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スペイン語の資格を取得したい方に向け、日本でメジャーな2つのスペイン語検定について解説します。どちらを受けるべきか、コラムを読んで確認しておきましょう。
また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本語話者の方のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。
スペイン語の資格試験はいくつか種類がありますが、知名度が高いものでいえば「DELEスペイン語検定」と「スペイン語技能検定(西検)」の2つが挙げられます。
DELEと西検は、どちらも具体的なスペイン語の語学力を証明できる資格です。取得すれば就活や進学の際にアピール材料として活用できるでしょう。
ただし、試験の概要はそれぞれ異なるため、資格を取る目的によって受けるべき試験が異なってきます。まずは、それぞれの検定の特徴を確認し、自分がどちらの試験を受けるべきなのか確認していきましょう。
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DELEは、スペインの国営組織である「インスティトゥト・セルバンテス」が実施する検定です。1988年からスペイン語を母国語としない人を対象に開始され、現在では世界100カ国以上で開催されています。日本では4月、5月、7月、11月の年4回実施。資格に有効期限はないので、合格すれば生涯有効です。
DELEは、スペイン語の「グローバルスタンダード」ともいえる検定です。取得すれば、日本国内はもちろん、海外でも広く通用します。スペイン語圏へ留学に行ったり、海外就職をしたりする際にもアピールがしやすいでしょう。
DELEの試験では「読む」「聞く」「書く」「話す」という総合的なコミュニケーション能力がチェックされます。そのため、DELEを取得すれば、実践的なスペイン語力があることの証明になります。
一方、試験は問題文も含めてすべてスペイン語なので、日本語とスペイン語を翻訳する能力はチェックされません。
DELEには、「A1(入門)」「A2(初級)」「B1(中級)」「B2(中上級)」「C1(上級)」「C2(最上級)」の6段階のレベルがあります。各段階の語学レベルの目安は以下のとおりです。
DELE A1(入門) | ゆっくり、対話者の協力を得ながら、日常的なコミュニケーションをとることができるレベル |
DELE A2(初級) | 自分自身や家族のことなど、簡単な過去の出来事の描写などを表現でき、即座に応対をすることができるレベル |
DELE B1(中級) | 大抵の状況で適した応対ができ、既知のテーマや個人的なことや希望、意見など簡単に表現することができるレベル |
DELE B2(中上級) | 聞き手に困難を与えない会話能力を持ち、複雑な内容やスペイン語の多様性を理解しながら詳細な文章の作成や推論的分析、ディベートなどができるレベル |
DELE C1(上級) | ある程度の幅広い分野の文章や会話を展開する中で、ニュアンスや意図までを読み取りながら自在に言語を操りることができ自分の考えを表現できるレベル |
DELE C2(最上級) | 文章の長さや複雑さにわらず情報を理解し、学術的分野やビジネス分野など高度で複雑な分野においても詳細な会話や文章作成ができるレベル |
ネイティブスピーカーと話せるレベルはB2(中上級)からとされています。スペイン語を使う職場でも基本的にB2レベルが求められるので、スペイン語を使う仕事に就くなら、B2を目標にしましょう。
参照元 インスティトゥト・セルバンテス東京「DELEスペイン語検定について」
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スペイン語技能検定(西検)は、文部科学省の認定・後援を受け、公益財団法人日本スペイン協会が実施する検定です。もともとは民間企業や官公庁の採用試験で語学力を評価するための試験で、1973年にスタートしました。
試験は夏季と冬季の年2回実施されます。資格に有効期限はないので、合格すれば生涯有効です。
西検は、日本の試験なので、主に日本語とスペイン語を結びつける能力が試されます。そのため、通訳者や翻訳家、観光ガイド、日本企業の海外駐在員など、日本とスペイン語圏をつなぐ橋渡し役のような仕事を目指す場合におすすめといえるでしょう。また、学生であれば、学校の単位習得や海外留学の条件にも利用することも可能です。
