このページのまとめ

・メキシコは中南米でブラジルに次いで経済規模が大きい国
・NAFTA(北米自由貿易協定)により、北米との結びつきが強い
・メキシコには自動車関連の日系企業が多数進出している
・メキシコは人口増加で国内市場の拡大が期待できる
・メキシコで就職するなら、転職サイトや転職エージェント、現地の商工会議所を活用する


近年、メキシコには多くの日系企業が進出しており、日本人向けの求人が豊富です。
海外での就職を目指しているなら、人口増で国内市場に期待できるメキシコはチャンスが大きな国。
コラムではメキシコ経済の現状と、NAFTA(北米自由貿易協定)再交渉によって日系企業が受ける影響を解説します。メキシコでの就職の方法もお伝えするので、ぜひ内容をご覧ください。

メキシコ経済の現状


メキシコの人口はスペイン語圏で最も多く、中南米ではブラジルに続いて経済規模が大きな国として知られます。同国は中南米主要国の中では財政規律面が比較的良好で、財政赤字も縮小傾向。ブラジルのように財政赤字が著しく拡大する可能性は低く、近年は中南米諸国の中で最も経済が安定している国といえます。

メキシコ経済の特徴の1つは、アメリカとカナダとの結びつきの強さです。メキシコは1994年に発行されたNAFTA(北米自由貿易協定)によって経済面で両国と密接にかかわっており、90年代後半には協定により対米輸出が拡大した影響で、メキシコ経済は順調に推移しました。
メキシコの米国への対米輸出比率は9割にも達し、特に自動車部品の輸出が多いことで有名です。メキシコ経済は良くも悪くもアメリカの影響を受けやすく、トランプ米大統領がNAFTA脱退を臭わせた、いわゆるトランプ・ショックの際には、メキシコの消費者心理は一時的に落ち込みました。
ただ、NAFTA脱退は米国企業への影響も大きく、アメリカ、カナダ、メキシコは再交渉の末、2018年11月に「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」(新NAFTA)に署名しています。
協定はこれから各国が国内での手続きを終えた後に批准される予定で、USMCA合意によって貿易面での不透明感は後退しました。

メキシコ通貨ペソは2014年から原油価格の下落やトランプ・ショックなどの影響で下落していましたが、2017年にメキシコ中央銀行がペソ支援のための為替ヘッジ政策をとったことから、為替相場は持ち直しています。

メキシコの人口は毎年増加しており、消費市場としての将来性は有望といえるでしょう。
2010年以降のGDP(国内総生産)は毎年2~3%ずつ増加しており、将来的には日本のGDPを抜くと予想されます。
現在メキシコでは中間層と呼ばれる人々が増えつつあり、GDPに占める個人消費の割合は、インドや中国を追い越しているようです。

日系企業の進出状況


2008年以降、メキシコにおける日本企業の拠点数は年々増加し、2010年では約400社だったのが、2018年ではおよそ3倍の1182社にまで増加しました(※)。
進出する日本企業の多くは自動車および自動車部品メーカーですが、その背景には、メキシコがアメリカやEU諸国を含む、45カ国以上と自由貿易協定を結んでいることがあります。つまり、日本で製造した車をアメリカに輸出すると関税がかかりますが、メキシコで製造してアメリカに輸出すると関税がかからず、日本企業にとって大きなメリットとなるわけです。
さらに、アメリカに近く、かつ陸路で接続しているメキシコの立地は輸出に最適。太平洋、大西洋側の両方に港があるため、アジア市場や欧州市場へのアクセスも良好です。

もう1つ、日本企業がメキシコに進出する利点は、賃金水準の低さです。メキシコの賃金水準はインドや中国と同程度で、さらに労働組合が強くないことから、賃金水準の上昇率が他国に比べて低く抑えられています。
また、メキシコの平均年齢は他国と比べてかなり若く、成長が期待できる若い労働者を確保しやすいのもメリットです。メキシコは人口増加率が高いため、輸出のみならず国内市場の成長にも期待できるでしょう。

【USMCAによる日系企業への影響】
USMCAによる日系企業への影響はいまだ不透明ですが、自動車業界で注目を集めるのは、NAFTAと比べて厳格化される「原産地規則」です。
USMCAの4章「原則地規則」は、完成車や部品に対する域内原産割合(RVC)や賃金条項を定めるもので、RVCは段階的に引き上げられることになっています。
協定は、メキシコに対しては、乗用車における75%の域内原産比率を達成すること、16ドル以上の労働者による生産割合を40~45%とすること、鉄鋼・アルミの一定量を北米から調達することを認めさせ、全ての条件全てを満たさなければ関税非課税にならないものとしています。
この決定は日本企業のメキシコ進出にある程度の歯止めをかけるもので、日系企業は対米戦略を見直さなければなりません。しかし、メキシコ市場での売り上げを見込んで事業拡大を掲げる企業もあり、今後もメキシコでの自動車製造は続くでしょう。
2018年夏に当選したオブラドール大統領による財政規律重視の政策も、日本企業に安心感を与えているようです。

※参照元:外務省 – 海外在留邦人数調査統計(平成30年度要約版)https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000368753.pdf

メキシコで働くには


日本人がメキシコで働く主な方法は、以下にご紹介する2つです。

1.メキシコに拠点を置く日本企業に就職し、異動希望を出す
2.現地採用の求人に応募する

1は、日本の企業に所属し駐在員としてメキシコに派遣される働き方。給与や待遇は日本の水準がベースになるので、安定して生活できるのがメリットです。
ただし、海外赴任は会社の都合で行われるので、自分の好きなタイミングで好きな国に行けるとは限りません。メキシコで働きたい希望があるなら、2の現地採用にチャレンジするのが良いでしょう。
現地採用とは、日本企業の現地法人が出す求人に応募し、現地の会社と雇用関係を結ぶことです。現地採用は駐在員と比べて給与が低い可能性がありますが、自分の好きな国を選べる点、経験が少なくても採用されやすいのが利点となります。

求人を探す際は、海外の求人を扱う就職・転職サイトや転職エージェントを利用すると良いでしょう。
メキシコには通訳や翻訳、日本語教師、日系企業での事務や営業などの仕事があるので、自分の語学レベルに合った求人を探してみましょう。
現在すでにメキシコに住んでいるなら、「メキシコ日本商工会議所」の求職者リストに登録すると、求人紹介を受けられます。もしメキシコに知り合いがいるのであれば、仕事がないか聞いてみても良いでしょう。
求人の探し方は色々ですが、プロのアドバイスを受けたいのなら、サポートが手厚い転職エージェントを活用してみませんか?
転職エージェントでは海外で働く不安を相談することもできるので、「海外で働くか迷っている」という方は一度相談するのがおすすめです。

メキシコでのお仕事をお探しの方は、Leverages Career Mexico(レバレジーズキャリアメキシコ)までご相談ください。
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