このページのまとめ

  • 海外で暮らす日本人永住者は約57.5万人
  • 移住先を決めるにはビザの取りやすさや気候、治安、言語などに注目すると良い
  • おすすめの移住先は、タイやフィリピン、カナダ、オランダなど
  • 海外移住が実現しやすい仕事は、日本語教師やツアーガイド、ITエンジニアなどがある

海外移住を検討している方に向け、日本人が暮らしやすい国や永住権が取りやすい国を紹介します。移住のメリットや海外移住がしやすい仕事についても紹介するので、海外暮らしをしたい方はぜひご覧ください。

また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本語話者の方のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。

アドバイザーに詳しく聞いてみる

永住者数は57.5万人!海外移住者は増加傾向にある

海外移住する人は増加傾向にあります。外務省「海外在留邦人数調査統計」によると、海外で暮らす日本人の永住者は約57.5万人と発表されています(2023年10月1日時点)。

永住者数はここ20年で増え続けており、コロナ禍を経ても右肩上がりの状況が続いています。前年比でみても、約1.8万人の増加です。

海外の生活に魅力を感じ、実際に移住を成功させている日本人が毎年大勢いることが分かる結果といえます。

参照元
外務省「海外在留邦人数調査統計

アドバイザーに詳しく聞いてみる

海外移住のメリット6選

海外移住は、言葉の壁や移住コストなど、少なからずハードルがあります。しかし、海外に移住しないと得られないメリットがあるのも事実です。ここでは、海外移住の魅力やメリットについて解説します。

1.過ごしやすい気候の土地に住める

日本は四季がはっきりしている国です。夏は蒸し暑く、冬は厳しい寒さとなるため、身体には少なからずストレスがかかってしまいます。その点、年中暖かく過ごしやすい国に移住すれば、体の負担も少なく快適に生活できるでしょう。

2.災害リスクの少ない地域に住める

自然災害も考慮すべきポイントの一つです。日本は地震や台風のリスクがある国なので、そうした被害がない国に移住すれば安心して生活できます。ただし、テロの脅威や蚊が媒介するウイルスなど、日本に住んでいるとあまり実感しないような危険性も海外には存在します。移住前によく調べておくことが肝心です。

3.安い物価でゆとりのある生活ができる

日本人の移住先に人気の国は、物価が安い国が多いです。たとえば、東南アジアの国なら日本の半分~1/4程度の生活費で生活できることもあります。日本と同じ水準の収入があれば、ゆとりのある生活ができるでしょう。老後生活を海外で送る場合も、年金で十分生活していける点は魅力といえます。

4.人間的に成長できる

海外に移住すると、文化の違いや生活環境の違いなど、慣れるまではさまざまな困難に直面します。しかし、一度移住してしまえば簡単にやめることはできません。困難に直面しても、それらに向き合い乗り越えていく必要があります。こうした経験を通じて、人間的に成長していくことが見込めます。

5.人脈が広がる

海外では、日本では出会えないような人たちと出会うことができます。さまざまな価値観を持つ人たちと出会うことで、いままでとは全く違うことに興味が出てきたり、新しいモチベーションがわいたりするでしょう。また、ビジネスで移住する場合は、人脈が広がることで新たなビジネスに繋がる可能性があります。

6.憧れの国で生活できる

憧れの土地で生活できるところも海外移住の大きな魅力です。「映画やドラマの舞台となった街」「好きなアーティストが育った街」「海外旅行で気に入った街」など、憧れの土地で新たな人生を始められる点は大きなメリットといえるでしょう。

◆関連記事
海外で働くメリット・デメリット5選を紹介!海外就職の方法についても解説

アドバイザーに詳しく聞いてみる

日本人が移住しやすい国の特徴8選

海外移住は、海外旅行とは違います。オフシーズン中の生活や、ローカルな生活にも慣れなければなりません。
移住後に、理想と現実のギャップに気づかされるということもあるでしょう。ここでは、日本人が移住しやすい国の特徴について解説するので、移住先を検討する際の参考にしてください。

1.治安が良い

移住先を選ぶ際は、治安が良い国を選びましょう。日本は治安が良い国なので、治安の悪い地域を選んでしまうと、安全意識の違いから犯罪の被害に遭うリスクが高くなってしまいます。外務省「海外安全ホームページ」などで最新の治安事情をチェックしましょう。

