このページのまとめ
- メキシコの通貨は「ペソ(Peso)」で日本円にすると約5.8円
- メキシコで現金を扱うときには、治安の問題があるため大金を持たずスリに警戒する、高額紙幣は使いづらいので20~100ペソ紙幣を多めに用意する、などの注意点がある
- メキシコにはチップの習慣があるため、サービスを受けたらチップを払おう
- メキシコの物価は日本より低めで、特に食材や交通費が安い
メキシコのお金については、このコラムで学びましょう!
通貨や物価など、渡航前に知りたいお金の話をまとめました。
メキシコの通貨は「ペソ(Peso)」
メキシコでは「ペソ(Peso)」が通貨として使用されています。
補助通貨に「センターボ(センタボ、Centavo)」があり、1ペソは100センターボです。
「メキシコ・ペソ」って?
「ペソ」は、スペインとその植民地であった各国で使われている通貨です。メキシコ国内では「ペソ」とだけ呼ばれますが、同じ「ペソ」でも国によってレートが異なることに注意。円に換算したいときは必ず「メキシコ・ペソ」で計算しましょう。
メキシコ・ペソの記号はドルと同じ「$」で表記されます。カンクンのような観光地ではメキシコ・ペソと並行してドルも流通しているので、間違わないようにしてください。
硬貨と紙幣の種類
- 10センターボ硬貨
- 20センターボ硬貨
- 50センターボ硬貨
- 1ペソ硬貨
- 2ペソ硬貨
- 5ペソ硬貨
- 10ペソ硬貨
- 20ペソ硬貨
- 20ペソ紙幣
- 50ペソ紙幣
- 100ペソ紙幣
- 200ペソ紙幣
- 500ペソ紙幣
- 1,000ペソ紙幣
日本と比べると種類が多く感じますが、50センターボより小さな硬貨や1,000ペソ紙幣などあまり使われていないものもあります。
なお紙幣は、2005年から紙ではなくプラスチック(ポリマー紙幣)になりました。
日本円ではいくら?
1メキシコ・ペソのレートは約5.8円(2019年2月現在)。
2013~2015年頃は1メキシコ・ペソが約8円でしたが、ここ数年は5円台後半であることが多いようです。
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現金を使うときの注意点
メキシコで現金を扱う際には、いくつかの注意が必要です。
大金を持ち歩かない
メキシコは日本と比べて治安の問題が大きいため、たくさんの現金を持ち歩かないのが大前提。現金を持つ場合も、2つに分けておくことをおすすめします。
特に500ペソ以上の大きな紙幣は日常生活であまり出番がないため、お釣りが用意されていない、人目につきやすいという問題もあります。高額紙幣はなるべく別の財布にいれておきましょう。
基本的には、クレジットカードを持ち、カードが使えないところで現金を使うというのが無難です。
20、50、100ペソ紙幣を多めに
財布の中には、20~100ペソ紙幣を多めに持ちましょう。
500ペソや1,000ペソ紙幣はふだん使いに適していません。ホテルや高級レストランでは受け入れてくれますが、街の買い物では出さない方が良いでしょう。200ペソ紙幣でも、スーパーやコンビニなどではお釣りの準備がないこともあるようです。
また少額紙幣は、チップを出す際にも役立ちます。
ATMでは端数金額を指定して少額紙幣をゲット
ATMでお金を下ろすと、すべて高額紙幣で出てきてしまうことがあるようです。そんなときは、「1,990ペソ」のように端数を出した金額を指定すれば、少額紙幣や硬貨も同時に入手することができるでしょう。
なお、ATMには一日の引き出し限度額があります。上限は銀行や為替レートによって異なりますが、8,000ペソ程度であることが多いようです。
口が閉まるバッグに入れ、体の前に持つ
スリを防止するために、財布はカバンに入れて視界に入る範囲に持ちましょう。
カバンを選ぶときは、口が完全に閉まらないタイプは避け、ファスナーなどでしっかり閉じられるものを。体の後ろに提げると目が届かないため、体の前に来るように持ちます。少しの間でも、体から離して椅子やテーブルに置くのはやめましょう。
また、財布をズボンのポケットに入れるのは大変危険。特に乗り物に乗るときは絶対に避けるべきです。
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メキシコには「チップ」の習慣がある!
