このページのまとめ
- 海外営業とは、海外の顧客に自社の商品やサービスを売り込む仕事
- 海外に駐在して働くパターンと、国内から海外の企業に営業活動をするパターンがある
- 海外営業の仕事内容は、国内の営業活動とあまり変わらない
- 海外の顧客を相手にするので、文化や慣習などの違いを意識することが重要
- 海外営業になるには、まずは国内で営業の経験を積む必要がある
海外営業として働きたい方に向け、仕事内容ややりがい、必要なスキルについて解説します。コラムを読んで、海外営業がどんな仕事かチェックしておきましょう。
また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本語話者の方のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。
海外営業とは
海外営業とは、海外の企業や個人を対象に、自社の商品やサービスを売り込む仕事です。主に、日系企業における海外での販路拡大を目的として活動します。
扱う商材は、自動車や家電、半導体、化粧品などさまざま。日本の高い技術力を活かしてつくられた有形商材を扱うケースが多い傾向にあります。
また、海外営業が多い業界としては、メーカーや商社、金融などがあげられます。
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海外営業の2つの業務形態
海外営業には、主に2つの業務形態があります。海外営業を目指す人は、違いを把握しておきましょう。
1.現地に駐在して営業活動を行う
現地に駐在しながら、日本の本社と連絡を取り、実際に営業活動を行います。具体的な業務内容は、市場調査や営業戦略の立案、プロモーション展開などです。
現地の代理店や販売店と直接交渉するほか、未開拓の地域を訪れて新規市場を開拓していくこともあります。
2.国内にいながら海外営業を行う
現地法人や販売代理店を利用する場合、日本にいながら海外営業をするという手法もあります。具体的な業務内容は、営業戦略の立案やプロモーション戦略、輸出入の手配など。現地の担当者と綿密に連絡を取りながら、営業戦略を練ります。また、必要に応じて海外出張をすることもあります。
書類の作成・チェックなど、事務作業が多いので、事務処理能力が必要です。
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海外営業の仕事内容
海外営業の主な仕事内容は以下のようなものがあります。
- 市場調査
- 営業戦略の立案
- 現地企業・顧客との商談
- 契約業務
- 新規顧客の開拓
- 既存顧客のフォロー
- 製品の輸出入の管理
- クレーム・顧客対応
海外営業の基本的な仕事内容は、国内の営業とあまり変わりません。営業職の経験がある人は、海外でもノウハウを活かすことができるでしょう。
ただし、海外企業を相手にすることが多いため、語学スキルは必須。また、文化や慣習、ビジネスの進め方についても、日本との違いを意識しながら営業活動をする必要があります。
海外営業のやりがい
ここでは海外営業のやりがいについて解説します。
異文化に触れて視野を広げられる
海外営業は、仕事を通してさまざまな国や地域の人と関わります。異文化に触れることで、あたらしいものの考え方や価値観を獲得でき、自分の視野を広げることができるでしょう。
広い視野をもてば、今まで解決しなかった問題の新しい解決法を思いついたり、相手の立場に立ってものごとを考えることができるようになったりします。
スケールの大きい市場に携われる
アジアやヨーロッパ、アメリカなど、世界にはスケールの大きい市場が多数存在します。スケールの大きい海外市場で大金を動かすことにやりがいを感じる人は多いでしょう。
契約が成立したときの達成感が大きい
契約が成立したときの達成感が大きいのも、海外営業の魅力といえます。
海外営業は、大変なことも多い仕事です。外国語を用いて交渉をする必要があるだけでなく、海外の顧客にも伝わるような資料を作るなど、事前に入念な準備をしなければなりません。
海外顧客への交渉は大変なことも多いですが、そのぶん契約が成立したときの達成感は大きいといえるでしょう。このやりがいが、次の仕事のモチベーションにつながるはずです。
語学力が向上する
海外営業の仕事では、海外の顧客と外国語を用いて実際に取引をする必要があります。仕事を通して本場の言語に触れることができるので、効率よく語学力を磨けるでしょう。語学スキルは国際化が進む社会において、重宝されるスキルとなります。
日本と海外の架け橋になれる
日本と海外の架け橋になれる点も、海外営業のやりがいといえます。
海外営業の担当者は、日本の製品を海外に広める役割を担っていることから、日本の代表者として対応する必要があります。責任は大きいですが、日本と海外をつなぐような仕事ができます。
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海外営業の大変なところ
ここでは、海外営業の大変なところについて解説します。
文化の違いに対応しなければならない
海外の文化は、日本とは異なります。日本と同じような営業活動では、成果がなかなか出ないということもあるでしょう。海外営業では、文化や宗教、価値観の違いを把握したうえで、柔軟に対応することが必要とされます。
外国語を用いる必要がある
