メキシコの自然のイメージ

このページのまとめ

  • メキシコの気候は、緯度と地形によって地域ごとで異なる
  • メキシコの一年は雨季・乾季に分けられる
  • 北部のチワワ、中央部のメキシコシティ、南部のカンクンで気候は全く違う
  • 一日の寒暖差に注意!高地では厳しい乾燥に対策を

メキシコの青い空を背景にした遺跡の写真や、人々が明るく微笑む写真から、なんとなく「晴れた日が多そう」「暖かそう」とイメージする人も多いでしょう。実際、メキシコの気候はどんな特徴があるのでしょうか。このコラムでは、メキシコに四季はあるのか、地域によって異なる気候について解説していきます。長期で滞在予定の人は、ぜひ参考にしてみてください。

また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本人のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。

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メキシコの気候の特徴と雨季・乾季

メキシコの街並みのイメージ
メキシコは、南北に長い地形と世界第13位の197万k㎡の面積を有していることで、気候は場所によって大きく異なります。まずは、緯度と地形の特徴と雨季と乾季について解説していきます。

緯度と地形の特徴でわかるメキシコの気候

メキシコは、北部や中央部は砂漠や高原の乾燥地帯、緯度の低い南部はジャングルも有する熱帯に属し、太平洋側は温帯気候に属します。気候の変化は、緯度の違いだけでなく、東側と西側にある山脈のあいだが高原といった地形で、国全体が標高が高いという特徴も大きく関係しています。そのため、メキシコのほとんどの地域が、一日の寒暖差が大きいという共通点が見られます。一方、年間で見ると、各地域ごとで一年中変動が少ないという特徴が見られます。

メキシコに四季はある?雨季と乾季について解説

メキシコには、はっきりとした四季の変化はなく、主に一年は乾季と雨季に区別されています。
つまり、メキシコの気候は、緯度や地形だけでなく、乾季なのか雨季なのかによって大きく変動するということになります。では、それぞれの期間と特徴を見ていきましょう。

乾季

メキシコの乾季は、11~4月頃です。10月頃から徐々に雨が降らなくなり、湿度が低くなって過ごしやすい反面、湿度30%を切る程の厳しい乾燥の日々が続きます。また、メキシコは北半球に位置するため、気温は大きく変わらなくても12月~2月頃までは冬にあたります。この時期は朝晩の冷え込みは厳しく、最低気温が5℃くらいまで下がります。

雨季

メキシコの雨季は、5~10月頃です。日本の梅雨のように何日も曇っていたり、一日中雨が降り続けることはほとんどありません。午前まで晴れていて、午後から夕方・夜にかけてまとまった雨が降るという日が続きます。スコールは激しく、1~2時間降り続きます。一日の最高気温は、高原地帯では25℃前後、砂漠地帯では35℃前後まで上昇します。

メキシコのベストシーズンとハリケーン

メキシコのベストシーズンは、雨の降らない乾季、特に3月から5月です。朝晩の冷え込みも和らぎ、雨も少ないので、一年間で一番過ごしやすいと言えるでしょう。一方、ワーストシーズンを挙げるなら、カンクンなどが影響を受ける「ハリケーン」シーズンです。雨季の6月から10月までは、ハリケーンが到来することがあるので、せっかくのビーチリゾートで1週間海に入れないといった事態も稀なことではありません。

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メキシコの気候は地域で異なる

メキシコの地図の写真
メキシコは砂漠から高原、カリブ海のビーチと、様々な地形があることからも分かる通り、気候の特徴も場所によって異なります。ここでは、アメリカとの国境に近い北部のチワワと高地にあるメキシコシティ、カリブ海沿岸のカンクンで気候の特徴を見てみましょう。

チワワ

チワワは、北部のアメリカの国境に近く、大部分が砂漠であることからも分かる通り、一年を通して乾燥した気候です。雨季と乾季の別はあるものの、雨天の日も雨量も国内では明らかに少なく、5月~8月はしっかり30℃を超えるのも特徴です。
(チワワの1月の最高気温18℃・最低気温2℃、6月の最高気温34℃・最低気温19℃)

メキシコシティ

首都のメキシコシティは、緯度で言えば沖縄やハワイなどより南に位置しますが、メキシコ高原にあるため、夏でも30℃を超える日はほとんどなく穏やかな暑さです。ただ、標高が2000mを超えるため、一日の寒暖差が20℃近くある日も珍しくありません。一方、年間の気温に差が大きくないのも特徴です。一年のうち、最も最高気温の高い4・5月は27℃、最も最高気温の低い月は12月の20℃と、差がないのがわかります。また、年間雨量については、降雨のほとんどが雨季に集中しています。
(メキシコシティの1月の最高気温21℃・最低気温5℃、6月の最高気温25℃・最低気温11℃)

カンクン

カンクンは、カリブ海に面したユカタン半島にある、北米有数のリゾート地です。一年を通して暖かく湿度も高くなります。乾季でも湿度は70度以上で、雨季においては100%の日が多く、日本以上の蒸し暑さを感じます。また、日差しがとても強いので、日焼け対策は必須です。さらに前述のハリケーンが上陸することもあるので、6月から10月は天気予報のチェックを忘れないようにしましょう。(カンクンの1月の最高気温28℃・最低気温21℃、6月の最高気温33℃・最低気温25℃)

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メキシコの気候にあった服装と乾燥対策

道を歩く2人の女性の画像
場所や時季、時間帯によって異なる気候は、服装の工夫で乗り切りましょう。さらに、メキシコならではの厳しい乾燥についても対策の準備をしておきましょう。

「メキシコ=暖かそう」は危険!常にプラス1枚の上着を

メキシコでは、昼間の気温から薄着で出かけると、夜になったり、雨が降ったりしたあとに後悔することがあります。夏や乾季の暖かい時期でも、上着を1枚持っていくのがお薦めです。特に中央高原部の乾季12月~2月は、最低気温が5℃以下になるので、コートやダウンジャケットでしっかり防寒しましょう。さらに、メキシコは日差しが強いので、サングラスや帽子の小物も役立ちます。外出の際は必ず持っていきましょう。

肌の乾燥注意!対策は念入りに

メキシコの乾季は想像以上に乾燥します。肌の敏感な人や子供だけでなく、日本では乾燥肌ではない人でも、乾燥から来る肌の不調やかゆみに悩まされます。乾燥は、カラカラに乾いた空気のせいだけでなく、メキシコの水がミネラルの多い硬水であることも一因のようです。現地でも、ハンドクリームやボディクリーム、リップクリームが豊富に揃っていますが、自分にあったものが見つかるまで心配な人は、日本から用意していくのもよいでしょう。

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まとめ

メキシコのカラフルな街並みのイメージ
メキシコの気候は地域によって異なります。主に高地が国土の多くを占めていますが、北部には砂漠、中央部は高原、南部はジャングルやビーチリゾートを有していて、地形からも気候の違いがうかがえます。高地にある首都のメキシコシティは、1日の寒暖差があるものの、夏でも30℃以下と過ごしやすい暑さです。また、全土で四季はなく、雨季と乾季があります。雨季には激しいスコールに、乾季には厳しい乾燥に注意しましょう。

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