2.食事が合う

海外には日本とは異なる食文化があります。現地の食事に馴染めないと、ストレスの原因になってしまうでしょう。旅行やお取り寄せなどで現地の食事を食べてみて、自分の舌に合うかチェックすることをおすすめします。また、日本食レストランや日本の食材を扱うスーパーが近くにあるかも調べておくといいでしょう。

3.ビザが取得しやすい

海外移住をするには、ビザや永住権が必要です。ビザは国ごとにさまざまな種類があり、取得条件もそれぞれ異なります。ビザの取得条件が緩い国なら、海外移住もしやすいでしょう。

4.言葉が通じる

短期旅行なら身振り手振りでコミュニケーションすることもできますが、移住をするなら語学力はほぼ必須といえます。英語や中国語、スペイン語など、外国語のスキルがある人は、言葉が通じる地域を選ぶと移住のハードルが低くなるでしょう。

5.仕事がある

十分な貯蓄がある人以外は、移住先でも仕事を見つける必要があります。安定した収入の仕事があるか、移住前に調べておきましょう。

6.医療・介護体制が充実している

日本は医療体制が充実した国です。少ない費用で最先端の医療を受けることができます。一方、海外は、医療水準が低い国や医療費が高額になる国も多いです。医療体制や介護体制について調べ、安心して暮らせるかどうかチェックしておきましょう。

7.インフラが整っている

日本はインフラが整った便利な国ですが、海外はインフラが整っていない地域も少なくありません。電気の供給が不安定だったり、水道水がきれいでなかったりすることもあります。インフラは、利便性や安全に直結するポイントなので、なるべくインフラが整った国を選ぶことをおすすめします。

8.宗教観を受け入れられる

海外には、宗教の考え方が生活に根付いている地域がたくさんあります。食べ物や服装など、身近なものにも気を配らなければならない場合もあるでしょう。その国の宗教を信仰していなくても、現地の人が信じているものをないがしろにはできません。現地の宗教観を受け入れられるかどうかもチェックしましょう。

◆関連記事
海外で就職する方法を解説!おすすめの国8選と合わせてチェック!

アドバイザーに詳しく聞いてみる

海外移住におすすめの永住権が取りやすい国7選

ここでは、海外移住におすすめの永住権が取りやすい国について紹介します。

1.タイ

アジア屈指の親日国であるタイは、多くの日本人が暮らしている国です。日本人街があり、日本語の通じる病院や日本食レストランもあるため、日本人にとって過ごしやすい環境が整っています。また、仏教徒が多いところや主食が米であるところなど、文化的に日本に近いところも魅力です。物価が安い国でもあるため、日本と同じ水準の収入があれば、余裕のある暮らしができるでしょう。

タイで永住権を取得するには、就労ビザ・配偶者ビザ・投資ビザ・特殊技能ビザを使って3年間タイに滞在する必要があります。基本的には、就労ビザや配偶者ビザを取得してから永住権獲得を目指す方法がメジャーです。

2.フィリピン

フィリピンは東南アジアのなかでも特に日本に近い国です。3~4時間ほどのフライトでアクセスできるため、気軽に行き来ができます。気候は温暖で物価も安いため、日本人が暮らすには適した環境といえるでしょう。また、セブ島の英語留学で知られるように、基本的にどこでも英語が通じる国なので、コミュニケーションするのも簡単です。

フィリピン移住に使えるおすすめのビザは「SRRV(リタイヤメントビザ)」。他国の一般的なリタイアメントビザが概ね50代からしか取得できないのに対し、35歳から申請できるため比較的取得が簡単です。SRRVは永住権も取得できます。

3.マレーシア

治安が良く、物価も安いマレーシアは日本人の移住先として人気の国の一つです。公用語はマレー語ですが、都市部では英語が通じるのでコミュニケーションしやすいでしょう。常夏の国として知られるマレーシアは日中こそ30℃程度になりますが、朝晩は涼しいため快適に過ごせます。

永住権ではありませんが「MM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)」という長期滞在ビザを利用した移住が人気です。

