このページのまとめ
- メキシコは北アメリカ南部に位置する国で、主要な言語はスペイン語
- 国土は日本の約5倍で、ビーチリゾートや砂漠、高原地帯などさまざまなエリアがある
- 陽気でおおらか、フレンドリーな国民性のメキシコ人は、日本人にも親切
- メキシコ移住には「物価が安い」「日系企業が多い」などのメリットがある
- メキシコには治安が悪いエリアがあるので、移住の際は注意
メキシコ移住を検討している方に向け、移住の方法やメリット・デメリット、おすすめの都市について解説します。このコラムで、メキシコ移住に関する基本情報を押さえておきましょう。
また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本語話者の方のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。
メキシコってどんな国?
まずは、メキシコという国について知っておきましょう。
メキシコの基本情報
正式名称はメキシコ合衆国。北アメリカ大陸の南部にある国です。
人口は約1億2,601万人で日本とそれほど変わりませんが、国土は日本の約5倍。マヤ文明が栄えた高原地帯や、カリブ海と太平洋のビーチリゾート、砂漠やジャングルなど、広い国土の中にさまざまな気候のエリアが点在しています。国全体として標高が高く、首都のメキシコシティは標高2,240メートルの高地にあります。
主に話されている言語はスペイン語。スペイン語を話す国家の中でも最大の人口を抱える国です。このほかナワトル語やマヤ語など先住民族の68もの言語についても政府が公認しています。
世界遺産が多い
メキシコは世界で7番目に世界遺産が多い国です。世界遺産の数は35件。マヤやアステカなどの古代遺跡が多く、古代都市であるテオティワカンやチチェン・イッツァなどが有名です。
また、首都であるメキシコシティの中心部にも世界遺産があります。国立宮殿やメトロポリタン大聖堂といったスペイン統治時代の建造物と、アステカ帝国の大神殿であるテンプロ・マヨールが並び、メキシコの歴史を感じることができます。
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治安問題
メキシコでは、マフィアなどの犯罪組織間の抗争や失業者の増加による治安の悪化が問題となっています。ただし、日本人の多い地区では治安の心配はそれほどありません。
外務省による海外安全情報では、メキシコシティは危険レベル1「十分注意してください」に設定されています。市内でも治安の良い場所と良くない場所があるので、最新の治安情報を詳しくチェックしておくのが賢明です。
一方、日系企業が多いケタレロ州などでは危険レベルの設定はされていないため、国内では比較的安全だと言えるでしょう。
参照
外務省 海外安全ホームページ「メキシコ危険・スポット・広域情報」
国民性
一般的にメキシコ人は、陽気な性格として知られています。明るい気質ゆえ、ユーモアを交えた会話で場を和ませることが得意です。
おおらかで細かいことに頓着しないため、時間には多少ルーズな面もあるといえるでしょう。約束の時間通りに来ないことが多く、遅刻の報告もなしに、そのまま約束をキャンセルしてしまうケースもあるようです。
これには、悪い話なら伝えない方が良いというメキシコ人ならではの配慮があると考えられています。
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メキシコに移住するメリット6選
ここではメキシコに移住するメリットについて紹介します。
1.物価が安い
メキシコは、日本に比べると物価が安い国です。食品や日用品、生活雑貨が安く買えるので、日本で暮らすよりも生活費を節約できます。日本で働くのと同じくらいの収入があれば、かなり余裕のある生活ができるでしょう。
特に、メキシコは農業が盛んな国なので、肉や野菜、果物などの食材は安く入手できます。野菜は1㎏あたり250円ほど、牛肉は1㎏あたり1,100円ほどが相場。自炊をすれば、食費は節約できるでしょう。
2.食べ物がおいしい
食べ物がおいしいところもメキシコの魅力です。タコスやワカモレ、エンチラーダなどが代表的なメキシコ料理は、世界的にも高い人気があります。なかでも「タコス」はメキシコの国民食といえる食べ物。ジャンクフードのような扱いなので、屋台でも100円くらいで気軽に購入できます。
3.気候が良い
メキシコの気候は、温帯や乾燥帯、熱帯とさまざまですが、日本人が多く暮らす地域は比較的温暖で過ごしやすい気候のエリアが多いです。日本人からしても、熱すぎず寒すぎない気候なので、身体にあまり負担をかけずに生活できるでしょう。
