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メキシコ移住を検討している方に向け、メキシコ在住の日本人数や移住者が多い理由について解説します。コラムを読んで、どのくらいの日本人がメキシコに移住しているのかチェックしてみましょう。
また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本語話者の方のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。
外務省「海外在留邦人数調査統計」によれば、メキシコに住んでいる日本人の人口は、10,253人とされています(2023年10月時点)。前年比では、1.1%の微増です。
メキシコ在住の日本人は、一時はコロナ禍で減少しましたが、現在は入国の条件が緩和されたことで、増加傾向にあります。
メキシコの在留邦人数は、国(地域)別にみると世界第21位です。オランダやスペイン、インドよりも多くの日本人が住んでいるとされています。
順位 | 国(地域) | 在留邦人数 |
1 | アメリカ | 414,615人 |
2 | 中国 | 101,786人 |
3 | オーストラリア | 99,830人 |
19 | イタリア | 11,856人 |
20 | アルゼンチン | 10,864人 |
21 | メキシコ | 10,253人 |
22 | オランダ | 10,134人 |
23 | スペイン | 9,712人 |
24 | インド | 8,197人 |
※2023年10月時点
同じ中南米地域でみても、ブラジル(46,902人)やアルゼンチン(10,864人)に次ぐ、3番目の多さです。
メキシコ在住の日本人は、永住者よりも働きに行っている人のほうが多い傾向にあります。
同じ中南米地域でみると、ブラジルやアルゼンチンにも多くの日本人が暮らしていますが、そのほとんどは永住者です。一方、メキシコの場合、在留邦人の7割以上が長期滞在者で構成されています。
このことから、海外駐在員や現地採用者など、一時的に働きに出ている人が多いことがうかがえます。
メキシコ在住の日本人は、首都のメキシコシティ以外では、主に「バヒオ地区」に集中しています。
バヒオ地区とは、メキシコ中部にある高原地帯の盆地のことです。「バヒオ(Bajio)」には、盆地という意味があります。
バヒオ地区は、自動車メーカーをはじめ、日系企業の進出が盛んなエリアです。そのため、海外駐在員やその家族など、多くの日本人が暮らすエリアとなっています。現地で暮らす日本人が多いことから、日本人向けのサービスも豊富。日本食スーパーや日本食レストラン、日本人学校などがあり、日本人向けのインフラが整備されています。
ところで、メキシコには日本人の血を引きながらも、もともとメキシコで暮らしている「日系メキシコ人」が約76,000人暮らしています。1987年に、日本の政治家であり外交官でもあった榎本武揚の移民団によって、35人の日本人が入植したことが日系メキシコ人のルーツです。
とは言え、日本語を話せる日系メキシコ人はごく少数で、ほとんどはスペイン語を話します。彼らの存在は、日本とメキシコに古くから交流があった証ともいえるでしょう。
参照元 外務省「メキシコ合衆国 二国間関係」 外務省「海外在留邦人数調査統計」
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ここでは、メキシコがどんな国かについて、特徴を解説します。メキシコに行く予定がある人は、事前にチェックしておきましょう。
メキシコは山が多い地形で、高地に都市があることも珍しくありません。たとえば、首都のメキシコシティは標高2,240m、バヒオ地区は標高1,500m~に都市があります。平地に比べて酸素が薄いので、高地に行く人は軽度の高山病に注意が必要です。
メキシコで話されている言語は、スペイン語が主です。人口の9割以上がスペイン語を話しているとされています。英語は、観光地や空港、アメリカとの国境付近くらいでしか通じません。
メキシコ人は明るく陽気で、良くも悪くもとてもおおらかです。日本は年齢や立場にシビアな縦社会ですが、メキシコでは先輩・後輩という文化がないので、上下関係を気にせず接することができます。フレンドリーな人が多く、外国人にも寛容。困っている人がいたら、積極的に助けようとしてくれる優しさもあります。
食べ物がおいしいところもメキシコの魅力の一つです。スパイシーでボリュームのあるメキシコ料理は世界的にも人気。タコスやワカモレ、エンチラーダなど、代表的なメキシコ料理は日本でも親しまれています。
メキシコには豊富な観光資源があります。豊かな自然や古代の遺跡群、コロニアル様式の建築物など、見どころはさまざま。首都のメキシコシティにも「ソカロ広場」や「メトロポリタン大聖堂」「テオティワカン遺跡」などの観光スポットがあります。
