このページのまとめ

・メキシコの伝統衣装は先住民文化の1つで、地域によって形状や刺繍に違いがある
・女性の伝統衣装は、自然をモチーフにした華やかな刺繍、布を贅沢に使った美しいギャザーのワンピースなどが多い
・男性の伝統衣装はマリアッチが着用するチャロスーツのほか、ポンチョやソンブレロなど、趣向を凝らした小物が多い
・メキシコでは国全体だけでなく地域に根付いたお祭りも多いため、伝統衣装を目にする機会は多い


メキシコのイメージ通りとも言える、明るくカラフルなデザインの伝統衣装。日本でもエスニック雑貨を扱うショップで、アパレルアイテムとして販売されていることがあるようです。

可愛らしい刺繍、個性的なデザインが特徴的なメキシコの伝統衣装ですが、地域や文化によって違いがあるのをご存知でしょうか。
そこで今回は、メキシコの伝統衣装の種類や特徴、身につけるシーンなどについてご紹介します。

メキシコの伝統衣装

メキシコは長い間スペインの植民地だったこともあり、文化面ではスペインの影響を強く受けています。
スペイン自体が多様な人種構成であることから、メキシコにもさまざまな国の文化が入ってきたため、独自の進化を遂げたようです。

しかし、メキシコ南部では先住民族の文化を守り続けている人も多く、伝統衣装もその1つ。
南部のオアハカ州、ベラクルス州などでは、豊富な種類の民族衣装が存在し、地域によって生地の折り方や刺繍などが異なります。

地域の文化によって、デザインや刺繍に込められた意味が違うため、いわば、伝統衣装は「各民族における象徴的存在」とも言えるかもしれません。

特にオアハカ州の民族衣装は有名で、色鮮やかな刺繍は植物や動物などをモチーフにした意匠が特徴的。現在は手刺繍と機械刺繍それぞれで作られますが、「世界に1つだけの自分のもの」という意味で、やはり手刺繍の人気は根強いようです。

手刺繍の民族衣装は、自分のために時間を掛けて作られた1点もの。手放す人が少ないため、中古市場に出回ることはほとんどありません。
手刺繍自体ができる人も年々減少しているため、価格は高騰。現地でも手に入れるのはなかなか難しいようです。

メキシコ人女性の伝統衣装

女性の伝統衣装では「ウィピル」と呼ばれる、西洋で言うところのトップスが代表的なものとして知られています。
長方形の布を複数縫い合わせて作られたシンプルな形が特徴的で、一緒に刺繍やレースが付いたロングスカートを合わせることが多いでしょう。
そのほか、同じような意匠でワンピースやチュニックに仕立てられているものもあるようです。

地域によって凝らされている意匠に違いが見られるのが面白いポイントで、衣装の形状や刺繍の紋様はさまざま。
代表的なものを下記に挙げて解説します。

【テワナ】
花をモチーフにした幾何学模様が美しいテワナ。テワンテペク地方のサポテコ族女性が身につける衣装で、盛装では黒いベルベット地やサテン地に絹糸の刺繍が施されています。
頭の上には、孔雀の羽のような形状の白い布を付けるのが、テワナならではの特徴です。

【チナ・オアハケーニャ】
オアハカで有名な民族舞踊ダンサ・デ・ラ・プルマの衣装。11月20日のメキシコ革命記念日のパレードでは、頭に花カゴを載せた女性たちがこの衣装を身に着けて踊る姿を目にすることができます。
スカート1着に対して、布が4~6mほど使われている贅沢な作り。ヒラヒラと裾がなびくとシルエットの美しさが際立ちます。

【フロール・デラ・ピーニャの衣装】
メキシコの代表的な収穫祭である「ゲラゲッツァ」で見ることのできる舞踊がフロール・デラ・ピーニャ。パイナップルを掲げて踊る女性たちが身につける衣装です。ボーダー状に細かな模様で織られた布地が特徴で、袖や裾には綿レースがたっぷりと付けられているものも多く見られます。

【ベラクルス州の女性用民族衣装】
形状はワンピースで色も白と、シンプルに思えますが、綿レースを使って作られているため、華やかな印象です。スカート部分のギャザーもたっぷり取っているため、動くたびにヒラヒラと美しくなびく点はこの衣装ならではと言えるでしょう。ワンピースには、黒地に色とりどりの花モチーフの刺繍をあしらったエプロンを合わせます。

メキシコ人男性の伝統衣装

男性の伝統衣装は、女性に比べると小物で変化を付けているものが多いようです。
下記に代表的なものをご紹介します。

【チャロスーツ】
メキシコの代表的な音楽文化であるマリアッチで着用する衣装です。乗馬用の衣装がベースで、厚めの生地によるしっかりとした作り。そこに刺繍や装飾が施されているため、実際に着ると重いようです。
スーツとセットで被るチャロハットはつばが広く、スーツと統一感のある意匠になっています。

【ポンチョ】
「サラペ」という膝掛けとして使われていた布を、体に巻き付けたことがポンチョの始まりと言われています。
ボーダー状にカラフルな色で織られた布は、ざっくりとした布目が特徴的。グラデーションカラーになっていたり、ボーダーの幅がランダムになっていたりと、多彩な織り方が魅力です。

【ソンブレロ】
つば広な帽子のことで、メキシコと言えばこのアイテムを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
メキシコならではの強い日差しから頭と肩を守るために、頭頂部が長く、つばが広い作り。フェルトや藁で編んだものが主流で、特徴的な紋様が目を引きます。

【ダンサ・デ・ラ・プルマの衣装】
女性が着るチナ・オアハケーニャと同様、カラフルな衣装です。男性の伝統衣装の中でも華美で、特にその印象を強めているのが頭につける、ペナチョという帽子。大きな羽飾りがついた帽子は、原色をベースにしたビビッドカラーで、遠くから見てもその存在感は強烈です。

伝統衣装を身につけるメキシコの行事

陽気な国メキシコらしく、お祭りが多いのも魅力の1つ。伝統衣装はそんなイベントに欠かせないアイテムです。
ここではメキシコの代表的なイベントをいくつかご紹介します。

ゲラゲッツァ:オアハカで毎年7月に開催される民族舞踊のお祭り
メキシコ革命記念日:毎年11月20日にパレードが開催され、民族舞踊が披露される
エル・ハラベ・タパティオ:ハリスコ地方の民族舞踊で男女ペアで踊る
死者の日:日本のお盆に当たる祝日で、毎年10月31日~11月2日まで各地でセレモニーが開催される

このほか、地方で行われる結婚式でも伝統衣装を目にすることができます。メキシコの地方では結婚式の規模が大きく、参加者が数百人ということも。マリアッチの演奏に合わせて、伝統衣装に身を包んだ人々がパレードでお祝いします。
人との繋がりが密接で「おめでたいことはみんなでお祝いしよう」という、明るく優しいメキシコ人らしさが、派手なお祝いから感じられます。

今回はメキシコの伝統衣装についてご紹介しました。
メキシコ全土から地域レベルまで合わせると、毎週のようにお祭りが開かれているため、伝統衣装を目にする機会も多いでしょう。チャンスがある方はぜひ一度参加してみてください。

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