このページのまとめ

  • スペイン語留学の前に目的を決めておくことが大切
  • スペイン語留学をするには、留学エージェントを利用するか自分で手配する方法がある
  • スペイン語留学は、スペインだけでなくメキシコやグアテマラもおすすめ

スペイン語留学をしたいけど、どの国が良いか分からないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。また、できるだけ費用を抑えて留学をしたいと考えている方もいるでしょう。
このコラムでは、スペイン語留学におすすめの国や留学をする方法を紹介します。国ごとにかかる費用やメリットデメリットについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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スペイン語とは?


スペイン語は、スペイン本国のほかにメキシコ・アルゼンチン・チリといった中南米を中心に世界中で話されている言語です。文部科学省の統計によるとスペイン語の母語人口は世界第3位の3億3200万人。中国語、英語に次いで、多くの人がスペイン語を話しています。スペイン語は、国際連合の公用語として使われるほど世界の主要な言語なのです。

日本人にはあまり馴染みのない言語に思われますが、「カルタ」「パン」「ボタン」などスペイン語が語源になっている言葉はいくつもあります。また、スペイン語の母音は日本語と似た発音で、読み方もローマ字に近いため、日本人にも学びやすい言語だといえるでしょう。

参照元:文部科学省(1)世界の母語人口(上位20言語)

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スペイン語留学の目的を決めておこう


留学をする前に、スペイン語留学の目的を決めておきましょう。
『なぜスペイン語留学をするのか?』という明確な目的を決めることは、留学生活を充実させる上で重要なことです。
留学はスペイン語を学べるだけでなく、異文化への理解が深まったり、自身の視野が広がったりなど多くのメリットがあります。ただし、留学は楽しいことばかりではありません。「海外の生活環境に馴染めない」「人間関係を上手く構築できず孤独になる」など、辛いことや大変なことが伴う可能性もあります。そのため、留学に明確な目的や目標がないと、海外生活を続けるのは難しいでしょう。何も得られずに終わってしまうばかりか、なかには挫折してしまう人もいます。
モチベーションをキープするためにも、「スペイン語を活かした就職がしたい」「将来スペイン語圏で暮らしたい」など、目的をはっきりさせて留学を行いましょう。

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スペイン語留学をする方法


スペイン語留学をするには、主に2つの方法があります。それぞれの特徴を知って、自分に合った留学の手配を知りましょう。

留学エージェントを利用する

何から始めたら良いのか全く分からないという人は、留学エージェントを利用するのがおすすめです。
留学エージェントは留学準備の手続き全般を代行してくれるだけでなく、留学中に学校に対する要望を伝えたり、トラブルが起きたときに解決に導いてくれたりなど、手厚いサポートが受けられます。疑問点があれば、すぐに相談できる点も安心といえるでしょう。
一方で、有料のエージェントは相談料が高額だったり、決められた海外旅行保険への加入が勧められたりなど、費用が想像以上にかかる場合もあります。留学エージェントによって得意とする国や都市も異なるため、自分に合ったエージェントを利用することが重要です。

すべて自分で手配する

できるだけ費用をかけたくない、自分に合った留学を計画したいという人は、留学手配をすべて自分で行うのも1つの手です。
前述したように留学エージェントを利用すると、海外旅行保険への加入や学校・航空券の手配代行代、留学前後のサポート代など、余計に費用がかかる場合があります。また、エージェントから紹介される学校や留学プランが希望に沿わないことも。その点、自分ですべてを手配すれば、格安航空券などで費用を抑えつつ、思い通りの留学プランをたてることができるでしょう。
しかし、自分ひとりで手配することで、手配漏れなどが発生する可能性があります。自分で手配する時には必要事項をリストアップして、トラブルや不足の事態に備えた準備までしっかり行うことが大切です。

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スペイン語が使われている国や地域


スペイン語を公用語としているのは、スペイン本国を入れた21の国や地域です。20の国や地域が中南米に集中しており、スペイン本国よりもスペイン語を話す人の数が多い地域となっています。
スペイン語を公用語としている国や地域は以下の通りです。

スペイン/メキシコ/キューバ/ドミニカ共和国/プエルトリコ/グアテマラ/エルサルバドル/ホンジュラス/ニカラグア/コスタリカ/パナマ/コロンビア/ベネズエラ/エクアドル/ペルー/ボリビア/パラグアイ/チリ/アルゼンチン/ウルグアイ/赤道ギニア共和国

アメリカ合衆国でも英語の次にスペイン語が多く使用されています。メキシコと国境を接するカリフォルニアやアリゾナ、ニューメキシコ、キューバと150kmほどの距離にあるフロリダがスペイン語を話す人が多い州です。

