰囲気というものを感じることができるでしょう。
また、海外で長く生活していれば、その国の人と知り合う機会も増えます。異なる価値観をもつ人びととの交流を通して、気の合う仲間を見つけることができるかもしれません。
生活費を抑えられる
日本よりも物価が安い国で生活すれば、生活費を抑えることができます。特に、駆け出しのフリーランスは収入が安定しないこともあるので、コストを抑えられる点はメリットといえるでしょう。物価の安い国で実績を積んで、フリーランスとしての実力をつけるという選択肢もあります。
海外旅行がしやすい
フリーランスは、作業量や作業をする時間帯を自分で決められます。そのため、スケジュールを調整すれば、好きなタイミングで海外旅行を楽しむことができます。また、一か所にとどまる必要はないので、ほかの国に移住するのも自由です。「ほかの国を見てみたい」「この国は合わない」と思ったら、自分のタイミングで移住できます。
海外をあちこち見て回れるのがノマドワーカーのメリットです。働きながら世界一周をするのも夢ではありません。
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海外ノマドに適した仕事
海外ノマドには、オンライン上で完結する仕事が適しているといえます。具体的には、以下のような仕事です。
【海外ノマドに適した仕事】
- Webライター
- Webデザイナー、Web制作
- 動画編集
- ブログ運営
- 翻訳家
- ITエンジニア
- 事務職（データ入力、書類作成など）
ノマドワーカーは、オンラインでの仕事がメインになるため、Web関連のスキルがほぼ必須となります。昨今は、オンラインスクールやYouTubeの動画による独学など、さまざまな勉強方法があるので、海外ノマドを検討している人は、スキル習得を目指しましょう。
海外ノマドの1ヶ月の生活費
海外ノマドの生活費は、物価が安い国で月5万円～10万円ほどが目安です。日本の生活費と比較すると、1/2～1/3ほどの費用で生活することができます。
海外ノマドとして案件をこなしていれば、半年～1年もあれば、じゅうぶん生活していけるだけの収入が得られるようになるでしょう。
海外移住を検討している人は、副業という形で実績を積んでおくことをおすすめします。月数万円程度の収入が確保できるようになれば、海外ノマド生活を始めるハードルが大きく下がります。
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海外ノマドになるのに必要な貯金の目安
海外ノマドになるなら、貯金はなるべくたくさん用意したほうが良いでしょう。最低でも、渡航先の地域で半年～1年程度生活していけるだけの貯金があると安心です。貯金があれば、すぐに稼ぐことができなくても、長い目で見てじっくりとスキルアップしていく時間を確保できます。また、フリーランスとしての収入がすでにある程度得られている人は、物価が安い国なら多額の貯金がなくても海外ノマド生活を始められるでしょう。
海外ノマドの税金の扱いはどうなる？
海外ノマドワーカーの税金は扱いが難しい領域です。現行の税法は海外ノマドのような生活を前提としていないため、ルールが明確でない部分もあります。
日本国内で収入がある場合は、原則、日本に納税義務があります。海外を転々とするノマドワーカーは「どの国の居住者なのか」「どこに税金を払うべきか」が分からなくなる場合も多いですが、迷う場合は日本で確定申告するのが無難です。
なお、どこの国にも所得税を納めていない状態になってしまうと、脱税にあたるため注意しましょう。
海外ノマドにおすすめの国
海外ノマドになるなら、物価が安い国やインターネット環境が整備された国がおすすめです。ここではノマドワーカーにおすすめの国について紹介するので、ぜひ参考にしてください。
タイ
タイは、アジア地域のなかでも特に海外ノマドの人気が高い国です。物価が安く、過ごしやすい気候なので、快適な生活を送ることができます。世界各国からノマドワーカーが集まっており、特にバンコクやチェンマイは、カフェやコワーキングスペースが充実しています。タイは、30日以内ならビザなしでも滞在可能です。
ベトナム
物価が安いベトナムも海外ノマドに適した国の一つです。屋台のグルメは安くておいしく、おしゃれなカフェも充実しています。カフェには無料Wi-Fiが設置されていることが多く、仕事場には困りません。ビーチリゾートとしては「ダナン」が人気で、世界遺産もあるので、観光する楽しみもあります。ただし、ビザなしで滞在できる期間が15日と短いところがネック。それ以上滞在するにはビザの申請をしなければなりません。
インドネシア
インドネシアは、物価が安く、過ごしやすい気候の国です。特に観光ではバリ島の人気が高く、多くの外国人観光客でにぎわっています。Wi-Fi環境やコワーキングスペースが充実しており、ノマドワーカーが働きやすい環境が整っています。インドネシアは、30日以内ならビザなしでも滞在可能です。
