このページのまとめ
- エンジニアが海外就職する方法は、現地採用や海外赴任など
- 海外には日本よりもエンジニアの待遇が良い国もある
- 海外で働いた経験はキャリア面でもプラスになる
- 海外就職を目指す若手エンジニアが増加中
- 海外就職するには実務経験や語学力が必要
- 海外で働く目的を明確にしておくと良い
近年の急速なIT化により、需要が増しているエンジニア職。なかには日本よりエンジニアの待遇が良い国もあり、「海外の方が給料が良い」という評判もあります。海外で働きたいエンジニアの方も多いでしょう。このコラムではエンジニアが海外転職する方法を紹介しています。海外転職のメリット・デメリット、注意点も併せて解説するので、ぜひ参考にしてください。
また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本人のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。
エンジニアが海外転職する3つの方法
エンジニアが海外就職する方法は主に以下の3つです。キャリアや目的に応じ、自分に合った方法を選ぶと良いでしょう。
日本の企業で経験を積み、海外支社に出向する
海外支社がある日本の企業で働き、経験を積んでから海外転勤を目指す方法です。業務実績や経験、語学力などが精査されたうえで、海外出向の辞令が出されます。海外勤務の期間は3~5年程度が目安で、赴任後は日本へ帰国するのが一般的です。
日本企業に所属しながら海外転勤する方法は、安定性の高さがメリット。海外勤務に対して手当が支給されるほか、福利厚生も充実していることが多いです。一方、海外支社への転勤は会社都合なので、渡航先の国や渡航期間を自由に選べないところはデメリットといえます。
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日系企業の海外支社に現地採用される
日系企業の海外支社に直接エントリーして就職する方法です。働きたい国や会社、職種を選んで応募できるので、自由度の高い海外就職ができます。理想の働き方を実現しやすいところはメリットといえるでしょう。日系企業の海外支社で働いたあとは、本社採用に切り替わったり、日本に戻って働いたりするキャリアパスがあります。
現地スタッフとやり取りするために語学力が必要ですが、社内には日本人もいるので日本語でやり取りできる場面もあります。
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海外の企業に現地雇用される
海外のローカル企業に直接雇用されて働く方法です。
ほとんどの職場に日本人スタッフはいないため、現地語でのコミュニケーションスキルが必須となります。また、日系企業にはない海外企業特有のルールやマナーに対応していく必要があるため、柔軟な対応力も必要です。
海外企業は、成果・実力主義が主流なので、結果が出せないと解雇されるリスクがあります。語学力や専門的なスキルが求められるため、比較的ハードルが高めの方法です。
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海外エンジニアの実情
同じエンジニアでも、日本と海外とでは働き方や待遇に大きな違いがあります。海外で働くエンジニアの実情について確認しておきましょう。
海外エンジニアの需要は増加傾向
海外のエンジニアの需要は増加傾向にあります。
特に、フィリピン、ベトナム、シンガポール、インドなどの東南アジア・南アジア地域では、急速なIT化によるエンジニアの需要増加が顕著です。コストを掛けてでも優秀な人材を確保しようとしているため、外国人エンジニアの雇用も積極的に進めています。また、アメリカでは大手IT企業の成長が続いており、エンジニアの需要が高まっています。
エンジニアは、スキルさえあれば幅広い国や地域で活躍できる仕事だといえそうです。
海外エンジニアの平均年収は高い
アメリカやイスラエル、欧州諸国などのいわゆるIT先進国は、日本よりもエンジニアの給料が高い傾向にあります。アメリカのエンジニアを例にあげると、給与水準が日本の2倍ほどとされています。
また、中国やベトナム、タイなどの地域では、日本よりもエンジニアの給与水準が下がるものの、国内での相対的な給与水準が高め。比較的高収入な仕事とされています。
海外エンジニアは社会的なステータスが高い仕事
日本のエンジニアは、文系理系問わず目指せる職業です。専攻に関わらず就職できるため、地位は他業種とあまり違いはありません。
一方、海外ではエンジニアの社会的なステータスが高めです。エンジニアの地位が高いのは、専門性の高さや就職の難しさが理由の一つ。例えばアメリカでは、エンジニアになるのにコンピューターサイエンス学科の修了がほぼ必須といえます。即戦力採用が主流のアメリカでは、実務経験の代わりに学力が必要とされるためです。また、給与水準が高いのも、エンジニアという仕事の地位が高いことが理由に挙げられます。
海外エンジニアの働き方はメリハリがある
近年は改善されつつあるものの、日本のIT業界は残業が多めです。納期を優先して働かなければならないうえ、トラブルが発生すれば休日出勤をすることもあるでしょう。
一方、海外のエンジニアは残業や休日出勤が日本よりも少なめです。品質を優先しているため、残業して仕事を仕上げるよりも、きちんとメリハリをつけて働く方が良いとされています。そのため、労働環境は海外のエンジニアのほうが良いとする意見もあります。
ただし、海外のエンジニアは成果や実力を重んじる傾向にあるため、結果が出せないと解雇されるリスクがあります。