メキシコには、はっきりとした四季はありません。雨季(5月~10月ごろ)と乾季(11月~4月ごろ)に分かれています。北半球の国なので、暑い時期と寒い時期は日本と同じです。雨季は暖かく、午後にスコールが降る日が続きます。一方、乾季は湿度が低く、朝夕の冷え込みが厳しくなります。
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4.親切な人が多い
メキシコ人は、親切でフレンドリーな人が多いです。日本人だからといって距離を置かれることはなく、むしろ興味を持って話をしてくれます。道に迷ったり、何か困ったりすることがあっても、熱心に助けようとしてくれる人が多いので安心です。ただ、細かいことは気にしない国民性なので、親切に教えてくれた内容が間違っていることもあります。
5.スペイン語は習得しやすい
海外移住の際、その国の言葉が話せるかどうかは重要なポイントです。その点、スペイン語は日本人にとって学びやすい言語とされているので、移住の際の語学学習のハードルも低いといえます。
スペイン語は、アルファベットを使う言語で、大体の単語をローマ字読みすることができます。そのため、発音や単語の暗記が比較的簡単です。語学習得までの時間は英語よりも短いとされているので、新しく習得するならスペイン語は学びやすい言語といえます。
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6.日系企業が多い
メキシコは、日系企業の進出が盛んな国です。進出企業数は約1,500拠点あり、現地では多くの日本人駐在員が働いています。
日本人コミュニティは拡大を続けており、日本食レストランや日本食スーパーなど、日本人向けサービスも充実しています。海外移住するにあたって、メキシコは日本人にとって暮らしやすい国といえるでしょう。
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メキシコに移住するデメリット3選
ここではメキシコに移住するデメリットについて紹介します。
1.治安が不安定
メキシコは治安が不安定な国です。治安が悪いエリアでは、マフィアの抗争や凶悪事件が発生しています。ただ、日本人が住む地域や観光地付近は基本的に安全性が高め。行動エリアに気を付ければ、大きな犯罪に巻き込まれることはないでしょう。とはいえ、スリや置き引き、強盗には注意しなければなりません。荷物から目を離さない、目立つ格好をしないなどの対策をしましょう。
2.医療費が高い
メキシコで診察を受けると、医療費が高額になりがちです。
メキシコで働く人は社会保険「IMSS」に加入するので、公立病院は無料で利用できます。しかし、公立病院はたくさんの人で混んでおり、設備も不十分です。そのため、メキシコで暮らす日本人は、たいてい私立病院を利用します。
私立病院は高額で、診療だけで1万円以上かかることも珍しくありません。会社の福利厚生で高額医療保険に加入していたり、民間の医療保険に加入していたりしない場合は、医療費が高額になってしまいます。
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3.給料が低い
メキシコは、日本よりも給与水準が低いです。現地採用として働く場合、給与は現地水準になるので、日本で働くよりも給料が減ってしまうこともあるでしょう。
メキシコは物価が安いので、給料が低くても生活していくことは可能です。ただし、日本に一時帰国する費用を貯めるのは大変かもしれません。なお、日系企業でスペイン語が話せる通訳人材として働く場合は比較的高収入が期待できます。
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メキシコに移住する主な方法5選
メキシコに移住する方法は、以下のようなものがあります。
1.学生ビザを取得して留学生として滞在する
留学生としてメキシコに滞在する方法です。180日以内の語学留学なら、特別なビザの申請は必要ありません。それ以上滞在する場合や、大学に通う場合は学生ビザを申請する必要があります。必要書類をそろえて、駐日メキシコ大使館へ査証面接の予約を申請しましょう。
なお、学生ビザを取得するには、学校が教育省に登録されている必要があります。教育省に登録されていない学校に180日以上通う場合は、学生ビザではなく一時居住者用査証(現地で報酬を得ない場合)の申請をしなければなりません。
2.就労ビザを取得して移住する
就労ビザを取得してメキシコに移住する方法です。滞在日数が180日以内でも、報酬を得て働く場合は就労ビザを申請しなければなりません。ただ、メキシコは就労ビザを取るのが比較的簡単な国なので、海外就労のハードルは低めです。
