このページのまとめ
- 北米の国にはアメリカやカナダが挙げられるが、メキシコも含まれている場合も
- メキシコは北米でも大きな経済拠点の1つになっていて、首都であるメキシコシティの人口はニューヨーク以上
- アメリカやカナダでは就労ビザの取得が困難になっているが、メキシコは比較的申請が通りやすい
- 求人においてもアメリカとカナダは厳しい状況だが、メキシコでは日本人を対象とした仕事が増加している
- 北米で就活をする場合は、就職エージェントを活用するのが得策
海外で就職を考えるとき、北米で働きたいと考える人は多いようです。北米といえば世界の経済の中心地であるアメリカはもちろんですが、近年はメキシコにも大きな注目が集まっています。
このページでは、日本人が北米で就職するときに気になる情報をアメリカ、カナダ、そしてメキシコの3カ国にスポットを当ててまとめました。
北米におけるメキシコのポジション
北米の中で、メキシコはどういった立ち位置にあるのでしょうか。
メキシコは北米?中南米?
北米の国といえば、アメリカとカナダを思い浮かべる人が多いでしょう。
日本では、この2国を北米としているケースが良く見られます。
しかし地理的に見れば、アメリカ大陸を北米と南米に分けるとメキシコは北米に入る国。
北米と南米の間に中米を挟んで3つに分類する場合も、地理上ではやはりメキシコは北米に当たります。
ただし、文化圏で分けると中米に該当するという考え方もあるため、メキシコは中南米の国だとすることも間違いではありません。
このコラムでは、メキシコは北米の国という前提で進めていきましょう。
メキシコは北米の中でどんな国?
メキシコは、北米でアメリカとカナダに次ぐ経済規模を持つ国です。
メキシコシティの人口は900万人に近く、その数はニューヨーク以上。
北米最大の都市で、ラテンアメリカの経済の中心地となっています。
またメキシコは1994年にアメリカ、カナダとの3カ国で北米自由貿易協定(NAFTA)を結成。この2国との経済的な結びつきが強いことも特徴です。
2018年にはNAFTAに代わって「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」が合意されましたが、今後もこの3国間で密接な経済関係が続いていくことは変わらないでしょう。
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北米の就労ビザ
海外で仕事をしたいと考えたとき、気になるのは就労ビザの情報。
ここではアメリカ、カナダ、メキシコの就労ビザについてまとめました。
アメリカの就労ビザ
日本人がアメリカで働くためのビザは種類が多く、取得するにはさまざまなハードルがあるようです。
アメリカの就労ビザで最も一般的な「H-1Bビザ」を例に取ると、まず大学または大学院の卒業はマスト。
さらに、学生時代の専攻と、就職を希望する仕事の内容が一致している必要があります。
抽選は年に1回。発給枠が限られているという点にも注意しなければいけません。近年は枠を上回る申請があるため、ビザが発行されなかったというケースも多いようです。
手続きも複雑で、弁護士などの専門家に依頼することも。その場合は依頼のための費用もかかります。
カナダの就労ビザ
カナダもアメリカと同様、就労ビザの発行は簡単ではないようです。
ただし、カナダではワーキングホリデーが可能というメリットがあります。
ワーキングホリデーは、外国で休暇を過ごしながら、滞在費を賄うために就労をしても良いという制度です。
そのため、カナダはまずは気軽に海外で働いてみたいという人に向いている国の1つと言えるでしょう。
ワーキングホリデーの対象年齢は18~30歳で、ビザの期限は1年間。
ただし雇用形態はほとんどがアルバイトになります。
メキシコの就労ビザ
メキシコの就労ビザは、アメリカやカナダより比較的簡単に取得できます。
就労ビザの種類も、代表的なものは1つだけ。取得すれば、180日以上4年未満の滞在が可能になります。
取得の際には、現地での就職先が決まっていることが条件。手続きには、雇用されることになった現地の企業から送られてくる情報が必要です。
そのため、渡航までの時間に余裕を持って手続きを進めることが重要になります。
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北米での日本人の求人の現状
就労ビザについて解説しましたが、北米には実際に日本人向けの求人はあるのでしょうか。
先ほどと同様に北米3カ国について見てみましょう。
アメリカの求人
経済大国であるアメリカで働きたいという人は後を絶ちませんが、就労ビザの発行が困難であることからわかるように現地採用の難易度は高いようです。
アメリカでは、自国民の働き口が奪われることがないように、特別なスキルがあり国内では同等の人材を探せない、という場合のみ外国人を採用することが認められているという状況。
スキルのない新卒の求人はほとんどなく、中途であっても狭き門となっています。
カナダの求人
カナダの日系企業には、商社などの大企業が多いようです。現地採用を狙うには、アメリカと同じようにビジネスマンとしてスキルを積まないと難しいでしょう。
カナダには前述のとおりワーキングホリデーの制度がありますから、「とりあえずアルバイトでもいいから働いてみたい」という人はこちらを利用するのがおすすめです。
公用語は英語とフランス語。フランス語はケベック州など一部の地域で使われていますが、基本的には英語だけでも生活できると考えられます。
メキシコの求人
メキシコは上記2カ国に比べ日系企業の増加が目覚ましく、新卒や未経験でも日本人向けの求人を見つけることができます。
最初の項で触れたNAFTAやUSMCAがあるため、アメリカへの輸出が容易であるメキシコ。自動車の輸出が多いことから、日本からも自動車関連の企業の進出が目立ちます。
使われている言語は英語ではなくスペイン語です。英語はあまり通じないというケースも少なくありません。
そのため、日本語とスペイン語の通訳ができる人材が不足しています。
通訳以外の職種としては、自動車関連企業での営業やエンジニアなどの募集が多いようです。
「とにかく日本の人材が欲しい」と考える企業もあり、スペイン語のレベルは挨拶程度でも良いという求人も見られます。
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北米での就職の進め方
海外で働きたいと思っても、日本にいながら個人で求人を探すのは難しいでしょう。
またアメリカやカナダではそもそも現地採用の仕事が少ないため、就職自体が厳しい状況と言えます。
一方、メキシコは求人数が多く、日本人の需要は増加中です。
ただし、メキシコで一般に話されているのはスペイン語。現地の企業とのやり取りもスペイン語で行わなければいけません。
治安の問題も大きいため、勤務地や居住地の安全性を確かめることも重要です。
現地へ渡航後に仕事を探すという方法もありますが、メキシコでは現地で就労ビザを取得することができません。
観光目的で入国し就職先が見つかったとしても、ビザ取得のためには一度日本に帰国することになるでしょう。
こういった背景から、北米で仕事を探すなら海外に特化した就職エージェントを活用するのがおすすめです。
現地の企業とのやり取りはエージェントに任せることができるので、日本にいても安心して就職活動を進められます。
北米の中でも日本人向けの就職口が増えているメキシコ。
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