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海外就職を目指す若手エンジニアが増えている
海外就職を目指す若手エンジニアが増加傾向にあります。アメリカなどのIT先進国で働けば給料アップが期待できるほか、海外で働いた経験があるというだけでもキャリア面でメリットになるからです。
また、SNSを通して海外で働くエンジニアの情報を容易に入手できるようになったことも、若手エンジニアの海外志向の高まりを後押ししているとされています。
しかし、海外就職を実現するエンジニアが増える反面、「こんなはずじゃなかった」とギャップを感じて帰国してしまうケースも少なくありません。海外就職を成功させるには、明確な目標を立てることが肝心です。特に海外企業は必要なスキルが明確に定められているジョブ型雇用がメインなので、それに見合ったスキルを身に付ける必要があります。海外就職の目的を明確にしたうえで、きちんと情報収集することが重要です。
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エンジニアが海外転職する4つのメリット
エンジニアとして海外で働くと、以下のようなメリットがあります。
プログラミング言語は海外でも活かせる
C言語やJava、Pythonなどのプログラミング言語は世界共通です。日本で学んだ知識を海外でも活かせる点は、エンジニアという仕事の強みといえるでしょう。
グローバル人材になれる
エンジニアは専門性の高い仕事です。外国人に囲まれた環境でタスクを進めていくのは容易なことではありません。高度なコミュニケーションスキルが必要とされるでしょう。就労直後は苦労する場面も多いはずです。しかし、そのぶん専門性の高さやコミュニケーション力など、グローバル人材に求められるスキルが身につきます。
高収入を手にするチャンスがある
エンジニアの給与水準が日本よりも高い国はたくさんあります。そのため、海外就職によって収入アップすることも可能です。条件次第で年収1000万円以上を実現することもできるでしょう。
ただ、現地の物価や生活費は把握しておかなくてはなりません。収入が増えたとしても、支出が多ければ生活水準が下がってしまう可能性もあります。反対に、収入が減ったとしても、物価が低い地域なら生活水準を高めることができるでしょう。
エンジニアとしてのスキルが磨ける
日本人がエンジニアとして海外就職できる職場、つまり世界中からエンジニアの受け入れを行っている海外企業には、必然的に優秀な人材が集まりやすいといえます。こうした職場でエンジニアとしてのスキルを高められる点も海外就職のメリットの一つです。
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エンジニアが海外転職する4つのデメリット
エンジニアとして海外で働くと、デメリットになりうる以下のような要素もあります。
競争が激しく、解雇のリスクが高い
長期雇用や年功序列が一般的な日本の企業に比べ、海外企業は成果・実力主義が主流です。そのため、解雇されるリスクは日本よりも高めといえます。就労ビザの更新手続きもあるため、海外で働くならきちんと成績を残さなければなりません。
言葉や文化の壁がある
プログラミング言語の知識を活かせるとはいえ、海外で働くには現地スタッフと会話できる必要があります。特に海外でスキルアップを目指すなら現地語のスキルが必要です。
また、海外には意見をはっきり主張する人が多く、なかには与えられた業務とは異なる主張をするスタッフもいます。そんなときも臨機応変に対応できる柔軟性が必要です。
治安や衛生、医療の面に不安がある
日本は、世界的に見ても治安が良く、衛生面も整備された国です。そのため、海外生活において、日本の常識が通じないこともしばしばあります。渡航先の生活環境についてよく調べておくと良いでしょう。
日本のように国民皆保険制度を取り入れている国は多くはありません。なかには風邪の診療だけで数万円かかるような国もあります。また、救急救命に掛かるようなことがあれば、数十万~数百万円の請求が来ることもあります。自分で保険に入るなど、準備しておくと良いでしょう。
海外勤務の経験が評価されないこともある
基本的に、海外勤務の経験は日本企業でも評価されるキャリアです。ただ、「すぐ転職してしまうのではないか」などと思われて敬遠されてしまう可能性もあります。海外勤務の経験を評価してもらえる職場や、海外勤務で得たスキルを活かせる職場を選ぶと良いでしょう。
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エンジニアが海外転職するのに必要なスキル
エンジニアが海外で働くには、主に以下のスキルが必要です。
- 語学力
- 実務経験
- コミュニケーションスキル
- 付加価値を生み出せる希少性のあるスキル
それぞれについて解説します。
語学スキル(英語力)
海外で働くなら、基本的に現地語のスキルが必要とされます。また、IT業界は基本的に英語を使用するため、英語圏以外でも英語力があると良いでしょう。必要なレベルは、日系企業なら日常会話レベル、外資系企業ならビジネスレベルが目安です。必要な語学力については募集要項や求人情報に記載されているので、応募前に必要な語学力についてチェックしておきましょう。
実務経験
海外でエンジニアとして働くなら、スキルや実務経験が必須です。即戦力採用が主流の海外企業では、実務経験が重視されます。経験や実績をうまくアピールできるようにしておくと良いでしょう。選考の難易度は企業によって異なり、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)のような大企業では秀でた実績が求められます。
