このページのまとめ
- メキシコ全土の家賃は約3,500ペソ(約2万5,550円)が相場とされている
- メキシコは国土が広く、家賃は地域によって大きな価格差がある
- メキシコシティ中心部の家賃は、20,000ペソ(14万6,000円)が相場とされている
- 家賃が高い都市部では、節約のためルームシェアが人気
- 極端に家賃が安い物件は、セキュリティ面がしっかりしていないことがある
メキシコに引っ越す予定がある方に向け、メキシコの家賃相場について解説します。コラムを読んで、メキシコではどのような物件を借りれば良いのか、確認しておきましょう。
また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本語話者の方のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。
メキシコの家賃相場
メキシコ全土の家賃の平均は、約3,500ペソ(約2万5,550円)が目安とされています。
ただし、メキシコの家賃は地域や立地条件によって大きな価格差があるため、家を探す際には注意が必要です。特にメキシコシティをはじめとする都市部は、近年賃貸価格が上昇傾向にあります。
ここでは、日本人の移住が盛んな「バヒオ地区」の各都市について家賃相場を紹介するので、参考にしてください。
バヒオ地区は、メキシコ中部にある高原の盆地一帯のことを指します。バヒオ(Bajio)は、盆地という意味です。交通の便がよく治安も安定していることから、日系企業の進出先として人気。メキシコに進出する日系企業の9割以上がバヒオ地区を選んでいるとされています。
【バヒオ地区・各都市の家賃相場(家具付き)】
都市 | 家賃相場:1人暮らし | 家賃相場:シェアハウス |
メキシコシティ | 15,000~40,000ペソ
(10万9,500円~29万2,000円) |
7,000~20,000ペソ
(5万1,100円~14万6,000円) |
ケレタロ | 10,000~20,000ペソ
(7万3,000円~14万6,000円) |
4,000~10,000ペソ
(2万9,200円~7万3,000円) |
アグアスカリエンテス | 8,000~18,000ペソ
(5万8,400円~13万1,400円) |
3,000~8,000ペソ
(2万1,900円~5万8,400円) |
イラプアト | 6,000~15,000ペソ
(4万3,800円~10万9,500円) |
3,000~7,000ペソ
(2万1,900円~5万1,100円) |
モンテレイ | 13,000~40,000ペソ
(9万4,900円~29万2,000円) |
5,000~20,000ペソ
(3万6,500円~14万6,000円) |
グアダラハラ | 12,000~30,000ペソ
(8万7,600円~21万9,000円) |
5,000~15,000ペソ
(3万6,500円~10万9,500円) |
※1ペソ=7.3円で算出
メキシコの賃貸物件は家具付きのものが多いので、家賃相場は家具付きの物件が基準となります。
なお、1つの都市内でも、立地条件や建物の設備、セキュリティなどの条件によって家賃相場は上下します。
メキシコシティの家賃が高騰している
メキシコ国内で最も家賃が高い地域は、首都のメキシコシティです。アメリカから大勢のノマドワーカーが流入したことによって、賃貸物件の需要が増加し、家賃が高騰しています。
メキシコシティの中心部で賃貸物件を探すとなると、一人暮らしの1BR(ワンベッドルーム)であっても、家賃はおよそ20,000ペソ以上が相場となります。家賃の負担が大きいため、メキシコの企業で働く場合、都会で一人暮らしをするのは厳しいというのが実状です。そのため、都会で暮らすメキシコ人の間では、ルームメイトと一緒に暮らすルームシェアが人気となっています。
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ルームシェアで家賃を節約できる
メキシコの都会部ではルームシェアが人気です。学生だけでなく、社会人にもルームシェアをしている人が大勢います。
ルームシェアは、家賃を安く抑えることができる点がメリットです。メキシコシティでも、中心部でなければ、4,000ペソ(約2万9,200円)くらいの相場でルームシェアの物件を探すことができます。家賃を節約したい人はルームシェアを検討するのも一つの手です。
ルームシェアの注意点
ルームシェアは、キッチンスペースが共用で、また、トイレやシャワーも共用の場合があります。ほかの人も利用するものなので、使う時間や使用方法については注意しなければなりません。
また、一緒に住む人についても気を付ける必要があります。ルームメイトにものを盗まれたり、パーティ中に入ってきた知らない人にものを盗まれたりするトラブルが発生しているので、注意が必要です。部屋にカギがない場合は、ほかの人が部屋に簡単に出入りできてしまうので気をつけましょう。
メキシコ人は、騒音をあまり気にしないという特徴があります。夜中でもパーティを開いたり、音楽をかけたりすることがあるので、ルームメイトの騒音が気になるかもしれません。
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家賃が安すぎる物件はセキュリティ面が不安
メキシコの物件は、治安が良く安全なものほど家賃が高くなる傾向があります。
