このページのまとめ
- メキシコでの家探しの方法は、貸し出し中の家を歩いて探す方法が一般的
- 不動産のサイトやFacebookなど、インターネットで探す方法も主流になりつつある
- 日本人が多い地域には、日本語が通じる不動産屋がある場合もある
- メキシコで家を選ぶ際は、建物のセキュリティ、地域の治安をよくチェックする
- 大家や仲介業者がどんな対応をしてくれるのかもチェックポイント
メキシコ移住を検討している方に向け、メキシコで家を探す5つの方法と、家を選ぶ際の注意点について解説します。コラムを読んで、メキシコでの家探しの基本を押さえておきましょう。
また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本語話者の方のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。
メキシコでの家探しの方法5選
海外生活を始めるにあたって、家探しは最も重要なポイントの一つといえます。立地が悪い家や設備が古い家を選んでしまうと、せっかくの海外生活も楽しめなくなってしまうでしょう。
ここでは、メキシコで家を探す方法について解説します。快適な住まいを見つけるためにも、事前にチェックしておきましょう。
1.現地を歩いて探す
住みたいエリアを実際に歩いてみて、貸し出し中の物件を探す方法です。歩いて探すのは大変ですが、メキシコではいまだに一般的な家探しの方法として用いられています。
「RENTA」と書かれている家が、貸しに出されている家です。広告の電話番号に連絡すると、大家に直接つながり、内見を依頼することができます。大家と直接話す必要があるので、スペイン語のスキルは必須です。一方、不動産会社を通さないぶん、家賃は安くなることもあります。
歩いて家を探す方法は、周辺地域を見て回れる点がメリットです。その土地の治安や雰囲気を確認してから連絡できるので、より納得感のある物件選びができます。また、Webサイト上には載っていないような、隠れた好条件の物件を見つけられるチャンスもあります。
2.不動産サイトで検索する
近年は、メキシコでもインターネットを使った家探しが一般的となってきています。
不動産サイトは、家賃や立地、部屋数など、細かい条件で検索することができるので便利です。また、物件の情報を比較しやすいので、より自分の希望に沿った物件を見つけられるでしょう。
不動産サイトは「Vivanuncios」がおすすめ。メキシコ最大手の不動産サイトで、豊富な物件情報を扱っています。このサイトを利用すれば、たいていの良い物件は見つけられるので、家探しする人は利用してみましょう。
参照
Vivanuncios「Encuentra tu hogar」
3.Facebookで検索する
メキシコでは、Facebookが人気です。メキシコのFacebook上では、ものの売買なども盛んに行われており、賃貸物件を探すこともできます。
検索ボックスに「(住みたい地域) renta de casa」と入力して検索すると、家を貸したい人や借りたい人が集まったグループが表示されます。気になるグループに参加し、大家に連絡をすれば物件を借りることが可能です。住宅情報のソート機能はありませんが、情報は豊富にあります。
4.不動産エージェントに紹介してもらう
現地の不動産エージェントに物件を紹介してもらう方法も一般的です。日本人が多い地域には、日本語が通じる不動産エージェントがいる場合もあります。スペイン語に自信がない人も、日本語で家探しが可能です。
5.友人・知人から紹介してもらう
現地の友人・知人に、空き家情報を聞くという手もあります。メキシコでの家探しにおいては、大家がどんな人か、トラブルに対しどんな対応をしてくれるかが重要です。知り合いから紹介してもらった大家なら、比較的安心できるというメリットがあります。
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メキシコで家を探す際のポイント
ここではメキシコで家探しするときに押さえておきたい重要ポイントについて解説します。
1.セキュリティのしっかりした物件を選ぶ
メキシコは治安が不安定な国なので、家を選ぶ際は安全性を優先しましょう。治安が良いエリアに建っている、窓に格子がついている、セキュリティアラームがついているなど、セキュリティ面に配慮した物件がおすすめです。
メキシコで暮らす日本人に人気なのが「Fraccionamiento(フラクショナミエント)」と呼ばれる団地。敷地が高い塀に囲まれており、入り口では守衛が入退場者をIDで管理しているため、安全性が高いとされています。住人は裕福な人が多く、隣人の盗難トラブルが発生しづらいのもメリットです。安全性を重視する人はフラクショナミエントの家を選ぶことをおすすめします。
2.アクセスの良い場所を選ぶ
家を探すなら、職場や商業施設にアクセスしやすい場所にしましょう。
メキシコの主な移動手段は車ですが、交通マナーは日本よりも悪いです。渋滞や事故が発生することがしばしばあります。巻き込まれて不便な思いをしないためにもアクセスのいい場所を選びましょう。
3.新築物件には注意
メキシコの新築物件には注意が必要です。メキシコの建築業者は、とにかく早く完成させることを優先する傾向にあります。そのため、新築物件は一見きれいでも、いざ住み始めると設備に不具合があるケースが珍しくありません。その点、直近で誰かが住んでいた家なら、初期の不具合が修理されていることが多いので、住みやすくなっています。
