このページのまとめ

・メキシコは北アメリカ南部に位置し、主にスペイン語を共通語として用いる
・世界遺産の数は世界7位で豊かな文化がある一方、治安の問題も抱えている
・メキシコでの長期滞在を考えるなら、永住権の取得も視野に入れるといい
・メキシコで就職するには海外駐在員と現地採用の2つの選択肢がある


メキシコへの移住に興味はあっても、実際に行動に移すには勇気がいるのではないでしょうか?
メキシコは日本から直行便で約13時間の中南米の国。ラテン文化が根付いたこの国に、移住を決める日本人が近年増加しています。移住先の職種によっては、日常会話レベルの語学力でも仕事に就くことが可能です。このコラムでメキシコについての理解を深め、移住へのステップを踏み出しましょう。

メキシコってどんな国?

まずは、メキシコという国について概要を知っておきましょう。

【基本情報】
正式名称はメキシコ合衆国。北アメリカ大陸の南部にある国です。人口は約1億2,920万人で日本とそれほど変わりませんが、国土は日本の約5倍。マヤ文明が栄えた高原地帯や、カリブ海と太平洋のビーチリゾート、砂漠やジャングルなど、広い国土の中に気候の変化に富んだエリアが点在しています。
主に話されている言語はスペイン語。スペイン語を話す国家の中でも最大の人口を抱える国です。このほかナワトル語やマヤ語など先住民族の68もの言語についても政府が公認しています。

【世界遺産が多い】
メキシコは世界で7番目に世界遺産が多い国。35の世界遺産の中にはマヤやアステカなどの古代遺跡が多く、古代都市であるテオティワカンやチチェン・イッツァなどが有名です。
また首都であるメキシコシティの中心部にも世界遺産が。国立宮殿やメトロポリタン大聖堂といったスペイン統治時代の建造物と、アステカ帝国の大神殿であるテンプロ・マヨールが並び、メキシコの歴史を感じることができます。

【治安問題】
メキシコでは、マフィアなどの犯罪組織間の抗争や失業者の増加による治安の悪化が問題となっています。ただし、日本人の多い地区では治安の心配はそれほどありません。
外務省による2018年2月の海外安全情報では、メキシコシティは危険レベル1の「十分注意してください」。市内でも治安の良い場所と良くない場所があるので、情報を詳しくチェックしておくのが賢明です。
一方、日系企業が多いグアナファト州やケタレロ州では危険レベルの設定はされていないため、国内では比較的安全だと言えるでしょう。

【国民性】
一般的にメキシコ人は、陽気な性格として知られています。明るい気質ゆえ、ユーモアを交えた会話で場を和ませることが得意です。
おおらかで細かいことに頓着しないため、時間には多少ルーズな面もあるといえるでしょう。約束の時間通りに来ないことが多く、遅刻の報告もなしに、そのまま約束をキャンセルしてしまうケースもあるようです。
これには、悪い話なら伝えない方が良いというメキシコ人ならではの配慮があると考えられています。

参照元:外務省 メキシコ基礎データ
参照元:外務省 世界遺産の多い国
参照元:外務省 海外安全ホームページ

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メキシコに移住、生活する際の注意点

日本とメキシコでは生活環境が異なります。メキシコの生活で注意すべきことを知っておきましょう。

【挨拶はお辞儀よりも握手や抱擁が一般的】
メキシコの挨拶は握手や抱擁が一般的で、日本の通例であるお辞儀は使われません。
具体的には、女性同士もしくは異性同士なら頬と頬を合わせるような抱擁をします。男性同士の場合は、握手や背中を軽く叩く程度にとどめ、頬を合わせることはしません。
基本的に、これらの挨拶は親しい間柄で行わているようです。日本人には挨拶で抱擁をする習慣がないため、最初はどのように接するべきか戸惑いも感じるでしょう。メキシコの慣習に慣れるまでは、相手の挨拶の仕方に合わせてコミュニケーションを図るのがおすすめです。

