このページのまとめ
- メキシコはビールの生産量・消費量ともに世界第5位
- ライムと塩はマスト!メキシコビールを美味しくするアレンジ
- コロナビールだけじゃない、人気のメキシコビール5選
メキシコでお酒といえば、ビールよりテキーラを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実はメキシコは、世界のビール生産・消費においてトップクラスの国です。このコラムでは、メキシコのみならず世界で愛されているメキシコビールの特徴から、飲み方のバリエーション、豊富なビールの銘柄について解説します。
また、本コラムを提供するレバレジーズキャリアメキシコでは、日本人のメキシコでの就職をサポートしています。海外で働くにあたって、メキシコも視野に入れている方は、ぜひご相談ください。
メキシコビールとは?
メキシコでビールは、日常的に家族や友人との食事で親しまれています。実際にどのくらい飲まれているのか、またどんな特徴があるのか、見ていきましょう。
メキシコでのビールとは?生産・消費量は?
メキシコビールは、ビール生産・消費ともに世界第5位。日本はもとより、ドイツやイギリスをも上回る世界有数のビール大国です。ちなみに、国民の1人あたりの消費量ランキングでは26位。これは、メキシコビールが、アメリカをはじめ日本やヨーロッパの各国に輸出されているからです。つまり言い換えれば、メキシコビールは世界中で愛されているといえるでしょう。
KIRIN「キリンビール大学」レポート 2018年 世界主要国のビール生産量
KIRIN 2020年 世界主要国のビール消費量
KIRIN国別一人当たりビール消費量
メキシコビールの特徴
メキシコビールで多く飲まれているのは、ラガービール(貯蔵庫で二次発酵させたビール)です。日本のビールもラガーですが、メキシコビールは、色が薄い黄色でさっぱりとした味わいが特徴です。アルコール度数も、5%が主流の日本より軽めの4.5%程度。炭酸水のように軽く飲みやすいので、メキシコのスパイシーな料理を一層引き立ててくれます。
また、昨今は、各地のクラフトビールの人気も上がってきていて、ますます種類豊富なラインナップになっています。
メキシコビールの飲み方
メキシコビールは、栓を抜いてそのまま飲むのも美味しいですが、ライムや塩といったエッセンスを加えたり、日本では少し馴染みのないものと掛け合わせたカクテルが親しまれていたりします。
メキシコビールにアレンジを加える
- メキシコビールにライム
日本でもお馴染みの、ビールの瓶の口にライムやレモンが添えられていて、ビンの中に押し入れて飲むスタイルです。きっかけは諸説ありますが、軽くすっきりとしたメキシコビールをさらにさっぱりさせるため、というのが主な理由のようです。この飲み方は、「コロナビール」も認めているので公式な飲み方と言ってもいいでしょう。見た目も爽やかなので、ぜひやってみてください。
ただし、地域やお店によっては、リサイクルの観点からライムを瓶に入れることを禁止している場所もあります。ビールをグラスに注いでから入れるなど、ルールに従ってください。
- メキシコビールに塩
本場メキシコでは、ライムだけでなく塩を添えるのも定番。ソルティードッグのように、ビールを注いだグラスの縁に塩をまぶして、舐めながら飲むという飲み方もあれば、グラスに注いだビールにライムを搾り、直接テーブル上の塩を入れることも多いのだとか。このアレンジは、メキシコビールをよりさっぱりさせるだけでなく、夏の暑い日に必要な、ビタミンC と塩分が補給できそうですね。
- メキシコビールに唐辛子(スパイス)
舌に残る辛味と爽やかなメキシコビールの相乗効果で、病みつきになる味。塩と同じように、グラスの縁にたっぷり唐辛子をまぶしたり、チリソースを振ったりして飲むスタイルがあります。ライムを入れて、手軽に即席カクテルとして楽しみたいアレンジです。
メキシコビールのカクテル
メキシコでは、ビール・カクテルを「ミチェラーダ」といいます。お店によって配分や素材、作り方が異なるので、各所で飲み比べてみるのもおすすめです。
