このページのまとめ

  • スペイン語の語学資格は「DELE」と「スペイン語技能検定」がメジャー
  • DELEは、スペイン語のグローバルスタンダードともいえる検定
  • DELEは世界で通用するので、海外就職にも有効
  • スペイン語技能検定は、日本語とスペイン語を結びつける能力が試される検定
  • スペイン語技能検定は日本国内、特に翻訳家や通訳者を目指す場合に有効

スペイン語の資格を取得したい方に向け、日本でメジャーな2つのスペイン語検定について解説します。どちらを受けるべきか、コラムを読んで確認しておきましょう。

また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本人の方の、メキシコでの就職・転職活動をサポートしています。スムーズな就職・転職を叶えたい方、希望の条件に合った就職・転職をしたい方は、ぜひご相談ください。

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スペイン語の認定試験は主に2つある

マークシート 試験

日本で受験できるスペイン語の代表的な資格は、「DELEスペイン語検定」と「スペイン語技能検定(西検)」の2つです。
DELEと西検は、どちらも具体的なスペイン語の語学力を証明できる資格なので、取得すれば就活や進学の際にアピール材料として活用できるでしょう。ただし、試験の概要はそれぞれ異なるため、資格を取る目的によって受けるべき試験が異なってきます。まずは、それぞれの検定の特徴を確認し、自分がどちらの試験を受けるべきなのか確認していきましょう。

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DELEスペイン語検定の概要

DELEは、スペインの国営組織である「インスティトゥト・セルバンテス」が実施する検定です。1988年からスペイン語を母国語としない人を対象に開始され、現在では世界100カ国以上で開催されています。日本では5月、7月、11月の年3回実施。資格に有効期限はないので、合格すれば一生有効です。

DELEは海外で活躍したい人におすすめ

DELEは、スペイン語の「グローバルスタンダード」ともいえる検定です。取得すれば、国内はもちろん、スペイン語圏での留学や就職の際にアピールできるでしょう。試験では「読む」「聞く」「書く」「話す」という総合的なコミュニケーション能力がチェックされるので、実践的なスペイン語力の証明になります。一方、試験はすべてスペイン語で実施され、日本語との翻訳能力はチェックされません。

DELEの6段階のレベルの目安

DELEには、「A1(入門)」「A2(初級)」「B1(中級)」「B2(中上級)」「C1(上級)」「C2(最上級)」の6段階のレベルがあります。各段階の語学レベルの目安は以下のとおりです。

DELE A1(入門) ゆっくり、対話者の協力を得ながら、日常的なコミュニケーションをとることができるレベル
DELE A2(初級) 自分自身や家族のことなど、簡単な過去の出来事の描写などを表現でき、即座に応対をすることができるレベル
DELE B1(中級) 大抵の状況で適した応対ができ、既知のテーマや個人的なことや希望、意見など簡単に表現することができるレベル
DELE B2(中上級) 聞き手に困難を与えない会話能力を持ち、複雑な内容やスペイン語の多様性を理解しながら詳細な文章の作成や推論的分析、ディベートなどができるレベル
DELE C1(上級) ある程度の幅広い分野の文章や会話を展開する中で、ニュアンスや意図までを読み取りながら自在に言語を操りることができ自分の考えを表現できるレベル
DELE C2(最上級) 文章の長さや複雑さにわらず情報を理解し、学術的分野やビジネス分野など高度で複雑な分野においても詳細な会話や文章作成ができるレベル

上記のうち、ネイティブスピーカーと話せるレベルはB2(中上級)からとされています。スペイン語を使う職場でも基本的にB2レベルが求められるので、海外就職を目指すならB2を目標にしましょう。

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スペイン語技能検定(西検)の概要

スペイン語技能検定(西検)は、文部科学省の認定・後援を受け、公益財団法人日本スペイン協会が実施する検定です。西検(せいけん)はもともと、民間企業や官公庁の採用試験で語学力を評価するために、1973年にスタートしました。試験は6月と10月の年2回実施されます。資格に有効期限はないので、合格すれば一生有効です。
なお、日本スペイン協会は、西検のほかに「ビジネス西検」「スペイン文化検定」を実施。より深い知識を認定し、ビジネスシーンで活かせる資格を設けています。興味がある方はそちらもチェックしてみましょう。

西検は通訳者や翻訳家を目指す人におすすめ

西検は、日本語とスペイン語を結びつける能力が試される試験です。そのため、翻訳や通訳、日本語学校の教師を目指す人におすすめといえます。また、学生であれば、学校の単位習得や海外留学の条件にも利用することも可能です。文部科学省が認定する試験なので、国内でスペイン語能力を証明する際は役立ちます。一方で、海外でスペイン語能力を証明するのは難しいこともあります。

