海外赴任者の免許更新手続きについて解説！前倒し・期限切れでも手続き可！

このページのまとめ

• 海外赴任者は、更新期間中に免許を更新するのが難しいので、いくつか特例が認められている
• 海外赴任者は、出国前に前倒しで免許の更新ができる
• 一時帰国中にも、前倒しで免許の更新ができる
• 前倒しで更新するには、海外赴任などやむを得ない理由があることを証明する必要がある
• 海外で免許の期限が切れても、失効後3年以内なら帰国後1ヶ月以内の申請で再取得ができる

---

海外赴任の予定がある方に向け、運転免許証を更新するタイミングについて解説します。このコラムで、免許の更新はいつ行えばいいかチェックしてみましょう。

また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本語話者の方のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。

海外赴任時に運転免許証を更新する3つの方法

「海外赴任中に運転免許証の有効期限が切れてしまったらどうしよう」と、心配している人も多いことでしょう。

運転免許証の更新期間は、誕生日の前後1ヶ月しかありません。海外赴任の前に、タイミングよく更新できることはほとんどないといっていいでしょう。海外赴任者は、更新期間中の免許更新が難しいというのが実状です。

そのため、海外赴任者には免許更新に関する特例が認められています。海外赴任者が利用できる免許更新の制度は以下の通りです。

• 更新期間よりも前に更新手続きをする（更新の前倒し）
• 一時帰国中に更新する
• 海外で失効しても3年以内なら再取得できる

特例を利用すれば、日本にいるうちに、任意のタイミングで免許更新ができます。また、もし海外で運転免許証が失効してしまっても、3年以内なら再取得の申請が可能です。

免許更新のタイミングには余裕があるので、安心して更新手続きをしましょう。

◆関連記事 海外転勤が決まったら？3カ月前から始める準備リスト！

方法1.更新期間よりも前に更新手続きをする（更新の前倒し）

海外赴任者は、更新期間の前であっても、出国前に免許の更新をしておくことができます。手続きのタイミングは任意です。いつでも免許を更新できます。

免許の有効期間は、以下の通りです。

• 優良運転者・一般運転者：5回目の誕生日＋1ヶ月
• 違反運転者・初回更新者：3回目の誕生日＋1ヶ月

多くの人が5年間有効な運転免許証を持って出国できるので、期限が切れるリスクを減らせます。

ただし、通常の免許更新と有効期限が異なる場合がある点には注意が必要です。更新から1回目の誕生日で1年が経過したとみなされるため、更新のタイミングによっては、通常の免許更新よりも有効期間が短くなるケースもあります。

更新期間前の更新手続きは、免許センターや警察署で行えます。手続きには事前予約が必要です。予約方法は各自治体のWebサイトなどで確認しておきましょう。

なお、期限前更新も、手順は通常の免許更新とほぼ同じです。受付をしてから必要書類に記入し、適性検査や講習を受講します。

更新期間前の更新手続きには主に以下のような書類が必要です。

• 運転免許証
• パスポートなど
• 事前予約の番号
• 申請用写真
• 手数料

※必要書類は自治体によって異なります。

期限前に更新をする際は、やむを得ない理由によって更新期間に更新できないことを証明する必要があります。海外赴任の場合、パスポートが必須です。ほかにも、搭乗券や出張命令証明書などが必要になる場合があります。

参照元 警視庁「海外旅行、出産等の理由による更新期間前の更新手続」

◆関連記事 海外赴任に必要な持ち物リスト！必需品11種類＆あると役立つ便利グッズ

方法2.一時帰国中に更新する

海外赴任を開始したあとでも、一時帰国の際に免許証の期限前更新ができます。手続きは任意のタイミングで行えるので便利です。ただし、再び海外に戻るなどの理由で、通常の更新期間には更新できないことを証明する必要があります。

なお、一時帰国中に免許更新をする場合、住所について注意が必要です。海外赴任中は、日本に住所がない人も多いはず。この場合、一時滞在先を仮の住所とみなし、免許を更新することになります。一時滞在を証明するために、滞在証明書が必要なので、実家など滞在先の人に書いてもらいましょう。

一方、一時滞在先が免許証の住所と同じであれば、特別な手続きは必要ありません。

一時帰国中に期限前更新をする場合も、通常の免許更新と手順はほぼ同じです。 一時帰国中に期限前更新をする場合には、主に以下のような書類が必要とされます。

• 運転免許証
• 更新申請書
• 病気の症状等についての質問票
• 滞在証明書
• 申請用写真
• 手数料

※必要書類は自治体によって異なります。

期限前更新をする際は、更新期間に日本にいないなど、やむを得ない理由があることを証明する必要があります。パスポートは必須です。

運転免許証は更新期間に更新をしないと、免許を失効してしまいます。ただし、免許は失効しても、しばらくは再取得が可能です。失効してから6か月以内なら講習と適性検査を受けるだけで免許証の再取得ができます。

