このページのまとめ
- メキシコにはチップ文化がある
- チップはサービス業で働く人の重要な収入源となっている
- レストランのチップ相場は、飲食代の15%
- ホテルのスーツケース運搬なら、1個当たり20ペソがチップの相場
- タクシーや公共バス、コンビニの会計などではチップ不要
メキシコ旅行の予定がある方に向け、メキシコのチップ文化と相場について解説します。コラムを読んで、いくらくらいのチップを用意しておけばいいかチェックしておきましょう。
また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本語話者の方のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。
メキシコにはチップ文化がある
メキシコにはチップ文化があります。チップとは、サービスの対価として任意で支払う現金のことです。チップはスペイン語で「Propina(プロピナ)」と言います。
チップの支払いは強制ではありませんが、サービスを受けたらチップを支払うというのがメキシコの常識です。レストランで料理を運んでもらったり、ホテルで荷物を持ってもらったりしたら、料金とは別にチップを支払いましょう。
サービスの質に関わらずチップは支払うのがマナー
チップは「サービスが良かったら支払うもの」ではありません。サービスの対価として支払うものです。サービスの質に関わらず、基本的には支払うものという認識が一般的なので注意してください。
サービス業に従事するメキシコ人にとって、チップは生活を支える重要な収入源となっています。そもそも、サービス業の賃金はチップがもらえることを前提としているため、安く設定されていることが多いのです。多くの人はお給料をもらう感覚でチップを受け取っています。そのため、メキシコで何かサービスをしてもらったら、チップを支払うようにしましょう。
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メキシコのチップ相場
チップには相場があります。素晴らしいサービスを受けたときはチップを多く渡し、反対に、サービスが気にいらなければあえて少なめに渡すというイメージです。相場をチェックして無難にチップを支払えるようになりましょう。
レストラン
レストランやカフェ、バーで支払うチップは、飲食代の15%が相場です。それより少ないと、店員をがっかりさせてしまうかもしれません。反対に、特別良いサービスを受けたときは、チップを多めに渡すと感謝の気持ちを伝えられるでしょう。なお、高級レストランの場合は相場が異なり、20%が目安とされます。
チップを支払うタイミングは会計時。レシートに記載された飲食代から計算して、勘定のときに一緒に支払いましょう。カード支払いの場合は、店員にチップの金額を伝える方法や、明細書にチップの額を書いて渡す方法などがあります。また、勘定のあとテーブルの上にチップを現金で置いておく方法もあります。
レストランのなかには、サービス料があらかじめ加算されている店舗もあります。この場合、チップは不要なので、明細を確認するようにしましょう。
ホテル
ホテルの場合「スーツケースの運搬」「ベッドメイキング(清掃)」「ルームサービス」で、チップを支払う機会があります。一般的なホテルなら、チップはいずれも20ペソが相場です。
荷物を運んでもらったら、1個あたり20ペソを目安にチップを支払いましょう。ベッドメイキングの場合は、外出の際に1泊一人あたり20~50ペソを目安に枕元に置いておきます。ルームサービスやタクシーの手配など、通常のサービス以外のお願いをしたときは、20~50ペソを支払うのが一般的です。
なお、格式の高いホテルの場合は、この数倍を支払うのが相場とされています。
ちなみに、ホテルのレストランやバーで食事をしたときは、飲食代の15%を目安にチップを渡すと良いでしょう。
スーパーマーケット
メキシコのスーパーには、レジ係のほかに袋詰め係のスタッフがいます。袋詰め係のスタッフは、高校生や年配の方のアルバイトがほとんど。買った商品をバッグに入れてもらったら、チップを支払いましょう。相場は5ペソです。たくさん買い物をしたときは、チップを多く渡すと良いでしょう。
ツアー(ツアーガイド)
ツアーガイドは拘束時間が長いので、多めにチップを支払います。1日一人当たり200~500ペソが相場です。サービスの質が高ければ、500ペソを目安に支払うと良いでしょう。
ゴルフ場
ゴルフキャディーには、キャディー代とは別に、プレー後にチップを渡しましょう。200~500ペソが相場です。
なお、ツアーガイドやゴルフキャディーは、会社が金額を指定している場合があります。最低限指定された金額は支払うようにしましょう。指定された金額以上支払うぶんには問題ありません。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでは、窓を拭いてもらったり、タイヤの点検・オイルの点検をしてもらったりしたときにチップを支払います。ガソリンの料金に関わらず、チップは5~10ペソが相場です。
その他サービス
メキシコでチップを支払うときは、基本的に料金の15%が相場と考えておけば間違いありません。
水道工事業者を家に呼んだとき、美容院に行ったとき、スパでマッサージを受けたときなど、一般的なサービスを利用したときは、料金の15%をチップとして支払いましょう。
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チップが不要なサービス
以下のサービスについてはチップが不要です。
- タクシー
- 公共バス
- スーパーマーケットの会計
- コンビニの会計
- ガソリンスタンドでガソリンを入れてもらった代金
- ホテルの宿泊料
- オールインクルーシブホテル
オールインクルーシブホテルは、料金にチップが含まれていることもあります。しかし、感謝の気持ちとしてチップを支払うぶんには問題ありません。実際、ベッドメイキングやルームサービスなど、チップを支払う場面もあるので、用意しておくと無難です。
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メキシコでチップを渡すときの注意点
ここではメキシコでチップを渡すときの注意点について解説します。
チップ相場は地域によって違う
チップの相場は、地域によっても異なります。地方なら10%が相場とされますが、観光地やリゾート地は相場が高め。ビーチリゾート地として知られるカンクンなら、倍の20%が相場とされます。旅行でメキシコを訪れる人は、チップを多めに渡す意識をしておくと良いでしょう。
チップはなるべく紙幣で渡す
チップはなるべく紙幣で渡すようにしましょう。チップの額にもよりますが、ジャラジャラとかさばる硬貨を渡すのはマナー違反になる場合もあります。受け取りやすい紙幣で渡すのがスマートです。
なお、チップは金額が分かるように、現金なら包まずそのまま渡しましょう。
感謝の言葉を伝える
チップは、感謝の気持ちを表すものです。チップを渡すときは必ず「Gracias(グラシアス)」と、感謝の言葉も一緒に伝えましょう。
迷ったら渡すくらいの気持ちでいたほうが良い
メキシコ滞在中、チップを渡すべきかどうか迷う場面もあるでしょう。そんなときはチップを渡しておいたほうが無難です。チップをもらって不快に感じる人はあまりいません。サービスを受けたらチップを支払うというのがメキシコのチップ文化です。
ただし、なかには明らかに不要なサービスを押し付けてきてチップを要求してくる人もいます。そのような場合はきちんとサービスを断りましょう。
チップを支払わないとどうなる?
日本にはチップ文化がないので、渡すのを忘れるということがあるかもしれません。また、店員の態度があまりにひどくてチップを支払いたくないという場合もあるでしょう。
チップは強制ではないため、支払わなくても罰則はありません。しかし、チップはサービス業で働く人の生活を支える重要な収入源でもあります。チップがもらえないと、店員は不満を感じるはずです。場合によっては、文句を言われたり、口論になったりすることもあるでしょう。トラブルを避けるためにもチップはしっかり渡すことをおすすめします。
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