海外で働いているビジネスマンのイメージ

このページのまとめ

  • 若者の海外出稼ぎが増加している
  • オーストラリアの最低時給は日本の約2倍
  • 時給の良い国で働けば、給料が2倍以上になることもある
  • ワーキングホリデー制度を利用した海外出稼ぎが人気
  • 海外出稼ぎにおすすめの国は、オーストラリアやニュージーランド、カナダなど
  • 海外出稼ぎをする際は、生活費について確認しておくことが重要

海外出稼ぎを検討している人に向け、稼げる金額の目安や出稼ぎにおすすめの国について紹介します。コラムを読んで、海外出稼ぎについてチェックしておきましょう。

また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本人のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。

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若者の海外出稼ぎが増加中

増加している棒グラフの画像

近年、若者の海外出稼ぎが注目されています。その背景にあるのが、日本経済の停滞や円安といった問題。内閣官房の資料では、1人あたりの賃金について以下のような数字が公開されています。

【1人当たり実質賃金の伸び率(1991年~2019年にかけて)】
イギリス:1.48倍
アメリカ:1.41倍
フランス:1.34倍
ドイツ:1.34倍
日本:1.05倍

日本の平均賃金は、過去30年間でほとんど変化していないことが伺えます。そのため、「日本で働いていても給与があがらない」と日本に見切りをつけ、海外で仕事を求める若者が増えているのです。

実際、世界には、最低賃金だけで見ても日本の2倍以上稼げる国があるのも事実です。

参照
内閣官房「賃金・人的資本に関するデータ集

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海外出稼ぎで給料2倍?実際はどのくらい稼げる?

給料アップのイメージ

海外出稼ぎで稼げる額は、働く国や仕事内容によって異なります。ここでは出稼ぎ先として人気の高いオーストラリアやカナダを例に、最低賃金の違いについてチェックしてみましょう。

最低時給 1か月働いた場合の給与

日本

1,004円

16万640円

オーストラリア

23.23オーストラリア・ドル

(約2,263円)

36万2,080円

カナダ

(オンタリオ州)

16.55カナダドル

(約1,812円)

28万9,920円

※1か月の賃金は、40時間/週×4週間で算出

最低賃金だけでみても、オーストラリアと日本で2倍ほどの給与の差があることがわかります。

また、上記はあくまで最低賃金。仕事内容や働き方によっては2倍以上の給料を手にすることも可能です。そのため、海外出稼ぎは、効率よく稼ぐ方法の一つといえるでしょう。

参照
厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧
日本貿易振興機構(ジェトロ)「最低賃金を7月から8.7%引き上げ」(1オーストラリア・ドル=97.42円で算出)
Retail Council of Canada「Minimum Wage by Province」(1カナダドル=109.50円で算出)

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海外出稼ぎのメリット

ノートにメリットと書かれた画像

海外出稼ぎには「稼げる」以外にもさまざまなメリットがあります。ここで海外出稼ぎのメリットについてチェックしてみましょう。

成果主義の環境で働ける

年功序列の価値観が残る日本に対し、海外は成果主義が主流です。そのため、若手でも成果さえ出せば出世や収入アップにつながることがあります。こうした成果型の環境を求めて、海外出稼ぎを選ぶ若者が増えているのです。

海外就労の経験が積める

海外で働いた経験があれば、今後のキャリア形成を有利にすることができるでしょう。近年は海外でビジネスを展開する日本企業が多数存在します。「外国語が話せる」「現地の商習慣に詳しい」など、海外就労で獲得したスキルは、グローバル展開をしている企業で評価されるでしょう。

チップ文化でさらなる収入アップが見込める

アメリカ、カナダ、イギリス、フランスなど、チップ文化のある国なら、給料のほかにチップがもらえるので収入アップが見込めます。チップは良いサービスに対して支払われることが多いので、チップをもらって収入アップを目指す人は、自分なりの接客方法を研究してみましょう。

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海外出稼ぎの方法

海外の街を歩く人のイメージ

海外で働くには、就労が可能なビザを取得しなければなりません。ここでは海外就労が認められているビザや海外出稼ぎの方法について解説しています。

ワーキングホリデー制度を活用する

ワーキングホリデーは、主に18歳~30歳の日本人が協定国のあいだで1年ほど滞在できる制度です。滞在期間中は、語学学習や観光、休暇のほかに、現地での就労も認められています。海外出稼ぎをするなら、ワーキングホリデー制度の活用がおすすめです。就労ビザを取得して海外企業に就職する方法よりも、比較的容易に海外就職が実現します。