海外赴任中に免許証が失効してしまった人は、一時帰国の機会があれば、再取得の申請をしておきましょう。特に、やむを得ない理由で更新できなかった人なら、免許証を再取得すれば失効していた期間も免許の継続期間に含めることができます。優良運転者（ゴールド免許）であれば、それを維持することも可能です。

参照元 警察庁「海外滞在中で日本の免許をお持ちの方」

◆関連記事 海外赴任時の住民票はどうする？除票のデメリットは？必要な手続きを解説

方法3.失効後3年以内、帰国後1ヶ月以内なら再取得できる

海外赴任中に免許を更新するのは難しいものです。なかには、更新期間が過ぎて免許を失効してしまう人もいるでしょう。しかし、海外赴任などやむを得ない理由がある場合には、免許が失効したのちに再取得できる仕組みがあります。

海外赴任が終了し帰国する場合、免許の失効後3年以内なら運転免許証をスムーズに再取得することが可能です。再取得の手続きは、免許更新とほぼ同じ。講習や適性検査などを受講するだけでいいので、簡単に再取得できます。失効していた期間も免許の継続期間に含まれるので、優良運転者（ゴールド免許）を維持することも可能です。

ただし、再取得の申請には帰国後1ヶ月以内という期限があります。帰任後は何かと忙しいので、忘れないように注意しましょう。

申請内容は運転免許証の再取得ですが、手順は通常の免許更新とほぼ同じです。

免許証の再取得には、主に以下のような書類が必要とされます。

• 申請書
• 病気の症状等についての質問票
• （旧）免許証
• 住民票の写し（住民基本台帳法の適用を受ける場合）
• パスポート等（住民基本台帳法の適用を受けない場合）
• 海外滞在等の事実を証するに足りる書類
• 申請用写真
• 手数料

※必要書類は自治体によって異なります。

スタンプが押印されたパスポートなど、海外滞在の事実を証明できる書類を用意しましょう。

帰国時、失効後3年以内の運転免許証を再取得できるという制度は、過去に一時帰国を繰り返している人には適用されない可能性があります。

海外赴任者も、一時帰国のタイミングで免許更新は可能です。そのため、何度か一時帰国をしているのに、免許が失効したままの状態でいると、そこを指摘される可能性があります。「やむを得ない理由」に該当しないとみなされると、手続きが認められない可能性があります。

出国前や一時帰国中に、免許を更新しておくと無難です。

参照元 警察庁「海外滞在中で日本の免許をお持ちの方」

◆関連記事 海外で車を運転したい！日本で国際運転免許証を取得する方法を解説！

失効後：免許の再取得ができる期間を過ぎたらどうなる？

海外赴任者は、失効後3年以内の免許なら帰国後1ヶ月以内の申請で再取得できます。ただし、その期間を過ぎると、免許は失効してしまいます。ここでは、再取得の申請期間が過ぎたあとの免許の扱いについて解説します。

海外の運転免許証を取得していれば、日本の免許証に切り替えることができます。切り替えには期限がないので、再取得のチャンスを逃してしまった人も利用可能です。

必要書類は国・地域によって異なります。必要書類については警視庁のWebサイトをご確認ください。なお、切り替え手続きは予約制です。

参照元 警視庁「外国で取得した運転免許証を日本の運転免許証に切り替えるには」

免許失効から3年が過ぎ、再取得できるチャンスを逃してしまうと、運転免許証は完全に失効します。最初から免許を取り直さなければなりません。自動車学校に通ったり、合宿免許に参加したりする必要があります。

参照元 警察庁「日本在住で日本の運転免許証をお持ちの方」

◆関連記事 メキシコで車を運転するには？運転免許証の取り方と必要書類について解説！

メキシコでの就職・転職を目指すのであれば、Leverages Career Mexico（レバレジーズキャリアメキシコ）にご相談ください。 経験豊富な日本人アドバイザーがあなたの適性に合った企業をご紹介します。また、応募書類の添削や面接対策、入社後のアフターフォローまでサポートしていますので、初めて海外へ就職する方でも安心です。 海外就労を志す方からのご連絡を、広くお待ちしています。