このページのまとめ

  • メキシコは多彩な観光資源やメキシコ料理が魅力の国
  • 国土が広いため気候は地域ごとにさまざま。雨季や乾季があるのが特徴
  • メキシコへ駐在する前には、現地の物件探しのほか、海外引越しのための手配やメキシコペソの準備、健康診断などを済ませておこう
  • メキシコで物件探しをする際には治安に気を配り、警備員がいて交通の便が良い場所を選ぶ
  • 昼休みの取り方や電源の電圧、運転免許証のシステムなど日本とは違う部分も多い

メキシコ駐在の予定がある方に向け、駐在の準備や家探しのコツについて解説します。メキシコでの生活で気になるポイントについても解説しているので、コラムを読んでチェックしましょう。

また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本人のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。

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メキシコはどんな国?

メキシコといえば、「ラテン系で陽気な国」「名物料理のタコス」といったイメージを持っている人が多いでしょう。まずは、メキシコの基本情報を確認して、どのような国なのかチェックしておきましょう。

メキシコの概要

メキシコは、正式名「メキシコ合衆国」という32の州で構成される連邦共和国です。アメリカの南部、北米大陸と南米大陸をつなぐ場所に位置しています。人口は約1.3億人で、面積は日本の約5倍。公用語は定められていませんが、多くの人がスペイン語を話します。

メキシコの気候

メキシコは国土が広いので、高原部や海岸沿い、砂漠地帯、ジャングルなど地域によって大きな気候差があります。

「常夏の国」というイメージがあるメキシコですが、北半球にあるので、季節の流れは概ね日本と同じです。ただし、6月から9月が雨季、10月から5月が乾季になるという大きな特徴があるため留意しましょう。雨季は午後になると毎日のようにスコールが降ります。一方、乾季は空気が乾燥していて過ごしやすい季節です。観光シーズンでもあります。メキシコシティでは最低気温が5度程度まで下がることもあるので、秋冬用の上着も準備した方が良いでしょう。
最高気温は高原部のメキシコシティで25度ほど、バヒオ地区では30度程度、メリダやカンクンがあるユカタン半島では35度近くになります。

メキシコの豊富な観光資源

メキシコは観光資源に恵まれた国です。マヤ文明の有名なピラミッドがある「チチェン・イツァ遺跡」、リゾート地として知られる「カンクンビーチ」、カラフルな街並みが魅力の「グアナファト歴史地区」など、多彩な観光スポットが存在します。世界遺産の数でみても、35件と世界第7位の登録件数です。

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メキシコの料理

メキシコ料理で有名なのは、トルティーヤに肉や野菜を挟んだタコスです。国民食ともいえるタコスは、レストランや屋台で安価で購入できます。中に挟む具は、牛肉や豚肉、海鮮などさまざまで、またタコスにつけるサルサも、チリベースのものやアボカドを使ったワカモレなど、バリエーションが豊富です。

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メキシコ駐在に必要な準備

海外駐在が決まったら、2~3カ月前頃から準備を始めましょう。国内での引越しよりも時間がかかるので、早めに取り組むことをおすすめします。

現地での住居探し

赴任する地域の治安や情勢、法令などを確認しながら住む場所を探します。
交通事情や、スーパーや銀行、病院、学校など生活に必要な施設との位置関係のチェックも忘れずに行いましょう。家選びのポイントについては、後ほど改めて詳しくご説明します。

引越し手続き

メキシコへの引越しには、航空便と船便があります。船便の方が安価ですがその分時間がかかるため、比較検討すると良いでしょう。衣類や日用品のような直前に送ってすぐに受け取りたい荷物は、郵便局のEMS(国際スピード郵便)を使うと便利です。
食品、医薬品、衛生用品などは引越しの荷物に載せられないので、手荷物として運ぶという人が多くなっています。

現地通貨の準備

現地で日本円からメキシコペソへの両替ができる場所は、空港や銀行など一部に限られています。
クレジットカードを使用できる場面も多くなっていますが、現金しか使えないお店もあるので、あらかじめある程度のペソを用意しておいた方が無難です。なお、トラベラーズチェックはすでに廃止されているので注意しましょう。

保険・ビザ

就労ビザの取得や社会保険の手続きなどは、会社と相談しながら進めましょう。現地とのやり取りが入る場合は早めに動いておくことが重要です。また、海外駐在員向けの保険へ加入しておくことをおすすめします。会社で保険を手配してくれる場合もあるので確認しましょう。そのほか、お子さんがいる方は学校の下調べなど教育関係の準備が必要です。