まずは、メキシコの企業から内定をもらいましょう。内定先企業が移民庁に就労ビザの申請をします。許可されたら、申請者本人が日本にあるメキシコ大使館へ行き、登録内容に関する面接を受けましょう。内容に問題がなければビザが発行されます。その後、180日以内にメキシコに入国し、入国から30日以内に一時居住者カードの申請を行わなければなりません。
3.メキシコ人と結婚する
メキシコ人と結婚している人は、一時居住者用査証でメキシコに滞在することができます。必要書類をそろえて、駐日メキシコ大使館へ査証面接の予約を申請しましょう。なお、日本で発行された書類には、アポスティーユ認証もしくはメキシコ大使館・領事館による認証が必要です。
4.永住権を取得する
メキシコの永住権は、取得が比較的簡単です。永住権を取得するには、以下のような方法があります。
- 就労ビザや学生ビザなどの短期ビザで4年間メキシコに滞在する
- メキシコ人との婚姻関係を2年以上継続している
- リタイアメント制度を利用する
- メキシコ国籍をもつ家族がいる(メキシコで出産する場合など)
申請のパターンはさまざまありますが、基本的には就労ビザを取得してから永住権の取得を目指すルートが現実的です。
就労ビザは1年ごとの更新が必要とされ、有効期限も4年以下と定められています。ただし、5年目の更新の時期には永住権に移行することが可能です。
就労ビザを永住権へ移行する際には、移民局から各種書類の提出を求められます。移住先で勤めている会社が用意してくれるケースもありますが、必ずしもそうとは限りません。自分自身で必要な書類や段取りを把握し、勤め先に確認を取りながら手続きを進めることをおすすめします。
5.リタイアメントビザを取得する
定年退職者・年金受給者向けのリタイアメントビザを取得することでも、メキシコ移住が可能です。
定年退職者の場合「直近12ヶ月にわたり各月の平均残高が4,978,600ペソ以上であること」、年金受給者の場合「直近6ヶ月にわたり毎月124,465ペソ以上の年金を受給していること」が条件です。経済証明は、いずれも申請日の日本円のレートで換算されます。
参照元
メキシコ大使館「査証」
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メキシコ暮らし:1ヶ月の生活費
メキシコは物価が安い国です。1ヶ月の生活費は、概ね10,000ペソ~(約7万4,000円~)が目安とされます。住む地域や生活スタイルによっても異なりますが、節約すればさらにコストを抑えることも可能です。
家賃は、一人暮らしの場合、概ね3万円くらいから探せます。ただ、都心部やリゾート地は相場が高め。家賃は安くても10万円以上が相場となります。探せば格安の物件も見つかりますが、安全性が低い可能性があるのでおすすめしません。
食費も1ヶ月3万円くらいに収めることができます。外食代は、屋台のタコスなら1個100円~、ローカルなレストランなら1食500円くらいの感覚です。メキシコは食材が安いので、自炊をすればさらに節約できます。
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メキシコ移住におすすめの都市
メキシコに移住するなら、治安が良い都市や日本人向けサービスが充実した都市を選びましょう。ここでは、日本人のメキシコ移住におすすめの都市について解説します。
メキシコシティ
首都のメキシコシティは、人口約900万人を擁するメキシコ最大の都市です。メキシコにおける政治・経済・文化の中心地であり、日系企業の拠点も数多く設置されています。在住の日本人も多く、日本人のコミュニティがあったり、日本食スーパーがあったりと、住みやすい環境が整っている点が魅力です。
大都市であるメキシコシティは、地下鉄や路線バスなどの交通インフラが整備されています。運賃も格安なので、自家用車がなくても不便しません。州内には「メトロポリタン大聖堂」や「テオティワカン遺跡」「テンプロ・マヨール」など、魅力的な観光スポットが多数あります。メキシコの歴史や文化を体感するのにも最適な都市といえます。
グアナファト州レオン市
グアナファト州は、自動車産業が盛んな州です。トヨタやホンダ、マツダをはじめとする自動車メーカーが工場を設置していることから、州全体が自動車産業に力を入れています。
グアナファト州レオン市は、日本人の人口が多い都市です。「在レオン日本国総領事館」が設置されていることでも知られています。市内には日本食スーパーや日本食レストランがあるので、日本人が生活するには便利です。
レオン市は、日系企業の進出が盛んな「バヒオ地区」の中心部に位置しています。そのため、周辺地域へのアクセスが良好です。車で1~2時間程度移動すれば、隣の州まで小旅行に行けます。