4.大家や仲介業者の対応をチェック
大家や仲介業者の対応は、メキシコで家を探す際の重要ポイントといえます。
「水が出ない」「設備が壊れた」「電気代の請求がおかしい」といったトラブルが発生したとき、複数の物件を管理しているベテラン大家なら、すぐに対応してもらえるでしょう。一方、ビギナー大家の場合、対応が後回しにされてしまうことが珍しくありません。それどころか、大家が旅行に行っていて、連絡自体がつかないというケースもあります。
家を探す際は、大家がどんな人か見極めることが肝心です。また、トラブルが発生したとき、どんな対応をしてくれるのかあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
5.家賃が安い物件は注意
家賃は安いほうがお得ですが、メキシコにおいて家賃が安すぎる物件には注意が必要です。設備が古い、セキュリティ対策がない、治安が悪い地域に建っているなど、ハズレ物件が多い傾向にあります。なるべく相場に近い家賃の物件を選ぶようにしましょう。
なお、メキシコは国土が広く、家賃相場は地域によって大きな差があります。住む地域の家賃相場をあらかじめ調べておきましょう。
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入居前にチェックすること
ここでは、入居前にチェックすべき項目について解説します。
設備に欠陥がないかチェックする
水道管の水漏れやペンキのはげ落ちなど、家に不具合がないかチェックしましょう。不具合があったときは、入居までに修理を依頼しておくと安心です。入居後に不具合が見つかった場合、入居者の責任となります。
シャワーの温度・水圧をチェックする
メキシコの物件のシャワーは、お湯がぬるく、水圧が弱いものが珍しくありません。熱いお湯がでないシャワーにストレスを感じる日本人は多いです。シャワーの温度や水圧は、生活の快適さにつながる部分でもあるので、気にする人は内見のときに確認しておきましょう。
また、メキシコの給湯器は温度設定ができないものも多く、調整するのにもコツが必要なものがあります。内見のときに使い方を聞いておくと良いでしょう。
家具や家電が備え付けかどうか確認する
メキシコには、家具・家電付きの賃貸物件が多くあります。メキシコは電化製品が高価なので、家電付きだと初期費用の節約になります。
インターネット回線が設置されているかどうか確認する
インターネット回線が設置されているか、また、どの会社の回線が設置されているか確認しましょう。インターネット回線がない場合、設置工事を依頼することになります。しかし、設置できるまでインターネットが使えないので、あらかじめ設置されていたほうが便利です。
周辺地域の治安をチェックする
家の中だけでなく、周辺地域も見て回りましょう。メキシコは、治安が良い地域でも、一つ路地に入るだけで危険なエリアにつながっているということもありえます。日中と夜間に周辺地域をチェックして、治安に問題がないか確認しましょう。
シェアハウスの住人がどんな人か確認する
メキシコではシェアハウスで家賃を節約するのも一般的な選択肢です。シェアハウスを借りる場合は、住人がどんな人か確認しておきましょう。住人や、住人が外部から招いた人に、ものを盗まれるリスクがあります。信用できる人かどうか、入居の前に確認しておきましょう。
光熱費や水道料金が家賃に含まれているかどうか確認する
光熱費や水道料金が家賃に含まれているかどうかは、物件によって異なります。家賃に含まれている場合、自分で振り込みに行く手間が省けるので便利です。しかし、大家が支払いを忘れる可能性があるため注意。メキシコでは、料金が未払いだと、各種サービスがすぐにストップしてしまいます。信頼できる大家、トラブルにすぐ対応してもらえる大家だと安心です。
契約期間と違約金について確認する
メキシコの賃貸物件は、半年・1年単位の契約になっていることが多いです。その期間内で引っ越しをすると、多くの場合、違約金が発生します。詳しい規定は契約書に書かれているので、契約の際によく確認しましょう。
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メキシコでの家探しから契約までの流れ
メキシコでの家探しから契約までの大まかな流れは以下の通りです。
- 徒歩やインターネット、不動産屋などで家探し
- 大家や仲介業者に連絡して内見の予約
- 内見
- 大家との交渉
- 契約
- 入居
家探しさえできれば、賃貸契約自体は難しくありません。ただし、入居前に交渉が必要な点は、日本とは異なる点なので注意が必要です。設備や契約期間、家賃など、交渉で決まる部分も多々あります。
契約に必要な書類
賃貸契約には、基本的に以下のような書類が必要です。
- パスポートのコピー
- ビザのコピー
- RFC(納税者番号)を証明する書類
- 会社の定款のコピー
- 会社の法定代理人の身分証明書のコピー
- 会社の公共料金支払いを証明する書類
- デポジット(保証金)家賃1ヶ月分
家を借りるには保証人が必要な場合があり、多くの場合雇用先が保証人となります。
なお、必要書類は、大家や不動産屋によって異なります。具体的な必要書類は、大家や不動産屋に確認するようにしましょう。
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