相場に比べて家賃が安すぎる物件はセキュリティ面が不安です。建物が古かったり、治安の悪い地域に建っていたりすることがあります。安全は、物件選びにおける最重要ポイントです。家賃の安さに気を取られて、安全性を見落とさないように注意しましょう。24時間警備やオートロックなどがついた物件もあり、経済的に可能な範囲でセキュリティ対策ができます。
また、安全性が高い物件としては「フラクショナミエント」が人気です。フラクショナミエントは高い塀に囲まれた住宅街のことで、守衛が入退場者をIDでしっかり管理しているため、安全性が高いとされています。日本人も多く暮らしているので、これからメキシコで生活する人はフラクショナミエントの中の家を借りるのも選択肢の一つです。
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メキシコの住居の特徴
ここではメキシコの住居の特徴について解説します。どのような住居があるのか知って、メキシコでの生活をイメージしてみましょう。
屋根が平らな平屋が多い
メキシコの住居は、屋根が平らで四角い建物が多いです。また、2階建てよりも平屋が多く、長方形をつなぎ合わせたかのようなつくりをしています。一軒家が主流で、屋上やテラスがある家も珍しくありません。一軒家には庭がついてくることもあります。
カラフルな外観
メキシコの住宅はカラフルな色遣いが特徴です。建物の外壁は、青や黄色、オレンジなど明るい原色で彩られています。
レンガ造りの建物が多い
メキシコの住宅は、多くが日干しレンガで作られています。レンガの家は雨風に強く、寿命が長いのが特徴です。また、熱を蓄える性質があるので、冬の寒い時期でも暖かく過ごすことができます。
家が広々としている
大家族が多いメキシコの住居は、日本の住居よりも広々としているのが特徴です。特に家族が集まるリビングルームは広めに設計されており、吹き抜けで開放感のあるつくりとなっています。
また、キッチンが別室になっているのも特徴的で、収納スペースを備えたゆったりとした間取りとなっています。風呂とトイレも別の物件が多いです。
家具付きの賃貸物件が多い
メキシコには家具付きの賃貸物件が多くあります。家具なしの物件に比べると多少割高になりますが、家具や家電をそろえる必要がないので、初期費用を節約することができます。
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メキシコの賃貸物件を借りるときに気を付けたいポイント
メキシコで家を借りるときは、以下の点に気をつけましょう。
交通の便が良いか確認する
家を探す際は、職場や近くの店までアクセスしやすい場所を選びましょう。メキシコは車社会ですが、交通マナーは日本ほど良くはありません。事故や渋滞を避けるためにも、交通の便が良い家を選ぶことをおすすめします。
家に不具合がないかチェックする
家に欠陥がないかどうかよくチェックしましょう。見た目がきれいでも、住み始めると水漏れしたり、コンセントが使えなかったりすることがあります。
特に新築は要注意。メキシコの建築業者は早く完成させることを第一に考えているため、新築の建物には不備があることもあります。建物の不具合が心配な人は、直近まで誰かが住んでいた家を借りるのがおすすめ。家の不具合が修理されていることが多く、ある程度住める状態になるとされています。
シャワーの温度・水圧をチェックする
メキシコのシャワーは、日本人にとってはぬるく、水圧が弱く感じられることもあります。気になる人は、内見のときに確認することをおすすめします。給湯器が故障している場合もあるので、必要に応じて修理を依頼しましょう。
また、メキシコの給湯器は正確な温度設定ができない場合もあります。そのため、あらかじめ大家に温度調整の方法を聞いておくと良いでしょう。
インフラ費用の支払い方法について確認する
電気・ガス・水道などのインフラ費用が家賃に含まれるかどうかは、物件によって異なります。インフラ費用が家賃に含まれている場合、自分で振り込みをする手間が省けるので便利です。
ただし、インフラ費用を家賃に含めるか交渉するのは控えたほうが良いでしょう。大家が支払いを忘れてしまう可能性があります。メキシコでは、料金を支払わないとすぐにサービスが打ち切られてしまうため、きちんと支払えるようにしておきましょう。
大家や仲介業者の対応について確認する
賃貸物件の大家は、複数の物件を管理する裕福な人もいれば、副業の人や初心者の人もいます。裕福な大家は人を雇って、賃貸物件で何かトラブルが発生してもすぐに対応できるようにしていますが、副業の大家はそうではありません。仕事や旅行で、トラブルへの対応が遅れることもあります。また、トラブルの対処法が分からなかったり、業者を知らなかったりする人もいるでしょう。そのため、トラブルが発生したときどのような対応ができるかどうか確認しておくと安心です。
契約期間と違約金について確認する
メキシコの賃貸物件は、1年単位の契約が一般的です。1年未満での解約は、多くの場合違約金が発生します。違約金は、6か月以内の解約で家賃2か月分、それ以降の解約で家賃1ヶ月分というのが通例。しかし、まれに異なるルールを設けている場合もあるため、賃貸を借りる際は契約書をよく確認しておくことをおすすめします。
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