このページのまとめ
- スペイン語は世界で3番目に多く話されている言語で、話者人口は4億人を超える
- 英語や中国語と比べてスペイン語を話せる人は珍しいため、就活の際にアピールしやすい
- スペイン語を活かせる就職先は翻訳、旅行、航空業界やスペイン語圏の日系企業などがある
- 就職で役立つスペイン語の資格は「DELE」と「スペイン語技能検定」
- 選考の場ではスペイン語を学んだきっかけや、異文化への理解などを示すと効果的
スペイン語を習得している人や、興味があってこれから学ぼうとしている人に向け、スペイン語が就職にどのように活かせるかを解説します。コラムを読んで、スペイン語のスキルを効果的にアピールする方法をチェックしましょう。
また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本語話者の方のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。
スペイン語は世界で3番目に多く話されている言語
スペイン語は、英語・中国語に次いで世界で3番目に多く話されているとされる言語です。話者人口は4億人を超えています。
スペイン本国を含む21の国と地域で公用語として使われており、特に中南米・ラテンアメリカでは最もメジャーな言語となっています。また、アメリカでも第二言語として人気です。カリフォルニアやアリゾナ、フロリダには大勢のスペイン語話者がいます。
話者人口が多く、さまざまな地域で通じることから、日本でもスペイン語の習得が注目されつつあります。スペイン語は日本人が習得しやすいところが魅力。母音が日本語と同じで、単語はローマ字読みできるため発音がしやすく、文法は英語と似ているので、英語を学んだことがあれば読み書きのハードルも高くはありません。
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スペイン語で就職は有利になる?
就職に際して語学力が有利に働くことは多いですが、スペイン語の評価はどうなのか疑問に思っている方も少なくないでしょう。結論から言うと、就職先によっては有利になる可能性が高いです。
海外事業を展開している企業なら評価されやすい
海外進出の予定がある会社や、すでに海外支社を持っている会社など、語学力のある人材を求めている企業なら、スペイン語のスキルが有利になる可能性があります。スペイン語は話者人口が多い言語なので、グローバル企業では重宝されるでしょう。
「なぜスペイン語を学ぼうと思ったのか」「どのように勉強したか」をうまく説明できれば、効果的なアピールができます。
ほかの応募者との差別化ができるのが強味
日本において、一般的に語学力というと、英語か中国語というイメージが強く、スペイン語が活かせる場はまだ多くはありません。しかしながら、英語や中国語は習得している人が数多くいる一方、スペイン語を話せる人は珍しいため、他の応募者に埋もれにくくなります。スペイン語のスキルをアピールすることで、面接官に大きなインパクトを与えられる可能性があるということです。
スペイン語は将来性がある
スペイン語は、中南米・ラテンアメリカでネイティブとして話されています。これらの経済発展の著しい地域で話されていることから、スペイン語話者はこれからも増加する見通しです。国際的なビジネスの場におけるスペイン語の重要性は今後高まっていくことが予測されるので、スペイン語は将来性のある言語といえるでしょう。
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スペイン語のスキルを活かして就職できる仕事5選
スペイン語のスキルを活かせる代表的な就職先は以下の通りです。
翻訳・通訳
スペイン語のスキルをメインに働きたい人は、通訳や翻訳の仕事がおすすめです。英語だと競争率が高い仕事ですが、スペイン語の場合は、スキルを有する日本人の数が少ないため競争率は低めです。
海外の常識に対する理解や、高い水準の語学力が必要ですが、語学スキルを発揮する機会の多い仕事といえるでしょう。
また、昨今は日系企業のスペイン語圏進出が加速しており、諸国の現地で通訳職の需要が高まっています。海外志向のある方なら、現地で働くのも手です。
航空業界
航空業界では、さまざまな国籍の利用者を相手にする機会があるので、話者人口の多い外国語スキルは強みになるといえます。大手企業だと、英語のスキルはほぼ必須なので、スペイン語の他に英語の資格などを所有しておくのがおすすめです。
貿易会社・商社
貿易会社や商社は、外国企業との取引があることも多く、外国語スキルを活かす場面も多いといえます。スペイン語は、スペイン以外にも中南米およびアメリカの一部地域ではメジャーな言語です。スペイン語圏と取引のある企業では、スペイン語のスキルを活かす機会もあるでしょう。
観光業界
観光業界は、外国人観光客の対応など、語学力を活かせる場面が多いです。たいていは英語で対応できますが、実際の現場では英語以外の語学スキルが求められることもあるでしょう。そのため、英語以外のスキルがあれば企業から評価されます。
