サンルイスポトシの地域博物館のイメージ

このページのまとめ

  • 主要都市へアクセスしやすいサンルイスポトシは産業・工業・物流の要所
  • 自動車メーカーをはじめ外資系企業の進出が盛んで、日系企業も拠点を構えている
  • 日本人居住エリアには日本食レストランや日本食材店もある
  • 四季はあるものの暑すぎず寒すぎないので過ごしやすい気候
  • 治安は良好で危険情報は出されていないが、最低限の防犯意識は必要

メキシコのサンルイスポトシに渡航する予定がある方に向け、現地の気候や治安、観光情報について紹介します。コラムを読んで、サンルイスポトシがどんなところなのかチェックしましょう。

また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本人のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。

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メキシコ・サンルイスポトシの基本情報

人で賑わうサンルイスポトシの噴水前のイメージ

サンルイスポトシ州は、メキシコ中央部北東寄りの内陸に位置する州です。かつては金・銀が採れる鉱山の町として発展し、近年は国内の主要な都市や港へアクセスしやすいことから、産業・工業の要所として機能しています。

州都はサンルイスポトシ市。バロック様式の建築物や新古典主義様式の建築物が残された、コロニアル調の美しい町並みが特徴的な街です。

サンルイスポトシ州 サンルイスポトシ市
面積 61,138㎢(国内15位) 1,482㎢
人口 約282万人(国内19位) 約91万人
人口密度 46.2人/㎢(国内21位) 615.3人/㎢

サンルイスポトシ(San Luis Potosí:SLP)という名前は、敬虔なキリスト教徒であったフランスのルイ9世に敬意を表する「サン・ルイ(聖王ルイ:Saint-Louis)」と、アメリカ大陸最大の銀山があったボリビアの「ポトシ(Vale un Potosí)」に由来します。
なお、アメリカのミズーリ州にある「セントルイス」もルイ9世が由来で、こちらはサン・ルイを英語読みしたものです。

参照元
国立統計地理研究所(INEGI)「San Luis Potosí

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サンルイスポトシの産業

交通量の多いサンルイスポトシの都市部のイメージ

サンルイスポトシは、自動車メーカーをはじめ外資系企業の進出が盛んなエリアです。完成車メーカーではGM、BMWの工場があるほか、製造業を中心に数多くの外資系企業が拠点を構えています。日系企業も、自動車部品メーカーをはじめ数十社が展開中です。

サンルイスポトシの優位性は、立地の良さにあります。
メキシコの主要都市(メキシコシティ、モンテレイ、グアダラハラ)や主要な港(マンサニージョ港、ラサロ・カルデナス港など)へのアクセスが良好。また、メキシコシティとアメリカ国境の中間地点に位置しており、NAFTA街道と呼ばれる国道57号線を使えばアメリカまで10時間ほどで移動できます。恵まれた立地から、サンルイスポトシは工業・産業の要所となっているのです。

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サンルイスポトシの生活環境

太陽を背にして日没時にメキシコの街を歩く女性のイメージ

サンルイスポトシ市の日本人居住エリアは、市の東側に集中しています。日本人の生活圏内には日本食レストランをはじめ、日本食材チェーン店やコストコもあるので、日本人の舌に馴染んだ食事はしやすいでしょう。

一方、日本人学校はないため、子どもに日本語教育を受けさせるにはグアナファト州の日本人学校を利用する必要があります。また、インターナショナルスクールで英語とスペイン語のバイリンガル教育を受けさせる選択肢もあります。

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サンルイスポトシの気温

サン・ルイス・ポトシの日の出時のサン・ペドロの丘の眺めのイメージ

サンルイスポトシ市には、日本と同じように四季があります。ただ、夏は暑すぎず冬は寒すぎない気候なので、過ごしやすい環境です。夏冬は短く、最も暑い4・5月の最高気温が30℃前後、最も寒い1・2月の最低気温が5℃前後となっています。

サンルイスポトシ市があるのは標高1,800m以上の高地です。一方、同州の標高は68~3,000mと幅があり、気候もエリアごとに異なります。

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サンルイスポトシの治安

サン ルイス ポトシ州にあるAquismónという自治体の風景イメージ

サンルイスポトシにおける観光地および日本人の生活圏については、治安は概ね良好です。外務省「海外安全ホームページ」でも危険情報は出されていません。

ただし、ATM利用時の強盗、窃盗、空き巣、置き引き等の被害は発生しているため、防犯意識を高く持つことが重要です。普段行かないような場所に行ったり、目立つ格好をしたりしないようにしましょう。

