このページのまとめ
- メキシコ人の名前は、名前2つ+名字2つが一般的
- 「名前①+名前②+父親の姓+母親の姓」という構造
- カトリック信徒が多いメキシコ人は、たいてい聖人や天使にあやかった名前をつける
- 男性に多い名前は「ホセ」「フアン」「ルイス」「フランシスコ」など
- 女性に多い名前は「マリア」「アナ」「ロサ」「フアナ」など
メキシコ人の名前について知りたい方に向け、人気の名前や名前の付け方について解説します。コラムを読んで、どのような名前が使われているのかをチェックしましょう。
また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本人のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。
メキシコ人の名前の付け方「名前2つ+名字2つ」
メキシコ人には、長い名前を持つ人が大勢います。これはメキシコ人の一般的な名前が、名字と名前2つずつを組み合わせた構造になっているからです。
よくある一般的なメキシコ人の名前は以下のような構造になっています。
「名前①」+「名前②」+「父親の姓」+「母親の姓」
例)ホセ・ルイス・マシアス・ガルシア
日本人の名前は基本的に「姓+名前」で成り立っているので、日本人からするとメキシコ人の名前は長く感じることでしょう。
メキシコ人も、日本と同じく両親が名前をつけます。以下でメキシコ人の名前の付け方について解説するので、チェックしてみましょう。
名前が2つあるのは同姓同名になるのを避けるため
名前を2つ持つメキシコ人が多い理由は、同姓同名になるのを避けるためとされています。
カトリック信徒が人口の9割以上を占めるメキシコでは、聖人や天使にあやかった名前を付けるのが一般的です。例を挙げると「ルイス」「フランシスコ」「マリア」「マルガリータ」などです。
聖人や天使から名前をとって付けるため、名前が一つだけだと同姓同名の人ばかりになってしまいます。それを避けるため、習慣的に2つの名前をつけるのです。なお、名前が複数ある場合、1つ目の名前がメインの名前になります。
また、2つ名前をつけるのが一般的ですが、名前が1つしかない人や、3つある人もいます。そのほか、父親の名前を受け継いで「Jr( junior)」を付けることもあります。
両親の姓を受け継ぐので名字は必ず2つ
メキシコ人の名字は、父親の姓と母親の姓の両方を受け継ぐため、必ず2つになります。
両親が互いに持つ2つの姓のうち、それぞれ1つ目の姓が受け継がれ、「父親の第一姓」+「母親の第一姓」の順で名字になります。当然ながら、同じ家族であっても父親・母親・子どもの名字はそれぞれ別になります。兄弟の名字は同じです。
【例】
(父親)ホセ・ルイス・マシアス・ガルシア
(母親)マリア・エレナ・ロペス・ロドリゲス
(長兄)ミゲル・アンヘル・マシアス・ロペス
(次男)フアン・マヌエル・マシアス・ロペス
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メキシコ人に多い名前
メキシコ人に多い名前は、以下のようになっています。
男 | 女 |
José(ホセ) | María(マリア) |
Juan(フアン) | Ana(アナ) |
Luis(ルイス) | Rosa(ロサ) |
Francisco(フランシスコ) | Juana(フアナ) |
Jesús(ヘスス) | Marta(マルタ) |
Jorge(ホルヘ) | Guadalupe(グアダルーペ) |
Miguel(ミゲル) | Margarita(マルガリータ) |
Carlos(カルロス) | Claudia(クラウディア) |
Pedro(ペドロ) | Laura(ローラ) |
Manuel(マヌエル) | Verónica(ベロニカ) |
なお、一部の名前は男女両方で使われています。「Guadalupe(グアダルーペ)」は男女どちらにも多い名前です。
また、例外はあるものの、名前の末尾がOで終わると男性、Aで終わると女性の名前であることが多い傾向にあります。
たとえば、「Francisco(フランシスコ)」は男性に多い名前ですが、「Francisca(フランシスカ)」は女性に多い名前です。ほかにも、「ダニエル(男)」と「ダニエラ(女)」、「マリオ(男)」と「マリア(女)」なども例に挙げられます。
メキシコ人の名前とニックネーム
メキシコでは、親しい相手のことをニックネームで呼ぶことがあります。ニックネームの付け方はさまざま。名前から派生したものや髪色など本人の身体的特徴を反映したものもあれば、本名とは全く関係ないものも少なくありません。
ここではメキシコ人の名前とよくあるニックネームについて一例を紹介します。
【男性の名前とニックネーム】
José(ホセ)→Pepe(ぺぺ)
Franicisco(フランシスコ)→ Paco(パコ)Pancho(パンチョ)
Alejandro(アレハンドロ)→Alex(アレックス)
Manuel(マヌエル)→Manolo(マノーロ)
Jorge(ホルヘ)→Coco(ココ)
【女性の名前とニックネーム】
María Luisa(マリーア・ルイーサ)→Marisa(マリーサ)
María Isabel(マリーア・イサベル)→Maribel(マリベル)
Guadalupe(グアダルーペ)→Lupe(ルーペ)
Josefa(ホセーファ)→Pepa(ペパ)
Gabriela(ガブリエラ)→Gaby(ガビー)
上記以外にもさまざまなニックネームがあります。仲の良いメキシコ人をニックネームで呼んであげると、距離が縮まるかもしれません。
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メキシコ人と国際結婚したら名前はどうなる?
日本人同士で結婚する場合は、名字を夫または妻のものに統一しなければなりません。一方、外国人と国際結婚する場合は、夫婦別姓が認められています。
日本人側は手続きをすれば外国姓や複合姓に変更することも可能ですが、国際結婚は夫婦別姓にするのが一般的です。そのため、メキシコ人と国際結婚しても基本的に名前は変わりません。
子どもの名前はどうなる?
メキシコ人と国際結婚をした夫婦の間に子どもが生まれたら、日本とメキシコそれぞれに出生届を出します。それぞれの国のルールに従って名前が決まるため、日本名とメキシコ名が違うことも珍しくありません。
前述のとおり、メキシコ人の名字は2つあります。国際結婚の場合、たとえばメキシコ人の父親の第一姓が「García(ガルシア)」で、日本人の母親の名字が「田中(タナカ)」だとすれば、子どもの名字は「García Tanaka(ガルシア・タナカ)」になります。また、名前は2つ持つことが可能です。
一方、日本名の場合、名前は1つしか持てません。メキシコ名の名前が2つあり、どちらも登録する場合は繋げて一つの名前にする方法もあります。また、名字は日本人の親と同じになります。
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