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公開日:2025年12月9日
更新日:2025年12月9日

マヤ文明に興味がある方に向け、マヤ文明の歴史や謎、特徴について解説します。このコラムで、マヤ文明とはどんな文明なのかチェックしてみましょう。
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マヤ文明とは、紀元前1000年ごろから16世紀ごろまで、現在のメキシコからグアテマラを含む広い地域で繁栄した都市文明です。神殿やピラミッド、複雑なマヤ文字、極めて正確なマヤ暦などが有名で、高度な技術力を有していたことが知られています。また、いけにえの儀式など、奇妙な風習があったことでも有名です。
マヤ文明には統一国家があるわけではなく、独立した都市にそれぞれ王がいました。最盛期である古典期後期(600年~900年ごろ)には、40もの都市が存在し、規模が大きい都市には最大で5万人ほどの住人がいたとされています。 10世紀に入るとマヤ文明は衰退していき、16世紀初頭のスペイン人による侵攻を受けて滅亡しました。
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マヤ文明には、以下のような特徴があります。
マヤ文明は、数学や天文学、建築など、さまざまな分野で高度な技術を有していたことが解明されています。独特でミステリアスなマヤ文明は、考古学ファンにとっても人気が高いテーマの一つ。チチェン・イッツァをはじめとするマヤの古代遺跡には毎年大勢の観光客が訪れています。
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マヤ文明には、現在でも多くの謎が残されています。未解明の謎の一つが「マヤ文明衰退の理由」です。長い歴史を持ち広く繁栄したマヤ文明も、9世紀ごろから100年ほどかけて徐々に衰退していきます。人口が減少し、多くの都市が放棄されるのですが、その理由がはっきりと分かっていません。疫病や気候変動、干ばつ、戦争など、さまざまな説が唱えられています。
そのほかにも、マヤ文化の起源やマヤ文字の知識が失われた理由など、マヤ文明に関する未解明の謎は数多く残されている状況です。今でも多くの研究者がマヤ文明に関する研究を続けています。
マヤ文明の歴史は、大きく分けて以下の分類があります。
マヤ文明の歴史は、現在のベリーズやグアテマラにあたるマヤ低地南部から始まりました。先古典期には大規模な都市が次々生まれ、最初のピラミッドが建設されました。
古典期には、マヤ文明が最盛期を迎えます。ティカルやパレンケなどの都市国家が誕生し、神殿やピラミッドが各地で建設されました。天体観測や二十進法、正確な暦など、マヤの特徴的な文化が形成されたのもこの時期です。マヤ文字による記録もされるようになり、石碑にはマヤの暦や歴史が刻まれました。
後古典期に入ると、マヤ文明の南部都市は徐々に衰退していき、文明の中心は北部へと変遷していきます。ユカタン半島北部にはチチェン・イッツァが築かれ、大都市国家となりました。
16世紀初頭、スペインによる侵攻の際は、チチェン・イッツァは衰退し、大都市国家は残っていませんでした。しかし、スペインの侵攻に対してもマヤの人々は抵抗を続け、1697年に最後のマヤ王国が滅ぼされるまでマヤ文明は存続しました。
マヤ文明の遺跡は、都市部から離れた密林のなかにあり、現代ではミステリアスな観光スポットとして高い人気を集めています。ここでは、メキシコ観光におすすめのマヤ文明の遺跡について紹介します。
チチェン・イッツァは、最も有名なマヤ文明の遺跡です。1988年には世界遺産に登録されました。メキシコのユカタン半島の最北部に位置し、カンクン空港からは車で約3時間でアクセスできます。
「エル・カスティーヨ」というピラミッドが特徴的で、春分の日と秋分の日には、影が蛇の形になる「ククルカンの降臨」という現象がみられます。チチェン・イッツァの見どころは、神殿や宮殿、球戯場などさまざま。壁面にはいけにえの儀式の様子が彫刻されており、古代マヤの文化を知ることができます。
ウシュマルは、マヤ文明後古典期の代表的な遺跡です。1996年、世界遺産に登録されました。メキシコのユカタン半島北部に位置し、メリダ空港からは車で約1時間半でアクセスできます。
プウク様式の代表的な遺跡であるウシュマルには、幾何学的な彫刻が施された建造物が数多く残っています。精巧な彫刻が施された尼僧院や、楕円形のピラミッドが特徴的な「魔法使いのピラミッド」が見どころです。
パレンケは、メキシコ・チアパス州に位置する、マヤ文明古典期の代表的な遺跡です。宮殿を中心とする建物群は、18世紀に発見されるまで密林のなかに埋もれていました。1987年には、世界遺産に登録されています。
パレンケは、「碑文の神殿」の地下室から、パカル王の遺体が発見されたことで話題となりました。この発見により、中南米のピラミッドが神殿としての機能だけでなく、王の墓としても機能していることが明らかとなりました。宮殿や複数の神殿、塔など、見どころが多いスポットです。
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