このページのまとめ
- スペイン語で履歴書は「Curriculum Vitae(クリクルム・ヴィタエ)」
- スペイン語の履歴書には決まったフォーマットがない
- スペイン語の履歴書は、PC作成が一般的
- 履歴書にはスペイン語の資格「DELE」を書くと良い
スペイン語圏で働きたいと思いながらも、スペイン語の履歴書の書き方が分からないと悩んでいる方もいるでしょう。このコラムでは履歴書の項目別の書き方と、就職に有利なスペイン語資格について解説していきます。スペイン語の履歴書を作成して、スペイン語圏での就職を有利に進めましょう。
スペイン語の履歴書とは
スペイン語で履歴書は「Curriculum Vitae(クリクルム・ヴィタエ)」。
略してCVと呼ばれ、日本の履歴書と職務経歴書を併せたような内容となっています。
スペイン語の履歴書には決まったフォーマットがない
Curriculum Vitae(クリクルム・ヴィタエ)には決まったフォーマットがないため、自由作成が可能です。また日本で履歴書といえば手書きのイメージがありますが、Curriculum Vitae(クリクルム・ヴィタエ)はPC作成が一般的です。
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スペイン語の履歴書の記載項目と書き方
スペイン語の履歴書の記載項目と書き方を紹介します。
基本情報
氏名-NOMBRE
名前、姓の順で記入します。
生年月日-FECHA DE NACIMIENTO
日にち、月、西暦年の順で記入します。
例:15/12/1997、15/diciembre/1997
年齢-EDAD
履歴書を提出する時点での年齢です。
例:23años
国籍-NACIONALIDAD
日本国籍の場合、男性は「Japonés」女性は「Japonésa」と記入します。
戸籍上の身分-ESTADO CIVIL
未婚・既婚を記入します。
未婚の場合は「Soltero/ra」、既婚の場合は「Casado/da」、離婚歴がある場合は「Divorciado/da」です。
住所-ADRESS
町、番地、市、郵便番号、都道府県、国の順に記入します。
電話番号/携帯番号-TELÉFONO/CELULAR
連絡がとりやすい番号を記載します。携帯電話でも問題ありません。
メールアドレス-EMAIL
転職活動用の連絡が取りやすいメールアドレスを記入します。
学歴-EDUCACIÓN
最終学歴を記入します。
それ以前の学歴を記入する場合は、日本の履歴書とは逆で直近のものから順に書いていきます。
職歴-EXPERIENCIA
社名、在籍期間、所属部署、職務内容、雇用形態を記入します。
語学-IDIOMAS
使える言語とそのレベルを記載します。
完璧に習得できていない言語は、自身のレベルをパーセンテージで記載してください。この時ネイティブを100%として以下のように記載します。母国語についても忘れずに記載しましょう。
例:Japonés : Nativa, Englés : 70%, Español : 30%, Coreano : 70%
PCスキル-SOFTWARE
パソコン関係のスキルとして、扱えるソフトやアプリケーションを記載します。
例:
Word, Excel
PowerPoint
illustrator
Photoshop
word press
Page maker
資格-DIPLOMAS Y CREDENCIALES
免許や資格を記載します。
具体的には、TOEICやDELE(スペイン語検定)、自動車免許などが挙げられます。
例:
Licencia de conducir(普通自動車第一種運転免許)
DELE B2(DELE B2=スペイン語の能力テスト)
希望部署-ÁREAS DE INTERÉS
希望の部署があれば、記載しましょう。
例:
Ventas(営業)
Traducción(Japonés-Español)(日西通訳・翻訳)
Contabilidad/Finanza(簿記・会計)
Sistema(情報システム)
Recursos Humanos (人事)
Contabilidad/Finanza(簿記・会計)
仕事に活かせる能力やスキル-COMPETENCIAS LABORALES
自身の経験や強みとなりうる行動特性を列挙する形で記載しましょう。
日本の履歴書のように文章の形にする必要はありません。
例:
Liderazgo (リーダーシップ)
Comunicación Efectiva (コミュニケーション能力)
Enfoque a Resultados (達成指向性)
Servicio al Cliente (カスタマーサービス)
履歴書作成時の注意事項
スペイン語にはアクセントがあります。
