このページのまとめ

・メキシコ渡航は180日以内の観光であれば、日本人はビザが不要
・メキシコのビザを取得する際、学生ビザには入学許可証、就労ビザにはNUT番号が必要
・ビザなしでアメリカを経由してメキシコに行く際は「ESTA」の取得が必須
・ビザには有効期限があるため、更新手続きが必要になる
・永住権を取得すると、ビザの更新が必要なくなる


日系企業の進出も増え、身近な存在になりつつあるメキシコ。しかしビザの手続きが分からず、渡航を諦めている方もいるでしょう。
このコラムでは、メキシコのビザの種類や取得方法についてご紹介します。
またビザの更新方法や永住権についてもまとめているので、メキシコ在住の方も参考にしてください。
なおビザに関する規定は変更されることがあるため、公的な機関の最新情報を確認することをおすすめします。

メキシコ渡航にビザは必要なのか?

メキシコに渡航する際にビザは必要なのでしょうか?ビザの要否と注意事項、メキシコ渡航に必要な書類を解説します。

【180日以内の観光や語学学習の場合、日本人はビザ不要】
80日間であればビザなしでメキシコ滞在が可能です。ただし働いて報酬を得る場合には、就労ビザが必要となります。

※国政によって状況が変わることもあるので、渡航前に在日メキシコ大使館の最新情報を確認することをおすすめします。

また入国時に必ず180日間の滞在が保証されるわけではありません。滞在期間は入国時の審査官のさじ加減次第で、無作為に決定されてしまいます。そのため入国審査時に記載された日数をその場で確認してください。もし滞在許可日数が滞在予定日数より少なかった場合は、入国審査官に帰国便の日付を見せ、滞在予定日数以上になるよう訂正してもらいましょう。
もし後日気づいた場合には滞在先の入国管理局へ行き申請を行なえば、滞在許可日数の変更は可能です。ただし手続きに時間がかかる可能性があります。

【入国時に出入国カード(FMM)の提出が必要】
上記の通り180日以内の観光や語学学習であれば、メキシコ滞在にビザは必要ありません。ただし入国の際には、飛行機内で税関申告書とともに配布される出入国カード「FMM(Forma Migratoria Multiple)」を記入して提出する必要があります。
出入国カードは入国審査の際にパスポートと共に返却され、出国時に再度必要となります。万が一紛失しても出国審査は可能ですが、空港内の入国管理局で手数料を支払っての再発行となるので大事に保管しておきましょう。

◆関連記事
スペイン語留学の方法とおすすめの国について
https://lc-mexico.com/contents/article/3402/

アドバイザーに詳しく聞いてみる

ビザの種類と取得方法

メキシコ滞在にはどのようなビザが必要なのでしょうか?ビザの種類と取得方法について解説します。

【メキシコ学生ビザ】
学生ビザは『学生一時居住者用査証』というものです。180日以上4年以下の留学をする際に必要なビザとなります。

【ビザ取得手続き方法】
1,メキシコ大使館のWebサイトにリンクがある「MEXITEL」にて査証申請予約を行う
2,予約した日時にメキシコ大使館へ必要書類を持参し、面接を受ける

面接はスペイン語もしくは英語で実施されます。
多くの場合「なぜメキシコに留学したいのか」といった質問がされるようです。

【必要書類】
・パスポート
・査証申請用紙
・写真1枚(縦4cm×横3cm、背景白、額と耳が出ていること、メガネなし)
・入学許可書
・経済証明

査証申請用紙はメキシコ大使館のWebサイトからダウンロード可能です。
入学許可書は、留学先の学校から発行してもらいます。メキシコの大学に依頼することになるため、時間に余裕を持って行動しましょう。
経済証明については、給与支払い額証明書や銀行口座の残高証明書などがこれに当たります。規定の金額に達していないと、ビザが発行されないこともあるようです。なお申請者が25歳未満の場合は、保護者の経済証明でも問題ありません。

【メキシコ入国後の手続き】
一時居住者用査証の有効期限は180日です。そのためメキシコ入国後30日以内に居住する地域の入国管理局(INM)にて、在留カード(Tarjeta de residente temporal estudiante)への切替え手続きを行う必要があります。在留カードを取得すると、180日以上4年以下の滞在が可能です。
なお滞在中はこの在留カードが身分証明証として使用できます。