スペイン語圏に進出している日系企業
労働力の安さや地理的条件、資源などさまざまな理由から、日系企業のスペイン語圏進出は加速しています。スペイン語圏進出に積極的な企業であればスペイン語スキルも評価されやすいでしょう。スペイン語が話せる日本人スタッフとして、現地との仲介役、あるいは海外駐在員として働くことができるかもしれません。
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海外就職をするのも選択肢の一つ
スペイン語のスキルを活かして働く手段の一つとして、「スペイン語圏の国で海外就職をする」という選択肢があります。スペインやメキシコ、コロンビアなど、スペイン語圏の海外就職を視野に入れると、応募できる仕事の幅が大きく広がるでしょう。
中南米・ラテンアメリカは、日系企業が進出し現地採用を行っていることも多いです。特にメキシコは日系企業の進出が盛んで、なかにはスペイン語初級者が応募できる求人もあります。就労ビザの取得も比較的容易なので、メキシコでの就職は海外経験がない人にもおすすめです。
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就職に役立つスペイン語の資格2選
語学力をアピールするなら、資格を取得することをおすすめします。語学系資格を取っていれば、自分のスキルレベルを具体的に伝えることができるので、評価につながりやすいでしょう。
英語では英検やTOEICが有名ですが、スペイン語にもこうした就職のアピールに役立つ資格があります。
1.国際スペイン語検定「DELE」
スペイン語の習熟度を表すもっとも知名度が高い資格は、国際スペイン語検定の「DELE(デレ)」です。「DELE」はスペイン語を母国語としていない人達を受験対象とした検定で、「読む」「書く」「話す」「聞く」といった4つの観点から、総合的に語学力を判定します。
DELEは非営利団体のインスティトゥト・セルバンテスが運営しています。インスティトゥト・セルバンテスは、スペイン語やスペイン文化の普及を目的にスペイン政府が設立した団体です。そのため、DELEの評価基準は世界的に信頼度が高く、海外の就職においても能力の証明に役立ちます。
DELEの検定レベルは入門~最上級まで6段階に分かれています。
- A1 (入門):相手の協力を得ながら、ゆっくりと話したり、尋ねたり、簡易的なコミュニケーションを取れる
- A2 (初級):自分のプロフィール、家族のこと、思い出、出来事などを話せる。外出先や仕事場で、日常的な受け答えがスムーズにできる
- B1 (中級):日常や仕事において、業務内容を説明したり、自分の意見を伝えたり、状況に応じた適切な対応ができる
- B2 (中上級):専門用語を用いない会話の中で、抽象的・専門的な内容を理解できる。相手に不自然さを感じさせない自然な会話能力、明確かつ詳細な文章作成能力がある
- C1 (上級):専門用語を扱いながら複雑なディベートができる。社会、ビジネス、学術など幅広い分野において文章や会話を自在に展開できる
- C2 (最上級):抽象的、複雑、高度な分野における情報を理解でき、推論やディベートができる。言外のニュアンスなどを認識でき、円滑なコミュニケーションを可能とする
就職活動でスペイン語力をアピールするなら、B1 (中級)・B2 (中上級)あたりを取得すればアピールしやすいです。
参照元
インスティトゥト・セルバンテス東京「DELEスペイン語検定について」
2.日本スペイン協会「スペイン語技能検定」
日本スペイン協会が実施する「スペイン語技能検定(西検)」も、スペイン語の資格として有名です。
西検は、スペイン語の需要高騰にともなう習得レベルの確認を目的に始まりました。現在では文部科学省の後援のもと、スペイン語を扱える人材を育成する活動を担っています。
- 6級(入門):自己紹介や挨拶など、基礎的な短文を理解できる
- 5級(初級):買い物など日常的なシーンで簡単な会話ができる
- 4級(中級):一通りの文法を理解し、初歩的なコミュニケーションが取れる
- 3級(上級):スペイン語の書籍や新聞を理解し、スムーズに日常会話ができる
- 2級(最上級):ラジオ、テレビ、映画などを理解し、仕事上のやりとりにも問題がない
- 1級(プロ級):専門ガイド、文学の翻訳、会議の通訳ができる
合格率は4級以下であれば80%程度と高い傾向にあります。しかし、3級は20%~25%、2級・1級は10%以下となり、上級以上はかなり難易度が高くなります。その分、合格できた際には就職時のアピールとして大きな武器となるでしょう。
基本的には、簡単な日常会話ができる4級(中級)あたりから就活でアピールできます。
参照元
公益財団法人日本スペイン協会「スペイン語技能検定」
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就職でスペイン語の資格をアピールするには?