海外営業では、外国語を用いてコミュニケーションを取らなければなりません。少なくとも、取引先と同じレベルの語学力が必要で、基本的にはビジネスレベル以上の語学スキルが求められます。海外営業として働き始めてからも、外国語の勉強は継続していくと良いでしょう。
営業力が求められる
海外営業では、国内営業よりも営業のスキルが求められます。海外営業を成功させるには、現地のニーズを分析する力や、ニーズに合わせた商品を提案する力が必要です。そのため、営業の経験があまりない人は、国内で経験を積むことが重要といえます。
現地の法規制に気を付ける必要がある
海外に駐在する場合は、現地の法規制のもと働かなければなりません。海外には、日本にはないような法律があるケースもあるので、営業活動をする際は注意が必要です。場合によっては、営業の手法を変えなければならない場合もあります。
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海外営業として働くのに必要なスキル
ここでは、海外営業として働くのに必要なスキルについて解説します。
営業スキル
海外営業への転職をする場合、最も重視されるのは、営業のスキルです。海外営業の経験がなくても、国内で営業の成績を出している人なら、海外営業として採用されることがあります。
一方、高い語学力があっても、営業の経験がなければ海外営業に採用されることは難しいでしょう。
語学力
海外営業は語学力が必須です。取引先と交渉するには、スムーズにコミュニケーションが取れる程度の語学力が求められます。最低でも日常会話レベル以上の語学力は身に付けておきましょう。
英語なら、一般的にTOEICで700点以上が目安とされます。海外営業を目指す人は、語学力があることを証明するためにも、語学試験を受けておくと良いでしょう。
なお、英語圏以外の地域では、現地の言葉についての知識も求められます。中国語やスペイン語など、プラスアルファのスキルがある人は、重宝される可能性があります。
コミュニケーション能力
海外営業には、営業力だけでなくコミュニケーション能力も必要です。営業は、相手のニーズを引き出したうえで、自社の商材を用いた適切な提案をする必要があります。そのため、相手の立場や気持ちを理解し、円滑にコミュニケーションが取れるスキルが求められます。
日本とは異なる環境にも馴染める適応力
海外に駐在して働く場合、日本とは異なる環境にも馴染める適応力が求められます。
海外は、食事や気候、住環境などが日本とは異なります。地域によっては、インフラが整備されていなかったり、生活の利便性が低かったりすることもあるでしょう。日本とは異なる環境に馴染めないと、業務はもちろん、私生活の面でもストレスを抱えてしまうかもしれません。
海外で働くなら、異なる環境にも柔軟に対応することができる適応力や、厳しい環境にも耐えられるタフネスがあると良いでしょう。
異文化理解力
海外営業として成功するには、異文化理解力が欠かせません。海外で働く人たちは、自分とは異なる価値観で生きてきた人たちばかりです。一人ひとり異なる考えを持っているので、それに合わせて行動する必要があります。
日本の常識は海外では通用しません。それどころか、日本の当たり前が海外では失礼にあたるケースもあります。文化や価値観の違いを理解したうえで、柔軟に対応する必要があります。
主体性
自ら進んで行動する主体性も、海外営業には必要です。海外の営業職は、上司からの指示で動くのではなく、自ら進んで行動するのが当たり前となっています。受け身な人だと、成果を周りに取られてしまって、うまく結果が出せないかもしれません。海外では、自ら動いて成果を取りに行く必要があります。
リスク管理能力
海外営業には、リスク管理の能力も求められます。
海外の企業に、日本の慣習やマナーは通用しません。そのため、契約の内容や代金支払いのタイミングですれ違いが生じる可能性もあります。場合によっては、代金が回収できないなど、トラブルに発展してしまうことがあるかもしれません。
海外企業と取引をする際は、トラブルを想定しておくことが重要です。もし、重大な問題が発生しても、すぐに対応できるよう、あらかじめシミュレーションを行うなど対策をしておきましょう。
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海外営業になるには
ここでは、海外営業になる方法について解説します。
海外と取引のある企業に就職する
海外営業になるための一般的なルートは、海外と取引のある企業に就職する方法です。最初から海外営業として働けるケースは少ないため、基本的には一般的な営業職として就職します。その後、社内で営業の経験を積んでから、海外営業に挑戦するという流れがメジャーです。
海外求人を扱うサイトを利用する
海外求人を扱うサイトで、海外営業の仕事を探す方法もあります。ただし、海外営業として転職する場合も、選考を突破するには、基本的に営業の実績が必要です。海外営業を目指す人は、まずは国内で営業の経験を積みましょう。
転職エージェントを利用する
海外営業の仕事を探すなら、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントを利用すれば、求人の紹介だけでなく、面接対策や書類の添削など、さまざまなサポートが受けられます。選考突破の確率をあげるためにも、転職エージェントをうまく利用しましょう。
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