Find a Job in Mexico 【Leverages Career Mexico】
公開日:2019年1月22日
更新日:2024年9月30日
近年、日系企業の進出が目覚ましいメキシコ。海外勤務を考えた際、候補地としてリストアップしている方もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、メキシコ国内でニーズのある職種やスキル、転職方法について分かりやすくまとめました。海外でのキャリアプランを描きたい方はぜひご覧ください。
外務省の調査によると、メキシコの日系企業数は2017年の時点で1182拠点。2008年は366拠点ほどだったのに対し、およそ10年間で約3倍にまで増えています。 日本国内大手の自動車メーカーが生産拠点を配備するなど、進出先として注目を集めていますが、それには下記のような要因があるようです。
経済大国アメリカに隣接、北米と南米を結ぶ結節点に位置する、という好立地はビジネス上大きな魅力。 加えて、世界各国と自由貿易協定を結んでいることから、世界的な輸出拠点にしやすい点は、大きなメリットと言えるでしょう。
他国と比較して人件費が抑えられることも手伝い、大手自動車メーカーを中心とした製造業の進出が顕著です。そのほか、産官学連携や各種制度が追い風となって航空産業も高成長が続いています。人的資源も豊富なため、日本の航空機部品の製造拠点としても、重要な役割を担う国と言えるでしょう。 また、メキシコ人の生活習慣の問題でもある、糖尿病罹患者の多さから、医療機器メーカーや製薬会社も進出の動きがあるようです。 このような日系企業の増加に伴い、駐在家庭をターゲットとした商品やサービスもヒット。食品関連分野における日系企業の進出も増えつつあります。
参照元:外務省「平成30年海外在留邦人数調査統計(P.49)」https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000368753.pdf
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海外で仕事をするならニーズの高い職種を知っておくのも大切。メキシコではどのような職種が求められているのか、下記にいくつか挙げましたのでご覧ください。
業種を問わずニーズが高まっているのが通訳・翻訳の仕事。進出企業の中でも多くを占める製造業で活躍することが多いようです。日本人の社員と現地の管理者や作業員との間で、双方向の通訳や翻訳を行うのが主な業務。通訳は朝礼や会議などで製造現場への指示を伝えること、翻訳は書類や社内外のメール、契約書類などの文書を翻訳するケースがメインのようです。 語学力の目安としては、DELE(スペイン語検定)のB1、B2レベル。最低限、日常会話が問題なくでき、仕事に関する既知の内容を理解できる能力が求められます。企業によっては英語でやりとりする業務もあるため、英語力が評価される場合もあるでしょう。
日系企業の営業職の場合は、現地の日系企業がクライアントになるBtoB営業が多いようです。主な業務は通常の営業と同様に、新規顧客開拓や既存顧客への提案ですが、企業によっては仕入管理や設備の購入計画、減価償却など、経営に関わる業務を担当するケースも。日系企業の進出増加に採用が追いついていないため、1人が幅広い業務を担当する結果になっているのかもしれません。 顧客が日系企業の場合は、通訳・翻訳の仕事ほど高いレベルの語学力は求められないようですが、企業によっては英語とスペイン語の両方を応募条件としていることもあります。メキシコはさまざまな国の企業が進出してきているため、競争力という意味でも営業の重要性はますます高まっていくのではないでしょうか。
現状、メキシコに進出している日系企業の多くが製造業。そのため、品質管理や工程管理などのマネジメント職もニーズは高く、自動車産業のメーカーやサプライヤーで働くケースが多いようです。 主な業務は、日本で働く場合とほぼ変わらず、受注、納期対応、発注業務、工程表や伝票の作成、製造部門への加工指示などが挙げられます。業務内容は多岐に渡ることが多く、上記に加えて、海外拠点との会議や現地社員の人事評価などを担当することも。社内外を問わず、人との繋がりが重要な仕事です。 スペイン語が堪能であることに越したことはないですが、通訳がいる場合は話せなくてOKな場合も。語学力以上に、現地の文化やメキシコ人の特性を理解した上で現場づくりを進めることが求められるようです。
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仕事探しでは、給与や待遇面も大切な条件の1つ。メキシコで働いていると、どのくらいの給与が支給されるのか気になるところです。下記に一般的な例を挙げましたのでご覧ください。
採用ニーズの高まりからか、待遇面はここ数年で右肩上がり。特にニーズが高まっている、スペイン語の通訳を例にすると、以前なら月額1万5,000ペソ(約8万9,000円)ほどがスタートラインの企業が多かったようですが、近年では2万ペソ(約11万9,000円)ほどから始まることが増えています。
業界経験の有無や、技術面での専門用語を知っているかなどによって、金額に大きな差が出ることも。重役レベルの人たちが出席する会議で、同時通訳を務めるレベルの語学力があれば、5〜7万ペソ(約29万8,000〜41万8,000円)と、高待遇なケースもあるようです。
また、メキシコでの生活をイメージしやすくするために、下記に物価の相場を費目ごとに挙げてみました。
※月額換算
家賃は賃貸アパートの場合は光熱費込の金額で設定されることが多いようです。最近では光熱費の高騰によって、徐々に家賃も上昇していますが、日本の賃貸住宅の相場と比較するとかなり安いでしょう。治安の良さやセキュリティの有無によって金額に差がありますが、あまりにも安いところは生活する上で危険が伴うためおすすめできません。ある程度の金額を出して、防犯対策が取りやすい部屋を借りたほうが良いでしょう。
食費は日本と比べると圧倒的な安さ。水は10Lで20ペソ(約120円)、野菜や果物は1kgで150ペソ(約900円)と、農業大国メキシコならではの価格です。海産物以外は安く流通しているため、自炊すればかなり支出を抑えることができるのではないでしょうか。
職種によっては、日本で働いている時に比べて給与水準は若干下がる傾向のようですが、物価が安いため「生活に困る」という状況は起きにくいようです。
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メキシコで仕事探しをする際に、気をつけたいポイントを挙げましたので、チェックしてみてください。
まず、メキシコの採用ニーズは高いものの、選考は応募順にされることが多いため、スピード感を持って決断することが大切。迷いがあって決断のタイミングが遅れてしまうと、せっかく良い求人を見つけたのに既に決まった後だった…ということにもなりかねません。 仕事に対して求める条件を明確にして、優先順位を決めておくと比較的スムーズに応募先を決めることができるのではないでしょうか。
そして、海外勤務希望の方が気にする語学力について。たしかにスペイン語が堪能なことに越したことはありませんが、「自分のレベルではダメかも」と諦めてしまうとチャンスを逃しやすくなります。 現地では「日常会話ができる程度であればOK」という求人も多く、職種によっては通訳者を配置している企業があることも。さまざまな語学レベルに応じた求人があるということを理解しておきましょう。
また、就業可能期間が長いほど評価してもらえる傾向がありますから、「メキシコで長期に渡って安定的に働きたい」という意欲がとても大切。語学力は働く中で磨きつつ、長く働きたいという姿勢を企業側に示せると良いかもしれません。
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