【メキシコ就労ビザ】
就労ビザは『報酬を得る活動を行う許可を得る一時居住者用査証』というものです。180日以上4年以下の滞在で、メキシコで就労し報酬を受け取る場合に必要なビザとなります。
就労ビザの発行には、現地での就労先が決まっていることが条件です。

【ビザ取得手続き方法】
1,NUT番号の取得
2,メキシコ大使館のWebサイトにリンクがある「MEXITEL」にて査証申請予約を行う
3,予約した日時にメキシコ大使館へ必要書類を持参し、面接を受ける

就労先の企業がメキシコの移民局に書類を提出すると、入国許可書と「NUT(Número Único de Trámite)」と呼ばれる番号が発行されます。
このNUT番号は「MEXITEL」で査証申請予約を行う時に、パスポート番号と共に入力が必要となるので大切に保管してください。

面接ではメキシコ移民局に登録された内容と、本人が面接中に話す内容が一致しているかを確認します。すでに就労先の企業がメキシコ移民局に個人情報と仕事の詳細を登録しているので、登録内容を確認してから面接へ向かってください。
なお面接では以下の3点は必ず確認されます。
・滞在期間
・役職名
・報酬

報酬は通常、月額ペソ払いで登録されています。そのためペソで答えられるようにしておきましょう。

【必要書類】
・パスポート(原本と写真ページのA4コピー1部)
・査証申請用紙
・写真1枚(縦4cm×横3cm、背景白、額と耳が出ていること、メガネなし)
・NUT番号が記載された移民局からの書類のコピー

【メキシコ入国後の手続き】
学生ビザと同じく一時居住者用査証の有効期限は180日です。そのためメキシコ入国後30日以内に居住する地域の入国管理局(INM)にて、在留カード(Tarjeta de residente temporal estudiante)への切替え手続きを行う必要があります。在留カードを取得すると、180日以上4年以下の滞在が可能です。
なお滞在中はこの在留カードが身分証明証として使用できます。

◆関連記事
海外でアルバイト生活をしてみたい!おすすめアルバイト4選と求人の探し方
https://lc-mexico.com/contents/article/4586/

アドバイザーに詳しく聞いてみる

ビザなしでアメリカを経由する際は「ESTA」の申請が必須

日本国籍の場合、一般的な観光旅行や短期ビジネスが目的でアメリカへ渡航する際は、ビザの取得は必要ありません。ただしESTAの申請は必須となります。

【ESTAとは】
2009年に、電子渡航認証システム「ESTA(エスタ)」の取得が義務化されました。
「ESTA」は、ビザなしでアメリカに90日以下の渡航をする際に受けなければいけない認証です。アメリカを経由してメキシコに渡る場合、このESTAの申請が必須となります。

【ESTAを申請するための手続き】
申請の手続きは、米国国土安全保障省(税関・国境取締局)のWebサイトから行えます。申請する時期は渡航前であれば問題ありませんが、渡航認証の保留を受けてしまうと、最終決定までに最大72時間かかるとされています。また拒否された場合には、ビザの申請を検討せざるを得ない可能性も。
そのためESTAの申請は、渡航の予定が立ち次第行うことをおすすめします。

オンライン上の手続きは、日本語対応を選択することが可能です。案内に沿って申請者情報や渡航情報、質問事項の答えを入力しましょう。
ESTAの費用は、申請の処理費用と承認に対して合計で14ドルかかります。支払い方法は、クレジットカードもしくはデビッドカードの利用が可能です。

【ESTAの有効期限】
取得したESTAは、認証されてから2年間利用することができます。ただし、申請時の個人情報の内容に変更が生じた場合は、再申請しなければいけません。またパスポートの有効期限が2年以内の場合も、その期限切れとともにESTAも無効化されてしまいます。ESTAを繰り返し利用する予定があるときには、有効期限を確認しましょう。

【アメリカ経由でメキシコへ入国する場合の注意点】
ビザ無しで現地滞在できる日数は、アメリカとメキシコで異なります。
アメリカはビザ無しで滞在できる最大日数は90日ですが、ESTA取得を義務付けています。
一方メキシコはビザ無しで滞在できる最大日数が180日以内です。しかしアメリカを経由してメキシコに渡る場合は、通過国であるアメリカへの入国条件を満たさなければなりません。
そのためメキシコに滞在できる期間はアメリカ滞在日数と同じ90日以内となり、直接メキシコに渡る場合よりも期間が短縮されるため注意が必要です。

