Find a Job in Mexico 【Leverages Career Mexico】
公開日:2019年1月22日
更新日:2024年9月30日
メキシコにおける主要産業の1つが自動車産業。近年では、日本の大手自動車メーカーやサプライヤーが続々と進出している国です。 そこで今回は、メキシコと日本の歴史も交えながら、日本の自動車企業がメキシコに拠点を構える理由について、詳しくご紹介します。海外勤務の候補地として挙げている方は、ぜひご覧ください。
メキシコは親日国としても知られていますが、そのような関係に至るまでの歴史はどのようなものだったのでしょうか。基本的な情報をおさらいしてみましょう。
1609年:フィリピン総督代理ドン・ドリドコの救出 1888年:日墨修好通商条約締結 1939~1945年:第二次世界大戦により国交が途切れる 1952年:対日平和条約により国交回復 1966年~:自動車産業を中心に日本企業がメキシコへと進出 2005年:日本とメキシコによるEPA(経済連携協定)の締結 2009年:日本メキシコ交流400年
メキシコと日本の歴史は、今から約400年以上前の江戸時代にスタートしました。フィリピン総督代理ドン・ドリドコが乗船した船が台風によって、房総の御宿海岸に座礁難破。地元の漁民たちが助け、徳川家康が用意した帆船でメキシコへ帰ることができたのをきっかけに、メキシコと日本の交流が始まります。
1888年には、日本にとってアジアを除いて初めての平等条約となった日墨修好通商条約を締結。メキシコにとってもアジアの国で初となる条約締結でした。 それを皮切りに、メキシコ領事館が設置されたり、日本の移民団がメキシコに移住したりと、交流は活発化。 1939~1945年の第二次世界大戦で一旦国交は途切れますが、1952年に締結した対日平和条約により回復しています。
近代に入り、2005年にはEPA(経済連携協定)を締結。両国の貿易量は大幅に拡大し、世界の中でも存在感を示す状況になりました。現在では、日本から進出する企業数も増加し、メキシコではアニメや食など日本の文化が広く親しまれています。
◆関連記事 メキシコと日本はどんな関係? https://lc-mexico.com/contents/article/2855/
前の項目で、メキシコと日本の良好な関係がビジネスの基礎にあることが明らかになりました。 その流れで1960年代には進出する日本企業が増加。1966年には初めて日本の自動車企業がメキシコに進出し、2000年以降は多くの自動車メーカーやサプライヤーが後に続いています。
なぜ日本企業の進出が活発化したかというと、下記に挙げたメキシコならではの魅力が、ビジネスチャンスとして判断されたようです。
ビジネスの視点で見た時に、メキシコ最大の魅力として挙げられるのは地理的優位性。巨大な市場を持つアメリカに近く、陸路で繋がる点は自動車産業にとって大きなメリットです。 加えて、メキシコは世界46カ国とFTAを結び、自由貿易を推進している国でもあります。メキシコを海外拠点とすることで輸出先の多角化を図れる点は、他国にはなかなかない魅力と言えるでしょう。
そして、人件費が安く、賃金の上昇率も緩やか。働き手となる若年層が多く、人的資源が豊富な点も企業側にはメリットとして映ります。
また、経済発展が著しいことに加えて、車社会である点も自動車産業には追い風。メキシコの消費市場にはまだまだ伸び代があるため、自動車メーカーが進出先に挙げるのも頷けるのではないでしょうか。
◆関連記事 メキシコ進出が続々!トヨタほか日系企業の仕事はある? https://lc-mexico.com/contents/article/2829/
年々、メキシコに進出する企業数は増えていて、外務省の調査によると2017年で1182拠点。2008年は366拠点ですので、約10年間で3倍にまで増加している状況です。 自動車産業も例外ではなく、大手自動車メーカーが2019年に新たに工場を建設予定など、まだメキシコに進出する動きが止まる気配はありません。今後も業種を問わず、世界的な拠点として大きな役割を果たしていくのではないでしょうか。
そんな状況下で、メキシコにおけるグローバル人材の採用ニーズも強まっています。 特にメキシコ中央に位置する「バヒオ地区」は自動車メーカーを始めとする日系企業が多く集まる地域です。