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スペイン留学について


スペイン語と聞いて、まず思い浮かべる国がスペインでしょう。
ここでは、スペイン留学について解説します。

スペインの基本情報

スペインはヨーロッパのイベリア半島に位置する、人口約4,693万人が住む国です。首都のマドリッドや芸術の街バルセロナ、フラメンコの本場セビーリャ、学園都市のサラマンカなど都市によって雰囲気が異なり、通年多くの観光客が訪れます。年間を通して晴れの日が多くからっとした気候のため、とても過ごしやすい国といえるでしょう。また、人々が陽気で明るいことも魅力の1つです。

▼参考サイト
外務省:スペイン王国基礎データ

【スペイン留学の費用】
スペイン留学のために用意したい資金は、1か月で20~50万円、1年間で140~300万円程です。

  • 渡航費(往復):10~20万円
  • 学費(1ヶ月):2~15万円
  • 家賃等の滞在費(1ヶ月):3~12万円
  • 生活費(1ヶ月):2~5万円

利用する航空会社や目的地の都市によって異なりますが、航空券が比較的安いのは10月~2月頃です。一方、高いのが4月中旬~8月の春から夏にかけての時期。安い時期であれば往復6~8万円ですが、高い時期だと往復で20万円程になるでしょう。
語学学校の学費は1週間あたりの授業数や期間によっても異なりますが、1週間100~300ユーロ(約1.2~3.6万円)程です。大学は私立よりも公立の方が安くなっています。
家賃は主にマドリードやバルセロナなどの都心部は高く、マラガやサラマンカといった地方都市は比較的安い傾向です。なお、学校の寮であれば安い費用で滞在できるでしょう。
また、レストランなどの外食は日本よりも高く、ランチで8~15ユーロ(約950~1,800円)、ディナーで20~30ユーロ(約2,400~3,600円)ほどです。スーパーなどの食料品は日本より安いものが多いので、自炊をすることで食費は抑えられるでしょう。

スペイン渡航に必要なビザの種類

スペイン渡航に必要なビザには3つの種類があります。

観光ビザ

滞在期間が90日以内の場合、観光ビザが必要です。ただし、日本国籍の人は観光ビザの取得が免除されています。そのため、90日以内の観光目的の渡航であればビザの取得は必要ありません。

短期学生ビザ

滞在期間が91日~180日の場合は短期学生ビザの申請が必要です。短期学生ビザの最長滞在日数は180日ですが、必ずしも180日間の滞在が認められるわけではありません。ビザの滞在可能期間は、学校の就学期間に合わせて決まります。なお、現地で滞在期間の延長はできないため注意が必要です。

長期学生ビザ

長期学生ビザは、181日以上スペインに滞在する場合に申請します。短期学生ビザとは違い、現地で滞在期間の延長が可能です。なお、スペインに入国して30日以内に、学生としての滞在許可「Tarjeta de Estudiante」を申請する必要があります。

スペイン留学のメリット・デメリット

ここではスペイン留学のメリットとデメリットを紹介します。

メリット

スペインは食べ物が美味しく、観光名所が多いことが魅力といえます。世界遺産の数に至っては40以上もあるため、長期留学をするのであれば、食事や観光など存分に楽しむことができるでしょう。
また、スペインは他の国にくらべて日本人留学生が少ないのが特徴です。日本語を使う機会が少なく、生活のほとんどをスペイン語を話して過ごすため、語学力向上が期待できるでしょう。なお、スペインには英語圏からの留学生が多いので、英語を使ってコミュニケーションを取る可能性も。スペインでは、スペイン語だけでなく英語も同時に学べるかもしれません。

デメリット

スペインは日本にくらべ、治安がかなり悪いといえるでしょう。特に首都のマドリッドやバルセロナなどの大都市では、スリや置き引きなどの犯罪が横行しています。なかには、私服警官を名乗るニセ警官による被害も。昼間は賑わっている場所でも、夜は人が少なくなり犯罪に巻き込まれる可能性が高くなるため注意が必要です。
また、マドリッドやカタルーニャなどは物価が高い傾向にあります。物価が高い分、留学費用はかさむでしょう。

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スペイン以外のスペイン語留学におすすめの国


メキシコ

スペイン語留学をするなら、メキシコがおすすめです。

メキシコについて

メキシコは北米大陸の南に位置する、人口約1億2,619万人が暮らす国です。アメリカやグアテマラと隣接しており、さまざまな人種で構成されています。
砂漠や高原、亜熱帯の海岸、高温多湿のジャングルなど地域によって気候差がありますが、首都メキシコシティのある中央高原は1年を通して比較的穏やかな気候です。最高気温は平均で25度程度なので、概ね夏服で対応できるでしょう。ただし、6月~9月は雨季で急なスコールが多くなるので注意が必要です。
国民性はラテン的なイメージのとおり、明るく陽気でおおらかな傾向が強く、家族を大切にする人が多いといわれています。

