本棚の前に立つ女性教師のイメージ

このページのまとめ

  • 海外でも、日本人向けの日系学校なら日本の教員免許が有効
  • 日本語教師として働くのと比べると、教員免許が必要なぶん就労ビザが取りやすい傾向
  • 私立の有名校の場合、Webサイトの応募フォームから応募できる
  • 文部科学省などの教員派遣制度を利用することもできる
  • 給料は日本と同水準か、現地水準より若干良い程度
  • 日本人子女が多い地域で働くため、基本的に治安は良いことが多い

教員免許を活かして海外で働きたい方に向け、求人の探し方や利用できるサービス、治安、待遇などを解説します。コラムを読んで、海外で教員として働く方法をチェックしてみましょう。

また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本人のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。

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日本の教員免許は海外で働くのに使える?

黒板に書記する教師のイメージ

日本の教員免許は海外でも使えます。海外在住の日本人子女に教育を行う日系の学校でなら、日本の教員免許が有効です。

海外にある日系の学校では、文部科学省の学習指導要領に沿って日本の教育を行っています。教材や教科書、カリキュラムはすべて日本式です。そのため、日本の教員免許を持つ人材が必要とされます。教員免許の保有者は現地にあまりいないことが多いため、日本にも求人が届きます。

なお、日系の学校ではなく現地の人を対象とした一般的な教育機関で働くには、ほかの教員と同じように現地大学の教育課程を修了するなどして採用される必要があります。

就労ビザが取得しやすい

海外で働く際は、就労ビザの取得がハードルになりがちです。学歴や職歴、仕事の専門性などが審査され、適正とみなされなければ就労ビザは発行されません。

日系教育機関で働く場合は、教員免許が必要です。資格が必要とされる専門性の高い職種のため、他職種に比べて就労ビザの取得がしやすい点はメリットといえるでしょう。

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日本語教師との違い

海外で働ける教職といえば、日本語教師という選択肢もあります。日本語教師は現地の人を対象に、日本語を教える仕事です。日本語教師になるには、実務経験や特定の研修の受講などが必要とされる場合が多いものの、必須の資格はありません。社会人になってから勉強をはじめることも可能です。

日本語教師と日本人向け学校の教師は、必要資格や業務内容の面で異なります。応募資格を満たしているなら日本語教師まで視野を広げることもできますが、日本人向けの教員のほうが資格が必要なぶん、就労ビザ取得の面で有利です。

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教員免許を活かして働ける海外の仕事を探すには

パソコンで仕事を探している様子

基本的にはインターネット検索で求人を見つけられます。私立の人気校は基本的に学校のWebサイトで独自に求人を出しているので、チェックしておきましょう。

なお、日本人子女は帰国したり、現地の学校に進学したりするため、日系学校の求人数は幼稚園から高校まで段階が上がるごとに少なくなります。特に小学校教諭の募集が多いので、小学校教諭免許を持っていると選択肢が増えます。

採用までの流れは一般的な就活と同じです。履歴書など必要書類を用意し、応募フォームから応募しましょう。
また、雇用形態は期間限定の常勤雇用がメジャーですが、契約更新を続ければ働き続けられます。

教員の派遣制度

数年の契約期間があるものの、文部科学省や海外子女教育振興財団の派遣制度を利用する方法もあります。

文部科学省の「在外教育施設派遣教員」

文部科学省の「在外教育施設派遣教員」は、公立学校に勤める教諭を海外の日本人学校に派遣する制度です。派遣期間は原則2年。行き先は文部科学省が決定するため、希望しない国を伝えることはできますが、希望が通るとは限りません。

在外教育施設派遣教員になるには、3年以上の経験や、研究・指導主事での実績が必要です。応募要項は年に1回、5~6月ごろに通知が来ます。回覧でほかの書類と一緒に回ってくることもあるので、見逃さないようにしておきましょう。都道府県や文部科学省の試験を経て、12月には合格発表があり、早ければ翌年4月には日本人学校に派遣されます。