バヒオ地区は、メキシコ中央高原地帯のことで、サンルイスポトシ州、ハリスコ州、アグアスカリエンテス州、グアナフアト州、ケレタロ州の5つにまたがるエリア。 メキシコの資源国から工業国への発展を表したような地域で、自動車のほか、ロジスティクス、医療機器など、幅広い業種の企業が軒を連ねています。
特にグアナフアト州は日系企業が多く、求人が多いエリア。州内の最大の都市はレオンで、治安の良さも手伝って居住者に人気の地域となっています。 サン・ルイス・ポトシ州、ケレタロ州、ミチョアカン州、ハリスコ州に接しているため、グアナフアト州内だけでなく、近隣地域の進出企業とのビジネスチャンスがあるのも特徴的。事業拡大を視野に入れた進出企業が数多くあるようです。
参照元:外務省「平成30年海外在留邦人数調査統計(P.49)」https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000368753.pdf
◆関連記事 メキシコで暮らす日本人が増加中?移住の理由や文化の違いも https://lc-mexico.com/contents/article/3808/
メキシコで就職する方法としては「メキシコ進出済の企業に就職して異動する」「自分で現地採用の仕事を探す」という2つ。前者で希望が通れば良いのですが、状況によってはなかなかうまくいかないこともあるようです。 職種によっては、後者の方が就職や転職できる可能性があることも。 ただし、次の点に注意する必要があります。
まず、スピーディーに決断、応募すること。メキシコでは日本と異なり、応募順に選考が行われることが多いようです。したがって、仕事探しの時点で迷って応募のタイミングが遅れてしまうと、採用枠が既に埋まっていた…ということにもなりかねません。 自分の条件を洗い出して優先順位をつけることで、仕事を探しやすくなりますから、ぜひやってみてください。
そして、語学力のレベルだけで仕事を探すのも可能性を狭めてしまうことに繋がりますから避けましょう。 スペイン語が堪能であるほど、選択肢を広げてくれる可能性は高いのは事実ですが、「英語だけできればOK」「通訳者が付くので語学力不要」「日常会話ができれば大丈夫」…というように、企業が求める語学力には幅があります。 メキシコでは、相手の言葉を一生懸命理解しようする文化が根付いているため、「堪能でなければいけない」という先入観をなくして探したほうが、仕事が見つかりやすいかもしれません。
◆関連記事 メキシコで就職活動する時、最初にやるべき3つのこと https://lc-mexico.com/contents/article/3630/
もし、自分でやるのは難しそう…と感じるなら、レバレジーズの就職・転職サービス、Leverages Career Mexicoを利用してみてはいかがでしょうか。 さまざまな業種と語学レベルに対応した求人を多数取り揃えていますので、あなたの条件や適性に合わせて企業を紹介することが可能です。 カウンセリングもビデオチャットを利用しますので、場所を問わずご利用いただけます。 メキシコ現地での就職や転職を考えているなら、まずはお問い合わせください。
メキシコの就職、生活事情に詳しいアドバイザーがあなたをサポートします
海外経験がない方も全面バックアップ!
理系の新卒が海外就職する5つの方法!海外の就活事情についても解説!
このページのまとめ 理系の新卒も海外就職は可能 専攻や研究内容が活かせる職種なら、海外就職が実現しやすい 海外では即戦力が求められるので、専門性が高いスキルがあると評価されやすい 日本のグローバル企
新卒で海外就職を成功させるには?海外で働く5つの方法と海外の就活事情
このページのまとめ 海外には一般的に「新卒採用」という考えがない 人員は必要なときに募集するので、年間を通して採用活動が行われている 即戦力となる人材が求められ、充実した新入社員研修はあまり行われな
海外のホテルに就職する3つの方法!必要なスキルについても解説!
このページのまとめ 海外のホテルに就職するには「直接応募する方法」や「海外転勤する方法」などがある 希望する国・ホテルが決まっているなら、直接応募するのがおすすめ 海外転勤する方法なら、ビザの申請や
海外で働くには?英語が話せない人や未経験でも可能?おすすめの仕事一覧
このページのまとめ 海外で働く方法は「現地企業への就職」や「海外赴任」などがある 英語が話せない人でも、現地の日本人向けの仕事なら海外で働くことが可能 語学力を活かして働きたい人は「海外営業」や「