日本がワーキングホリデーの協定を結んでいるのは以下の29か国です。

オーストラリア/ニュージーランド/カナダ/韓国/フランス/ドイツ/英国/アイルランド/デンマーク/台湾/香港/ノルウェー/ポルトガル/ポーランド/スロバキア/オーストリア/ハンガリー/スペイン/アルゼンチン/チリ/アイスランド/チェコ/リトアニア/スウェーデン/エストニア/オランダ/ウルグアイ/フィンランド/ラトビア(2023年11月現在)

なお、年齢要件や滞在可能な期間、就労が認められている範囲は国によって異なります。たとえば、オーストラリアは同じ雇用主のもとでは最大6か月までの就労が認められていますが、移民局に申請し認められれば、12か月まで就労可能になります。

各国の詳しい条件は外務省「ワーキング・ホリデー制度」などでチェックしてみましょう。

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留学中にアルバイトをする

オーストラリアやイギリスなど、一部の国では学生ビザでも限定的にアルバイトが認められています。語学学校や大学への留学を検討している人は、留学中に働けるかチェックしてみましょう。

学生ビザで認められている就労の範囲は、アメリカ、オーストラリア、イギリスを例に挙げると以下の通りです。

  • アメリカ:原則不可(大学留学の場合、キャンパス内なら週20時間まで可)
  • オーストラリア:2週間で48時間まで(学校認可の休暇期間は無制限)
  • イギリス:6か月以上滞在予定の場合、許可を得ることで週20時間まで可(語学留学の場合は不可)

ただし、学生ビザはあくまで学業がメインなので、十分な生活費を稼ぐのは難しい場合がほとんどです。

就労ビザを取得して働く

現地企業に就職したり、海外駐在員として海外派遣されて働いたりする場合は、就労ビザを取得することになります。就労ビザの取得は、学歴や職歴、仕事の専門性などが求められることが多いので、ハードルが高め。しかし、ワーキングホリデービザのように就労期間の制限がないので、同じ国でずっと働き続けたい場合は取得を検討しましょう。

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海外出稼ぎにおすすめの国

都心から近いシドニーの海辺で景色を眺める女性の横顔の画像

海外出稼ぎで重要なのが、どの国で働くかという点です。稼いだり貯金をしたりするには給与水準の高い国を選ばなくてはなりません。ここでは、給与水準や治安の面から、出稼ぎにおすすめの国を3つ紹介します。

オーストラリア

最低時給:23.23オーストラリア・ドル(約2,264円)

オーストラリアは日本人の出稼ぎ先として特に人気の高い国です。ワーキングホリデー協定国であり、留学中も働ける国なので、多くの日本人が出稼ぎをしています。

オーストラリアは給与水準が高く、また治安も良いので出稼ぎをするのに最適です。公用語が英語なので、コミュニケーションがしやすいところもメリットといえるでしょう。また、温暖で晴天率が高い気候であり、快適に暮らせるところも魅力といえます。

ニュージーランド

最低時給22.70ニュージーランド・ドル(約2,037円)

ニュージーランドはオーストラリアの南東に位置する島国です。ワーキングホリデーの協定国で時給が高いので、日本人の出稼ぎ先として人気があります。

地理的にオーストラリアと近いこともあり、公用語が英語であるところや治安がいいところなどは、オーストラリアと共通のメリットとしてあげられます。
ただし、リゾート地のような雰囲気のオーストラリアに比べるとニュージーランドは比較的落ち着いた雰囲気。仕事を探すには大都市の多いオーストラリアの方が適している可能性がありますが、のんびり過ごしたいならニュージーランドの方が適しているでしょう。

また、内陸部に乾燥地帯の広がるオーストラリアに比べ、ニュージーランドは水が多い環境です。南部には氷河やフィヨルドもあり、ウィンタースポーツを楽しむこともできます。

カナダ

最低時給:16.55カナダドル(約1,813円)

カナダは、移民の割合が多い国です。国民の5人に1人が移住者で構成されています。異なる価値観や文化を尊重する雰囲気が根付いているため、日本人も暮らしやすいでしょう。ワーキングホリデーの協定国であり、時給も高いので出稼ぎにおすすめです。