▼参考サイト
外務省:メキシコ基礎データ

費用

メキシコ留学にかかる費用は、1ヶ月で30~50万円、1年間だと150~300万円ほどです。メキシコは、スペインと比べて渡航費が大きな負担となってきます。メキシコへの渡航費は往復で約20~30万円。格安航空を利用すると片道10万円ほどで行ける場合もありますが、航空会社によっては乗り継ぎが複数回ある場合があります。日本からの直行便もありますが、金額は高額になるでしょう。
なお、1ヶ月の学費は1~15万円ほどで、家賃等の滞在費は2~3万円ほどです。食費は、屋台を利用することで節約できます。メキシコの代表的な食べ物であるタコスであれば100円以下で食べられ、その他の一品物も300円前後で食べられるものが多いです。一方で、レストランや日本食チェーン店は1,000~3,000円ほどになるため、日本との物価の差はあまり感じられないかもしれません。
メキシコへ渡る渡航費は高いですが、現地の物価は安いため、家賃や生活費はそれほどかからないでしょう。長期間の留学であれば、スペインよりもメキシコの方が費用は安くなります。

必要なビザ

日本国籍の人は、180日未満の滞在であれば基本的にビザの申請は必要ありません。180日以上4年未満の場合に、学生ビザの申請が必要となります。学生ビザの取得は、留学先の学校がメキシコ教育担当機関「Sistema Educativo Nacional」に登録されていることが条件です。私立の語学学校は登録されていない可能性があるので、事前にメキシコ大使館に問い合わせると良いでしょう。

メリットデメリット

メキシコは物価が安いため、スペインにくらべて現地での費用が低く抑えられるというメリットがあります。特に交通費が安く、バスの初乗り運賃が約25円、地下鉄は距離に関わらず約30円です。
また、近年多くの日系企業が進出しており、都心部では日本の食材が手に入るスーパーや日本料理店が見受けられます。生活利便性も高いため、日本人にとって暮らしやすい国といえるでしょう。
一方で、メキシコは地域によって治安の悪い場所があります。すぐに身の危険を感じるという程ではありませんが、スリや窃盗は頻繁に起こっているので十分に注意が必要です。

グアテマラ

できるだけ安くスペイン語留学をしたい方には、グアテマラがおすすめです。

グアテマラについて

中南米に位置するグアテマラは、人口約1,725万人が暮らす国です。マヤ文明発祥の地として知られ、多くの遺跡と雄大な自然が残されています。特に、ティカル国立公園はマヤ文明の最大かつ最古の都市遺跡で、マヤ文明を解明する上で大変貴重な遺跡群です。
グアテマラの気候は、5~10月の雨季(冬)と11~4月の乾季(夏)に分けられます。雨季は日に数回、スコールのようにまとまった雨が降り、ハリケーンも発生しやすいので注意が必要です。

▼参考サイト
外務省:グアテマラ基礎データ

費用

グアテマラは、世界でも特に安い金額でスペイン留学ができるといわれています。グアテマラは、物価だけでなく学費が安いのが特徴です。学費が高いといわれている学校でも、1ヶ月にかかる費用は4万~7万円程です。
なお、滞在費や生活費は、語学学校が斡旋しているホームステイを利用する場合、食事付きで1ヶ月3万~4万円程。そのため、普段の生活で金銭的な負担はあまりないでしょう。ただし、メキシコと同じく渡航費が高く、直行便で往復約20~30万円程かかります。

必要なビザ

日本国籍の人はビザ申請が免除されているため、90日以内の観光目的であればビザは必要ありません。また、グアテマラでは留学も観光として扱っているため短期留学ならビザ無しで入国可能です。3ヶ月以上の留学の場合は、観光ビザの延長申請が必要なため、現地の移民局で申請します。

メリットデメリット

グアテマラの最大の魅力は、安くスペイン語留学ができるという点でしょう。特にアンティグアにはスペイン語の語学学校が数多くあり、いずれも格安です。なお、グアテマラのスペイン語学校の授業は1対1のマンツーマン授業が基本。そのため、自分のレベルに合った授業を受けることができ、分からないところは集中して勉強することができます。
一方で、日本とくらべ生活水準にギャップがあるというデメリットも。グアテマラの生活水準はまだまだ低いため、生活に不便を感じる場面が多いでしょう。また、治安もあまり良くないため十分な注意が必要です。

ここまでスペイン語留学について解説しました。
スペイン語話者数は年々増加しているため、スペイン語を扱う仕事は今後増えていくでしょう。
特に、近年数多くの日系企業が進出しているメキシコでは、日本人労働者の需要が増加傾向にあります。

◆関連記事
海外で働きたい!その思いを実現する方法とは?
https://lc-mexico.com/contents/article/2849/

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