- トマトジュースで作るミチェラーダ
メキシコビールをトマトジュースで割って、上記のライム、塩、唐辛子を適量加えたビールカクテルです。トマトには、アルコール分解酵素を活性化させる働きがあるので、二日酔いにもなりにくいと言われています。トマトジュースに、メキシコでポピュラーな「Clamato(クラマト)」を使うと、クラム(はまぐり)の香りとトマトのとろみで冷製トマトスープのようなコクが味わえます。さらに、お店によっては、グラスの上のトッピングも自由で個性的です。野菜やオリーブだけでなく、シュリンプなどの魚介類やフライドチキンが刺さっていて、つまみと飲み物が融合したようなミチェラーダもよく見かけます。
人気のメキシコビールの銘柄と特徴
メキシコビールは、種類もブランドも豊富です。メキシコには二大ビール会社(グルポ・モデロ社、クアウテモック・モクテスマ社)があり、どちらも人気の銘柄を有しています。そのなかから、メキシコ国内のスーパーやコンビニで購入できる、メジャーな5品を紹介します。
コロナ・エキストラ CORONA EXTRA(グルポ・モデロ社)
日本でメキシコビールといえば、コロナビールにライムを入れて、ビンから直接飲むイメージが強い人も多いのではないでしょうか。コロナビールはメキシコ国内での消費量はもちろん、約180カ国で販売され、世界でもメジャーなビールです。ピルスナータイプで、口当たりがよくスッキリとした味わいで、どんな料理でもよく合います。アルコール度数4.5%。
https://www.corona-extra.jp/
テカテ TECATE BEER(クアウテモック・モクテスマ社)
ラベルのイーグル(鷲)と赤いロゴが目印。メキシコ・テカテ市発祥の国民的ビールです。クセがなくバランスの取れた味わいで、塩とライムを添えて楽しむことを推奨しています。ほのかな酸味とフルーティーなアロマが感じられ、スパイシーなメキシコ料理にもよく合います。アルコール度数4.5%。
モデロ・エスペシアル MODELO ESPECIAL
モデロ社設立当初の1925年から長く愛され、モデロ社では、コロナに続いて第2位の販売量を誇るブランド。高級感のあるボトルと、栓を抜いたときのオレンジハニーとほのかなハーブの香りが食卓を華やかにしてくれる一本です。コロナ、テカテほど軽くはないものの、ホップの味わいと炭酸をしっかり楽しみたい人にお薦めです。アルコール度数4.5%。
ドスエキス DOS EQUIS
ラベルのXXは20を意味し、20世紀を祝うビールとして1900年にアンバー、1983年にラガーが発売されました。ラガーは炭酸は強めですが、飲み口は苦味もアルコール度数も控えめで、柔らかい喉越しが魅力の銘柄です。クセがなくどんな料理とも相性がいいので、メキシコビール初心者にもトライしやすいビールです。アルコール度数4.2%。
ボエミア(ボヘミア) Bohemia
1905年の誕生から100年以上も愛飲されているメキシコビールです。日本のビールと同じピルスナータイプで、アルコールもメキシコビールのなかでは、やや高めの4.7%。苦味と濃厚なコクのなかにもホップのアロマが感じられ、日本人にとっては馴染みやすいテイストです。上記のモデロと同様に、栓を銀紙が覆っているパッケージは高級感が漂います。ぜひ、グラスに注いで、食事とともに味わいたい一本です。
この他にも近年では、各地のクラフトビールの人気も上がってきています。また、上記と同じ銘柄でも「ライト」や「アンバー」など、タイプの異なる種類が多く販売されているので、ぜひ飲み比べてみてください。
まとめ
メキシコビールは、生産量、消費量ともに世界のトップクラスで、その銘柄や種類も豊富に揃っています。味や飲み口はクセがなく苦味も控えめですっきりとしていて、炭酸水のようにカジュアルに飲みたくなるビールです。ぜひ、ライムや塩、唐辛子を使って、お好みのアレンジを効かせて飲んでみてください。
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