参照元
外務省「海外安全ホームページ メキシコ危険・スポット・広域情報

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サンルイスポトシの観光スポット

観光客を待つ船頭のイメージ

サンルイスポトシは、近郊のグアナファトやサカステスほど観光地化されているわけではありませんが、隠れた名所が数多くあるエリアとして密かに注目を集めています。ここでメジャーなスポットについて紹介するので、サンルイスポトシを訪れた際はぜひ足を運んでみましょう。

カテドラル(Catedral Metropolitana de San Luis Potosí)

カテドラルの外観イメージ

メキシコのほかの都市と同じく、サンルイスポトシ市にもカテドラルがあり、そこを中心に街が広がっています。
サンルイスポトシのカテドラルは、2つの巨大な塔が特徴的な建造物です。街ではじめて建てられたバロック建築の一つで、1730年に完成しました。19世紀後半には内装がバロック様式から新古典様式に改装されています。繊細な装飾がほどこされた荘厳な教会は見ごたえ抜群。特に夜間ライトアップされる姿は必見です。

そのほか、周辺の旧市街もコロニアル様式の町並みが広がっており、散策が楽しめます。歴史的建造物をはじめ、おしゃれなカフェやバーもあって多くの観光客で賑わっています。

サンルイスポトシ芸術センター

サンルイスポトシ芸術センター内の外通路のイメージ

サンルイスポトシ芸術センター(Centro de las Artes de San Luis Potosi Centenario)は、もともと刑務所だった建物を、芸術の教育・普及・制作を目的とした文化施設に改装したものです。展示されているアート作品の数々はもちろん、刑務所時代の面影を残す要塞のような建物の外観も見どころ。ミュージアムショップが併設されているので、お土産を買ったり写真を撮ったりするには最適のスポットといえます。

ゴロンドリナス洞窟

ゴロンドリナス洞窟のイメージ

ゴロンドリナス洞窟(Sótano de las Golondrinas)は、直径55m・深さ400mという世界最大級の竪穴洞窟です。アキスモンという小さな町の近くにある熱帯雨林の中にあります。東京タワーが入ってしまうほどの巨大な空間は、ベースジャンパーに大人気。底の見えない暗い穴に落ちていくジャンパーたちの姿が見られるかもしれません。

また、ゴロンドリナス洞窟は「スカイフィッシュ」が初めて撮影された場所としても有名です。スカイフィッシュは、長い棒状の体を持ち超高速で飛行するとされるUMA(未確認生物)のことで、カメラには映るものの捕獲できないことから、世界中で話題になりました。現在その正体はカメラに写った虫の残像と判明していますが、それでも未知の生物がいると思わせるゴロンドリナス洞窟の大自然の景観がいかに魅力的かがうかがえるエピソードといえます。

ラス・ポサス

ラス・ポサスのイメージ

ラス・ポサス(Las Pozas)は、イギリスの詩人・富豪の「エドワード・ジェームズ」が亡くなるまで作り続けた巨大な庭園です。サンルイスポトシ州南端のシリトラ(Xilitla)という村にあり、現在は一般公開されています。ジャングルのような庭園のいたるところに独特なオブジェがある光景は、まさに非現実的。不思議な庭園の中を歩いて楽しめます。

レアル・デ・カトルセ

レアル・デ・カトルセに吊るされているたくさんの旗のイメージ

メキシコには「プエブロマヒコ(Pueblos Mágicos:魔法の村)」という観光省公認の観光スポットがあり、レアル・デ・カトルセ(Real de Catorce)もその一つです。レアル・デ・カトルセはかつて炭鉱で栄えましたが、現在は廃墟が点在する不思議な雰囲気の秘境となっています。ブラッド・ピットとジュリア・ロバーツが出演した映画「ザ・メキシカン」のロケ地となったことで有名です。

セロ・デ・サン・ペドロ

セロ・デ・サン・ペドロの景色のイメージ

セロ・デ・サン・ペドロ(Cerro de San Pedro)は、かつて鉱山の町として栄えたプエブロマヒコ(魔法の町)です。一時はゴーストタウン化しましたが、現在は観光地として賑わっています。町には鉱石を採掘する人のモニュメントがあり、展望台からは鉱山の跡地を見学できます。

ウアステカポトシナ

ウアステカポトシナの滝と川のイメージ

ウアステカポトシナ(Huasteca Potosína)は自然に囲まれた観光スポットです。滝・川・湖が数多く点在し、カヌーや滝ジャンプ、ラフティングなどが体感できるアドベンチャーツアーを楽しむことができます。サンルイスポトシ市の中心から車で3時間ほどと距離があるものの、時間をかけて訪れる価値のあるスポットです。

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