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医療・健康

メキシコへの入国の際、外務省では、A型肝炎やB型肝炎、破傷風、腸チフスなどについて渡航前の接種を推奨しています。また、健康診断や歯科治療を済ませておくことも重要です。常備薬も確保しておきましょう。そのほか、市販のボトル入りの水を飲むようにしたり、生ものを食べるのは避けたりして、口に入れるものには気を配るようにすることも重要です。

高地が多いメキシコでは、渡航先によっては高山病にかかるリスクもあります。休憩をとりつつ、無理に動き回らないようにしましょう。アルコールを控え、水分を取ることも有効です。高度が高いエリアは紫外線も強いので、紫外線対策をして外出することをおすすめします。

メキシコの医療機関は一定の水準を満たしていますが、設備の整った私立病院は医療費が高額になります。最新の医療事情は外務省「世界の医療事情 メキシコ」をチェックしておくと良いでしょう。

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メキシコでの家選びのポイント

メキシコで物件探しをする際に気をつけたいことをまとめました。

日本からの駐在員が多いエリアは?

近年日系企業が急増しているのが、バヒオ地区。首都であるメキシコシティの北に位置する6州を含む、メキシコ中央高原地帯全体を指します。日本の自動車メーカーが工場を置くのも、バヒオ地区がメインです。

そのなかでも、特に日本人が多い都市は、ケレタロ州のケレタロ、グアナファト州のレオンやイラプアトなどです。メキシコには治安の悪い地区もあるため、日本人向けの住宅は1カ所に集中する傾向があります。

家賃の相場は?

バヒオ地区の家賃相場は、家具付きの2BR、24時間警備付きで2万ペソ(約12万円)程度。
メキシコでは家具が高価なので、4~5年程度の駐在なら家具付き物件に住む方がリーズナブルです。
「2BR」とはベッドルームが2つあるという意味で、日本で言う2LDKの間取りを指しています。
単身者であればワンルームに相当する「Studio」でも生活できるでしょう。
またバヒオ地区は比較的安全な地域ではありますが、24時間警備付きの住宅を選ぶのがおすすめ。
日本人向け住宅は現地の人が住む家よりも家賃が高めになっているものの、治安を考えて安い物件は避けるのが基本です。

家選びのポイントは?

メキシコでの物件探しで最も重要なのは、セキュリティーがしっかりしていることです。24時間警備が付いているものや、ゲーテッドコミュニティを選ぶと安心。ゲーテッドコミュニティとは、地域全体が壁や柵などで囲われていて入り口には警備員がいるというエリアのことです。

また、職場や生活に必要な店などに対して交通の便が良いかも考慮しましょう。メキシコにはバスや地下鉄が発達している地域もあるものの、治安の面では積極的な利用は避けたいところ。車での移動も考えられますが、メキシコの交通マナーは日本に比べ良くないのが現状です。
以上の理由から、なるべく移動時間を少なくできるように、アクセスの良い場所を探すということが大切になります。

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メキシコでの生活はどんなもの?

実際にメキシコに駐在することになったときに気になるポイントをご紹介します。

電圧

メキシコの電圧は110~127V、周波数は60Hz。コンセントプラグの形状は日本と同じAタイプです。
電圧が安定していないため、日本の電化製品を使う際には変圧器が必要です。停電が起こることもあるので、留意しておきましょう。

シエスタ

メキシコには、長い昼休みを取る「シエスタ」の文化があります。メキシコのシエスタは、おおむね午後2時~4時の間。欧米のスタイルを導入している企業では正午から休憩する場合もありますが、多くの企業や官公庁、個人商店などはこの2時間を昼休みとしているようです。シエスタの間はゆっくり昼食を摂ったり、昼寝をしたりと思い思いの過ごし方をしています。アポを取る際も、シエスタの時間帯は避けるのがマナーとされているので気をつけましょう。

免許証

メキシコでは、日本で取得できる国際免許証を持っていても運転はできません。レンタカー業界が盛んなメキシコでは自動車移動が便利なので、メキシコで運転したいときには現地の免許証を持つことをおすすめします。
現地で免許を取得する場合は、州によって試験の内容が異なるので要注意。筆記試験がある場合はスペイン語で行われるので、取得のためには語学力が必要になるでしょう。

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メキシコへ駐在するときに必要な知識をご紹介しました。
どんな準備が必要か、どんな生活になるのかイメージがつかめたでしょうか。
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