カンクン
メキシコ南東部、ユカタン半島の先端に位置するカンクンは、世界的なリゾート地として知られる観光都市です。カリブ海に面する美しいビーチが魅力で、北米の人を中心に、毎年多くの外国人観光客が訪れます。シュノーケリングやダイビングといったマリンスポーツはもちろん、「チチェン・イッツァ」や「トゥルム遺跡」といった古代遺跡の観光も人気です。
カンクンは観光都市なので、観光客に来てもらうために治安維持に力を入れています。そのため、メキシコの中では安全性が高めです。特に、観光客が多いホテルゾーンは警備員が巡回しているので、治安が良いとされています。また、カンクンは熱帯気候で一年中暖かく、過ごしやすい気候です。気候の変化で体調を崩すことなく生活できるでしょう。
ただし、観光都市なので家賃相場は高めです。
グアダラハラ
グアダラハラは、メキシコシティに次ぐメキシコ第二の大都市です。地下鉄や市バスなどの公共交通機関が発達しており、買い物や通勤、旅行と便利に利用することができます。「グアダラハラ大聖堂」や「ハリスコ州庁舎」など、歴史的建造物も多く、観光地としても人気です。市には国際空港があり、主に北米から多くの観光客が訪れています。
日系企業の進出も盛んなので、日本人も多数在住。日本食レストランや日本食スーパーもあるので、日本人が暮らすのにも適しているといえるでしょう。
アグアスカリエンテス
アグアスカリエンテスは、日系自動車メーカーの進出によって発展してきた都市です。外国企業誘致のために治安維持に力を入れており、メキシコのなかでは特に安全性が高い都市とされています。日本食レストランや日本食スーパー、日本人医師のいる病院があり、日本人が暮らしやすい環境です。古くから日系企業が進出していたことから、日本人向けのインフラが整備されています。
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メキシコ移住に必要な語学力は?
メキシコでは、主にスペイン語が話されています。日本語はもちろん、英語もほとんど通じません。そのため、移住を考えるならスペイン語の習得が必須です。少なくとも日常会話レベルのスペイン語力は身に付けておいたほうが良いでしょう。
仕事で求められるスペイン語力
仕事によって求められる語学レベルはさまざまです。例えば、日系企業を相手にする営業職なら日常会話程度のスキルでも求人があります。一方、通訳の場合はビジネスレベルのスペイン語を要求されることがほとんどです。また、エンジニアのような技術職では、技術が重視されるので、語学力は挨拶ができる程度でも良いというケースもあります。
時間に余裕があるなら、移住する前に一度留学してみるのがおすすめです。スペイン語の習得や現地の環境のチェックができます。
このほか、まずは語学力をあまり必要としない仕事を探し、現地で働きながらスペイン語を学ぶという方法もあります。メキシコでは日本人向けの求人が増えているため、日常会話レベルの語学力でも就職は可能です。仕事で語学力やスキルを身に付ければ、さらに多様な仕事に応募できるようになるでしょう。
スペイン語検定「DELE」を受けておくと良い
就職の際に語学力を証明したいなら、スペイン語の検定試験である「DELE」を取得しておくと良いでしょう。DELEはスペイン語の国際的な資格で、実施している国は世界で100以上。面接官と直接スペイン語でやり取りする口頭試験もあるので、実践的なスペイン語スキルが求められます。
レベルはA1~C2の6段階。中上級であるB2レベルを持っていれば、通訳を始め多くの求人での優遇が期待できるでしょう。
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メキシコで暮らす日本人の数
メキシコでは多くの日本人が暮らしています。在留邦人数は10,253名(2023年)です。
メキシコには、自動車メーカーをはじめとする多くの日系企業が進出しています。それに伴い、メキシコで働く日本人が増えているのです。
日本人が多いのはバヒオ地区とメキシコシティ
グアナファト州やケタレロ州は、日系企業が多数あるため日本人も多く住むエリアです。この一帯は「バヒオ地区」と呼ばれ、日本人の増加に伴って住みやすさや治安が向上していると言われています。
また、メキシコシティにも日本人が多い地区が点在しています。メキシコシティには高層ビルが建ちオシャレな店が並んでいるため、都会暮らしを送ることができます。
バヒオ地区やメキシコシティには、日本食レストランや日本の食材を売っているスーパーも多数あります。日本人の医師スタッフが在籍する病院もあるため、いざというときも安心です。
