このページのまとめ

  • 日本にもスペイン語を使う仕事はあるが、豊富な求人は期待できない
  • メキシコはスペイン語を共通語とし、世界で最もスペイン語を使う人が多い国
  • メキシコには多くの日系企業が進出しており、通訳などの仕事が豊富
  • スペイン語力をアピールするなら、DELE(スペイン語認定証)でB2レベル以上が目安

スペイン語のスキルを活かして働きたいが、求人がなかなか見つからない…。
コラムではそんな方に向けて、メキシコでの就職を提案します。
メキシコでの就職がおすすな理由や現地での就職先、必要な語学レベル、求人の探し方を知りましょう!

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スペイン語を生かして日本で働くには?


スペイン語を使って働きたいのであれば、日本国内でも通訳や貿易事務、海外営業などの仕事が見つかるでしょう。ただ、これらの求人の数は豊富とはいえず、希望条件に合う仕事を見つけるのは大変かもしれません。
最近は訪日外国人旅行者が増えているため、「旅行業ならスペイン語の需要があるのでは?」という発想もありますが、今日本を訪れる外国人の多くはアジア圏の人たち。スペイン語圏の観光客が占める割合は少ないものと思われ、通訳のニーズはそれほど期待できないでしょう。

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メキシコにはスペイン語を使う求人が豊富

スペイン語を活かせる求人を探すのは難しい。
そう感じるなら、メキシコでの就職を考えてみませんか?
メキシコには国が定める公用語はありませんが、スペイン語は最も多く話される共通語であり、事実上の公用語となっています。スペイン語を公用語とする国はスペインを含めて世界で21あり、その多くが大航海時代にスペインが進出した中南米の国々に集中。
特にメキシコは人口約1億2千万人とスペイン本国の約4600万人を大きく上回っており、スペイン語を話す人の数は世界でトップです。

近年メキシコには日系企業が相次いで進出しているため、スペイン語ができる人材の需要が高まっているという背景もあります。
メキシコに進出する日系企業の多くは自動車や自動車の部品メーカーで、それらの企業では通訳をはじめ事務や営業、経理など多数の求人が見つかるでしょう。
メキシコに自動車関連の日系企業が急増しているのは、経済大国であるアメリカに隣接した立地の良さや、人件費の安さが理由。メキシコは世界46カ国とFTA(自由貿易協定)を結んでおり、日本やEU、アメリカなどの主要地域と関税ゼロで輸出できる点もメリットとなっています。
日系企業では人材不足から通訳の給与が上昇傾向にあり、中でも業界での経験がある人や技術面での専門用語がわかる人、重役が参加する会議で同時通訳するほどのスキルがある人は、より高い給与が望めるでしょう。

もし自動車関連の日系企業に就職する場合、勤め先の多くは日系企業の9割があるといわれるバヒオ地区(メキシコ中央高原)になります。
「バヒオ」は「盆地」を意味し、バヒオ地区はメキシコ高原の盆地一帯を指す言葉。地区内にはグアナフォト州やアグアスカリエンテス州、サンルイスポトシ州などがあり、バヒオ地区は首都圏との交通の利便性や安定した気候が魅力です。また、地区は他の地域に比べて治安が良く、邦人が多く日本食が入手しやすいのも暮らす上での良さとなります。
バヒオ地区に限らずメキシコは日本と比べて物価が安く、日本より安い家賃で広い部屋が借りられることもあるようです。メキシコは農業大国であるため、肉や野菜が安価なのも嬉しいポイントといえるでしょう。
ほかにメキシコで就職する利点は、ビザ取得のハードルが低いこと。就労ビザの発行には専門スキルなどの厳しい条件を設ける国もありますが、メキシコは社会人経験などの条件もなく、新卒や第二新卒の方にも海外就職のチャンスが広がっています。

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メキシコで必要なスペイン語力について

メキシコで必要なスペイン語力は仕事によって異なりますが、通訳ならDELE(スペイン語認定証)でB2レベル以上が目安です。
DELEはスペイン語の教育やスペイン文化の普及活動を行うスペインの国営組織「インスティトゥト・セルバンテス」が運営する語学検定。1988年からスペイン語を母国語としない人を対象として始まり、現在では世界約100カ国以上で以上で実施されています。
この試験は日本で受けられるスペイン語の唯一の公認資格であり、有効期限はないので一度取得すれば生涯更新の必要はありません。メキシコで就職する場合、DELEのレベルを応募条件とする求人も多いので、就活・転職活動の前に受けておくと良いでしょう。
DELEは読み書き、聞き取りだけでなく、会話にも重点を置いているのが特徴。取得すれば、実践的なコミュニケーション能力があることを証明できます。
DELEには以下にご紹介する7つのレベル分けがあるので、受検前のご参考にしてください。

DELEのレベル

DELE A1(入門)

日常的なやり取りができるレベル。相手にゆっくり話してもらえればコミュニケーションがとれる。

DELE A2(初級)

買い物や簡単な仕事のやり取りなどの会話ができるレベル。自分の身の回りに起こったことや習慣的な会話に対応できる。

DELE B1(中級)

日常での大抵の状況に対応できるレベル。すでに知っているテーマや自分の興味分野、経験、希望、計画、意見などを簡単に表現できる。

DELE B2(中上級)

複雑な内容やテーマを理解できるレベル。聞き手が理解しやすい自然な会話ができ、明確でわかりやすい文章を作成できる。ディベートを行うことも可能。

DELE C1(上級)

ビジネスや学術、社会的な話題など幅広い分野の会話に対応でき、相手の態度や意図を読み取りながらスペイン語を操れるレベル。複雑な文章をまとめられる。

DELE C2(最上級)

文章の難しさや分野、抽象度にかかわらず入ってくる情報を理解し、言外の意味を推測できるレベル。適切な文法や単語を選んで臨機応変かつ流暢に対応し、高度に使い分けられる。

DELEの試験科目には、「読解」「聞き取り」「文章表現」「口頭試験」があり、試験時間はレベルによって異なります。
試験会場は東京、大阪、名古屋、京都、沖縄、仙台がありますが、こちらもレベルによって開催地が限られるので注意してください。

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メキシコで就職する方法

メキシコで就職するには、日本でメキシコに進出する企業に就職してメキシコへの異動願いを出す、メキシコで現地採用の求人を探すといった方法があります。
後者の場合はメキシコ日本商工会議所の求職者リストに登録しておくと、現地企業から声がかかるかもしれません。
日本国内でメキシコの求人を探すのであれば、海外求人を扱う就職サイトや転職エージェントを使うのが効率的。なるべく多くの求人を見て、仕事内容や条件を比較してみましょう。
もし、時間や金銭的な余裕があるならば、就活をする前に留学やショートステイをしてみて、メキシコとの相性や現地の雰囲気を確かめるのもおすすめです。

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