4.カナダ

語学留学先として人気のカナダは移住にも適した国です。広大な土地と豊かな自然が魅力で、街に住んでいても少し足を伸ばせば大自然が体感できます。仕事よりプライベートを大切にする価値観や、外国人に寛容な国民性が特徴の国なので、さまざまな面でストレスなく生活できる環境があります。

カナダは多民族国家です。国土が広いわりに人口が少なく、労働力が足りないため移民の受け入れを積極的に行っています。そのため、永住権の取得も比較的容易です。エコノミッククラスやファミリークラスなど申請枠はいくつかありますが、いずれも英語力のテストがあるので英語力が必要とされます。

5.オーストラリア

オーストラリアは温暖な気候や豊かな自然が魅力の国です。治安が良く、労働環境も整っているため日本人が暮らすのに適しています。南半球にある国なので四季は日本と逆ですが、時差は1時間程度なので日本にいる家族や友人と連絡を取るのも不便しません。

オーストラリアの永住権取得において重要なのが、職種選びです。オーストラリアは自国で必要としている職種について職業リストを作成しており、リストの職業に就くことで永住権取得が目指せます。そのため、基本的にリストにある職業を目指すのがオーストラリア移住の第一歩といえます。

6.オランダ

オランダはヨーロッパのなかでも特に移住先として人気の高い国です。充実した社会保障制度や整備された労働環境が魅力で、高い生活水準が保たれています。公用語はオランダ語ですが、英語を話せる人が多いためコミュニケーションにも不便しません。ヨーロッパ諸国と陸続きなので、車や電車で気軽にヨーロッパ旅行ができるところもメリットといえます。

オランダで申請できる永住権は、オランダの永住権とEUの永住権があります。違いはいくつかありますが、申請条件はほぼ同じ。過去5年間オランダに住んでいることや、収入要件、居住許可の保持などが条件です。

また、オランダ移住で見逃せないのが、オランダのフリーランスビザ(個人事業主ビザ)の存在。「日蘭通商航海条約」によって、日本は最恵国待遇を受けているため、非常に緩い条件でビザ取得が実現します。

7.メキシコ

マヤの古代遺跡やメキシコ料理で有名なメキシコは、日系企業の進出が盛んな国です。日本人向けの求人も多く、日本人移住者も大勢います。物価が安く、暖かい気候のメキシコは、移住先に適した環境。親日家が多いことや、大らかな性格の人が多いこともあり、プレッシャーをあまり感じずに生活できるところもメリットです。治安事情には不安があるものの、日本人移住者の多い安全なエリアを選べば、心配ありません。

メキシコの永住権申請の方法は主に二つ。「配偶者ビザで2年間滞在」もしくは「一時滞在許可証(就労ビザや学生ビザ)で4年間滞在」の2パターンがメジャーです。基本的に条件は緩く、比較的容易に永住権が取得できます。

◆関連記事
海外移住におすすめの国10選を紹介!渡航の準備や必要な費用についても解説

アドバイザーに詳しく聞いてみる

海外移住の手順

ここでは、海外移住の大まかな手順について解説します。準備の流れを理解したうえで海外移住の手続きを進めましょう。

1.パスポートの取得

海外へ行くにはパスポートが必要です。都道府県のパスポート申請窓口で申請しましょう。

なお、すでにパスポートを持っている人でも、有効期間が1年未満の場合は更新しておくことをおすすめします。海外でも更新はできますが、手間や時間がかかるので日本で手続きをしておいたほうが安心です。

2.ビザの取得

移住先のビザを取得しましょう。ビザは、学生ビザや就労ビザ、観光ビザなど、目的に応じてさまざまな種類があります。ビザごとに現地での活動内容が異なるので、目的にあったビザを取得しましょう。ビザの申請には通常1カ月~3カ月ほどかかります。

なお、就労ビザは雇用主のビザサポートがあるので、手続きの手順や必要書類について確認しながら進めましょう。

3.海外転出届の提出

1年以上海外に滞在する場合は、海外転出届を市町村の役場に提出しましょう。海外転出届を提出すると住民票が除票になり、国民年金や国民健康保険の支払い義務がなくなります。

4.賃貸の解約

賃貸物件に住んでいる人は、早めに退去連絡をしましょう。契約内容によりますが、退去する1ヶ月前までに連絡するのが一般的。連絡が遅くなると違約金をとられる可能性があるので、契約書を確認することをおすすめします。

また、電気や水道、ガス、車に関する手続きも並行して行いましょう。

◆関連記事
海外赴任前の住民票に関する手続きを解説。年金・保険の扱いはどうなる?