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メキシコに移住する前に知っておきたいこと
日本とメキシコでは、文化や習慣、考え方が異なります。メキシコ移住で注意すべきことを知っておきましょう。
挨拶は握手や抱擁が一般的
メキシコの挨拶は握手や抱擁が一般的で、日本の通例であるお辞儀は使われません。
具体的には、女性同士もしくは異性同士なら頬と頬を合わせるような抱擁をします。男性同士の場合は、握手や背中を軽く叩く程度にとどめ、頬を合わせることはしません。
基本的に、これらの挨拶は親しい間柄で行われます。日本人には抱擁をする習慣がないため、最初はどのように接するべきか戸惑う人もいるでしょう。メキシコの慣習に慣れるまでは、相手の挨拶の仕方に合わせてコミュニケーションを図るのがおすすめです。
水道水は飲まない
メキシコの水道水は飲料用としては利用できません。お腹を下したり、場合によってはA型肝炎になったりするケースもあるため注意が必要です。
飲料用の水はスーパーマーケットなどでペットボトル入りの物を購入しましょう。
食材は洗浄や殺菌をしてから料理する
メキシコの野菜や果物は殺菌薬を使ってから調理する必要があります。日本のように洗浄済みの状態で販売されている訳ではないためです。青果専用の殺菌薬は、スーパーマーケットなどの青果コーナーで一緒に販売されているため簡単に入手できるでしょう。
他にも、メキシコにはさまざまな豆が売られていますが、これらには石が混在していることがあります。手間にはなりますが、調理前には石の有無を確認して取り除いた方が安心です。
高山病に注意
メキシコは山が多い地形で、メキシコシティをはじめ標高2,000m以上の都市がいくつもあります。標高が高い都市では、高山病に注意が必要です。外務省「世界の医療事情」では、無理に動き回らず十分な休息を取ること、アルコールを控えること、水分を多めに摂取することが推奨されています。
参照元
外務省「世界の医療事情 メキシコ」
時間には余裕を持って行動する
メキシコ人は時間にルーズな一面があります。そのためか、大都市を除いた公共の施設では待たされることが多いです。複雑な手続きが多い役所などでは、待ち時間に半日かかることも珍しくありません。
また、スーパーマーケットも、日によっては混雑していて、待ち時間が発生します。毎月15日と31日はメキシコの給料日にあたり、買い物客が多く押し寄せるので、避けたほうが無難です。場所にもよりますが、30分以上待たされることもあります。
買い物や手続き、申請など、何か用事を済ませる際には、なるべく時間に余裕を持って動くよう心がけましょう。
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メキシコで就職する方法
メキシコで見つかる日本人向けの仕事は、日系企業での通訳や営業、経理、事務などがあります。基本的には、自動車関連企業での採用が多めです。ほかには、日本語教師の募集もあります。教師の場合は現地の企業で募集されているケースが多いです。就活をするときには、以下のようなパターンが考えられるでしょう。
すでにメキシコで暮らしている場合
移住が済んでいるなら、現地にある「メキシコ日本商工会議所」の求職者リストに登録しておくのが良いでしょう。
メキシコに進出する490社以上の日系企業が加盟していて、会員企業の求人を随時紹介しています。
仕事が決まってから移住する場合
日本で生活しながらメキシコの仕事を探すにはいくつかの方法があります。
まずは、メキシコに進出する日系企業に日本で就職し、メキシコへの異動を申し出るという方法。この場合は海外駐在員として安定した待遇が望めますが、異動があるかどうか、いつ異動になるか、どこの国に駐在するかは基本的に選択できません。時間がかかる上に、確実性に欠けるのがネックです。
すぐにメキシコで働きたいというときには、現地採用の求人が最適。給与は駐在員より低くなってしまいますが、自分のタイミングで自由に仕事を選べるという魅力があります。しかし、日本とは福利厚生などの制度が違うので一人で優良企業を探すのは簡単ではありません。治安の問題もあるため、勤務地にも気を配る必要があるでしょう。
そのため、メキシコで仕事を探すなら海外就職に特化した日本の就職エージェントに相談するのが得策。日本語でやり取りができるので、スペイン語に自信がなくてもスムーズに就活を進めることができます。仕事の紹介はもちろん、海外移住に関する相談にも乗ってくれることがあるので、積極的に利用してみましょう。
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