このページのまとめ
- 語学力やスキルがなくても海外で働くことはできる
- 国際的な舞台で働くには高い語学力と専門スキルが必須
- 専門職として働くなら日本での実績が重要
- 日系企業の現地採用、駐在員、フリーランスなど海外で働く方法はさまざま
「海外で働きたい」と考えている方に向け、海外で活躍できる仕事について解説します。コラムを読んで、自分に合う仕事を探してみましょう。
また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本語話者の方のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。
海外で働く7つの方法
まずは海外で働く主な7つの方法について解説します。それぞれの特徴についてチェックして、自分に合った方法を選択しましょう。
1.日系グローバル企業に勤めて海外赴任をする
海外展開を盛んに行っていたり、海外に拠点を設置していたりすることが多い日系グローバル企業では、海外駐在員として海外に行けるチャンスがあります。
海外駐在員は、国内企業に雇用されたまま海外に派遣される働き方です。そのため、給与や福利厚生は日本基準の待遇となります。海外勤務に対して手当が支給されるケースが多いので、海外で働くと給料がアップすることが多いです。
仕事内容はさまざまですが、一般的には現地拠点をまとめる管理職として派遣されます。裁量が大きい仕事を担当することになるため、業務知識のある人や語学力に長けた人が選出される傾向にあります。
海外駐在は期間限定で、駐在後は帰国することが多いです。駐在期間は3年~5年が一般的とされています。なお、海外駐在は会社都合なので、勤務地や駐在期間を選ぶ自由はあまりありません。
2.外資系企業で働く
海外に本社を構える外資系企業は、日本以外にも支店を設置している場合が多いため、海外支社や本社に転勤できる可能性があります。ただし、日本支社の営業は日本国内のみと限定している企業では、海外に支社があっても転勤できるチャンスはありません。企業の公式サイトなどで調べておきましょう。
3.日系企業の現地採用で働く
日系企業が現地に設置した海外法人に直接雇用されて働く方法です。日系企業の場合、現地と本社の仲介役や日本人顧客の対応など、日本語人材ならではの仕事を担当することが多いです。仕事内容によっては、語学力をあまり必要としない仕事もあります。
なお、現地採用の場合、給与は現地水準となります。そのため、給与水準が低い国で働くと、日本で働くよりも収入が減ってしまうこともあります。ただし、給与が安い国は物価も安いことが多いため、収入が減ったとしても生活していくことは可能です。
4.海外企業で働く
現地企業に就職して海外で働く方法です。外国人に囲まれた環境で働くことになるので、基本的には高い語学力が求められます。また、仕事に関する専門的なスキルが求められることも多いです。就職のハードルは高いものの、さまざまな国籍のメンバーとともにグローバルな環境で働けるチャンスがあります。
5.ワーキング・ホリデー制度を利用する
ワーキング・ホリデーは、主に18歳~30歳の人が、協定国で1年ほど現地の生活を体験できるという制度です。滞在中は、旅費や生活費を補うための就労が認められています。アルバイトのような働き方が中心になるため、飲食店スタッフやホテルスタッフ、ツアーガイドなど、採用ハードルの低い仕事を体験する人が多いです。
協定を結んでいる地域は、オーストラリアやカナダをはじめとする30の国と地域。ワーキングホリデーを利用すれば、就労ビザを取るよりも比較的簡単に海外就職が実現するため、海外就労を体験してみたい人におすすめの方法といえます。なお、ワーキング・ホリデーで経験を積めば、現地で就職するチャンスもあります。
参照元
外務省「ワーキング・ホリデー制度」
6.ノマドワーカーとして働く
PC端末を使って、場所や時間に縛られず働けるノマドワーカーなら、海外で暮らしながら働くことができます。特定の国に定住せず、さまざまな国を見て回りたい人には適した働き方です。近年はノマドビザを発給する国も増えているので、長期間の安定した生活をすることもできます。
7.国際機関で働く
国際連合や、その他国際機関で働くという選択肢もあります。国際機関で働くには、空席公告に応募する方法や、外務省のJPO派遣制度を活用する方法が一般的です。高い語学力や学歴、スキルが必要とされます。
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海外出張・海外駐在のチャンスが多い仕事9選
ここでは海外出張・海外駐在のチャンスが多い仕事について解説します。スキルや経験が活かせる仕事があるか、チェックしてみましょう。