◆関連記事
北米で就職したい!メキシコの就労ビザや求人の状況
https://lc-mexico.com/contents/article/2841/

アドバイザーに詳しく聞いてみる

メキシコに入出国する際の手順

ここでは、ビザなしでメキシコに入出国する際の手順をご説明します。
入出国で必要な書類は、入出国カードのみです。
またアメリカを経由する場合は、立ち寄り目的であっても入国審査を受ける必要があります。前項でも触れましたが、アメリカ経由はESTAの申請が必要になるので注意してください。

【入国の手順】
1.入国審査を受ける
パスポートと入出国カードを係員に提示しましょう。審査が終わると、パスポートと出国カードは戻されます。これらは帰国のときに再度必要になりますので、手元で大切に保管してください。

2. 預けていた荷物を受け取る
入国審査のあとは、自分が乗った便名のターンテーブルで預けた荷物を受け取ります。万が一、荷物の受け取りトラブルが発生した場合には、バゲージクレームタグを係員に見せて申し出ましょう。バゲージクレームタグは、荷物を預ける際に引換証として渡されます。

3. 必要に応じて税関で申告する
最後は税関で申告を行います。メキシコに持ち込む荷物が免税範囲を超える場合は申告しましょう。
逆に免税範囲内に収まるのであれば、「申告するものはない」と係員に伝えれば問題ありません。

【出国の手順】
1.搭乗、出国手続きを行う
まずは搭乗する航空会社のカウンターに行きましょう。パスポート・出国カード・eチケットの控えを提示して、搭乗券を受け取ります。指定された時間内にチェックインを終えられるよう早めの行動を心がけましょう。受付カウンターに荷物を預けたら、クレームタグを受け取ってください。
メキシコには出国審査場がないため、各航空会社のカウンターで行うチェックイン作業が出国審査となります。出国カードは搭乗時にも必要になるため、パスポート類とともに返却されたら紛失しないよう注意しましょう。

2.手荷物検査を受ける
機内に持ち込む手荷物の検査を受けます。X線検査とボディチェックが行われるため、ベルトや鍵など金属探知機に反応する物はあらかじめ外して、検査用のかごに入れておくとスムーズでしょう。また液体物の機内持ち込みに関しては、制限がかかることもあるため注意が必要です。

3.搭乗する
搭乗口で入国審査の際に返却された出国カードを提出します。この出国カードを紛失すると搭乗することができません。出国カードをなくした場合は入国管理局で罰金を支払い、再発行の手続きを行う必要があります。そうなると手間も時間もかかるため、出国カードの管理は怠らないようにしましょう。

◆関連記事
メキシコの首都「メキシコシティ」の魅力を徹底解説!
https://lc-mexico.com/contents/article/4115/

アドバイザーに詳しく聞いてみる

ビザの更新について

従来は有効期限1年のビザ(一時居住者用査証)を取得し、1年後に最長3年間のビザを取得する更新手続きが必要でした。しかし現在では、渡航期間に応じて有効期限が2~4年間のビザを当初から取得することが可能となっています。

【ビザの更新方法】
【更新時期】
ビザに記載してある有効期限の日付より、1ヶ月前から更新手続きを行うことが可能です。

【ビザ更新手続き方法】
1,必要書類を準備し記入する、更新費用を振り込む
2,入国管理局の窓口へ行き、各書類と更新費用の振込証明を提出する
3,後日入国管理局の窓口にて写真と指紋認証の手続を行う
4,発行されたビザを受取る

新しく更新されたビザを受け取るまでに約1~3週間程度となります。ただし地域によって所要期間等が異なるため、余裕を持って手続きを開始した方がよいでしょう。
なおビザの更新費用は毎年改正されます。

【必要書類】
・現在所持しているビザ
・パスポート(原本及びそのコピー)
・写真(正面の写真3枚、右顔の写真1枚。背景は白。額と耳は出し、メガネ・イヤリング着用不可)
・更新申込書
・メキシコ国内の就業証明書

【住所や勤務先が変更になった場合の手続方法】
住所や勤務先が変更になった際は、90日以内に入国管理局(INM)へ届け出が必要となります。なお婚姻や名前の変更、国籍の変更がある場合も手続きは同様です。

【手続き方法】
1,必要書類を準備し記入する
2,入国管理局(INM)の窓口へ必要書類を提出し、申請番号が書いてある用紙を受け取る
3,後日、登録したメールアドレスにメールが来るのでメールの文章を印刷する
4,入国管理局(INM)に、印刷した用紙を持っていきサインをする