アクセントが付いてなくてもわかるかもしれませんが、できる限りアクセントやエニェ(ñ)などには気を配るようにしましょう。
アクセント表記が付いているのと付いていないのとでは、意味が変わる単語もあります。
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スペイン語の資格について
スキルを証明する指標になる資格ですが、スペイン語の資格は主に2つあります。どちらが就職に有利になるのか解説します。
スペイン語技能検定
公益財団法人日本スペイン協会が実施する検定で、西検(せいけん)と呼ばれています。
1~6級の6段階評価で、4級は簡単な日常会話ができるレベル、1級は出版物の翻訳や会議通訳、専門的なガイドが可能なレベルです。
スペイン語技能検定は文部科学省認定の検定のため、国内でスペイン語を活用する際の語学力の証明になります。しかし海外の会社からすると、あまり評価される資格ではありません。また日本の企業でも、評価の対象にしていない場合がほとんどです。
DELE
スペイン政府設立のセルバンテス文化センターが主催する、スペイン語を母国語としない人々を対象とした検定です。スペイン語圏の外国人向け求人では、DELEのレベルを応募条件としているケースが多く見られます。
A1~C2の6段階評価で、B1は日常的なさまざまな状況に対応することができるレベル、C2はビジネスや複雑な学術的分野などにおいても、ニュアンスによって使い分けることが出来るレベルです。就活では中級レベルのB1、B2あたりを取得しておけばアピールしやすいといえるでしょう。
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履歴書を書く時のポイント
スペイン語の履歴書を書く時のポイントや注意点をまとめました。
履歴書は日本語とスペイン語どちらで書く?
スペイン語圏の求人に応募する場合、スペイン語で履歴書の提出を求められる割合は50%ほどです。日本語でOKという企業も多いですが、日系企業であってもスペイン語での応募書類作成が必要な場合があるのでご注意ください。
たとえばメキシコの求人には営業職・事務・エンジニアなど、さまざまな職種の求人がありますが、特に通訳はスペイン語の応募書類を求められる傾向があります。
スペイン語圏での就職が初めてという方は、あらかじめ応募書類の基本的な項目と書き方を把握しておきましょう。
長期的に働けることをアピールする
企業にとって、コストをかけて採用した人材が短期間で離職するのは痛手です。特に海外就職となると「長期就業してくれるか?」と心配する企業が多いので、現地に腰を据えて働きたい姿勢をアピールすると採用につながりやすくなります。継続的に働く意思を示すには、入社後にやりたいことやキャリアプランを伝えることが有効です。
入社後の展望がないとアピールに説得力が出ないため、履歴書作成や面接の前にある程度のキャリアプランを固めましょう。
自己PRのポイント
自己PRには以下のような要素を盛り込むことで、あなたの人間性と強みが伝わります。
- 今までの経験(学校での学び、仕事での実績)
- 資格や特技
- 習得している言語
- 仕事に活かせる性格や資質
社会人経験が浅い人や新卒の人は、大学で研究した内容や自分の興味分野など、仕事以外の事柄を示しながら、それらを今後どう活かせるかアピールしましょう。
キャリアを強調する場合は担当した業務や仕事をする上での工夫・こだわり、成果を説明し、即戦力となるスキルをアピールします。職種に関連する資格や特技があれば、スキルの裏づけにすることが可能です。
また、「行動力がある」「社交的」といった、仕事につながる性格をアピールすることもできます。応募企業が求める人物像やスキルを想像した上で、自分の中に活かせる経験や資質がないか分析してください。
最終チェックはネイティブの人に見てもらうと良い
履歴書を作成したらまずは自分で読み返してみて、誤字脱字がないかチェックをしましょう。また熱意がきちんと伝わる文章か確認することも大切です。なおネイティブの人に見てもらうことによって、より完成度の高い履歴書に仕上がります。
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スペイン語圏で働きたいと考えている方は、メキシコを視野に入れてみてはいかがでしょうか。
近年メキシコには多くの日系企業が進出しているため、他のスペイン語圏よりも仕事を見つけやすい環境といえます。また日常会話レベルで応募できる求人も簡単に見つかるので、「スペイン語に自信がない」という方も安心です。
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