1.営業職(海外営業)
海外展開を積極的に行っている企業では、営業職として海外で活躍できるチャンスがあります。海外営業は、海外の顧客を相手に商品やサービスを売り込む仕事です。高い語学力はもちろん、海外の商習慣やビジネスマナーについての知識なども必要とされます。営業のノウハウは海外でも通用するので、営業職の経験があれば海外でも活躍しやすいでしょう。
2.販売戦略・マーケティング職
日本企業が海外進出する際は、現地のトレンドやニーズを把握したうえで、販売戦略を立てる必要があります。現地の状況を実際に確認するため、マーケティング職は海外に行ける可能性があります。
3.商品開発
海外市場を主なターゲットとする商品を作る際、海外市場の分析をするために商品開発の仕事も海外駐在することがあります。海外専用の商品開発部を設置している企業もあるので、企業によっては海外に行けるチャンスが多くあります。
4.生産管理
生産管理は、製品製造の過程で、受注から納品までの業務全般を管理する仕事です。日本のメーカーは海外に工場を設置していることも多いため、現地で生産管理を行う人材の需要があります。北米や東南アジアなど、日系企業が多い地域で活躍のチャンスがあります。
5.施工管理
施工管理は、建設現場や工事現場などで指揮を執る仕事です。日本の高い建設技術は海外でも需要があるため、建設業は海外で働けるチャンスがあります。海外では現地スタッフを指揮する立場になるので、語学力が必要です。また、技術力が求められる仕事でもあるため、国内で実績を積む必要があります。
6.貿易事務
貿易事務は、貿易に関する事務手続きを担当する仕事です。主な仕事内容は、書類作成や輸送の手配、出荷管理、納品管理など。貿易に関する仕事なので、海外に行って働くこともあります。現地のオペレーターとやり取りをするため、高い語学力が必須です。また、貿易に関する法知識も必要とされます。
7.客室乗務員(CA)
国際線を担当する客室乗務員は、世界各国を行き来する働き方ができます。特に外資系の航空会社の場合、拠点が海外になるため海外に行けるチャンスが増えるでしょう。一つの国に長く滞在することはあまりないので、短期間でさまざまな国を体験したい人に適しているといえます。
客室乗務員になるには、語学力や接客スキル、長時間のフライトに耐える体力、自己管理能力などが求められます。また、外資系航空会社は身長制限を設けていることが多いです。
8.ツアーコンダクター
ツアーコンダクターは、旅行に同行して観光地の案内をしたり、スケジュール管理をしたりする仕事です。海外旅行を扱う場合、現地の視察に行く機会や海外旅行に同行する機会があります。日本人客を案内する仕事なので、主に日本語を使って働くことが可能です。ただし、緊急時には現地語で連絡をする必要があるため、ある程度の語学力は必要とされます。
9.留学コーディネーター
留学コーディネーターは、留学を希望する人に対して、その人に合った留学プランを提案する仕事です。学校選びのアドバイスのほか、入学手続き、航空券・滞在先の手配なども行います。留学コーディネーターは現地の学校を視察する機会があるため、海外出張のチャンスがあります。
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海外移住におすすめ!海外就職がしやすい仕事11選
ここでは海外就職におすすめの仕事について紹介します。
1.日本語教師
日本語教師は、日本語話者が有利に働ける仕事の一つです。活躍の場は、日本語学校や家庭教師、企業内の日本語講師などさまざま。必須の資格はありませんが、日本語教師の資格を取得しておけば就職に活かせるでしょう。現地の人に教育する仕事なので、国際交流を好む方におすすめの仕事です。
2.通訳
通訳は、話し手の言葉を聞き手の言語に訳して伝える仕事です。外国語をニュアンスまで正確に理解する高い語学力をはじめ、スピーディに訳す臨機応変さも求められます。
通訳といっても、会議通訳や放送通訳、ビジネス通訳、通訳ガイドなど種類はさまざま。携わる仕事によって必要なスキルは異なります。また、通訳業は個人の実績と信頼で成り立つため、実務経験を積み、技術と人脈を作ることが重要とされます。
3.翻訳
翻訳は、書籍や文書などの書き言葉を別の言語に訳す仕事です。正確に訳すことが重視されるので、現地特有の言い回しや文化についての幅広い知識が求められます。また、扱う分野によっては専門知識も必要です。
翻訳業は、書籍の翻訳や企業内の契約書などの書類の翻訳、海外のネットニュースの翻訳、外国産製品を輸出先の言語で説明するための翻訳など多岐に渡ります。必須の資格はありませんが、語学系資格を取得しておくと実力のアピールにつながるでしょう。