ポルトガル
ポルトガルは、ヨーロッパのなかでもノマドに人気の高い国です。ヨーロッパのなかでは物価が安いこともあり、世界中から海外ノマドが集まっています。特にポルトガルのマデイラ島にはデジタルノマド村があり、コワーキングスペースの無料提供などを行い、ノマドの誘致を行っています。ポルトガルは、90日以内ならビザなしでも滞在可能です。
フィリピン
セブ島留学で有名なフィリピンは、海外ノマドにも人気の高い国です。ビーチリゾートであるセブ島には、美しい景観だけでなく、コワーキングスペースも数多くあり、ノマドに適した環境があります。フィリピンは英語が通じやすい国なので、コミュニケーションもしやすいです。ただ、田舎だと英語が通じにくいだけでなく、ネット環境も整っていないことが多いので、滞在先の環境は調べておきましょう。
ジョージア
東欧の国ジョージアは、1年間ビザなしで滞在できることから「ノマドの聖地」ともいわれている国です。おしゃれなカフェやコワーキングスペースなど、ノマドが作業できる場所が増えており、インターネット環境が整いつつあります。物価も安く、日本の半分～2/3程度の生活費で暮らせます。
メキシコ
メキシコは、近年海外ノマドの人気が高まっている国です。物価が安く、ビザなしで180日まで滞在できるところがメリットとなります。リゾートビーチのカンクンや美しい街並みのグアナファトなど魅力的な都市が多く、世界遺産もたくさんあるので観光が楽しめます。
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海外ノマド向けのノマドビザ
世界的にノマドワーカーが増えたこともあり、「ノマドワーカービザ」を用意する国も増えてきました。
ノマドビザは、滞在国以外から収入を得ているということを前提にした海外ノマド向けのビザのことです。ノマドビザは就労ビザよりも取得しやすく、また、観光ビザよりも長期間滞在することができます。
ノマドビザの種類や条件、有効期間は国によって異なるため、行きたい国のビザ制度について調べておくことをおすすめします。
海外ノマドの注意点
海外ノマドは自由度が高く魅力的な働き方ですが、デメリットもあります。ここでは海外ノマドの注意点について解説するので、チェックしておきましょう。
言語の壁がある
海外で暮らすとなると、語学力が必要となります。
現地の言葉が分からなくても生活していくことは可能ですが、せっかく海外で暮らしていても、言葉が分からないと地域に馴染めなくなってしまうでしょう。また、人と話せないと海外で孤独を感じる可能性があります。
外国語を習得しておくことが望ましいですが、語学学習には時間や労力がかかるので、その点はネックといえます。
ネット環境・作業環境が整っていないこともある
渡航先の国の環境によっては、作業がしづらいこともあります。特に発展途上国の場合は、Wi-Fiの速度が遅かったり、デスクや椅子の質が低かったりして、思うように作業が進まないこともあるでしょう。高めのホテルなど、作業する場所を選ぶ必要があります。
時差の影響を考慮しなければならない
海外ノマドとして活動するなら、滞在国と日本との時差にも注意しなければなりません。特に、北米や南米は日本との時差が大きいので、時差に気を付ける必要があります。常に日本との時差を確認しながら作業をしましょう。
海外ノマドになる前に必要な準備
海外ノマドになるハードルは年々下がっていますが、きちんと準備をしないと途中で挫折してしまうこともあります。海外ノマド生活を成功させるために、ここで必要な準備についてチェックしておきましょう。
リモートで稼げる仕事を獲得する
海外ノマドになる前に、フルリモートで稼げる仕事を副業として始めておきましょう。プログラミングやブログ運営、ライティングなどが候補です。はじめは高収入が得られなくてもいいので、まず何か手をつけてみましょう。
語学力を身につける
海外ノマドになるなら、少しでも現地の言葉について学んでおきましょう。多少現地の言葉が理解できれば、現地の人とのコミュニケーションがしやすくなります。食事や買い物をするのにも役立つので、海外の暮らしを体験するなら語学スキルの習得を目指しましょう。
海外旅行保険に加入する
海外渡航の際は、海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。海外は、日本と気候が違ったり、衛生環境が整っていなかったりすることがあるため、思わぬケガや病気に見舞われることがあります。また、病院にかかると医療費が高額になってしまう場合も珍しくありません。万が一に備えて、海外旅行保険に入っておくと良いでしょう。
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