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メキシコの治安事情を解説!気をつけるべき犯罪と滞在の際の注意点とは?

公開日:2025年3月17日

更新日:2025年3月17日

壁にメキシコ国旗の絵と防犯カメラがある画像

このページのまとめ

  • メキシコの治安は不安定な状態が続いている
  • 殺人や強盗などの凶悪犯罪が多発している
  • 観光地やリゾート地周辺は、比較的治安が良い
  • 治安が良い地域でも、スリやひったくり、置き引きなどの犯罪には常に警戒する必要がある
  • 貴重品を見せない、荷物を肌身離さず持ち歩くなど、基本的な安全意識が必須

メキシコ渡航を検討している方に向け、メキシコの治安事情と滞在の際の注意点について紹介します。メキシコ渡航の前に、メキシコで気を付けるべき犯罪やその対策法を知っておきましょう。

また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本語話者の方のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。

メキシコの治安事情:多くのエリアが危険レベル1~3に指定

メキシコのパトカーの画像

メキシコの治安は不安定な状態が続いています。殺人や強盗、誘拐などの凶悪犯罪が各地で多発しており、治安は悪化の一途を辿る状態です。犯罪組織が関係する銃撃戦も発生しており、一般市民が集まるリゾート地やショッピングモールでも発砲事件が発生しています。

日本外務省の「海外安全ホームページ」では、メキシコのほとんどの地域が危険レベル1~3に指定されています。危険レベル1~3の概要は以下の通りです。

レベル1:十分注意してください。 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)

地域によって危険レベルは異なるので、メキシコ渡航の際は、滞在する地域の危険レベルについてチェックしておきましょう。

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メキシコ:地域別の危険レベル

警告ランプの画像

メキシコの危険レベルは地域によって異なります。有名な観光地やリゾート地は比較的安全ですが、それでも危険レベルが設定されている場合が多いです。日本人に人気のカンクンやメキシコシティも「危険レベル1:十分注意してください。」に指定されています。

外務省は以下の地域に危険情報を出しているので、渡航の際は危険レベルについて確認しておきましょう。

【レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)】 ゲレロ州チルパンシンゴ市及びその周辺地域

【レベル2:不要不急の渡航は止めてください。】 バハ・カリフォルニア州ティファナ市、チワワ州フアレス市、コリマ州、ゲレロ州(チルパンシンゴ市及びその周辺地域並びにタスコ市を除く)、タマウリパス州米国国境の一部、ミチョアカン州(一部地域を除く)、サカテカス州、グアナファト州セラヤ市とサラマンカ市を含む南部地域

【レベル1:十分注意してください。】 ハリスコ州、キンタナ・ロー州、チアパス州、カンペチェ州、プエブラ州、サン・ルイス・ポトシ州、イダルゴ州、ソノラ州、チワワ州、シナロア州、ヌエボ・レオン州、グアナファト州(危険レベル2が発出されている南部地域を除く)、バハ・カリフォルニア州(ティファナ市を除く)、メキシコ市、メキシコ州、オアハカ州、タバスコ州、ベラクルス州、モレロス州、バハ・カリフォルニア・スル州の一部、ゲレロ州タスコ市、タマウリパス州(米国国境の一部を除く)、チアパス州のグアテマラ国境の一部、ミチョアカン州の一部

※2025年3月時点

参照元 外務省「海外安全ホームページ メキシコ 危険・スポット・広域情報

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外務省や大使館のサイトで最新情報をチェック

ノートパソコンの画像

治安事情は情勢によって変化するので、最新情報をチェックすることが重要です。日本外務省や在メキシコ大使館のWebサイトには、メキシコの治安情報が記載されているので、確認しておきましょう

外務省「海外安全ホームページ メキシコ 危険・スポット・広域情報 在メキシコ日本国大使館「安全情報

また、タイムリーな治安情報を入手するためにも、外務省が提供している「在留届」や「たびレジ」に登録しておきましょう。登録しておくと、治安事情に変化があった場合や、近隣の地域で犯罪が発生したときに、安全に関する情報が受け取れます。

なお、在留届は、3ヶ月以上海外に滞在する場合は提出が必須です。滞在期間が3ヶ月未満の場合は、たびレジを利用しましょう。

参照元 外務省「オンライン在留届 外務省「たびレジ

メキシコを訪れる観光客が注意すべき犯罪

女性が何者かにかばんをひったくられている画像

メキシコを訪れる観光客が被害にあいやすい犯罪は、スリやひったくり、強盗、ぼったくりなどです。メキシコ渡航の前に、犯罪の手口を把握して、対策を講じておきましょう。

スリ・置き引き・ひったくり

メキシコでは、観光客を狙ったスリや置き引き、ひったくりが頻繁に発生しており、日本人の被害も発生しています。特に、人が多い観光地や公共交通機関では、犯罪発生のリスクが高いため要注意。被害にあったら、警察や大使館にすぐに連絡しましょう。

強盗

メキシコでは、銃器を使用した強盗や恐喝が発生しています。万が一被害にあったら、抵抗はせず、犯人の指示にしたがってください。犯人の目的は金銭であることが多いので、抵抗しなければ怪我を負うリスクが下がります。