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海外出稼ぎで人気の仕事

ホワイトボードに英語と日本語を書いている男性の画像

海外出稼ぎでは以下のような仕事が人気です。興味のある仕事があるかチェックしてみましょう。

  • 日本語教師
  • 通訳・翻訳
  • ホテルスタッフ
  • レストランスタッフ
  • 日本語教師
  • ツアーガイド
  • 農業・酪農スタッフ
  • ベビーシッター

海外就職しやすい職種11選を紹介! 資格・スキルが要らない仕事って?」では、日本人が海外で働きやすい仕事について詳しく紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。

海外出稼ぎに向いている人

キャリーケースを引く男性の足元の画像

ここでは海外出稼ぎに向いている人の特徴について紹介します。ご自身が海外出稼ぎに向いているかどうかチェックしてみてください。

柔軟性のある人

海外には、日本とは異なる文化や考え方があります。また、さまざまな国籍の人が入り混じって生活しているという地域も少なくありません。環境の変化に慣れるのが苦手な人は、苦労する場面が多いでしょう。文化や考え方の違いを受け入れられるような柔軟性がある人が、海外出稼ぎに向いているといえます。

現地の言葉が話せる人

海外出稼ぎにおいて最大のハードルといえるのが、言語の壁です。現地の言葉が話せる人なら、海外出稼ぎを実現しやすいといえるでしょう。現地語のスキルが高いほど、働ける仕事の幅が広がるので収入アップを狙いやすくなります。そのため、稼ぎたい人は語学スキルを磨いておくと効果的です。

自分から行動できる人

海外で働くうえでは、自分から行動することが重要です。海外は新人教育があまりないので、働いている中で分からないことがあれば、自分から質問しなければなりません。また、仕事上の評価についても、自分から積極的にアピールしていくことが重要と考えられています。そのため、受動的な姿勢ではなく、自分から積極的に行動できる人にとって海外出稼ぎは向いているといえるでしょう。

長期的な視野を持つ人

海外出稼ぎの期間は人によって異なりますが、おおむね1年以上の滞在を予定することになるでしょう。そのため、効率よく稼ぐには長期的な視野を持つ人のほうが適しているといえます。毎月の出費について整理し、どのくらい貯金できるかを明確にしておきましょう。また、語学学習やスキルアップなど、稼ぎ以外の目標がある場合は、それについてのプランを立てておくことが重要です。

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海外出稼ぎの注意点

問題点を発見する・見つけるイメージ

海外出稼ぎには、事前に知っておくべき注意点もあります。渡航後に後悔しないためにも、注意点についてあらかじめチェックしておきましょう。

生活費がどのくらいかかるか調べておく

稼ぐ目的で海外に行くなら、生活費がどの程度かかるのかについて調べておく必要があります。時給が高い国は、比較的物価が高くなりがちです。たとえば、オーストラリアで1か月生活するには、おおむね15万円~20万円程度がかかるとされています。海外出稼ぎで収入が増えても、生活費がかさんでしまってはほとんど貯金できません。支出を抑えたい人は、外食を控えたり、家賃の安いシェアハウスを活用したりして工夫して節約するようにしましょう。

最低限の語学力を身に付けておく

海外で稼ぐには、日常会話レベルの語学力を身に付けておくことをおすすめします。家の契約をしたり、買い物をしたりと、現地で生活をしていくには最低限の語学力が必要です。そのため、渡航前の早い段階から現地語の勉強をしておきましょう。また、現地で語学学校に通ってから働くという選択肢を取ることも可能です。

働きたい国について調べておく

渡航前に働きたい国の情報を調べておきましょう。求人数や待遇、求められるスキルなどについて調べておけば、どのような働き方ができるか想定することができます。また、海外に住むことになるので、生活環境を調べておくことも肝心です。食文化や住環境、国の風習などについて調べ、渡航先の国を選ぶ基準にしましょう。

求人サイトを活用する

海外出稼ぎに行く前に、働きたい職種や職場について求人サイトで調べておきましょう。求人サイトには、求職者に求めるスキルや経験が記載されています。求人サイトをチェックすれば、自分のスキルがどのような仕事に活かせるか見極める参考になるでしょう。また、求人サイトに登録する場合は、なるべく多くの求人サイトに登録することをおすすめします。職場の選択肢を増やすことで、自分にあった職場を見つけやすくなります。

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