なお、諸変更時の手数料は無料です。

【必要書類】
・現在所持しているビザの原本とコピー
・在留カードの原本とコピー
・申請書
・変更内容を記載した書類

申請書は、入国管理局(INM)のWebサイトにある変更内容フォ-ムに必要事項を入力し、印刷してください。
変更内容を記載する書類は、手書きは不可でスペイン語での入力となります。
住所変更は、旧住所と新住所および転居した日付などを記載。勤務先変更の場合は、以前の勤務先と新しい勤務先の月収、役職、職場、転職した日付などを記載します。
諸変更手続きは、変更する内容によって必要書類が異なるので注意が必要です。手続きを行う際は、入国管理局(INM)のWebサイトを確認してください。

アドバイザーに詳しく聞いてみる

長期滞在者は永住権取得も検討を

永住権には様々なメリットがあるので、長期滞在をするなら永住権取得がおすすめです。

【永住権のメリット】
・ビザの更新がいらない
・住宅購入ができる
・各種手数料が安くなる

ビザの更新方法でも解説したとおり、ビザの更新には手数料が発生します。しかし永住権には有効期限がないため、面倒な手続きなしでメキシコに住み続けることが可能です。
さらに書類発行手数料・入場料・免許証の更新料などの各種手数料が、ビザを持っている時よりも割安に。ただしこれらの手数料については州によって金額の設定が違うことがあるので、自分の住む場所がどういった条件なのか確認しておきましょう。

【永住権の申請ができる人とは】
メキシコ永住権の取得には、以下4つの申請パターンがあります。

【ビザを発行して4年が経過した】
就労ビザの有効期限は4年以下です。そのままビザを更新し続けることもできますが、ビザを発行して4年が経過すると永住権の申請が可能になります。

【配偶者ビザからの更新】
配偶者ビザとは、メキシコ人の配偶者を持つ場合に取得できるビザです。配偶者ビザを取得してから、2年経過した後の更新時に永住権の申請が可能となります。

【メキシコ国籍を持つ家族がいる】
メキシコ国籍を持つ家族がいる場合の永住権とは、主にメキシコで出産された場合に申請できるものです。メキシコでは両親が外国人であっても、メキシコで生まれた子供にはメキシコ国籍が与えられます。そのためメキシコで出産した場合、両親は滞在期間に拘わらず永住権の申請が可能です。

【リタイアメント制度を利用する】
メキシコには年金を含む一定所得受給者のためのビザがあり、それをリタイアメントビザと呼びます。年齢に関係なく「直近12ヶ月にわたり各月の平均残高が2,053,600ペソ以上の人」もしくは「申請日より直近6ヶ月にわたり、毎月51,340ペソ以上の年金を受給している人」が永住権の申請が可能です。

就労ビザから永住権へ切り替える際の申請方法は、更新手続きとほぼ同じです。ただし費用は更新時の料金よりも高額となります。しかし今後ビザの更新手続きが不要であることだけを鑑みても、就労ビザを更新するより永住権を取得する方がメリットは大きいのではないでしょうか。

【注意点】
日本年金機構では海外で働く人のために「社会保障協定」を各国と締結していますが、メキシコとはまだ協定を結んでいません。
社会保障協定があれば、日本と海外で年金保険料を二重に負担しなければならないという状況を防止することが可能です。また年金加入期間も日本と海外で通算して計算してくれます。
しかし日本ーメキシコ間では社会保障協定が締結されていないため、メキシコで納めた年金額は日本に戻っても合算されません。そのため永住権を取得するほど長期的に働く人には注意が必要です。

◆関連記事
メキシコに移住するには?国の風土や必要な語学力、仕事事情を解説
https://lc-mexico.com/contents/article/2851/

これまでビザの種類や取得・更新方法、永住権について説明しました。
ビザの取得には様々な書類の準備や現地企業とのやり取りがあり、難しそうと思った方もいるでしょう。
そんなときは、Leverages Career Mexicoにご連絡ください。
日本人キャリアアドバイザーが、現地企業とあなたの間に立ちメキシコでの就職をサポートいたします!書類選考や面接のアドバイスはもちろん入社後のアフターフォローも行うので、メキシコでの就職が初めての方でも安心です。もちろんメキシコ転職を考えている方にも幅広くご利用いただけますよ。まずはお気軽にご相談ください!

メキシコの就職、生活事情に詳しい
アドバイザーがあなたをサポートします

海外経験がない方も全面バックアップ!

無料相談を申し込む