コミュニケーションスキル
クライアントへの交渉や提案をするにはコミュニケーションスキルが求められます。特に海外企業では、意見を積極的に発信し議論する風潮があるので、そうした文化の違いにも対応してコミュニケーションが取れるスキルが必要です。
付加価値を生み出せる希少性のあるスキル
エンジニアとしてのスキルや実務経験以外にも、希少性のあるスキルがあれば、評価される可能性があります。たとえば、日本人向けサービスの開発では、日本人としての観点が役立つ場面があるでしょう。
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海外で働くのに向いているエンジニアの特徴
ここでは海外で働くのに向いているエンジニアの特徴を解説します。
海外で働く目的が明確な人
海外就職の目的がはっきりしている人が、海外で働くのに適しているといえます。海外は気候や食事、歴史、価値観など、さまざまな部分が日本とは異なります。海外で暮らすには、そうした違いを受け入れていかなければなりません。海外で働く目的が明確なら、海外生活における困難も乗り越えていけるでしょう。
組織に頼らず個人で動ける人
海外で働くのに適しているのは、組織に頼らず個人で動ける人です。日本にはチームワークを重視する風潮がありますが、海外はどちらかというと個人プレーが重視される傾向にあります。また、海外には終身雇用の考えがありません。そのため「安定した働き方をしたい人」や「集団に所属して働きたい人」には、海外就職は適していない可能性があります。ドライな職場環境でも活躍できる人に適しているといえるでしょう。
異なる環境でも積極的に行動できる人
海外就職をすると、まったく新しい環境に身を置くことになります。そんな中でも人見知りをせずに、積極的に行動できる人が海外就職に適しているといえるでしょう。海外では、何をするにも自分から行動を起こさなくてはなりません。たとえば、海外は日本企業のような充実した新人研修制度はないことが多いので、わからないことがあれば自分から質問する必要があります。自分から行動できる人なら、海外でも働きやすいでしょう。
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エンジニアが海外で働く際の注意点
エンジニアが海外で働く際は、以下のような注意点があります。
就労ビザ取得のハードルが高い場合がある
海外で働くなら、基本的に就労ビザが必須です。就労ビザは、各国が審査を行って発行しますが、中には就労ビザを取得しづらい国もあります。特に欧米諸国の就労ビザは、取得が難しいとされており、たとえば、アメリカの最もメジャーな就労ビザであるH-1B(特殊技能職)ビザは、大卒学歴または実務経験、職務内容の専門性などが必要です。
エンジニア職は専門性が高いため、就労ビザが取得しやすい仕事ではあります。ただ、ヨーロッパなどでは発行枠が埋まっていることもあり、申請を受け付けていない場合もあります。
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給与や待遇が海外基準になる場合がある
現地採用で働く場合、現地の福利厚生や給与で働くことになります。そのため、渡航先の国によっては日本で働くより収入が減ってしまう可能性もあるでしょう。ただ、収入が減ったとしても、物価が安い国なら生活水準が高くなる場合もあります。
給料の支払い方法を知っておく
給料が何の通貨単位で支払われるかを事前に調べておくと良いでしょう。特に年収アップを目指して海外転職する方は要チェック。日本円に換算した年収は、そのときの為替レートによって左右される点を覚えておきましょう。
文化や価値観を受け入れる
海外には、日本とは異なる文化や価値観があります。海外で仕事をするなら、現地の文化や価値観を受け入れなければなりません。
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エンジニアが海外で働くまでの流れ
エンジニアが海外転職する際の4ステップを紹介します。
1.求人を探す
求人を探す際は、海外で働く目的や働きたい国、希望する条件を踏まえて調べるのが大切です。
必要とされるスキルや語学力は、募集要項に書かれていることが多いので、よく確認しておきましょう。
2.必要書類の用意
必要書類は国や企業によって異なりますが、海外では、英文レジュメ(英文履歴書)や職務経歴書、ポートフォリオを求められる場合が多いです。英文レジュメは、英語で書いた履歴書と職務経歴書が合わさった書類。日系企業に応募する際は、日本語の職務経歴書と一緒に提出します。
3.面接を受ける
書類選考を通過すれば次は面接です。面接は基本的に現地で行われるので、面接を受けに渡航する必要があります。海外企業の面接は、およそ2回程度が目安。渡航の準備やスケジュール管理をしっかり行い、面接に備えましょう。また、近年はオンライン面接を行う企業も増えつつあります。面接方法を確認しておくのが良いでしょう。
4.内定をもらう
内定の連絡は、たいてい電話やメールで来ます。内定を承諾し、入社が決まったら、就労ビザの申請を行いましょう。基本的に就労ビザは就職先が決まらないと発行されません。
転職エージェントを利用する
海外就職をするなら、転職エージェントを利用するのがオススメ。転職エージェントは、求人の紹介や書類作成、条件交渉など、海外就職における幅広いサポートを受けられます。海外就職の経験が少ない人や、海外就職が不安な人は、転職エージェントを利用すると良いでしょう。
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