西検の6段階のレベルの目安

西検のレベルは、最下級の6級から最上級の1級までの6段階あります。各段階の語学レベルの目安は以下のとおりです。

6級(入門) 基本的な読み書きができるレベル
5級(初級) 簡単な日常会話や現在形に加えて過去形も取り入れた文章作成ができるレベル
4級(中級) スペイン語圏の人との会話に不自由を感じず日常会話ができ、文法を一通り習得しているレベル
3級(上級) 新聞などの読み物を理解でき、一般的なガイドを行えるレベル
2級(最上級) ラジオやテレビの理解や電話での会話ができ、一般的な通訳が行えるレベル
1級(プロ級) 文学作品の翻訳や会議の通訳(同時通訳も含む)、専門的なガイドができるレベル

このうち、6級は筆記試験のみ、5級・4級は筆記試験と5分程度の聞き取りを実施。3級~1級に関しては、一次試験の筆記試験に加えて二次試験として面接試験があります。また、3級以上に合格した人は優勝の研修を受けると「実務翻訳士」の証明が入手できます。

まずは4級・5級を目指そう

6級は、難易度が低いため就活ではアピール材料になりにくいでしょう。もし西検を就活や進学でアピールするなら、最低ラインは初級・中級にあたる4・5級からです。3級からは面接試験があり難易度が増すため、スペイン語学習を始めて日が浅い方は、まずは受かりやすい4・5級を目標に学習してはいかがでしょうか。西検は連続する2つの級を併願できるので、学習の進捗状況によっては受験時に併願を選ぶと効率的に取得できます。

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スペイン語資格を就職に活かすには?

スペイン語の資格は就職に活かすことができます。しかし、スペイン語能力がどの企業でも必ず評価されるとは限りません。スペイン語資格が就職に有利になるかどうかは応募先の企業によります。

例えば、グローバルな展開がない企業では語学力はさほど重視されませんし、業務でスペイン語を使う機会がなければ、資格があっても採用担当者の目にとまらない可能性があります。スペイン語力をアピール材料にするには、次のような点を意識しましょう。

スペイン語に加えてほかの言語を習得する

英語や中国語など、ほかの言語と合わせてアピールすると企業からの注目度が上がります。多言語が話せると「語学に優れた人」という印象になり、語学に堪能な人材を求める企業には魅力的に映るでしょう。語学スキルを強みにするのであれば、スペイン語にプラスしてもう1つニーズの高い言語を習得するのが効果的です。

スペイン語を使う仕事を探す

スペイン語を就職に活かすなら、スペイン語を使う仕事を探すのが一番です。注目するべきは、スペイン語圏と取引を行う企業や、海外に支店がある企業。商社や外資系の企業、旅行会社などにチャンスがあるかもしれません。また、語学レベルが高い人は、通訳や翻訳家として活躍する道もあるでしょう。

活躍の場を日本に限らないのであれば、スペイン語圏で仕事を探して海外就職することを検討してはいかがでしょうか。海外就職はハードルが高いイメージもありますが、海外求人に強い転職エージェントを使えば細かな手続きのアドバイスがもらえるので、不安を解消しながら海外の仕事を探せるでしょう。

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スペイン語習得の過程をアピールする

仕事でスペイン語を使う機会がなかったとしても、スペイン語学習にかけた情熱は採用で評価される可能性があります。
特に、新卒や年齢の若い人は、「入社後に活躍してくれそうだ」「こんな力を持っていそうだ」というポテンシャルが評価される傾向にあるため、何かに打ち込んだ経験は向上心や学習意欲をアピールするのに有効です。
スペイン語学習に対する取り組みを伝える際は「なぜスペイン語を学ぼうと思ったのか」「学習の過程でどんな苦労があり、どのようにしてその課題を乗り越えたのか」を、具体的に説明しましょう。

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メキシコで就職しませんか?

スペイン語を活かした仕事をしたいのであれば、スペイン語の話者人口が多いメキシコでの就職がおすすめ。
メキシコには自動車関連を中心として多くの日系企業が進出しており、日本人向けの求人が豊富です。現地では、通訳や翻訳をはじめ、営業、事務、エンジニアなど沢山の仕事を見つけられるでしょう。

スペイン語圏で働けば、今までに身につけたスペイン語力を活かせるのはもちろん、現地での生活や業務を通してさらに語学力がアップするメリットがあります。日本での学習だけでは体感できない異文化にも触れられ、働きながら多くの刺激を受けられるでしょう。

メキシコには、スペイン植民地時代の面影を色濃く残す街や美しいビーチがあり、休日は観光の楽しみもあります。スペイン語という特技を最大限に活かすのなら、海外での就職は魅力的な選択肢の1つでしょう。

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