メキシコは物価が安い国です。ローカルな食堂でのランチは500円~が相場。屋台のタコスなら1つ100円ほどで買えます。日本に比べると生活費は安く抑えられるでしょう。
メキシコは治安が不安定な国です。地域によっては、麻薬組織の抗争や凶悪犯罪が多発する危険なエリアも存在します。一方、観光地やリゾートエリア、日本人が多く住んでいる地域は比較的安全です。メキシコに行く際は、地域ごとの治安を調べて、危険なエリアに足を踏み入れないよう注意しましょう。なお、治安が良いエリアでも、スリや置き引きなどの軽犯罪には注意が必要です。
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ここでは、メキシコで暮らす日本人の生活について紹介します。
メキシコの労働時間は朝も夜も早いのが特徴。出社は朝7時30分頃とやや早めですが、残業はほとんどありません。19時にはおおよその社員が帰宅しています。メキシコには家族との時間を優先する文化があるので、退社後に付き合いで飲みに行くことはあまりありません。
給与は、日本で働くよりも下がってしまう場合もあります。ただし、メキシコは日本よりも物価が安いので、実質的な生活水準は上がることが多いです。
食品や日用品など、普段の買い物は、スーパーやショッピングモールで事足ります。農業が盛んなメキシコは、野菜や果物、肉などの食材が格安。自炊すれば食費を節約できるでしょう。
メキシコでは、日本食材を購入することもできます。日本人が多く住む地域には、日本食レストランや日本食スーパーがあるので、日本食を食べることも可能です。ただし、メキシコシティなど内陸の都市は、海からの距離が遠いので、海産物が割高。魚介類をよく使う日本食は、値段が高くなってしまいがちです。
配偶者の転勤に帯同する形で暮らしている人や、メキシコ人との国際結婚により現地で暮らしている人のように、パートナーの影響で在留する人もいます。こういったケースでは、人と交流する機会が減ってしまうケースも珍しくありません。
そのため、立場を同じくする人達とのコミュニティに参加したり、スペイン語学校に通ったりなどして、現地での生活に馴染む努力をする人が多いです。
人によって異なるものの、休日の過ごし方は日本の生活とあまり変わりません。家で動画を見たり、運動をしたり、買い物に行ったりするのが一般的です。また、語学学習や国内旅行など、海外ならではの過ごし方をする人もいます。海外生活は何かと精神的な負担が大きいので、休日に打ち込める自分なりの楽しみを一つでも持っておくと良いでしょう。
メキシコに赴任した夫婦の子どもは、多くの場合メキシコ日本人学校に通学します。日本人学校では日本の文部科学省から派遣された日本人教員が指導を担当するので、スペイン語ができなくても心配はありません。急な転入や転出にも対応できるよう、カリキュラムや教材も日本と同じとなっています。
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ここでは、メキシコのなかでも日本人が多く住むエリアについて解説します。日本人が多いエリアは、日本人向けインフラが整備されていることもあり、過ごしやすい環境が多いです。
首都のメキシコシティは、人口約921万人を擁する世界有数の大都市です。メキシコにおける金融・経済の中心地であり、外国企業の拠点も数多く立地しています。
日本人が暮らしているのは、主にポランコなどの高級住宅街。日本人が多い地域には、日本食レストランや日本食スーパー、日本語が通じる病院などがあります。また、メキシコシティには日本人学校もあるので、幼稚部~中学部まで、日本と変わらない教育を受けることが可能です。メキシコシティは、地下鉄などの公共交通機関が発達した街なので、車がなくてもあまり不便しません。
グアナファト州は、自動車産業が盛んな州です。ホンダやマツダなど、日系の自動車関連メーカーも多数進出しています。日本人が多いのは、レオン市やイラプアト市など。日系企業や日本人の増加を受けて、2016年にはレオン市に日本国総領事館が設置されています。
グアナファト州の主要都市には、日本食レストランがあります。また、日本人が多く住む地域には日本食スーパーがあるので、日本食の食材や調味料を入手可能です。
イラプアト市には「グアナファト日本人学校」が、レオン市には「グアナファト補習授業校」があるので、日本の教育を受けることもできます。
アグアスカリエンテス州は、日系企業の進出によって発展してきた州です。古くから日本の自動車メーカーが進出していたことから、現地で暮らす日本人が多く、日本人向けの生活インフラも整っています。日本人が多く住むのは、北部の高級住宅街。周辺には、ショッピングモールやスーパー、レストランなどがあるので便利です。
