このページのまとめ
- メキシコでは日本の国際免許証が無効
- 日本の免許証が使える州もあるが、あくまで一時的な措置
- メキシコで車を運転するなら、メキシコの運転免許証を取得するのがおすすめ
- メキシコの免許取得は簡単で、手続きをして手数料を払えば取得できる
メキシコ滞在中に車を運転したい方に向け、メキシコの運転免許証制度と免許取得の方法について解説します。メキシコは車社会なので、車が運転できるととても便利です。このコラムで、免許の取り方をチェックしておきましょう。
また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本人のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。
メキシコの免許を取るべき?運転免許証制度について解説
メキシコで車を運転するなら、メキシコの運転免許証を取得することをおすすめします。メキシコは、教習所に通わなくても免許が取れる国なので、日本人が免許を取得するのは難しくないでしょう。
ここでメキシコの免許証制度について解説するので、メキシコで運転する予定がある方はチェックしておきましょう。
日本の国際免許証はメキシコでは使えない
日本の国際免許証はメキシコでは基本的に使えません。
日本の国際免許証(IDP)は、ジュネーブ交通条約の締結国でのみ有効であり、メキシコは同条約の締結国に含まれていないからです。
道路交通に関する条約は、ジュネーブ交通条約とウィーン交通条約の2つがあり、日本は前者にのみ、メキシコは後者にのみ加入しています。国際免許証は締結国間で有効なものなので、日本で発行された国際免許証はメキシコでは無効になってしまうのです。
参照元
警視庁「ジュネーブ条約締約国等一覧」
日本の免許証で運転できる州もある
メキシコの一部の州では、日本の免許証が有効です。
アグアスカリエンテス州では日本の免許証のみで、グアナファト州などでは免許証のほかに翻訳証明を用意することで、車を運転することができます。
ただ、いずれも一時的な措置に過ぎず、また、検問などの際に担当官が州のルールを完全に把握しているとは限りません。メキシコは運転免許証が取りやすい国でもあるので、メキシコで車を運転する際は、基本的にメキシコの免許取得をおすすめします。
参照元
在レオン日本国総領事館「自動車運転免許抜粋証明」
免許取得の要件は州によって異なる|取得後はどの州でも運転可能
連邦共和制国家であるメキシコでは、州政府が運転免許証を発行しています。免許証の取得要件や手数料については州ごとに異なるため、申請前には確認が必要です。ただし、免許証は取得してしまえばどの州でも使うことができます。
教習所に通う必要はない|運転免許証の取得が容易
メキシコの免許取得は日本よりも簡単です。
日本の場合、免許を取るには教習所に通ったり試験を受けたりする必要がありますが、メキシコの場合、書類を揃えてお金を払うだけで免許を取得できます。
筆記試験や技能試験が設けられている州もありますが、試験の内容は簡易的なものです。メキシコは、世界的に見ても運転免許が取りやすい国の一つといえます。なお、メキシコでは18歳から免許が取得できるほか、15歳から仮交付を受けて運転することが可能です。
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メキシコで運転免許証を取得する方法
運転免許証の取り方は州によって異なりますが、おおよその流れは国内で統一されています。ここではメキシコで運転免許証を取得する方法について解説するので、ぜひ参考にしてください。
運転免許証申請の流れ
運転免許証申請の基本的な流れは以下のとおりです。
①住んでいる州の免許センターへ行き、書類を提出する
②手数料を支払う
③写真撮影を行い、免許証が発行される
上記のほかに、筆記試験・技能試験が義務付けられている州もあります。筆記試験はスペイン語で出題され、10問中7問正解で合格できる簡単なものです。また、口頭質問や指紋登録が必要な州もあります。
運転免許証の申請に必要なもの
メキシコで運転免許証を申請するには、以下のものが必要です。
- パスポート
- ビザ(在留許可証)
- 居住地の住所証明(公共料金の請求書など)
- 健康証明書(赤十字病院などで発行される)
- 手数料
- 日本の運転免許証
必要書類や手数料の金額は州によって異なるので、各州のルールを確認しておきましょう。
メキシコの運転免許証の種類
メキシコの運転免許証は概ね以下の4種類があります。
- 普通自動車
- 特殊車両
- 二輪車
- PM(18歳未満の仮交付)
メキシコ在住の日本人は一般的な普通自動車の免許を取るのがメジャーです。
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メキシコで車を運転するときの注意点
メキシコの交通事情は日本とは大きく異なります。ここではメキシコで車を運転するときの注意点について解説します。
車の運転が荒い
メキシコは免許が取りやすい国です。教習所に通ったり、学科試験の勉強をしたりしなくても免許が取れます。それもあってか運転が荒い人が多いです。
「ウィンカーを出さずに車線変更する」「車間距離を詰める」「スピードを出しすぎる」といったことが日常茶飯事。車の運転に慣れた人もメキシコで運転する際は十分注意が必要です。周りの車や路面状況をしっかり見て、いつでもブレーキを踏めるようにしておきましょう。
車上荒らしに注意
メキシコは治安が不安定な国なので、防犯意識を高くもつ必要があります。車を運転する人が特に気をつけたいのは車上荒らし。車内に荷物を置いたままにするのは避け、安全で信頼できる場所に駐車するようにしましょう。
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交通違反の取締をされたら指定の場所で罰金を払う
スピード違反や信号無視などの取り締まりで警察に止められたら、ドアをロックしたまま窓を少し開け、身の安全を確保してから指示に従いましょう。違反カードをもらってから、銀行や交通課など指定の場所で罰金を支払う仕組みです。
駐車違反の場合も同様で、タイヤロックが掛けられたりナンバープレートを没収されたりするので、指定の場所で罰金を支払いましょう。
メキシコシティは深夜、信号無視が認められている
メキシコシティ内では、午後11時~午前5時までの間は、安全確認ができれば赤信号でも進めることになっています。知らずに停車していると、強盗や事故などのリスクがあり、かえって危険なので注意しましょう。
メキシコシティには大気汚染対策で「運転できない日」がある
メキシコシティなどでは、大気汚染対策の一環で、車の走行台数が制限されています。ナンバープレートの数字や色ごとに走行できない日が定められているので注意が必要です。違反すると罰金や書類提出を求められます。また、汚染が深刻な日には規制される車両が増えるので、車を運転する予定がある人はメディアをチェックしておきましょう。
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