
このページのまとめ
- スペイン語のビジネスメールは、基本的な構成に沿って書けば作成は難しくない
- メールの基本構造は、件名・宛名・挨拶・本文・結びのあいさつ・署名
- 件名は、メールを開封しなくても内容が分かるように具体的かつ簡潔に書く
- ビジネスメールなので、本文もなるべくシンプルに書く
- 日本の「季節の挨拶」のような書き出しは不要
スペイン語ビジネスメールの書き方について知りたい方に向け、件名や宛名、挨拶など、各項目ごとに書き方を解説します。このコラムで、スペイン語メールの基本的な書き方をチェックしましょう。
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スペイン語ビジネスメールの基本的な構成

スペイン語のビジネスメールには、基本的なフォーマットがあります。基本的なフォーマットに沿って書けば、スペイン語のビジネスメールを作成するのは難しいことではありません。
スペイン語ビジネスメールの基本的な構成は以下の通りです。
【宛先(メールアドレス)】
【件名】
【本文】
・宛名
・挨拶
・要旨、詳細
・結びの挨拶
・署名
スペイン語のビジネスメールで使用するフレーズは、ある程度決まっています。いくつかフレーズを覚えておけば、スムーズにスペイン語のビジネスメールが作成できるでしょう。
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スペイン語ビジネスメール:件名(Asunto)の書き方

スペイン語のビジネスメールでも件名(Asunto)は必須です。
件名は、具体的かつ簡潔な表現で書くのがマナー。メールを受け取った相手が一目で内容を理解できるような件名にしましょう。件名が適切でないと、重要ではないメールだと判断され、チェックが遅れてしまう可能性があります。
スペイン語ビジネスメールの件名は以下のような書き方があります。
Solicitud de información
(情報提供の依頼)
Solicitud de cotización
(見積書の申請)
Entrega del informe sobre 〜
(〜に関する報告書の提出)
メールの内容に合わせて、スペイン語で件名を記載しましょう。メールを開封しなくても内容がわかるような具体的な表現が好ましいといえます。
件名を書いたのち、メールの本文を作成します。
スペイン語ビジネスメール1:宛名の書き方

スペイン語ビジネスメールの本文の書き出しには、メールを送る相手の名前を記載します。
このとき、日本語の「拝啓~様」にあたる敬称を付けるのがスペイン語ビジネスメールの基本です。書き方としては「敬称+肩書き+名前」の順で記載します。具体的には以下のような書き方です。
Estimada Licenciada Carlos
(拝啓 カルロス学士様)
Estimada(拝啓)Licenciada(学士)Carlos(カルロス)という順で記載します。
日本語の「拝啓」にあたるスペイン語の一般的な表現は「Estimado/Estimada」です。英語でいう「Dear」にあたる表現で「親愛なる、敬愛する」という意味があります。フォーマルなメールでも使える、丁寧な表現です。
なお、送る相手が男性なら男性形のEstimado、女性なら女性形のEstimadaを用います。
ほかにも、敬称には、以下のような表現があります。
Respetado/a
(尊敬する)
Apreciado/a
(高く評価されている)
Distinguido/a
(著名な)
敬称は、基本的に「Estimado/a」を覚えておけば問題ありませんが、ほかの表現を知っておくと個性を出すことができるでしょう。
また、肩書には、以下のような表現があります。
Lic./Licda.
Licenciado/a
(学士)
Ing.
Ingeniero/a
(技術者)
Dr.
Doctor/a
(医者)
Sr.
(~様:男性)
Sra.
(~様:女性)
メールを送る相手の地位や役職が分かる場合は、宛名に記載すると良いでしょう。役職が分からない場合は「Estimado Sr. Luis(拝啓 ルイス様)」で問題ありません。
ビジネスメールの場合、宛名に企業名を加える場合もあります。この場合、宛名のあとに添えるのがルールです。
Estimado Sr. Director de Carlos Pérez
◯◯ S.A. de C.V.
(拝啓 ◯◯株式会社 カルロス・ペレス部長)
なお「S.A. de C.V.」は「Sociedad Anónima de Capital Variable」の省略形で、日本語では「株式会社」という意味があります。
また、名前も分からない場合は、日本語の「ご担当者様」にあたるフレーズを用いることも可能です。
A quien corresponda
(ご担当者様)
A quien pueda interesar
(関係各位)
誰にあてて書けばいいのか分からないときに使える便利なフレーズなので覚えておくと良いでしょう。
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スペイン語ビジネスメール2:自己紹介・挨拶

宛名の次は、基本的に自己紹介や挨拶の文章を書きます。
自己紹介のテンプレートは以下の通りです。
Mi nombre es 名前,de departamento de 部署名 de 会社名
(私は~社~部の~と申します)
「Mi nombre es~」は、英語の「My name is~」にあたる丁寧な自己紹介のフレーズです。
自己紹介のあとには、挨拶の文章を書くようにしましょう。スペイン語ビジネスメールで使える挨拶には以下のようなものがあります。
Buenos días
(おはようございます)
Buenas tardes
(こんにちは)
Buenas noches
(こんばんは)
Es un gusto saludarle
(謹んでご挨拶申し上げます)
Le saludo esperando que se encuentre bien en sus actividades
(お仕事が順調に進まれていることを願いつつ、ご挨拶申し上げます)
スペイン語のビジネスメールでは、日本語の季節のあいさつのような書き出しは不要です。簡単なものだと、日本語の「こんにちは」にあたる挨拶でかまいません。
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スペイン語ビジネスメール3:要旨・詳細
自己紹介と挨拶を書いたら、メールの本文にあたる文章を書きます。まずはメールの目的について簡単に書きましょう。
Le escribo con relación a
(~について書いています)
El motivo de este correo es para
(このメールを送った理由は)
Le escribo este correo para
(このメールを書いているのは)
スペイン語メールの本文については、決まったフォーマットはありません。ただし、ビジネスメールなので、なるべくシンプルで分かりやすい文章にするのがマナーといえます。伝えたいことを単刀直入に記載しましょう。難しい表現を使う必要はありません。
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スペイン語ビジネスメール4:結びの挨拶

スペイン語ビジネスメールの最後には、文章を締めくくる結びの挨拶を書きます。スペイン語には日本の「敬具」にあたる結びの挨拶がいくつかあります。
Atentamente
Cordialmente
Saludos cordiales
Un saludo
Un saludo cordial
「敬具」
特に「Saludos cordiales」や「Atentamente」を使うことが多いので、覚えておくと良いでしょう。
また、返信がほしい場合は、「返事をお待ちしています」という意味のフレーズを添えることもあります。
Quedamos en espera de su respuesta
「あなたのお返事をお待ちしております」
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スペイン語ビジネスメール5:署名

結びの挨拶を書いたら、改行して自分の名前を書きます。なお、ビジネスメールの場合、名前の下に肩書きや会社名、電話番号、メールアドレス、会社のWebサイトのURLなどを添えるのが一般的です。
名前を書いたらメールは完成です。ここで紹介した基本的なフォーマットに沿って書けば、スペイン語のフォーマルなビジネスメールが作成できます。もちろん、ほかにもさまざまな書き方がありますが、まずは基本的な書き方を押さえておきましょう。
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