州政府は、外国企業誘致のために治安維持に力を入れています。そのため、治安はメキシコの中でも比較的良好です。
ケレタロ州は、自動車産業や航空宇宙産業に力を入れている州です。日系企業が多く、日本人駐在員やその家族も多く暮らしています。日本食レストランや日本食スーパー、日本人向けホテルなどがあるので、日本人が生活するのに適した環境です。州には「ケレタロ補習授業校」があり、土曜日に日本の教育を受けることができます。
ヌエボレオン州の州都モンテレイは、工業が盛んな大都市です。アメリカに近いことから多くの外国企業が進出しており、日系企業も数多く進出しています。モンテレイには、日本食レストランや大型スーパーがあるので、生活するのには便利。「モンテレイ補習授業校」があり、土曜日には日本の教育を受けることができます。
モンテレイは大都市なので、テーマパークや公園が充実しています。家族で住むのにも適した街です。
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どんな国でも暮らし始めれば日本とのギャップに戸惑うことがあるでしょう。メキシコでは下記に挙げた事柄にカルチャーショックを感じる人が多いようです。
おおらかな国民性のメキシコ人には、時間にルーズという一面もあります。もちろん、時間をしっかり守る人もたくさんいますが、出社に1時間遅刻してくるという人も珍しくありません。
悪びれもせず同じ言い訳をする態度から、遅刻=ペナルティという意識自体がそもそも薄い可能性もあります。時間にルーズという欠点はあるものの、基本的にはラテンの魂を宿したフレンドリーな気質の人が多いようです。
メキシコでは治安問題が深刻化しており、日本人が被害者となるケースもしばしばあります。メキシコで暮らすにあたっては常に防犯意識を高めておかなければなりません。「目立つ格好はしない」「夜の一人歩きはしない」など、基本的な防犯対策を徹底することが肝心です。
注意すべきポイントは出歩くときだけではありません。知らない人を家に招くと、空き巣被害の原因になることもあります。家事手伝いを頼みたい、などのときは、経歴に信頼がおける人に限定しましょう。また、タクシーを使う際にも用心が必要です。流しのタクシーは利用せず、ホテルやレストランで呼んでもらった方が安全です。
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メキシコは、チップ文化がある国です。レストランやホテルなどでサービスを受けたら、チップを支払うようにしましょう。金額は、レストランの場合、飲食代の10%~15%が目安です。
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パーティー好きが多いメキシコ人。週末になると、いたるところでパーティーが開催されます。パーティーは夜中まで続くこともあり、その間、騒いだり音楽を大音量で掛けたりするのも当たり前。メキシコ人はあまり騒音を気にしませんが、日本人からすると迷惑に感じるかもしれません。
メキシコ人にはアジア人の区別がつかないことが多く、日本人は「チーノ(Chino゠中国人)」と揶揄されることがあります。こういったケースは「からかい」の要素を含んでおり、メキシコ人としては悪気がないことがほとんどです。
ときには激しい差別をぶつけてくる人もいますが、それも「運が悪ければ」という程度なので、メキシコに限らない一面ともいえます。
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アメリカという巨大なマーケットを隣国に持ち、今後の発展にも期待が高まるメキシコ。先述したように、日本からも自動車メーカーを筆頭に、商社や金融、建設や物流といった他業界が後に続く形で、年間約100社の企業が進出しています。
それにともなって、メキシコでは現在日本人の求人が増加中。営業職や技術職といった職種はもちろん、特に需要が高まっているのはスペイン語通訳です。勢いよく進出する日系企業と反比例する形で通訳不足が発生しています。スペイン語を使える人にとっては、強みを活かした仕事に就くまたとないチャンスでしょう。
その他の職種においても、右肩上がりで経済成長を遂げるメキシコでは、数多くの活躍の場が待っています。
現在ではインターネットなどを活用すればメキシコの求人情報を収集することも容易です。そういった中で、もっとも手早く信頼のおける方法は転職エージェントを利用すること。なるべく多くのサイトに登録し、たくさんの求人情報を手に入れると効率が良いです。
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