【水道水は飲まず飲料用のペットボトルを購入する】
メキシコの水道水は飲料用としては利用できません。お腹を下したり、場合によってはA型肝炎になったりするケースもあるため注意が必要です。
飲料用の水はスーパーマーケットなどでペットボトル入りの物を購入しましょう。

【食材は洗浄や殺菌をしてから料理する】
メキシコの野菜や果物は殺菌薬を使ってから調理する必要があります。日本のように洗浄済みの状態で販売されている訳ではないためです。青果専用の殺菌薬は、スーパーマーケットなどの青果コーナーで一緒に販売されているため簡単に入手できるでしょう。
他にも、メキシコには様々な豆が売られていますが、これらには石が混在していることがあります。手間にはなりますが、調理前には石の有無を確認して取り除いた方が安心です。

【時間には余裕を持って行動する】
先にも説明しましたが、メキシコ人は時間にルーズな一面があります。そのためか、大都市を除いた公共の施設では待たされる傾向が強いようです。複雑な手続きが多い役所などでは、待ち時間に半日かかることも珍しくありません。
また、スーパーマーケットの利用は、毎月15日と31日を避けた方が無難です。これらの日にちはメキシコの給料日にあたり、買い物客が多く押し寄せます。場所にもよりますが、30分以上待たされることもあるでしょう。
メキシコで用事を済ませる際には、できるだけ時間に余裕を持って動くよう心がけましょう。

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メキシコでは在留邦人が増えている!

メキシコに移住する日本人は年々増えています。在留邦人数は11,211人名(2017年現在)で、5年間で38%も増加。
この理由は、日系企業の進出にあるようです。

【日系企業の進出】
メキシコはアメリカと国境を接しているため、輸出に適した立地にあります。
1994年には、アメリカ・カナダとの3国で北米自由貿易協定 (NAFTA)を結んでほとんどの関税を撤廃。これによって輸出用の自動車や家電製品の生産が増えました。これを機にメキシコに進出する日系企業も増え、2017年には1,182拠点となっています。

【日本人が多い「バヒオ地区」】
先ほど治安の項でも触れましたが、グアナファト州やケタレロ州は日系企業が多数あるため日本人も多く住むエリアです。この一帯は「バヒオ地区」と呼ばれ、日本人の増加に伴って住みやすさや治安が向上していると言われています。
またメキシコシティにも日本人が多い地区が点在。メキシコシティには高層ビルが建ちオシャレな店が並んでいるため、都会暮らしを送ることができます。
バヒオ地区やメキシコシティには日本食レストランや日本の食材を売っているスーパーも多数。日本人の医師スタッフが在籍する病院もあるため、いざというときも安心です。

2018年には北米自由貿易協定 (NAFTA)が「アメリカ・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」に代わる、大統領選挙が行われるなどの大きな動向がありましたが、メキシコ経済は堅調に成長を続けるという見方が多くなっています。今後も発展が見込めるメキシコは、海外移住におすすめできる国の1つと言えるでしょう。

参照元:外務省 – 海外在留邦人数・進出日系企業数の調査結果

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メキシコに移住するのに必要な語学力は?

メキシコでは主にスペイン語が使われていて、日本語はもちろん英語が通じない場面も多くあります。そのため移住を考えるならスペイン語の基礎は最低限学んでおいた方が良いでしょう。

仕事によって求められる語学力は違います。例えば、営業なら日常会話程度の求人も見られますが、通訳の場合はビジネスレベルのスペイン語を要求されることがほとんど。一方エンジニアのような技術職では挨拶程度でも良いというケースもあるようです。
余裕があれば、移住する前に一度留学するのがおすすめ。スペイン語の習得や現地の環境のチェックができます。

このほか、まずは語学力をあまり必要としない仕事を探し、現地で働きながらスペイン語を学ぶという方法も。メキシコでは日本人向けの求人が増えているため日常会話程度でも就職にはそれほど苦労しませんが、実績があればさらに多様な仕事が見つかるはずです。