就職活動でスペイン語の資格をアピールする際には、スキルを提示するだけでなく、プラスアルファとして下記の要素を盛り込みましょう。
スペイン語を選んだきっかけを示す
まずは、英語や中国語ではなく「なぜスペイン語を選んだのか」、きっかけとなった出来事や理由を示しましょう。
採用選考では応募者の性格や考え方も大切な判断基準です。スペイン語に取り組んだ背景について語ることで、あなたの人となりが伝わるように構成しましょう。
具体的には、「どれくらい向上心を持っていたか」「どんな目的意識を持っていたか」を明確にします。さらに、習得までの過程で苦労したことや、その克服方法などを説明すると効果的です。
また、スペイン語のスキルを「仕事にどう活かしたいのか」「将来的にどうしたいか」といったビジョンを述べると、より印象アップに繋がるでしょう。
スペイン語にプラスアルファの強みをアピールする
就職で語学力を求められる場合、そもそもスキルが有ることを前提としていることが多いです。そのため、「スペイン語ができる」だけではアピールとして効果が期待できないケースもあります。
そういったときに備えて、スペイン語以外にもアピールできる強みを獲得しておきましょう。英語や中国語といった別の言語スキルも併せ持つ人材は、グローバルに事業を展開されている企業に歓迎されます。特に英語は世界的な公用語なので、マスターしておくと活躍の場が広がるでしょう。
そのほか、語学力だけでなく、留学経験などがある場合は、経験から得た知見をプラスすることができます。余力がある人は、「スペイン語+〇〇」のスキル獲得を目指してみても良いかもしれません。
異文化理解力をアピールする
国際的なビジネスの場では、「日本ならこうする」という先入観や思い込みを持たず、その国の文化を尊重し、受け入れながら仕事を進める姿勢が大切です。
他国の言語を扱った仕事に就くということは、異文化に触れる機会も増えていきます。国が違えば、仕事に対する働き方、考え方、価値観が異なるのは当然のこと。選考の際には、異文化に対して理解があることを積極的に表現しましょう。
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スペイン語を身につけるおすすめの方法
スペイン語を学ぶのであれば、就職活動に活かせる方法で勉強するのがおすすめです。時間やお金に余裕がある方は以下の学習方法を検討してみましょう。
資格取得を目標にする
スペイン語学習でもっともおすすめの方法は、資格取得を目標に勉強する方法です。試験に受かるという具体的な目標に向かって取り組めるため、モチベーション高く勉強できます。
実際に資格を取得できれば、自分のスキルレベルを正確に把握することが可能です。自分のスペイン語力を確認してから、どんな仕事に活かせるか検討してみるのも良いでしょう。
留学をする
留学もおすすめの勉強法の一つです。留学の経験をうまくアピールできれば、企業から「現地で生活していけるだけの語学力が伴っている」と評価してもらえる可能性が高まります。実際にスペイン語圏の人とコミュニケーションができるという実績は、特にスペイン語を使って働く仕事なら評価されるポイントとなるでしょう。
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