このページのまとめ

  • 長く勤めれば待遇が上がる日本では転職が主流ではなかった
  • アメリカやカナダ、韓国など転職が盛んな国は多い
  • 転職の動機としては、転勤や昇給が少ないため、給料アップのために転職する
  • 実力主義社会では、勤続年数より能力が重視される
  • ドイツなど転職が盛んでない国もある

海外で働きたい方向けに、海外の転職事情を解説します。年功序列の考えがあまりなく、実力主義が主流の海外では、給料を上げるための転職が一般的。コラムを読んで、各国の転職事情をチェックしましょう。

また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本人のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。

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日本の転職事情

日本の就活生のイメージ

日本には以下のような転職事情があります。

  • 転職があまり盛んではない
  • 年功序列や終身雇用がメジャー
  • 転職回数が多いとマイナスになる可能性がある

かつての日本は、年功序列や終身雇用が当たり前でした。長く勤めるほど給料やポジションが上がっていくため、定年まで働き続ける人が大半で、転職する人は少数派でした。
現在も、転職回数が多かったり短期間で職場を変えていたりすると、マイナスのイメージを持たれてしまう風潮があります。採用活動の際も、長く働いてもらいたいと企業は考えているため、本人のスキルや経験と併せて、過去の勤続年数も重視されがちです。

しかし、終身雇用が崩壊しつつある昨今、転職は当たり前という風潮が徐々に浸透しています。転職の必要性が高い世の中に変わってきているといえるでしょう。

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海外の転職事情

海外オフィスで握手している様子

海外の転職事情は日本とは大きく異なります。
転職事情は国によって異なるものの、転職が多い国には以下のような転職事情があります。

  • 実績、経験、能力が求められる実力主義
  • 年功序列や終身雇用はない
  • 勤続年数で給料が上がらないため転職で待遇アップを目指す
  • 教育制度が整っていないことが多い

終身雇用や年功序列の慣習がない国が多いため、転職は当たり前。転職にはポジティブなイメージがあり、能力や行動力がある人はより良い会社に転職していきます。そのため、何度も転職できる人は、それだけスキルがあると見られることが多いです。

アメリカの転職事情

アメリカは特に転職が盛んな国です。

アメリカの企業では、業務範囲が明確に定められており、仕事内容に応じて給料が支払われます。そのため、給料を上げるには転職して仕事内容を変えなければなりません。実力主義の環境なので、スキルが活かせてより良い待遇の職場があるなら、転職するのが普通です。新卒一括採用や終身雇用の慣習がなく、通年採用を行っていることも、転職が多い理由の一つといえます。

転職サポートサービスも充実しており、カウンセリングやコーチングなどを含む手厚いサポート体制の有料の転職サービスが普及しています。

カナダの転職事情

カナダは、仕事よりも家族や個人を優先する国民性です。そのため、職場や仕事に満足していないときは、環境を変えるために転職することがあります。

また、実力主義の環境で、優秀な人材は条件の良い企業へ転職するのが一般的。そのため、転職回数が多ければ優秀な人材とみなされる傾向にあります。

メキシコの転職事情

メキシコも転職が盛んな国です。能力のある人は、ヘッドハンティングなどでより条件の良い企業に転職します。

イギリスの転職事情

イギリスは、5年ごとに転職すると言われるほど転職が盛んです。はじめは小さな企業に入り、働きながらスキルを磨きつつ、より良い条件の職場を探します。そのため、経験者向けの求人が多く、新卒向けの求人が少ないのも特徴です。

ドイツの転職事情

ドイツは転職があまり盛んではありません。これはドイツの教育制度に関係しています。

ドイツでは、10歳のときに3つの選択肢から将来の進路を選びます。1つ目は大学進学を目指す8年制の教育機関「ギムナジウム」、2つ目は職業訓練校の意味合いが強い5年制の基幹学校、3つ目は職業訓練をしながらギムナジウムへの編入もできる6年制の実科学校です。

学歴や専門知識が重視されるドイツでは、どのルートを選ぶかでその人の職種や業種が決まってしまいます。若いうちから専門が決まるため、異職種への転職はあまりありません。

オーストラリアの転職事情

オーストラリアは、平均3年で転職すると言われるほど転職が盛んです。個人主義な気質もあり、良い条件の職場があれば、積極的に転職していきます。転職回数が多い人は、そのぶん仕事ができる人とみられます。

韓国の転職事情

激しい受験戦争で知られる韓国。高学歴でないと大企業に入るのは難しいとされています。そのぶん、競争率が高く、給料も良い大企業に就職した人の離職率は低めです。一方、中小企業では転職が盛ん。在職中に資格を取得してスキルアップしながら、より良い職場を探します。総じて転職が多い環境です。

中国の転職事情

中国でも転職が盛んに行われています。仕事の役割や責任がはっきりしているジョブ型採用を行っているため、キャリアアップや給料アップをするなら転職するのが一般的です。また、中国の雇用形態には数年程度の有期契約が多いため、転職を意識する人も多いです。

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海外で転職が多い理由

ジョブ型雇用のイメージ図

海外で転職が多い理由を確認してみましょう。

ジョブ型雇用が多い

日本企業の多くは、メンバーシップ型雇用を行っています。メンバーシップ型雇用は、業務内容や勤務地を限定せずに雇用するシステムのこと。ポテンシャル重視の採用を行い、企業内で教育をしながら、定期的な部署異動や転勤を通してジェネラリストを育成する方法です。また、欠員が出たときに、職員を配置転換させることもあります。年功序列や終身雇用を前提としており、業務内容よりも組織への帰属が強く求められる雇用システムといえます。

一方、海外では、仕事に対して雇用するジョブ型雇用がメジャー。人手が足りないとき、職務が担えるだけのスキルや経験がある人を採用するシステムです。業務内容や勤務場所、勤務時間が明確に決まっており、異動や転勤、昇格、昇給は基本的にありません。そのため、給料を上げたり、キャリアアップしたりするには転職する必要があります。

実力主義が主流

年功序列がない国は実力主義が主流です。勤続年数ではなく、能力や仕事内容によって給料が決まります。結果が出せなければ解雇されるリスクがあるものの、実力がある人は転職によってさらに上を目指せる環境です。また、実力さえあれば年齢にかかわらず活躍できるのも特徴といえます。

通年採用を行っている

決まった採用時期がない国だと、退職や求職が自分のタイミングで行えるため、転職が盛んになります。新卒一括採用がない国では、学校卒業後にアルバイトやインターンで実務スキルを学ぶ選択肢も一般的です。

仕事に対する考え方の違い

仕事に対する考え方は国によって特色があります。「やりたいことをする」「楽しめる仕事がしたい」という考えが強いと、転職も盛んです。

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海外転職を目指している方は、渡航先の選択肢にメキシコを加えてみてはいかがでしょう。メキシコは、経済大国アメリカと陸続きという地理的な魅力のある国。日系企業の進出が盛んで、日本人向けの求人も増加傾向にあります。就労ビザ取得のハードルも低めな点も特徴です。

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