タクシーのぼったくり

タクシーを利用する際は注意が必要です。観光客を狙ったぼったくりが発生することがあります。特に観光地や空港など、観光客がよく利用する場所では注意が必要です。また、料金トラブルだけでなく、タクシー強盗の被害も発生しています。流しのタクシーを利用するのは避け、ホテルや空港が許可した正規のタクシーを利用しましょう。

違法薬物の密売

メキシコでは違法薬物にも注意が必要です。メキシコは違法薬物の取引が横行しており、バーや裏路地などで簡単に購入できてしまう可能性があります。また、違法薬物の売人から声を掛けられることがあるかもしれません。違法薬物に関わると、犯罪組織との関係が深まり、さらなる凶悪犯罪に巻き込まれるリスクがあります。違法薬物には手を出さないでください。

誘拐

メキシコでは、犯罪組織による誘拐がビジネスになっています。被害の大半はメキシコ人ですが、外国人を標的にした誘拐が発生する可能性もあるため注意が必要です。メキシコでは、通常の誘拐のほかに、短時間身柄を拘束して現金を引き出させる「短時間誘拐」や、誘拐しているかのように装う「偽装誘拐(バーチャル誘拐)」という手口も発生しています。

日々の行動パターンを適宜変更したり、SNSなどで行動予定を安易に発信しないようにしたりしましょう。

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メキシコでトラブルに巻き込まれた時の緊急連絡先

スマホで連絡をしようとしている手の画像

万が一トラブルに巻き込まれた際は、すぐに警察や日本国大使館などに連絡しましょう。メキシコの緊急ダイヤルは「911」です。メキシコ全土で共通なので、とっさに緊急の通報をしなければならない場合は「911」に電話しましょう。

緊急通報:911(事件・家事・救急車)

誘拐:088 告発・匿名電話:089

在メキシコ日本国大使館:(市外局番55) 5211-0028 在レオン日本国総領事館:(市外局番477)343-4800

グアナファト州ジャパンデスク:01-800-976-7486

トラブルに巻き込まれたときに備えて、緊急連絡先を書いたメモを常に持ち歩いておくのも有効です。

参照 外務省「海外安全ホームページ メキシコ 緊急時の連絡先

メキシコ主要エリアの治安情報

グアダラハラ大聖堂の画像

ここでは、日本人が訪れることの多い主なエリアの治安について紹介します。観光スポットやリゾート地など、日本人が行くことの多い場所は基本的に治安の良いエリアであることが多いです。ただ、情勢によって治安は変化するので最新情報を調べておきましょう。

メキシコシティ

メキシコシティは、都市圏人口2000万人以上を擁する世界最大級の都市です。メキシコの首都であり、政治経済の中心地となっています。歴史的建造物や古代文明の遺跡など観光スポットも多数存在するので、ビジネスはもちろん観光目的でも多くの日本人が訪れています。

メキシコシティは、観光で訪れるぶんには比較的安全な都市です。ただし、犯罪件数は多く、ポランコ地区など比較的安全とされる地域であっても日中から犯罪が発生します。また、テピートやイスタパラパなど、市内には非常に危険なエリアも存在するため、観光地から離れて誤って足を踏み入れないよう注意が必要です。

カンクン

カンクンは、世界的に有名なメキシコを代表するビーチリゾート地です。カンクンの治安は基本的に安定しています。特に旅行客が宿泊する海岸沿いのホテルゾーンは安全で清潔。警備や監視がしっかりされているので、安全性は高いといえるでしょう。

リゾート地として知られるカンクンですが、内陸部には地元民が多く住む繁華街エリアもあります。リーズナブルなホテルが多いため、滞在費を抑えたい旅行者に人気な一方、安全なホテルエリアに比べると治安は少し心配。夜に出歩くことはおすすめしません。

プラヤ・デル・カルメン

プラヤ・デル・カルメンは、カンクンから車で1時間ほどの距離にある小さめのリゾート地です。観光地周辺は警察が目を光らせており、治安は安定しています。バーやダンスクラブといったナイトスポットが多数存在する町なので、観光客も夜の街を楽しむことができるでしょう。「5thアベニュー」というメインストリートは活気があって旅行者にも人気ですが、それより内陸には若干治安の安定しないエリアもあります。危険そうなエリアには足を踏み入れないのが無難です。

グアナファト

グアナファトは、スペイン領時代のカラフルな街並みが特徴の都市です。治安は基本的に安定しているので、夜出歩いても問題ないでしょう。夜は街がライトアップされ、音楽団や観光客で賑わいます。ただ、路地裏や地下道は一部治安の悪いところがあるので避けましょう。

グアダラハラ

「西部の真珠」といわれるほどの美しい街並みを有する、メキシコ第二の都市グアダラハラ。宮殿のような造りの「グアダラハラ大聖堂」をはじめとする多数の観光スポットが市街に集中しており、日中は歩いて散策することができます。観光地は警察が巡回しているので基本的に安全です。夜になるとコロニアル建築の街並みがライトアップされて写真映えするスポットになります。ただ、日が落ちると観光地も人通りが少なくなるので軽犯罪に注意しましょう。