メキシコでは、ホテルやお店で従業員にチップを渡すのがマナーです。
チップを渡す場面
- ホテル
- レストラン、カフェ
- バー
- 屋台
- ツアーガイド
- スーパー
ホテルのポーターやベッドメイク、ウェイターやバーテンダーなどに渡すのは基本。ほかにも、タコスの屋台やツアーガイドにもチップを渡します。珍しいところでは、メキシコではスーパーで買った商品を袋詰めする係がいるため、そのスタッフにもチップが必要です。
チップは日本人には馴染みがない習慣ですが、サービスを受けたら払う、という意識でいれば問題ないでしょう。
チップの金額
チップは、利用金額の10~15%が目安。半端な金額であれば切り上げて渡すのが良いでしょう。高級ホテル・レストランでは少し多めに考えるのがマナーです。
なお、センターボなど細かいお金で払うのはあまり好ましくありません。ふだんから20、50ペソ紙幣や10ペソ硬貨を財布の中に用意しておくと安心できます。
またチップは基本的には現金で渡しますが、カンクンのような観光地ではクレジットカードで支払えるケースもあるようです。
チップの渡し方
ホテルのポーターには、荷物を運んでくれた後に。ベッドメイキングには、枕元に20ペソ程度を置いて部屋を出ましょう。
飲食店では会計時に渡してもテーブルに置いて帰ってもどちらでも構いません。
メキシコでは「金額が少なくて申し訳ない」「気持ちをお金で表すなんて…」というような遠慮は不要です。チップがない方が失礼に当たりますから、「Gracias(ありがとう)」の言葉とともに自然に渡しましょう。
チップがいらない場面
メキシコでは一般的な交通手段であるタクシー。タクシーでは基本的にはチップはいりません。しかし荷物の積み降ろしや複数箇所を回るなどのサービスを受けた場合はチップを渡しておきましょう。またお釣りが用意されていないことがあるので、少額の端数はチップとして受け取ってもらうと無難です。
ほかには、コンビニやファストフード店でもチップは不要になっています。
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メキシコの物価
メキシコの物価は、全体的に日本より低め。メキシコの首都であるメキシコシティの一般的な物価を見てみましょう。
家賃
- ワンルームマンション 3,000~4,000ペソ(約1万7,000~2万3,000円)
- ワンルームマンション(セキュリティ付) 6,000ペソ(約3万4,000円)
- 2DK(家具、セキュリティ付) 20,000ペソ(約11万5,000円)
メキシコシティでも、家賃は日本より安価です。しかし治安の問題があるため、セキュリティが付いた物件を選ぶことが推奨されます。
メキシコでは家具付きの物件も一般的。家賃は高めになりますが、引っ越してすぐに生活を始められるのがメリットです。
光熱費
- 電気 200~1,500ペソ(約1,150~8,600円)
- 水道 50~200ペソ(約2800~1,150円)
- 携帯電話 200ペソ~(約1,150円~)
- インターネット 300ペソ~(約1,700円~)
電気や水道の料金は、同じ市内でも地域によって料金が違います。一人暮らしであまり家にいなければ200ペソ程度ですが、家にいる時間が長かったりエアコンを使ったりすると大きく上がることがあるようです。
携帯電話やインターネットは、最も安いプランで上記程度の価格になっています。
食費
- 米 1kg10~20ペソ(約58~115円)
- 牛肉 1kg150~200ペソ(約860~1,150円)
- 野菜、果物 1kg10~50ペソ(約58~290円)
- 水 1L2~7ペソ(約12~40円)
スーパーで買うような食材は非常に安くなっています。カラフルな食材が並び、キロ単位で購入するというスタイルが一般的です。
水道水は飲めないので、ミネラルウォーターを購入しなければなりません。
外食費
- 屋台のタコス 10~20ペソ(約58~115円)
- ファストフードのハンバーガー 49ペソ(約280円)
- 庶民的なランチセット 50~80ペソ(約290~460円)
- レストランのディナーセット 100~300ペソ(約580~1,700円)
国民食であるタコスは安価に食べられ、屋台が至るところで見られます。
レストランでの食事も比較的リーズナブルですが、ファストフードなどのチェーン店は物価に対して高めの値段設定になっているようです。
交通費
- 地下鉄 5ペソ(約29円)
- バス 6ペソ(約35円)
- タクシー初乗り(流し) 8ペソ(約46円)
- タクシー初乗り(シティオ) 13ペソ(約75円)
メキシコシティは公共交通機関が発達していて、地下鉄やバスの料金が格安です。しかしスリなどの危険があるため、現地に慣れていない人は避けたほうが良いでしょう。
タクシーは、予約制の「シティオ」が安全です。
メキシコには、現金の扱いに注意したり、チップを渡したりと日本とは異なったお金の習慣があります。渡航前にしっかり頭に入れておきましょう。
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