西検のレベルは、最下級の6級から最上級の1級までの6段階あります。各段階の語学レベルの目安は以下のとおりです。
6級(プレ入門) | 日常生活において最低限の受け答えができるレベル (スペイン語の授業50時間~に相当する学習経験を有する方が対象) |
5級(入門) | 基本的な文法を理解し、過去の体験や状況を含めた情報のやり取りができるレベル (スペイン語の授業100時間~に相当する学習経験を有する方が対象) |
4級(初級) | 基本的な文法の全容をほぼ理解し、日常的に使われるスペイン語を用いてやり取りができるレベル (スペイン語の授業200時間~に相当する学習経験を有する方が対象) |
3級(中級) | 社会的なテーマについて意見を述べるなど、幅広い場面に対応できるレベル (スペイン語の授業300時間~に相当する学習経験を有する方が対象) |
2級(中上級~上級) | 一般業務においてスペイン語を活用できるレベル 政治や経済、外交についてのまとまった長さの文章を理解できるレベル (4年以上の継続的な学習と1年程度の留学経験、これに相当する学習経験を有する方が対象) |
1級(上級~最上級) | 専門的業務に携われるレベル 文学作品の翻訳や会議の通訳ができるレベル (5年以上の継続的な学習、翻訳・通訳の経験がある方が対象) |
就職でアピールできる西検のレベルは、2級以上が目安とされます。2級はスペイン語の中上級~にあたるレベルです。スペイン語を使う仕事に就くなら、2級を目標にしましょう。
なお、英語の検定試験である「英検」と西検は、階級が同じではありません。同じレベルでも、西検のほうが難易度が高めです。たとえば、西検の2級は、英検の準1級にあたります。
参照元 公益財団法人日本スペイン協会「スペイン語技能検定」
西検は、日本の試験なので、世界的な知名度はあまり高くありません。西検だけだと、スペイン語能力を海外で証明するのは難しい可能性があります。そのため、特に海外で働きたいと考えている人にとっては「西検は取得する意味がない」と思われるかもしれません。
しかし、実際は、海外就職を目指す人にとっても、西検は受験する価値のある試験といえます。なぜなら、日本人が海外で働くのは、多くの場合、現地にある日系企業だからです。日系企業では、日本語とスペイン語をつなぐ能力が必要とされます。そのため、DELEはもちろん、西検も海外就職に有効である可能性が高いといえるのです。
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スペイン語の資格は就職に活かすことができます。しかし、スペイン語能力がどの企業でも必ず評価されるとは限りません。スペイン語資格が就職に有利になるかどうかは応募先の企業によります。
例えば、グローバルな展開がない企業では語学力はさほど重視されませんし、業務でスペイン語を使う機会がなければ、資格があっても採用担当者の目にとまらない可能性があります。スペイン語力をアピール材料にするには、次のような点を意識しましょう。
スペイン語のスキルを就職に活かすなら、実際にスペイン語を使う仕事に応募するのが近道です。スペイン語圏と取引を行う企業や、海外に支店がある企業を探しましょう。
たとえば、総合商社や大手メーカーは、海外展開が盛んなので、スペイン語を活かす機会があるかもしれません。また、高い語学力がある人なら、通訳者や翻訳家として活躍する道もあるでしょう。
英語や中国語など、ほかの言語と合わせてアピールすると企業からの注目度が上がります。多言語が話せると「語学に優れた人」という印象になり、語学に堪能な人材を求める企業なら評価されるでしょう。語学スキルを強みにするのであれば、スペイン語にプラスしてもう1つニーズの高い言語を習得するのが効果的です。
仕事でスペイン語を使う機会がなかったとしても、スペイン語学習にかけた情熱は評価される可能性があります。 特に、新卒や年齢の若い人は、「入社後に活躍してくれそうだ」「こんな力を持っていそうだ」というポテンシャルが評価される傾向にあるため、何かに打ち込んだ経験は向上心や学習意欲をアピールするのに有効です。 スペイン語学習に対する取り組みを伝える際は「なぜスペイン語を学ぼうと思ったのか」「学習の過程でどんな苦労があり、どのようにしてその課題を乗り越えたのか」を、具体的に説明しましょう。
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