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メキシコ:行ってはいけない危険なエリア

国境にあるフェンスの画像

メキシコには日本人観光客が行くべきでない危険なエリアも存在します。凶悪犯罪に巻き込まれるリスクが高いため興味本位で立ち入らないようにしましょう。

テピート(メキシコシティ)

メキシコシティのテピートは、メキシコ国内で見ても特に危険なエリアの一つです。路上マーケットは一見賑やかですが、コピー商品や盗品が出回っているほか、奥地では武器や薬物のやり取りが行われています。強盗や誘拐、殺人事件といった凶悪犯罪が頻繁に発生しており、地元の人も寄り付かないエリアなので、観光客は近づかないようにしましょう。なおテピートは、観光地である歴史地区から北に1kmほどの場所にあるため誤って入らないよう注意が必要です。テピート付近に観光スポットはないため、観光地を離れて不用意に歩き回らないようにしましょう。

イスタパラパ(メキシコシティ)

イスタパラパはメキシコシティ国際空港の南にあり、殺人や強盗など凶悪犯罪の発生率が高いエリアです。スラム街があるほか、麻薬組織が関わる街でもあるので、雰囲気からしてほかの地区と異なります。観光スポットがあるわけでもないので、出歩かないようにしましょう。

ゲレロ州チルパンシンゴ

ゲレロ州チルパンシンゴは、外務省「海外安全ホームページ」のなかで、メキシコで唯一「危険レベル3:渡航は止めてください」の渡航中止勧告が出されている危険な都市です。犯罪組織の抗争や警察組織との衝突が発生しており、殺人や誘拐が横行しています。

また、チルパンシンゴ周辺の地域も「危険レベル2:不要不急の渡航は止めてください」に指定されています。ゲレロ州の周辺地域には不用意に近づかないようにしましょう。

ゲレロ州アカプルコ

ゲレロ州アカプルコは、かつては人気の観光地でした。しかし、現在は麻薬抗争が続き、殺人事件が頻発する危険な町となっています。ビーチリゾートもありますが、観光客はあまりいません。

アメリカとの国境地帯

アメリカとの国境地帯には危険なエリアが複数存在します。特に、バハ・カリフォルニア州ティファナやチワワ州シウダー・フアレス、タマウリパス州ヌエボ・ラレードは要注意。麻薬組織が活動しているほか、犯罪を犯してメキシコに逃げてきた人やアメリカを目指してやってきた人々が集まっており、犯罪行為が多発している状況です。また、組織間の抗争や警察組織との衝突も発生しており、殺人事件や銃撃戦が頻発しています。国境付近の危険地帯には近づかないようにしましょう。

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メキシコ滞在中に気をつけること

外国人女性が拒否をしているイメージ

日本は世界的に見ても治安の良い国です。日本と同じような安全意識で海外へ行くと、思わぬ犯罪に巻き込まれるリスクがあります。たとえ治安の良い地域であっても、メキシコでは以下のような基本的な安全意識を常に持っておきましょう。

夜の一人歩きはなるべくしない

海外では、「夜の一人歩きは危険」というのが常識です。夜間は犯罪に巻き込まれるリスクが増加するので一人歩きはなるべく控えたほうがいいでしょう。また、夜出歩く際は人通りが多く明るい道を選ぶことをおすすめします。路地裏など雰囲気の異なる場所に踏み込むのは避けましょう。

人混みではリュックを前に持つ

人混みで気をつけたいのが、スリやひったくりといった窃盗事件。街歩きをする際は、ファスナー付きのリュックを前に抱えるように持って用心しましょう。

荷物は肌身離さず持ち歩く

飲食店でトイレに行くときなど、ほんの短い時間であっても、荷物から目を離すと置き引きされる可能性があります。荷物は常に肌身離さず持ち歩くようにしましょう。

貴重品はむやみに見せない

カメラや財布、スマートフォンなどの貴重品をむやみに見せないようにしましょう。また、貴重品はポケットに入れているとバスや電車で盗まれることがあるので、衣服の内ポケットに入れるのがおすすめです。空港でも貴重品は預けずに手荷物で持ち込むようにしましょう。

地下鉄はラッシュの時間を避ける

メキシコシティには地下鉄が12本通っており、日本の地下鉄と同じように便利に利用することができます。ただ、スリやひったくりには要注意。特に朝と夕方は通勤ラッシュで混み合うので、なるべく避けるようにしましょう。

流しのタクシーはなるべく使わない

タクシーを使う際は、無線タクシー(シティオ)や空港タクシーなど、予約制のものを利用しましょう。リブレと呼ばれる流しのタクシーや無許可タクシーは利用しないほうが賢明です。運転手と犯罪組織がグルになっており、金品を強奪される被害が報告されています。また、配車アプリは比較的安全とされていますが、乗る前にナンバーや運転手を確認して、自分が呼んだ車両かどうかチェックしましょう。

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