また、文部科学省の派遣制度には、定年退職者向けの「在外教育施設プレ派遣教師」や、私立学校教諭が応募できる「在外教育施設プレ派遣教師」もあります。

参照元
在外教育施設派遣教員について

海外子女教育振興財団からの派遣

海外子女教育振興財団という団体からの派遣です。教員免許があれば応募できるので、応募のハードルは低め。年に2回募集があり、行きたい学校を選んで応募できる第1期募集と、すべての参加校が選考対象になる第2期募集があります。派遣期間は2~3年程度です。

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教員免許を活かして海外で働く際の給料や待遇

収入・給与のイメージ画像

教員免許を活かして海外で働く際の給料は、日本で働くのと同水準、もしくは現地の給与水準を多少上回る程度が一般的。海外派遣の場合は、手当が付くため給料アップすることもあります。給料の支払いは基本的に現地通貨で行われるので、確認しておきましょう。

また、日系機関なので労働環境や仕組みがしっかりしていることが多いです。労働条件は現地基準になるので、残業がない等、日本より待遇が良くなることもあります。

現職を辞めて語学留学やワーキングホリデーで海外渡航することも可能です。ただ、留学やワーキングホリデーでは、就労が認められている場合であってもアルバイトのような働き方しかできません。
一方、教員免許を活かして常勤雇用で働けば、安定した収入が得られるうえ、キャリアも継続できます。就労ビザの取得も容易です。語学を学びたい方は、休日に語学学校に通えば、語学留学と同じように学習できます。

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教員免許を活かして海外で働く際の採用試験

筆記試験を受けている様子

日本人学校は人柄重視の採用を行っています。一次審査は書類選考で、二次審査は面接選考です。面接では、複数の学校の採用者と話します。採用段階では語学力はあまり重視されませんが、オンライン英会話などで勉強の実績を作っておくと良いでしょう。

その他私立の日系学校の採用試験は学校によって異なるものの、書類審査や筆記試験、模擬授業など、一般的な私立学校を受験するのと同様の審査があります。また、欧米諸国ではIELTSなど語学検定のスコアが求められることもあります。

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教員免許を活かして海外で働く際の治安や安全性

海外の街並みのイメージ

海外就労の際は現地の治安に気を配る必要がありますが、日系学校は比較的治安の良い地域にあるため、比較的安全性は高めです。また、日本人子女が多く住んでいたり、日系企業の進出が盛んだったりする地域は治安の良い地域であることが多いため、安全性の目安になります。
学校単位でも、安全対策マニュアルや安全計画を用意したうえで、緊急時には在外公館と連携を取れるようにしていていることが多く、安全意識がきちんとあれば安心して生活できます。

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教員免許を活かして海外で働く際の職場の雰囲気

オフィスでみんなが話し合っている様子

管理職や教師のキャラクターによって職場の雰囲気は変わりますが、基本的には研究熱心で熱意のある人が多め。職員は基本的に2~3年程度の契約期間があるので、3年ほどで職場の雰囲気が大きく変わることもあります。

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教員免許を活かして海外で働くメリット

海外の街中を歩く女性の画像

教員免許を活かして海外で働くと、以下のようなメリットがあります。

  • 海外生活を通して語学力が身につく
  • 国際交流できる
  • 給料アップや生活水準アップが狙える
  • キャリアアップできる
  • 残業や休日出勤が減る

職場では日本語を使って日本人相手に教育を行いますが、それ以外は海外の生活環境に身をおくことになります。自国と異なる環境で生活することは、外国で暮らす日本人児童や、日本で暮らす外国籍児童の心理の理解に繋がり、教師人生において重要な経験となるでしょう。

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海外で働きたい方はメキシコを選択肢にいれてみてはいかがでしょう。メキシコは、アメリカと陸つなぎで地理的に好条件なメキシコは、日系企業の進出が相次ぐ国。日本人向けの求人も種類が多く、就労ビザ取得のハードルも低めなので、海外就職におすすめの国の一つといえます。

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