アドバイザーに詳しく聞いてみる

海外移住が実現しやすい仕事

ここでは、海外移住が実現しやすい仕事について紹介します。日本人が働きやすい仕事をピックアップして紹介しているので、自身に合った仕事があるかチェックしてみましょう。

日本語教師

日本で働きたい人や、日本の文化に興味がある人など、日本語を学びたいという人は世界に大勢います。日本語教師は日本語を学びたい海外の人に日本語を教える仕事です。日本語のスキルが求められる仕事なので、日本人にはピッタリの仕事といえます。専門的な仕事なので、就労ビザの取得も比較的容易です。

海外で日本語教師として働く場合、資格は必須ではありません。ただし、日本語教師の資格があったほうが応募できる求人の幅が広がるでしょう。

日本食料理店のスタッフ・料理人

日本食料理店の従業員なら、日本人というだけでも採用される可能性があります。ホールスタッフは接客業ですが、基本的に決まったやり取りしかしないので語学力に自信がなくても就労可能です。また、料理人になるなら、調理師免許を持っていると就労ビザの取得に役立ちます。

日本人向けのツアーガイド

日本人観光客に現地の観光地の案内をする仕事です。基本的に日本語のみを使って働けるので、外国語のスキルはあまり必要とされません。また、日本人顧客からすれば同じ日本人のガイドのほうが安心して依頼できるため、日本人であることを強みに働ける仕事の一つといえます。ただし、ツアー中にトラブルが発生した際に地元の病院や警察に連絡を取れる程度の最低限の語学力は必要とされます。

保育士

日本人駐在員が多いエリアには、日系の保育園が複数設置されています。日系保育園の保育士なら、日本語を話す子供を相手にするため、語学スキルはあまり必要とされません。保育士は専門職扱いとなるので就労ビザが取りやすいところもメリットといえるでしょう。

留学エージェント

留学エージェントは、留学先の手配を代行する仕事です。そのコンサルタント職は、留学先との仲介や留学生のキャリア相談など留学全般のサポートを行います。留学エージェントになるのに必須の資格はありませんが、学位取得を目的とする留学の経験があると有利です。

通訳・翻訳

通訳・翻訳も海外で働ける仕事の一つです。企業に所属して日本企業との窓口役を担う働き方や、IT関係や医療関係など専門性の高い通訳をする働き方など、さまざまな働き方があります。通訳・翻訳になるのには必須の資格はありませんが、高い語学力があることを証明する必要があるため、海外でも通用する語学系資格を取得しておくと良いでしょう。

ITエンジニア

ITエンジニアは世界的に需要の高い仕事です。ITに関する知識は世界共通。そのため、日本で培ったスキルや経験を海外でそのまま活かすことができます。ITエンジニアは国によっては専門職として扱われるため、就労ビザが取りやすいところもメリットです。また、企業に所属する働き方のほかに、フリーランスのような自由度の高い働き方もできます。

コールセンター

人件費の安い国には、グローバル企業が巨大なコールセンターを設置しています。日系企業のコールセンターなら、日本人からの問い合わせに対応する仕事なので、語学力に自信がなくても就労可能です。海外での初めての仕事としてコールセンターを選ぶ人は多くいます。

◆関連記事
海外移住が実現できる!海外で働く方法・おすすめの仕事13選を紹介!

メキシコでの就職・転職を目指すのであれば、Leverages Career Mexico(レバレジーズキャリアメキシコ)にご相談ください。
経験豊富な日本人アドバイザーがあなたの適性に合った企業をご紹介します。また、応募書類の添削や面接対策、入社後のアフターフォローまでサポートしていますので、初めて海外へ就職する方でも安心です。
海外就労を志す方からのご連絡を、広くお待ちしています。

メキシコの就職、生活事情に詳しい
アドバイザーがあなたをサポートします

海外経験がない方も全面バックアップ!

無料相談を申し込む