4.日本食レストランのスタッフ
日本食レストランは、日本人の利用客も多いため、語学スキルに自信がない人も働けるチャンスがあります。特別なスキルが必要なく、就職しやすい仕事なので、海外で働く最初の仕事に選ばれることも多いです。給与が安い場合もありますが、チップ文化がある国であれば頑張り次第で収入は増えるでしょう。
5.日本食の料理人
日本食は海外でも人気なので、日本食料理人は海外でも需要があります。日本料理店での経験やスキルがあれば、就職をしやすいでしょう。高収入を目指す場合は、日本国内でスキルを磨き、海外で調理場のリーダーとして現場を仕切れる程の能力を身につけておくことをおすすめします。なお、日本の調理師免許は海外では使えませんが、就労ビザの取得に役立つことがあります。
6.日系企業のコールセンター
日系企業が現地に設置したコールセンターであれば、日本語での問い合わせがほとんどとなるため日本語メインで働くことができます。特別なスキルや経験が必要ない仕事なので、語学力不問・未経験OKの求人も多いです。給与はあまり高くはありませんが、海外で働く最初の仕事におすすめといえます。
7.ホテルスタッフ
ホテル業界にはさまざまな職種があります。客室清掃なら、自分の担当分を一人で掃除する仕事なので、語学スキルに自信がない人も働きやすいでしょう。また、日本人が多く利用する日系のホテルであれば、接客スタッフとして働くことも可能です。たくさんの人と接するなかで、コミュニケーション能力や語学力を磨くことができるでしょう。
8.ドライバー
ドライバーは、運転が得意な人におすすめの仕事です。車の運転が主な仕事なので、人とコミュニケーションをする機会があまりありません。行き先が聞き取れる程度の語学力があれば働けるでしょう。なお、交通ルールや免許の取り方は国によって異なるので、各国のルールについて確認する必要があります。
9.個人輸出・個人輸入
個人輸出・個人輸入は、個人で商品を仕入れ、国内外に販売する仕事です。仕入れ先や顧客を探すために、海外に行く機会があります。値段交渉などの商談も自分で行う必要があり、高い語学力が必要です。また、輸出入に関する専門知識も必要とされます。
10.保育士
日本人駐在員が多い地域では、その子どもの受け入れ先として日本人保育士の需要があります。日本人の子どもを相手に日本語や日本の文化を教える仕事なので、働き方は国内の保育士とほぼ同じです。そのため、語学力に自信がない人も働くチャンスがあります。
11.ITエンジニア
ITエンジニアは世界的に高い需要のある仕事です。国によっては日本よりも高待遇で働ける場合もあります。プログラミング言語は世界共通なので、日本で培った経験を海外でも活かせるでしょう。
海外でITエンジニアとして働くには、国内での業務経験や実力が重要です。ITエンジニアとしての経験が長くても、ポートフォリオなどで具体的な実績を証明できないと採用されない場合もあります。
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海外で活躍できる仕事:駐在員の仕事内容と働き方
ここでは海外駐在の仕事内容と働き方について解説します。
仕事の裁量権が大きい
海外駐在の具体的な仕事内容は企業によってさまざまですが、主に営業職や技術職、管理職として派遣されるパターンがあります。
ただし、基本的には現地拠点を管理するポジションとして派遣されることが多いです。
そのため、日本で働くよりも責任のある仕事が増え、仕事の裁量権も大きくなる傾向にあります。また、駐在員は人員が少ないので、一人で幅広い業務を担当するケースが多いです。
長期滞在は難しい
海外駐在の期間は、長くても5年ほど。任期が終わったあとは、日本に帰国するのが一般的です。そのため、海外で長く暮らしたい人は、転勤以外の方法を選ぶことをおすすめします。海外企業に就職したり、フリーランスとして働いたりする選択肢も検討してみましょう。
業務で結果を残している人が海外に派遣される
海外派遣に選出される人の特徴として、「語学が堪能」「メンタルが強い」「マネジメントスキルがある」などがあげられます。ただし、特に重視されるのは「仕事で結果を残していること」です。
日々の業務に詳しく、スキルも伴っている人が海外でも活躍できると判断されます。
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駐在員とはどんな人?海外勤務を目指すために必要なことを解説
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