【スペイン語認定証「DELE」】
もし就職の際に語学力を証明したいなら、スペイン語の検定試験である「DELE」を取得しておくと良いでしょう。DELEはスペイン語の国際的な資格で、実施している国は世界で100以上。面接官と直接スペイン語でやり取りする口頭試験もあるので、実践的なスペイン語が身につきます。
レベルはA1~C2の6段階。中上級であるB2レベルを持っていれば、通訳を始め多くの求人での優遇が期待できるでしょう。

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長期間移住するなら永住権が

メキシコでの滞在が長くなるようなら、永住権を得ることも視野に入れると良いでしょう。ここでは、メキシコの永住権についてご説明します。

【永住権を取得するメリットと注意点】
メキシコで永住権を得ることには、メリットと注意点があります。

・メリット
永住権を取得すれば、ビザを毎年更新する必要がなくなります。銀行の口座開設やクレジットカードの発行、住宅の購入が可能になるため、生活の利便性を高めることができるでしょう。
さらに、住む地域によって各種書類の発行手数料や公共施設の入場料などが安くなるというメリットもあります。

・注意点
メキシコと日本との間では「社会保障協定」の締結がなされていません。この協定が結ばれていると、日本と海外とで年金保険料を重複して納める必要がなくなり、年金に加入した期間も日本と海外とを合わせて算出してもらえます。
この協定が結ばれていないメキシコでは、一定の年金額を納付していたとしても、日本内ではそれが反映されないため注意しましょう。

【永住権を取得する方法】
メキシコで永住権を得るためには、以下の2つの方法があります。

・メキシコ人との婚姻関係を2年以上継続している
・就労ビザを更新して4年が経過している

就労ビザは1年ごとの更新が必要とされ、有効期限も4年以下と定められています。ただし、5年目の更新の時期には永住権に移行することが可能です。
就労ビザを永住権へ移行する際には、移民局から各種書類の提出を求められます。移住先で勤めている会社が用意してくれるケースもありますが、必ずしもそうとは限りません。自分自身で必要な書類や段取りを把握し、勤め先に確認を取りながら手続きを進めることをおすすめします。

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メキシコで就職する方法

メキシコで見つかる日本人向けの仕事は、日系企業での通訳や営業、経理、事務など。先に挙げた自動車関連企業での採用が多いようです。ほかには日本語教師の求人も。教師の場合は現地の企業で募集されているケースが目立ちます。
就活をするときには、以下のようなパターンが考えられるでしょう。

【すでにメキシコで暮らしている場合】
移住が済んでいるなら、現地にある「メキシコ日本商工会議所」の求職者リストに登録しておくのが良いでしょう。
メキシコに進出する490社以上の日系企業が加盟していて、会員企業の求人を随時紹介しています。

【仕事が決まってから移住する場合】
日本で生活しながらメキシコの仕事を探すにはいくつかの方法があります。

まずは、メキシコに進出する日系企業に日本で就職し、メキシコへの異動を申し出るという方法。この場合は海外駐在員として安定した待遇が望めますが、異動があるかどうか、いつ異動になるか、どこの国に駐在するかは基本的に選択できません。時間がかかる上に、確実性に欠けるのがネックです。

すぐにメキシコで働きたいというときには、現地採用の求人が最適。給与は駐在員より低くなってしまいますが、自分のタイミングで自由に仕事を選べるという魅力があります。しかし、日本とは福利厚生などの制度が違うので一人で優良企業を探すのは簡単ではありません。治安の問題もあるため、勤務地にも気を配る必要があるでしょう。

そのため、メキシコで仕事を探すなら海外就職に特化した日本の就職エージェトに相談するのが得策。日本語でやり取りができるので、スペイン語に自信がなくてもスムーズに就活を進めることができます。仕事の紹介はもちろん、海外移住に関する相談にも乗ってくれることがあるので、積極的に利用してみましょう。

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