メキシコのインターナショナルスクールとは?学校選びの4つの選択肢

目次
このページのまとめ
- メキシコの学校制度は、日本と同じ6・3・3制(小学校6年、中学校3年、高校3年)
- 義務教育が、幼稚園~高校(3歳~18歳)までと、日本よりも長い
- 日本人学校は、日本の学校と同等の教育を受けることができ、帰国後の編入・進学がスムーズ
- インターナショナルスクールは、英語で授業が行われるため、将来的に欧米の大学進学を目指す場合に有利
- 一方、インターナショナルスクールは学費が高く、英語・スペイン語・日本語の多言語環境で子どもの負担が増えるデメリットもある
メキシコ在住の方に向け、インターナショナルスクールなど、子どもを通わせる学校の選択肢について紹介します。このコラムで、学校のタイプごとの特徴を把握しておきましょう。
また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本語話者の方のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。
ここでは、メキシコの一般的な学校制度について解説します。
メキシコの義務教育の範囲
メキシコの学校制度は、日本と同じ「6・3・3制」を基本としています。ただし、義務教育の範囲は日本と異なり、3歳から18歳未満(就学前教育~後期中等教育)までと非常に長いのが特徴です。
メキシコの教育段階は以下のようになっています。
| 教育段階 | スペイン語表記 | 年数・年齢の対応 | 義務教育 |
| 幼稚園(就学前教育) | Preescolar | 3年(3~6歳) | あり |
| 小学校(初等教育) | Primaria | 6年(6歳~12歳) | あり |
| 中学校(前期中等教育) | Secundaria | 3年(12~15歳) | あり |
| 高校(後期中等教育) | Preparatoria | 3年(15歳~18歳) | あり |
| 大学(高等教育) | Universidad | 4年制が一般的
(18歳~) | なし |
どの教育段階にも、公立学校と私立学校があります。また、公立・私立のいずれもメキシコ教育省(SEP)が管轄しています。
小学校から留年がある
メキシコは、義務教育でも留年があるという点が大きな特徴です。
日本は年齢が上がれば自動的に進級できる仕組みですが、メキシコでは小学校から厳格な進級考査が行われます。学力が基準に満たない場合、進級することはできません。また、メキシコでは、本人・親の希望で「同じ学年をもう一度繰り返す」こともあります。
メキシコでは留年が珍しいことではないため、同じ学年に異なる年齢の生徒が在籍していることが一般的です。
公立校は三部制・二部制を採用している
メキシコの公立校に通う生徒は、1日中、学校に滞在するわけではありません。公立校は児童・生徒が多いため、三部制(または二部制)を一般的に採用しています。
三部制は、午前・昼間・夜間に分かれた授業シフトです。時間帯によって生徒が入れ替わり、一つの校舎を複数の生徒グループが利用します。学校での滞在時間が短いので、学校の授業だけでは学習内容を消化しきれません。そのため、家庭学習の比重が大きく、親のサポートが必須とされます。
一方、私立校の場合、全日制が一般的です。朝から夕方まで学校に滞在し、質の高い教育を受けます。
公立校は無料
メキシコでは、公立校は無料とすることが法律で決められています。具体的には、義務教育課程の公立校に関して、授業料および教科書代は無料となります。ただし、補助教材は有料です。
一方、私立学校は有料で、学費は学校によって異なります。
私立校は有料である分、公立校よりも設備やカリキュラムが充実している傾向にあります。学校設備やセキュリティが整備されており、少人数制のきめ細やかな指導が受けられます。英語などのバイリンガル教育をする学校も多いです。また、授業終了後のクラブ活動も充実しています。私立校のほうが環境が整っていることが多いため、メキシコの富裕層や駐在員家庭は、私立校を選ぶケースが多いです。
学年歴は8月後半スタート
メキシコの学年歴は、8月後半にスタートし、翌7月中旬で終了します。年間授業日数は185日です。幼稚園~中学校は、学期制をとらず、通年で学習が進められます。高校~大学に関しては、2学期制が主流です。
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メキシコで日本人の子どもが通える学校としては、以下の4つの選択肢があります。
- 全日制日本人学校
- 補習授業校
- インターナショナルスクール
- 現地校
メキシコに住む日本人の場合、教育レベルの観点から、日本人学校やインターナショナルスクール、私立の現地校を選ぶ場合が多いです。滞在期間や目的、子どもの年齢に合わせて検討しましょう。
なお、現地の公立校以外は私立校なので、学費が発生します。
全日制日本人学校(文部科学省認定)
全日制日本人学校は、日本の小学校~高校と同等の教育を行う全日制の学校です。文部科学省から認定を受けており、日本から派遣された現役の教員が授業を行います。
日本の学校を卒業したのと同等の卒業資格が得られるため、帰国後もスムーズに日本の学校へ編入・進学することが可能です。一方、現地の学校に進学する場合は、追加の単位やテストが必要になることもあります。また、日本人学校はいずれも中学部までなので、高校進学のタイミングで進路を考えなければなりません。
全日制日本人学校は、メキシコには以下の3校があります。
- 日本メキシコ学院・日本コース(メキシコシティ)
- アグアスカリエンテス日本人学校(アグアスカリエンテス)
- グアナファト日本人学校(イラプアト)
補習授業校(外務省指定)
補習授業校とは、放課後または週末に、集中的に日本の教育を受ける学校です。平日はインターナショナルスクールや現地校に通いながら、放課後や土曜日を利用して日本語で教育を受けます。主に、日本語能力や日本の教育課程を補うための学校です。教師は、現地に住んでいる日本人の非常勤講師が中心となります。
日本語を維持できる点がメリットですが、週末も学校に通う必要があるため、子どもの負担は大きくなりがちです。
補習授業校は、メキシコに以下の4校があります。
- グアダラハラ補習授業校(グアダラハラ)
- グアナファト補習授業校(レオン)
- ケレタロ補習授業校(ケレタロ)
- モンテレイメキシコ日本語補習校(モンテレイ)
インターナショナルスクール
インターナショナルスクールは、主に英語を用いて授業が行われる私立校です。国際バカロレアやアメリカ式カリキュラムなど欧米基準のカリキュラムを取り入れているため、将来的に欧米の大学進学を目指す場合に選ばれています。インターナショナルスクールは主に大都市圏に多いです。
インターナショナルスクールは、英語を習得し、グローバルな感覚を身に付けるには適した環境といえます。一方、ほかの学校形態に比べて、学費が高い点はデメリットです。また、学校では英語、生活はスペイン語、家庭では日本語というような多言語環境になると、子どもの負担が大きくなり、学習能力に影響が生じるリスクもあります。子どもの年齢や言語能力もふまえ、総合的に検討する必要があります。
現地校
メキシコ現地のカリキュラムに則り、スペイン語で授業を受ける学校です。授業はすべてスペイン語で行われるため、ほかの学校よりも効率よくスペイン語を習得することができます。現地で友達を作ったり、年間行事に参加したりと、子どもがローカルな社会に入り込むきっかけとなります。一方、入学直後は子どもの語学力や適応の面でサポートが必要になる可能性がある点には注意が必要です。
公立校は授業料が無料なので金銭面のメリットがありますが、駐在員家庭のほとんどは設備やセキュリティの面で優れる私立校を選びます。
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